いとしのソヨン
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2013年、韓国で視聴率1位を獲得した番組とは?
2013年に地上波で視聴率1位を獲得したテレビ番組は何だろうか。26日、視聴率調査機関ニールセン・コリアは韓国の3134世帯を対象に、今年1月1日から12月22日までの記録を調査した地上波テレビ番組視聴率ランキングを発表した。2013年地上波テレビ番組の視聴率調査の結果によると1位はKBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」(40.7%)だった。2位は現在放送中のKBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(29.0%)で、3位はKBS 2TV毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)「がんばれ、ミスターキム!」(28.5%)が続いた。バラエティではKBS 2TV「ギャグコンサート」が17.4%で1位を獲得した。続いてSBS「ジャングルの法則」(15.0%)、MBC「無限に挑戦」(13.0%)がそれぞれ2位と3位に輝いた。また、全ての地上波テレビ番組の中で視聴率1位になった「いとしのソヨン」は、瞬間最高視聴率54.5%を記録した。2013年地上波テレビ番組視聴率1位のニュースにネットユーザーは「さすが『いとしのソヨン』はすごい」「2013年地上波テレビ番組視聴率1位、当然こんな結果だと思った」「今年は本当にイ・ボヨンの年だ」などの反応を示した。
プロデューサーが選んだ今年最も作品運の良い俳優・悪い俳優は?(総合)
今年も多くの俳優たちが様々なドラマでお茶の間のドアを叩いた。視聴者はドラマの主人公と共に泣いたり笑ったりしながら、一日の疲れを癒やした。しかし、すべての俳優が大衆から愛されるわけではない。ドラマを通じて万人の恋人になった俳優もいれば、成果を収めることができずみじめに退場することになった俳優もいる。ドラマはキャスティング戦争だ。俳優によって作品の印象と好感度が違ってくる。制作会社がトップスターを巡って激しい競争を繰り広げるのはこのためだ。しかしキャスティングに成功したとしても、結果は様々だ。多くの制作費を投じてスターをキャスティングした作品が見放されたり、当初は注目を浴びなかった作品が大きな成功を収めることもある。伝統のオンライン芸能メディアTVレポートは2013年の年末を迎え、KBS・MBC・SBSの地上波3社のプロデューサー30人に、今年作品運が最も良かった俳優と、不運だった俳優を選ぶアンケートを実施した。今年1月から11月まで地上波3社で放送されたミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)、週末ドラマ、毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)に出演した俳優を対象にし、今年12月から放送されるドラマは、時期的に除外した。◆ラッキーな男女1位はイ・ジョンソク&イ・ボヨンどんでん返しの歴史を書いた異変はなかった。様々なブームを巻き起こしたSBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」の男女主人公イ・ジョンソク(16票)、イ・ボヨン(17票)が、今年最も作品運が良かった俳優に選ばれた。2人は50~60%の得票率で、プロデューサーたちの絶対的な支持を受けた。予想外の組み合わせだったが、安定した演技力をもとに最高の相性を見せたという評価だ。特にイ・ボヨンは男女俳優を合わせて最も高い得票を記録した真の勝者だ。KBS 2TV水木ドラマ「秘密」のファン・ジョンウム(7票)と競合したが、2倍以上の支持率を記録し、計17票を獲得した。この結果は今年3月に終了したKBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」の人気も反映されたと見られる。このドラマで実力を証明したイ・ボヨンは、「君の声が聞こえる」を通じて瞬く間に最もキャスティングしたい俳優に浮上した。彼女が出演した2つのドラマの自己最高視聴率は「君の声が聞こえる」が24.1%、「いとしのソヨン」が47.6%だ。ドラマ視聴者の半数がイ・ボヨンが出演したドラマを見たのである。イ・ジョンソクは今年地上波ドラマが掘り当てたスーパールーキーだ。「秘密」のチソン(8票)と競合したが、イ・ボヨンと同じく2倍以上の支持率を得た。「君の声が聞こえる」の影響力が実感できる結果だ。計16人のプロデューサーから票を獲得した彼は、KBS 2TV「ゆれながら咲く花」と「君の声が聞こえる」のわずか2作品で有望な新人からトップ俳優に生まれ変わった。イ・ジョンソクは2つの作品でともに学生役を演じたが、「君の声が聞こえる」では演技的な領域を拡大させた。高校生から大人になる過程を通じて10代のイメージに限られていた自身の限界を越えたという評価を受けている。彼が出演した映画「観相師」も、観客動員数900万人を記録し、大人気を博した。今年、イ・ジョンソクほど爆発的な勢いを見せた新人はいない。◆様々な幸運の俳優たちチュウォンとイ・ダヒも欠かせない他の俳優たちの活躍も素晴らしかった。2位は「秘密」のカップル、チソン(8票)とファン・ジョンウム(7票)。同じドラマで共演した男女主人公が1、2位となった。作品の成功のためには主人公の相性が何より大事だということだろう。チソンは1位となった妻イ・ボヨンと共に幸運を手に入れた。今年結婚した2人は、恋愛と仕事を両立することに成功した。あるプロデューサーは「今年一番センセーショナルだった作品は、断然『君の声が聞こえる』と『秘密』だ。どちらも、最初は期待作でなかったことが興味深い。錚々たる作品との対決で予想外の成功を収めた」とし、「そのようなどんでん返しの結果が4人の俳優の価値をさらに高めている」と明かした。KBS 2TV月火ドラマ「グットドクター」のチュウォンも高い支持率を得た。計5票を獲得し、3位とに輝いた。サヴァン症候群(自閉症や知的障害を持ちながら、ある特定の分野で卓越した才能を発揮する症状)の医師をぎこちない口調と表情で演じきり、どんなキャラクターを任せても信頼できる俳優として生まれ変わった。MBC週末ドラマ「スキャンダル:非常に衝撃的で不道徳な事件」のキム・ジェウォンは2票を獲得して4位となった。他にも「秘密」のペ・スビン、「グットドクター」のチュ・サンウク、「ゆれながら咲く花」「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」のキム・ウビン、「君の声が聞こえる」のユン・サンヒョンがそれぞれ1票を獲得し、彼らに続いた。女性部門では「秘密」「君の声が聞こえる」のイ・ダヒが3票を獲得して3位となった。大衆に忘れられようとしていたイ・ダヒは、この2作品をきっかけに再び自身の存在感をアピールすることに成功した。続いてそれぞれ2票を獲得したMBC週末ドラマ「金よ出てこい☆コンコン」のハン・ジヘと「グットドクター」のムン・チェウォンが4位となった。SBS水木ドラマ「主君の太陽」のコン・ヒョジン、MBC週末ドラマ「百年の遺産」のユジン、MBC月火ドラマ「奇皇后」のハ・ジウォンはそれぞれ1票を獲得した。◆不運な男女1位はムン・グニョン&キム・ミョンミン演技と視聴率は別物?笑う者がいれば泣く者もいる。華やかなスポットライトを浴びながらスタートしたが、残念な成績で静かに退場した俳優もいる。MBC月火ドラマ「火の女神ジョンイ」のムン・グニョン(12票)とSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」のキム・ミョンミン(8票)がそれぞれ1位となった。特に、ムン・グニョンは男女俳優を合わせて最も多くの得票を記録する不名誉を被った。「火の女神ジョンイ」は久々に時代劇に復帰したムン・グニョンが「風の絵師」の栄光を再現することができるのか、関心を集めた作品。しかし、遅々として進まない展開と個性のないキャラクターで視聴者に見放された。この作品を通じて時代劇の女王タイトルを狙ったムン・グニョンの肩身は狭くなった。「火の女神ジョンイ」はヒットを続けてきたMBC時代劇の中で唯一失敗した作品でもある。むしろ、ドラマよりもムン・グニョンとキム・ボムの公開恋愛の方が話題になった。熱愛説で人気は証明したものの、俳優のキャリアとしては残念な結果だった。キム・ミョンミンもムン・グニョンと同じ評価を受けた。演技力は素晴らしいが、作品運がついていない俳優といわれている。「ドラマの帝王」は完成度が高く、俳優の演技も好評を受けたが、視聴者の共感を得ることには失敗した。「白い巨塔」以来、意欲的にドラマ復帰した作品だが、視聴者の反応は冷たかった。俳優の演技力と視聴率は別物であることが分かる部分である。◆シン・ハギュン vs オム・テウン vs クォン・サンウ激しい不運バトル不運な女優を選ぶアンケートでは、とりわけ同率順位が多かった。1位ムン・グニョンの後に続いた女優は3人だった。KBS 2TV月火ドラマ「サメ~愛の黙示録~」のソン・イェジンとMBC水木ドラマ「メディカルトップチーム」のチョン・リョウォン、KBS 2TV月火ドラマ「未来の選択」のユン・ウネがそれぞれ4票を獲得して2位となった。特にソン・イェジンとチョン・リョウォンはたくさんのオファーを断って選んだ作品がむしろ失敗する苦い結果を味わった。多くの制作会社が2人をキャスティングするために力を注いだが、彼女たちが断った作品がむしろ人気を博した。一方、苦心の末に選んだ 「サメ~愛の黙示録~」と「メディカルトップチーム」は反響を呼ぶことができなかった。その次はMBC水木ドラマ「女王の教室」のコ・ヒョンジョン(1票)となった。ムン・グニョンに票が偏った女性部門と異なり、男性部門では票が比較的均等に分かれた。SBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」のシン・ハギュンは計6票を獲得し、なんとか1位を免れた。保守党の議員を演じた彼は典型性からの脱却、政治家を新しく描写したという好評を受けたが、ドラマに熱狂する視聴者は少数だった。ヒットドラマの必需条件は俳優の演技ではなく、面白さだった。キム・ミョンミン、シン・ハギュンの後に続いたのはKBS 2TV水木ドラマ「剣と花」のオム・テウン(6票)で、3位となった。7票を獲得したシン・ハギュンとの差は1票に過ぎなかった。「メディカルトップチーム」のクォン・サンウ(5票)もオム・テウンと1票差で4位に入った。ほかにも「未来の選択」のイ・ドンゴンと「メディカルトップチーム」のチュ・ジフンがそれぞれ1票を獲得した。
ソ・ジソブ、イ・ジュンギ、イ・ボヨン…今年最高のドラマ俳優は誰?本日「2013 APAN STAR AWARDS」で決定!
2013年テレビ界を輝かせた最高の俳優は誰だろうか?テレビドラマで最高の演技力を発揮した俳優を選ぶ「2013 APAN STAR AWARDS」(以下「APAN」)が本日(16日)、大田の忠南(チュンナム)大学チョンシムファホールで第2回の幕を開ける。今年は合計20の部門に分けて受賞が行われる。昨年11月1日から今年の9月30日まで、韓国の地上波、総合編成チャンネル、ケーブルチャンネルなどで放送された合計75本のドラマに出演した俳優が候補に上がった。彼らの中から大賞、最優秀演技賞、演技賞、新人賞などが選ばれる。ソン・ヘギョ、チョ・インソン、イ・ボヨン、コ・ス、キム・ヘス、スエなど約60人の俳優が善意の競争を繰り広げることになる。「韓国のエミー賞」とも呼ばれる「APAN」は公正な審査がベースとなる授賞式だ。昨年の初めての授賞式ではSBSドラマ「追跡者」のソン・ヒョンジュが大賞を受賞し、公正性が高く評価された。審査委員は文化評論家、脚本家、プロデューサー、記者など各分野の専門家で構成された。候補選定から受賞結果まで投票を経て、透明な結果を出すというのが目標だ。審査基準も演技力を最優先にし、ドラマ視聴率なども考慮する計画だ。「APAN」側は「私たちの授賞式は俳優の演技力とスター性、ドラマ視聴率などの成績を均等に反映し、審査する」とし、「韓国ドラマのプレゼンスに相応しい審査をする。視聴者らが受賞結果に共感できるようにする」と抱負を明かした。 今年の大賞は最優秀演技賞の候補の中から選定される。ソン・ヘギョ(「その冬、風が吹く」)、チョ・インソン(「その冬、風が吹く」)、コ・ス(「黄金の帝国」)、イ・ボヨン(「いとしのソヨン」「君の声が聞こえる」)、ソ・ジソブ(「主君の太陽」)、コン・ヒョジン(「主君の太陽」)、イ・ジュンギ(「TWO WEEKS」)、チュウォン(「グッド・ドクター」)、キム・ヘス(「オフィスの女王」)、スエ(「野王」)など10人の俳優たちが名前を挙げている状態だ。
【ドラマのホットプレイス Vol.2】「IRIS 2」「いとしのソヨン」「7級公務員」に登場したカフェ
Cafe FootlooseCafe Footlooseは、ドラマだけでなく、雑誌のグラビア撮影の場所としても有名だ。先日放送が終了したドラマ「IRIS 2」で、主人公のチャン・ヒョクが行方不明になる前に、イ・ダヘと最後の食事をした場所もここだ。mando footlooseのフラッグシップストア兼ヨーロピアンスタイルのブランチカフェであり、ここに行けば「IRIS 2」でBEAST ユン・ドゥジュン、イム・スヒャンなどの主人公が乗っていた自転車も見ることができる。スタイリッシュな流線型のデザインと、ペダルを踏まなくても動くという魅力的な自転車がカフェ内に展示されており、いつでも試乗することができる。購入した人にはバッテリーの充電と修理のサービスも提供するという。コーヒーとデザートはもちろん、オーガニックな食材を使ったパスタやピザ、ステーキなど、ウェルビーイング(well-being:身体的・精神的及び社会的に良好な状態)をコンセプトにした様々なメニューを提供している。【shop info】add:江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)666-8tel:02-548-1703HOLLYS COFFEE父と娘の和解と愛を描くことで最高の視聴率を記録し、先日放送を終了したドラマ「いとしのソヨン」に登場したカフェがHOLLYS COFFEEだ。特にドラマでイ・ボヨンとイ・サンユン夫婦の確執が最高潮に達した時に2人が出会う場所として頻繁に登場し、視聴者の好奇心をくすぐった空間だ。2011年に放送された「ボスを守れ」のチソンが、オーナーの息子であるという自身の身分を隠し、アルバイトとして働くカフェとして登場した場所でもある。24時間オープンしており、広々とした店内と自然な光が降り注ぐテラス、そして優しいバブルランプで、都心の中の憩いのスペースとしてはもちろん、ドラマ撮影地として最適の条件を揃えている。すべてのコーヒーメニューにエスプレッソダブルショットを使用して、まろやかながらも渋いコーヒーの味を味うことができ、またワッフルやサンドイッチなど食事として食べられるメニューが30種類も用意されている。【shop info】add:江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)200番地2階tel:02-545-6077Cafe Selecto330平方メートルに及ぶ広い店内と、ヨーロピアンスタイルのおしゃれなインテリアが印象的なCafe Selecto。ここでは、好みに応じて5つのスタイルのアメリカーノを楽しむことができる。「7級公務員」でチェ・ガンヒとアン・ネサンが出会うシーンを撮影した場所で、ドラマの展開の上で踏み込んだ話をした重要な空間だ。特にチェ・ガンヒが実際に座っていた席には、恋人同士のファンが訪れ記念写真を撮るほど人気がある。感覚的なインテリアに惚れてここを訪れ、おいしいコーヒーとベーカリーにはまってしまい、常連になったお客が多いということだ。細かく種類分けされたアメリカーノに加え、パンケーキ、サンドイッチ、ワッフルなど、様々なベーカリーメニューを取り揃えている。【shop info】add:京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市盆唐(ブンダン)区255-1番地書硯洞(ソヒョンドン)プンリムアイワン2階tel:02-6340-1656
パク・ヘジン待望の復帰作「いとしのソヨン」DVD6/4レンタル開始&8/23発売決定!
韓国で最高視聴率49.3%を記録した国民的ドラマ「いとしのソヨン」のDVDが6月4日よりレンタル開始、8月23日にコンプリートスリムBOXとして発売されることが決定した。「いとしのソヨン」は、韓国で圧倒的視聴率トップを独走した大人気ラブストーリー。「華麗なる遺産」「私の期限は49日」を世に送りだしてきた名脚本家ソ・ヒョンギョンらしい先の読めない展開。登場人物たちの嘘や秘密、その行動が誰にでもありえることに気づかされる緻密な脚本は秀逸だ。中国進出を果たし国際的スターになったパク・ヘジン3年ぶりの待望の韓国ドラマ復帰作となり、パク・ヘジンは、ソヨンの双子の兄弟、イケメン医学生イ・サンウ役で、優しさと強さを併せもつサンウというキャラクターを体現、成熟した男の魅力を存分に発揮し、見事カムバックに成功した。さらに、人気バンドCNBLUEイ・ジョンシンの俳優デビュー作として話題を集め、末っ子問題児ソンジェの愛嬌たっぷり演技が好評価。家庭教師のソヨンに淡い思いを抱く初々しい演技を披露し、後半はシリアスな演技も見せており、見事な俳優デビューを飾った。「いとしのソヨン」レンタル DVD全25巻2013年6月4日より随時(TSUTAYAでのみレンタル)発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ「いとしのソヨン コンプリートスリムBOX」26枚組(本編25枚+特典1枚組) / \31,500(税込)【封入特典(全て予定)】通常特典:オールカラーミニ写真集32P初回限定:パク・ヘジン ブロマイド写真3枚セット通常特典:ブロマイド写真3枚セット【特典映像(全て予定)】●KBSバラエティ番組「ハッピートゥゲザー いとしのソヨン スペシャル」他●出演者インタビュー●メイキング映像作品公式サイト:www.seoyong-t.jp
「最高です!スンシンちゃん」第1話から「いとしのソヨン」を超える22.2%の視聴率を記録
「最高です!スンシンちゃん」が初回から尋常ではない視聴率を記録し、ヒットへの期待を高めている。10日、視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、9日に韓国で放送されたKBS新週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」第1話は、全国基準で22.2%の視聴率を記録したという。これは前番組「いとしのソヨン」の初回の視聴率(19.3%)を超える大記録だ。スタートから20%を軽く越え、恐ろしい人気ぶりを予告したのだ。「最高です!スンシンちゃん」は、47.6%の自体最高視聴率で幕を閉じた国民ドラマ「いとしのソヨン」の後番組という点で、放送前から脚光を浴びてきた。すでに前作の恩恵を受けることが予想されており、「国民の妹」と呼ばれてきたIU(アイユー)と「建築学概論」のチョ・ジョンソクの共演も関心を集めてきた。他にもコ・ドゥシム、イ・ミスク、キム・ガプス、イ・ウンギョンなどの中堅演技派俳優たちが出演し、ソン・テヨン、ユ・インナ、コ・ジュウォン、イ・ジフンなど久しぶりに出演する俳優も多く、期待を受けるには十分だった。幕は開けており、ヒットの予感は現実となっている。第1話で22.2%という驚きの視聴率を記録し、良いスタートを切ったためだ。IUとチョ・ジョンソクは、共に演技の経験が多くない状況で斬新な演技を披露し、視聴者の視線を奪った。コ・ドゥシム、イ・ミスクなどのベテランの演技力も期待に応じた。さらにイ・スンシン(IU)とシン・ジュノ(チョ・ジョンソク)の出会いが軽快に描かれ、スピード感のあるストーリーも興味を刺激する要因となった。「最高です!スンシンちゃん」が新たな国民ドラマとして愛されるかに、関心が集まっている。
ユ・ジェソク、韓国人が好きなテレビ番組から見える人気の強さ
今年2月、韓国の視聴者が最も愛したテレビ番組は、KBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」だった。5日、韓国Gallupは、「韓国人が一番好きなテレビ番組」をテーマに、2月25日から28日まで全国満19歳以上の男女1216人を対象にアンケート調査を行った結果を発表した。見事1位に輝いた「いとしのソヨン」は、全体的に12.2%の視聴者が好きだと回答し、特に40、50代の女性と専業主婦から高い人気を得た。第2位は、MBC「無限に挑戦」だった。韓国Gallupが1月に同じテーマで行ったアンケート調査で1位を獲得した「無限に挑戦」は、11.3%の人が好きだと答えた。「無限に挑戦」は20代の男女、そして学生からの幅広い支持を得て、国民的バラエティーの人気を実感させた。特に、「無限に挑戦」の進行役であるユ・ジェソクは、自身が出演する別の番組であるSBS「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」が3位になったことで、その底力を証明した。その他にもチョ・スンウ主演のMBC月火ドラマ「馬医」が6.7%で4位、KBS 2TV「ハッピーサンデー-1泊2日」が6.3%で5位、SBS月火ドラマ「野王」が5.4%で6位となった。新番組の躍進も目立った。視聴者を童心に戻したMBC「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」は、5.1%で一気に7位へと浮上し、ノ・ヒギョン脚本家とチョ・インソン&ソン・ヘギョなど、そうそうたる出演陣を前面に出したSBSドラマ「その冬、風が吹く」も2.7%で10位となった。韓国Gallupは今回の調査に対し、「テレビを見る行為を測定する視聴率とは違って、視聴の時間帯/空間/チャンネル/媒体を超え、韓国人が感性的にどの番組を好むのかを知る指標になる」と説明した。
「いとしのソヨン」が「無限に挑戦」を抜いて“韓国人が一番好きな番組1位”
KBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」がMBC人気バラエティ番組「無限に挑戦」を抜いて韓国人が一番好きな番組1位に輝いた。韓国Gallupは、2月25日~28日まで全国満19歳以上の男女1216人を対象に「最近一番面白く見ているテレビ番組」というテーマでアンケート調査を実施した。5日に発表された集計結果によると、「いとしのソヨン」は12.2%で1位を獲得した。「いとしのソヨン」は特に40代~50代女性(24%、27%)と専業主婦(19%)から熱い支持を得ている。1月に実施したアンケート調査で1位となった「無限に挑戦」は2位となった。しかし「無限に挑戦」は11.3%を記録して依然として人気番組であることを証明した。続いてSBS「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」が7.4%の支持を得て3位、MBC月火ドラマ「馬医」が6.7%を記録して4位、KBS 2TV「ハッピーサンデー-1泊2日」が6.3%を記録して5位となった。
「いとしのソヨン」パク・ヘジン、放送終了で涙の感想…“本当に幸せだった”
「いとしのソヨン」パク・ヘジンが、放送終了の感想を伝え、涙を流した。パク・ヘジンは3日終了したKBS 2TVドラマ「いとしのソヨン」の最後の放送日に、前から予定していた日本ファンミーティングのためにお笑いタレントホ・ギョンファンと一緒に大阪へ向かった。この日パク・ヘジンは、ファンミーティングのコーナーとして設けられた「パク・ヘジンが選んだ『いとしのソヨン』の名シーン」映像を見ている中、突然涙を流し言葉を続けられなかった。パク・ヘジンは「サムジェ(チョン・ホジン)の卵焼き涙シーン」の途中、「見ていられない」と一瞬映像に背を向け、サムジェの泣き声を聞いて自分も涙を流した。パク・ヘジンは「父さんと非常に親しくなった。最初はぎこちなく苦手な大先輩だったのに、実の息子のように良くしてもらった。イ・ボヨンさんも僕のために色々気を遣ってくれた」と語尾をつまらせ、寂しい気持ちを隠せない様子だった。続いてパク・ヘジンは「今日(3日)が、韓国で『いとしのソヨン』の最終回が放送される日だ。僕はその放送を見ることはできないが、サンウとして生きられて本当に幸せだった。もうサンウと別れなければならないことが信じられない。『いとしのソヨン』が一層特別だったのは、俳優たちとスタッフたちが本当の家族のように親しかったからだ」と言いながら涙を流した。全50話の長い旅程を終えた「いとしのソヨン」は、高い視聴率の中で国民的なドラマに上り詰め、好評の中終了した。「いとしのソヨン」は、日本の衛星劇場で4月末から放送される予定で、既にKBS Worldでは1月から放送されており、日本でも熱い反応を集めている。
【ドラマレビュー】イ・ボヨン「いとしのソヨン」を“極悪人”から救い出した女優
KBS 2TV「いとしのソヨン」演技歴10年目のイ・ボヨンに存在感を与えたドラマKBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」が、大きな感動と余韻を残して幕を閉じた。40%台の高い視聴率を記録し国民的な人気を博したこの作品のヒロインは、誰がなんと言おうともイ・ボヨンだった。デビュー10年目になって、まさに狂ったような存在感を見せつけ、最も注目される女優に生まれ変わったのだ。存在感のない女優だったイ・ボヨン2003年SBSドラマ「フリーター脱出」でデビューしたイ・ボヨンは、これまでの10年間、休みなく活動してきた女優だった。「愛情万々歳~ブラボー!マイ・ラブ~」「張吉山」「ラストダンスは私と一緒に」「美しいあなた」「薯童謠(ソドンヨ)」「ゲームの女王」「セレブの誕生」「赤道の男」など様々なドラマに出演し、「マイ・ブラザー」「卑劣な街」「ワンス・アポン・ア・タイム」などで映画にも進出し、良い成績も挙げている。このように、イ・ボヨンのフィルモグラフィーは、同年代の女優たちと比べても、全く遜色のないものになっている。いや、正確に言えば、同年代の女優たちよりも際立つキャリアを誇っている。ドラマと映画で活躍し、相当のヒット作に出演しているだけでなく、様々なジャンルに挑戦し、様々なキャラクターをうまく演じてきたためだ。まさに誠実な女優という賛辞に値する。しかし問題は、これだけのキャリアを積んでいるにもかかわらず、人々はイ・ボヨンという女優に大きな魅力を感じていなかったという事実だ。申し訳ない話だが、これまでイ・ボヨンは無色無臭の女優として残っていた。男性主人公の存在感に隠れたサブキャラクター的な機能のみをこなしてきただけで、彼女ならではの存在感を発揮する機会は得られなかった。「赤道の男」でも「卑劣な街」でも、イ・ボヨンは男性主人公の影に過ぎなかった。結局彼女は、ヒット作はあっても代表作はない、皮肉にぶつかることになった。彼女が中心となって能動的に作品をリードした経験がないだけでなく、人々の脳裏に残る印象深い演技を披露した作品も皆無だったからだ。安定した演技力を元に誠実に演技を続けてきたが、手にした結果はいつも惜しかった。これが、演技歴10年目を迎えた女優イ・ボヨンが置かれたジレンマだった。当時イ・ボヨンに必要だったのは、強力な一発だった。これまで着実に積み重ねてきた力を一気に爆発させ得る作品。誰からも手伝ってもらわず、専ら自分の力だけで人々を魅了させることのできる、そんな作品がいつよりも切実なタイミングだった。そして結局2012年、10年を待った末、イ・ボヨンは運命のドラマ1本に巡り会えた。それが、「いとしのソヨン」だ。 イ・ボヨン狂った存在感を持つ女優になる「いとしのソヨン」は、イ・ボヨンの元に本当に運命のようにやってきた作品だった。当初ソヨン役にキャスティングされた女優チェ・ジョンウォンが、スケジュール調整を理由にドラマから降板し、いきなりイ・ボヨンが「いとしのソヨン」に出演することになったのだ。それもタイトルロール。徹底的にイ・ボヨンが中心となって作り上げていく、彼女のワントップドラマだった。デビュー10年目になって初めて、ドラマの実質的な主人公の座に上ったのだ。ソヨンの姿でイ・ボヨンは眩しく輝いた。作品そのものもよかったが、イ・ボヨンの演技も非の打ち所がないほど完璧だった。心に苦しみと寂しさを抱えるソヨンの傷を絶妙に掴んだだけでなく、1回の嘘により苦しむ一人の人間に対する憐憫を、あまりにも切なく表現しきった。イ・ボヨンでなかったら、果たして誰がこれほどに表現できただろうかと思うほど、完璧な演技だった。キャラクターの解釈力も素晴らしかった。冷たいながらも気弱なソヨンのキャラクターは、まるでイ・ボヨンのために生まれたようだった。イ・ボヨンはソヨンの行動一つ一つにそれなりの説得力を与え、視聴者の共感を引き出した。複雑微妙な感情を細かく表現し、一歩間違えば非情な極悪人になってしまいがちなソヨンを、説得力あるキャラクターに変貌させたのだ。「いとしのソヨン」の成功は、他でもないここからスタートしたと言える。手堅い演技力と優れた人物解釈をもとに、イ・ボヨンは6ヶ月間という長いドラマを力強く牽引してきた。張り詰めた緊張感を維持しながら、しっかりとドラマの中心の役割を果たした。大変な撮影スケジュールにもかかわらず、疲れた気配もなくドラマ全般に渡って存在感をアピールした。初のワントップドラマで全50話という長い展開は負担にもなったはずだが、イ・ボヨンは誰より信頼出来る姿で、最終回を迎えるその瞬間まで作品を守り抜いた。結局イ・ボヨンのこのような努力の甲斐あって、「いとしのソヨン」は前番組「棚ぼたのあなた」を超える人気を集め、全国民から愛される作品になった。ようやくイ・ボヨンにも、自信を持って言える代表作ができたのだ。いまや誰でもイ・ボヨンと言えばソヨンを思い浮かべるほど、彼女と「いとしのソヨン」は切っても切れない関係になった。ここ6ヶ月間、イ・ボヨンは俗に言う狂った存在感の女優だった。10年間の物足りなさを晴らすかのように、お茶の間を一気に静まりかえらせ、女優としての自身の価値と可能性がどれほどのものだったのかを、皆に証明して見せた。天は自ら助くる者を助く。彼女も、怠けず誠実に演じてきたからこそ、今の光栄を授かることができたのかも知れない。これでイ・ボヨンは、女優として第2の人生を迎えることになった。「いとしのソヨン」を通じて、演技力、興行力、存在感ともに徹底的な検証を受けた彼女は、果たしてどのような作品でまた人々の前に立つことになるだろうか。一つ確実なのは、私たちはイ・ボヨンという良き役者と同時代を生きていること、そして今後も彼女の演技に笑い、涙することが多いだろうということだ。彼女の次の作品が、改めて待ち遠しくなる。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント
「いとしのソヨン」くもの巣のような展開で、良い成功例となった
ホームドラマの前によく付くマクチャン (※日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)という肩書きを外すときが来た。ソヨンがやり遂げたのだ。3日、国民ドラマ「いとしのソヨン」が第50話で幕を下ろした。理解と許しというありきたりなキーワードも「華麗なる遺産」のソ・ヒョンギョン脚本家の手にかかれば、変化した。演技力に定評のあるチョン・ホジン、キム・ヘオクなどの中堅俳優とイ・ボヨン、イ・サンユン、パク・ヘジンの主演たちの連携まで加わり、説得力のある感動的なホームドラマを完成させた。33%の平均視聴率は大衆の愛と関心を証明する指標だ。しかし、「いとしのソヨン」の航海は、ただ順調だったわけではない。放送後に手に入れた成功は、底力と細やかさが生み出した結果だった。放送開始第8話で、魔の壁30%を越えた「いとしのソヨン」の成功は、前作「棚ぼたのあなた」の七光りとKBS週末ドラマという信頼から来たものだという評価が支配的だった。さらに、家庭事情を理由に学年1位にもかかわらず高校を中退した主人公が雑草のように立ち上がり、家族の存在を隠し、玉の輿に乗るという極端な設定は、クリーンなドラマだった前作と比較され、マクチャン議論まで生んだ。しかし、極端な設定は物語を作るためのひとつの装置であるだけで、悪用されなかった。招待客のアルバイトを通して娘ソヨン(イ・ボヨン)の結婚を祝い、娘の夫であるウジェ(イ・サンユン)を助けようと体を張っただけでなく、ソヨンのことを心配し、治療も受けずに病院から去っていったサムジェ(チョン・ホジン)の行動は、放送当時、視聴者を切なくしただけでなく、伏線としてもう一度活用された。理解と許しをキーワードにした「いとしのソヨン」がサムジェの闘病を通して、お互いを知り、和解するという簡単な道を選んでも非難されなかったのはこのためだ。長い呼吸の利点を十分生かし、きっかけと結果を明確に描いたことが有効だった。サムジェの腸損傷は、ウジェを助けたときに負った傷だった。サムジェの結婚式参加はサンウ(パク・ヘジン)とソヨンにとってサムジェについてもう一度考えさせ、理解させるようにした。50話という長い航海にも偶然はなかった。「いとしのソヨン」の中のすべての出会いは、必然からなるものだった。無駄なエピソードもなく、細かいくもの巣のような展開が国民ドラマを誕生させたのだ。「いとしのソヨン」の成功は良い先例となった。蓋然性の不足を指摘されるドラマが相次ぐ今のお茶の間に、くもの巣展開ブームが起きることを期待してみる。
Vol.2 ― 韓国ドラマの55年、姑 vs 嫁の変遷史
1990年代:旧世代の姑 vs 新世代の嫁1990年代に入り、ドラマで繰り広げられる嫁姑問題が従来とは多少違ってきた。MBCの「愛が何だ」(1991)は、亭主関白で保守的な家に嫁いだ新世代の嫁の日常をユーモラスに描き、歴代最高平均視聴率である59.6%を記録した。このような設定は従順で犠牲となる従来の嫁像を全く違う目線で描いたものであり、当時としては型破りな新しい試みだった。姑も厳しくて怖い性格ではなく亭主関白な夫を持つ弱々しい女性として描写された。キム・ヘジャが姑のヨ・スンジャ役を、ハ・ヒラが嫁のパク・ジウン役を演じ、同作でキム・ヘジャはMBC演技大賞を手に入れた。同作を機に韓国ドラマはそれまで続いていたマンネリ化した姑と嫁の関係から抜け出し、様々な嫁姑の関係を表現するようになった。KBS週末ドラマ「風呂場の男達」(1995)がその一つで、同作は「愛が何だ」から一歩前進し、旧世代の姑と新世代の嫁の葛藤を本格的に扱った。「風呂場の男達」でX世代の典型、スギョン役のキム・ヒソンは、姑のチョン・ヨンソクに堂々と言いたいことを言う明るい嫁を演じて、中高年世代に大きな衝撃を与えた。劇中キム・ヒソンは説教する姑に「それはお義母さんの考えです、私の考えは違います」という台詞をよく口にし、時代の変化を実感させた。このようなキム・ヒソンの行動に対し、当時視聴者の間で意見が分かれ論争になったという。SBS「味をお見せします」(1999)のカン・ソンヨンも自己主張の強い嫁役で人気を博した。裏番組のMBC「ホジュン ~宮廷医官への道~」の空前のヒットにもかかわらず、2桁の視聴率を記録した「味をお見せします」の人気の秘訣は、嫁のカン・ソンヨンと姑のチョン・ヨンソクの気力の戦いだった。一部では非現実的な設定で歪曲した家庭像を描いているとの批判もあったが、放送終了まで数多くの話題を生み出し、視聴者の関心を集めた。もちろん昔からの怖い姑と可哀想な嫁の設定が姿を消したわけではない。むしろさらに極端で刺激的に変化し、視聴者を満足させた。SBS朝ドラマ「冬鳥」(1992)は俗物的な二重人格者の姑パン・ヒョジョンと彼女にひどくいじめられる嫁キム・ドヨンの嫁姑問題をテーマとし、朝のドラマとしては異例の48.2%という驚くべき視聴率をたたき出した。同作はそれから15年後の2007年、MBC週末ドラマとしてリメイクされ、姑役はパク・ウォンスクが、嫁役はパク・ソニョンが熱演した。1992年のパン・ヒョジョンが情け容赦ない、金だけに目が暗んだ冷血な役柄だったなら、2007年のパク・ウォンスクは少しコミカルな設定を加えて、精神分裂に近いほどの二重人格的性格をリアルに演じ評価された。しかしリメイク版は残念なことに視聴率が芳しくなかった。1999年のKBS「伝説の故郷-烈女門」はその年放送された「伝説の故郷」のシリーズの中で最も注目された。烈女門(夫に死に別れても、節を守る女が美徳とされ、そうした貞女を「烈女」と呼び、その行いを表彰して建てられた門)をもらうため、若い年で未亡人になった嫁を殺害する非情な姑と死霊になってその家に復讐する嫁のストーリーを描いた同作は、しっかりとしたキャラクターやキャストの好演で注目された。特に姑役のパン・ヒョジョンの厳しくて冷たい演技は視聴者をヒヤッとさせた。2000年代:多様化されたドラマの中の嫁姑問題2000年代のドラマは様々な性格を持つ姑と嫁で多様化したストーリーを作ろうとした。SBS「火花」(2000)のカン・ブジャは存在自体が威圧的な姑のキャラクターで視聴者の目を釘付けにした。ひどい嫁いびりをするわけではないが、嫁への陰険な無視や嫌悪感を表現し、それまでとは違うタイプの嫁いびりを見せたのである。大衆文化評論家のチョ・ミンジュンは、自身のコラム(総合編成チャンネルの救世主キム・スヒョン脚本家のミステリー)で「愛情のない結婚生活と、冷酷な姑カン・ブジャの顔色をうかがう日々で、やつれていった主人公イ・ヨンエが友人のチャン・ソヒに電話でその辛さを話すシーンだったが、涙声で話している最中、突然姑が現れる。僕を含め当時ドラマを見ていた視聴者はそのシーンを見て腰を抜かしてしまった(と証言した)。すなわち『火花』で描写していた夫の実家の情景はまるでホラー映画だったのだ」と語った。それから11年後の2011年には、MBC「ロイヤルファミリー」のキム・ヨンエがカン・ブジャよりさらに冷たく恐ろしい姑を演じた。平凡な家柄出身の嫁ヨム・ジョンアの名前すら呼ばず、最後には死に至らせる姑のキャラクターを演じたキム・ヨンエは「あれ、片付けて」というインパクトのある台詞で世間の話題になった。厳しいだけではなく、残酷な性格の姑が多く登場したのも特徴的である。視聴者が刺激に慣れてしまったため、刺激的な設定やキャラクターがさらに横行している。マクチャンドラマ(非現実的で無理やり作った感じのするドラマ)論争が起こったのもそのためである。KBS「好きだからしょうがない」(2000)、SBS「糟糠の妻クラブ」(2007)のキム・ヘスク、KBS「君は僕の運命」(2008)のヤン・グムソク、SBS「妻の誘惑」のクム・ボラ、MBC「きらきら光る」(2011)のキム・ジヨンなどがそのようなケースである。これに対し嫁姑の対立や和解を人間的に描いた作品もたくさんあった。KBS「母さんに角が生えた」(2008)、SBS「美しき人生」(2010)、KBS「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」(2011)、KBS「いとしのソヨン」(2012)、JTBC「限りない愛」などは姑と嫁が女性としてお互いを理解していく温かいストーリーを展開した。1990年代に登場した自己主張の強い嫁のキャラクターも進化しつつある。KBS週末ドラマ「ヨメ全盛時代」(2007)のイ・スギョン、KBS週末ドラマ「棚ぼたのあなた」(2012)のキム・ナムジュなどは夫の家族に堂々と言いたいことを言う嫁のキャラクターで高い人気を博した。特にキム・ナムジュはシーワールド(夫の実家)という新語を誕生させ、女性視聴者の絶大な支持を獲得し、姑役のユン・ヨジョンも人間的ながらも世俗的な姑のキャラクターをうまく演じ好評された。キム・ナムジュは同作で2012年のKBS演技大賞を受賞した。注目すべき点は姑を社会的弱者と見るドラマも目立って増えたことである。急激な社会変化と核家族化により、年長者の存在感が弱まり、一人暮らしの高齢者が増加する社会現象がドラマに反映されているのである。晩年に一人ぼっちになった姑キム・ヨンオクと彼女の世話をする嫁コ・ドゥシムの交流を描いたMBCベスト劇場「悪縁」(2002)、認知症の老人を登場させたKBS「花よりも美しく」(2004)などは、姑への哀れな気持ちを表現している。特にKBSシットコム「オールドミスダイアリー」(2004)は、嫁が姑をビンタするエピソードが放送され論争を巻き起こした。これは嫁と姑の関係が逆転していることを極端に見せたと同時に、巷で噂されている嫁いびりの実態が何なのか見せた衝撃的なシーンだった。韓国ドラマが記録した55年の嫁姑問題厳しくて怖かった姑はもはや強力な権威を持つ絶対的な強者ではなく、嫁もまた無条件に犠牲になる従順な被害者ではない。このように変わりつつある時代に合わせ韓国ドラマの中の嫁姑問題は、55年の歳月と同じように様々な姿に変化し進化を見せており、依然として視聴者に愛されるテーマとして残っている。現実で嫁姑問題がなくならない限り、ドラマの中の嫁姑問題も続くだろう。韓国ドラマのこれからの課題は、マンネリ化している嫁姑問題というテーマをどうやって再解釈し、新たに表現するかである。論争を巻き起こすほどの刺激的な展開ではなく、人間と人間が互いに理解しあって癒していく過程を美しく描くための努力がこれまで以上に必要なのではないだろうか。