キム・ウォンソク
記事一覧
【PHOTO】チャ・スンウォン&ソ・ガンジュンら「A-Awards」授賞式に出席(総合)
6日午後、ソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)SJ KUNSTHALLEで「第11回A-awards」授賞式が開催され、俳優チャ・スンウォン、ソ・ガンジュン、キム・ソンジュ、チョン・ジヨン、キム・ウォンソクPD、ナ・ホンジン監督らが出席した。男性ファッション誌 「ARENA HOMME PLUS」とブランド「モンブラン・コリア」が共同主催する「A-awards」授賞式は、この一年に自身のフィールドで最も創造的かつ情熱的に、すべての人に尊敬される成果を収めた韓国最高の男性を授賞する式である。
傑作サスペンスドラマ「シグナル」9月CS衛星劇場で日本初放送決定!
サスペンスドラマ「シグナル」の日本初放送が決定した。韓国のケーブルテレビ局としては異例となる、最高視聴率13%超を記録し、視聴者を釘付けにしたドラマ「シグナル」が、9月に日本初上陸し、CS衛星劇場で放送されることが決定した。「シグナル」は6月に開催された第52回百想(ペクサン) 芸術大賞で「太陽の末裔」と評価を分け、作品賞、脚本賞、主演女優賞(キム・ヘス) の3冠を獲得。傑作サスペンスとして熱狂的なファンを生み出した。「シグナル」は現在の刑事でプロファイラーのパク・ヘヨン(イ・ジェフン) と過去の刑事イ・ジェハン(チョ・ジヌン) が、使えるはずのない古い無線で繋がり、迷宮入りした事件を解決していく。俳優陣のリアリティーある演技に加え「ミセン」のキム・ウォンソク監督の細やかな演出と「サイン」「ファントム」を手がけた作家キム・ウニのしっかりとした見応えのある脚本が視聴者の気持ちを鷲掴みにした。「太陽の末裔」と共に2016年上半期に韓国で社会現象を巻き起こした「シグナル」は、9月に衛星劇場にて放送される。■番組概要CS衛星劇場「シグナル」2016年/韓国tvN/全16話演出:キム・ウォンソク「ミセン」脚本:キム・ウニ「サイン」「ファントム」出演:イ・ジェフン、キム・ヘス、チョ・ジヌン■関連サイト番組公式サイト:http://www.eigeki.com/topics?action=detail&topic_id=1120
パク・ヘジン「太陽の末裔」脚本家の次期作で演じるキャラクターは“謎めいたニュータイプの諜報員”
2017年上半期の期待作であるJTBCの新しいドラマ「マン・ツー・マン」がベールを脱いだ。KBS 2TVドラマ「太陽の末裔」のキム・ウォンソク脚本家と俳優パク・ヘジンの出会いで関心を集めている「マン・ツー・マン」。「マン・ツー・マン」の制作会社であるドラマハウス側は15日、「キャスティングのニュースの後、気になっている方々のために『マンツーマン』の中心軸となる男性主人公のキャラクターを公開します」とし「キム・ソル(パク・ヘジン) という人物は、トップスターの警護員として知られていたが、実状は国家情報院のゴースト要員だ」と明らかにした。制作会社によれば、キム・ソルは国家情報院内部でも少数の上級者だけが存在を知っている隠された秘密要員で、多才多能な能力でなかなか感情を表わさないポーカーフェイス、切れるような立体感が生きているハンサムなルックスを持つ人物だ。自身の痕跡は絶対に残さない、任務完遂成功率100%の千の顔を持ったミステリー要員で、新しい作戦に投入されて最高の韓流スターの警護員に付き、歴代任務のうちで最も大きな危機に直面することになる。キム・ウォンソク脚本家は「パク・ヘジンが引き受けたキム・ソルは、ゴースト要員に抜擢されるほどの優れた能力は基本で、それに加えて千の顔を持った要員として多様なアンダーカバーキャラクターを通じて事件を解いていく、ニュータイプの諜報員になるだろう」と予告した。キム・ソルからの誠心誠意の警護を受けることになり、また、他の中心軸キャラクターでもあるヨ・ウングァンは、偶然の機会により大陸を行き来する大物韓流スターになり、国民的な愛を受けている人物だ。制作会社の関係者は「『マンツーマン』とは男 vs 男ではなく、男 × 男を意味し、ドラマの題名もこのような意味をこめて『マンツーマン』に最終決定した」として「今まで見てきた男たちの対決を扱ったアクションドラマや女性を間に置いた三角関係メロドラマを凌駕する、全く違う形のドラマになるだろう」と説明した。「マン・ツー・マン」は、2017年上半期にJTBCで編成予定で100%事前制作される。まもなく監督と残りの主要キャラクターなどのキャスティングを最終確定して、本格的に撮影に着手する。
キム・ウォンソク監督「『トキメキ☆成均館スキャンダル』で会ったソン・ジュンギ、ユ・アインの成長が嬉しい」
tvNの大ヒットドラマ「ミセン-未生-」そして「シグナル」を誕生させたキム・ウォンソク監督が前作である「トキメキ☆成均館スキャンダル」で出会った俳優ソン・ジュンギとユ・アインに対する感謝の気持ちを伝えた。キム・ウォンソク監督はTVレポートとのインタビューで「『トキメキ☆成均館スキャンダル』で一緒に作業した俳優たちが今やみんなトップ俳優になった」とし、「見るたび誇らしく、嬉しい。この前の授賞式でも会った。キム・テヒ脚本家が言っていた。ソン・ジュンギ、ユ・アイン、そして監督が同じ画面にいるのが意味深かったと。連絡は時々取っていた」と話した。「トキメキ☆成均館スキャンダル」撮影当時のエピソードを伝えたりもした。キム監督は「撮影の合間、僕が少し居眠りしていた。そのとき、ユ・アインが大きな紙に手紙を書いて日差しを防いでくれた。監督の疲れた姿に心が痛いという内容だった。前の面にはサインをしていた。本当に涙が出そうになった」と感謝の気持ちを伝えた。ソン・ジュンギについては「普段から良く連絡を取る人だ。良く気配りをすることで有名だ」とし、「僕もソン・ジュンギが出た作品をたくさん見た。大人気だった『太陽の末裔』もかなり見た。3話を見てぴんと来た。アラブ議長を手術するシーンだったが、助けられますか? では助けてと話した。女心を掴むという確信があった」と豪快に笑った。実際にソン・ジュンギは「シグナル」撮影現場にコーヒーケータリングの差し入れをするなど、キム監督に対する義理を誇示してきた。キム監督は「ほかの俳優もそうだが、ソン・ジュンギとユ・アインの場合、『トキメキ☆成均館スキャンダル』のキャラクターも自分たちで再創造した。台本を受け取ってそれぞれ研究をしてきた。そのため感性的でありながらも男性的な演技が誕生できた」と付け加えた。「ミセン-未生-」の主役ZE:A シワンに対する賞賛も欠かさなかった。キム監督は「運良く、これまで良い俳優に恵まれたようだ」とし、「シワンもすごい俳優だ。かけがえのないチャン・グレだと思う」とし、「『ミセン-未生-』シーズン2が出るとしてもチャン・グレはシワンじゃなければならない」と愛情を見せつけた。続いて「内側から発せられる力がすごい。アルパチーノやロバート・ダウニー・Jrのような俳優になってほしい。韓国に止まるのではなく、世界的な俳優に生まれ変わることを願う」と絶賛した。キム監督は、次期作については「ドラマで帰ってくる予定」とし、「映画にも関心があるが、それはまだ遠いことだ」と答えた。次期作が「シグナル」シーズン2ではないかという質問には「まだ決まったことはない」と笑ってみせた。
ソン・ジュンギ&ソン・ヘギョらの演技力はどうだった?「太陽の末裔」キム・ウォンソク脚本家が語る
KBS 2TV「太陽の末裔」は俳優たちの魅力と演技力の占める割合が大きいドラマであった。主人公ユ・シジン役を担当したソン・ジュンギは、「太陽の末裔」の人気のおかげでアジアのスターとして浮上した。ドラマ運に恵まれていなかったチン・グは、ようやく韓流スターの仲間入りを果たした。中華圏ですでに人気のあったソン・ヘギョは、韓国でもその存在感が増した。キム・ジウォンも次世代のラブコメ女王としての基盤を整えた。キム・ウンスク脚本家とともに「太陽の末裔」を共同執筆したキム・ウォンソク脚本家は、ドラマの人気を牽引した主要キャスト4人に感謝の気持ちを伝えた。19日、三清洞(サムチョンドン)スローパークで行われた取材陣のインタビューに対してキム脚本家はソン・ジュンギ、ソン・ヘギョ、チン・グ、キム・ジウォンの名前を一つ一つ挙げ、演技を通じて感じた4人の長所を評価した。まず、ソン・ジュンギについてキム・ウォンソク脚本家は「強烈だった」と親指を上げた。「台詞の力を入れる時と抜く時を上手く見分けてくれて、今のユ・シジンを存在させた」と強調した。続いて「ソン・ヘギョは演技が上手い女優だと思う。カン・モヨンという人物は泣いたり笑ったりするシーンが多く、時には俗物的な医師だが、またある時には医師としての使命感を表現することもあった。さらにはギャグをする時もあったが、その姿を完璧に演じきった」とソン・ヘギョを絶賛した。キム脚本家はソ・デヨン役のチン・グについて「カッコ良かった」と伝え、「ソ・デヨンは演技せずに演技をする必要があるキャラクターだが、チン・グが凛々しくカッコよく表現してくれた。また、ユ・シジンと冗談のやりとりをする部分でポイントを上手く活かし、役に息を吹き込んだ」と高く評価した。ユン・ミョンジュ役のキム・ジウォンについては「とても賢く、ソ・デヨンとのケミストリー(相手との相性)を活かしてくれて良かった」と短くも慎重に感謝の気持ちを伝えた。そして、「ユ・シジンとカン・モヨン、ソ・デヨンとユン・ミョンジュだけでなく、ユ・シジンとソ・デヨン、カン・モヨンとユン・ミョンジュのアンサンブルが特に良かった」と評価した。
【PHOTO】イ・ジュンギ、イ・ミンホ、少女時代 テヨン、オダギリジョーら「ソウルドラマアワード」受賞の喜びを伝える
10日午後、ソウル上岩(サンアム)MBC文化広場で開かれた「ソウルインターナショナルドラマアワード2015」(「ソウルドラマアワード2015」)でイ・ミンホ、イ・ジュンギ、イ・ヨンエ、少女時代のテヨン、ファン・ジョンウム、スヒョン、THE ONE、オダギリジョー、神木隆之介、AARON(アーロン/炎亞綸)、チェン・ボーリン(陳柏霖)、ウォレス・チョン(鍾漢良)、エンギン・アキュレック、キム・ウォンソク監督、イ・ビョンフン監督らが受賞の喜びを伝えた。2006年に初めて開催され、今年10周年を迎えた「ソウルドラマアワード2015」は俳優イ・ドンウク、キム・ジョンウンが司会を務め、48ヶ国から出品された計212作のうち、24作と25人の制作者及び俳優が予審を通じて本選にノミネートされた。
「ケーブルテレビ放送大賞」ZE:A シワン主演「ミセン-未生-」が快挙…大賞・俳優賞を受賞(総合)
tvNドラマ「ミセン-未生-」が「ケーブルテレビ放送大賞」で大賞を受賞した。ZE:A シワンとカン・ハヌルの受賞を合わせると何と3冠を達成したことになる。13日午後、ソウル東大門のデザインプラザ(DDP)で「ケーブルテレビ放送大賞」が行われた。「ミセン-未生-」はこの日の授賞式で大賞を受賞した。大賞には賞金3000万ウォン(約320万円)が支給される予定だ。「ミセン-未生-」のキム・ウォンソクプロデューサーは「『ミセン-未生-』は僕にとって夢のようなドラマだ。僕が長い間夢見たドラマだ。その夢から目を覚ますことは容易じゃなかった。読むだけでも胸がいっぱいになり、泣かせてくれた台本はいつも撮影より先に出た。すでに実力のある演技者たちがこの台本で熱心に準備してくれた。現場で僕を失望させた俳優は一人もいない。僕を感動させてくれた」と感想を伝えた。続いて「視聴者にもっと近づき、共感できる作品を作りたい」と覚悟を伝えた。キム・ウォンソクプロデューサーのそばで祝い合うシワンとカン・ハヌルの姿が視線を引き付けた。ほかにもシワンとカン・ハヌルは「スター賞」俳優部門を受賞した。二人の俳優の受賞の感想も印象深かった。シワンは「『ミセン-未生-』でチャン・グレだったシワンです。『ミセン-未生-』を撮影しながら、僕のセリフ、行動一つ一つにより大きな意味を付与し、共感してくれたすべての方々がチャン・グレだと思います。すべてのチャン・グレが『ミセン-未生-』を作ったと思います」と伝えた。カン・ハヌルは「『ミセン-未生-』に関連したすべての方々に感謝する。いい演技者になるまえに、いい人になる。受賞のことを聞いて、僕が演じたチャン・ベクギという人物が真っ先に頭の中に浮かんだ」と付け加えた。今回の授賞式はケーブルテレビの発足20周年を記念して設けられたイベントだ。授賞式ではプロデューサー賞と脚本家賞、企画報道賞、アナウンサー/リポーター賞、専門MC賞、作品賞、スター賞など、様々な部門に対する授賞が行われた。「2015ケーブルテレビ放送大賞」受賞者リスト◆俳優部門 : シワン(ZE:A)、カン・ハヌル、シム・ヒョンタク◆歌手部門 : シワン(ZE:A)、IVY、ジェイ(FIESTAR)、スンヨン(KARA)、ジヨン(T-ARA)、ユラ(Girl's Day)、EXID、ホン・ジニョン、Ailee、防弾少年団 ◆プロデューサー部門 : ナ・ヨンソク、キム・ウォンソク ◆コメディアン部門 : アン・ヨンミ、チョン・ジュナ ◆放送人部門 : パク・ジユン、チェ・ヒ ◆アナウンサー部門 : チョン・ヒョンム、ユン・テジン、キム・セヒ、キム・ソンシン◆大賞 : ミセン-未生-(監督:キム・ウォンソク、CJ E&M)
KARA スンヨン&ZE:A シワン&防弾少年団ら、ケーブルテレビ放送大賞スター賞受賞
今年のケーブルテレビ放送大賞の受賞者が発表された。「2015ケーブルテレビ放送大賞」を進行するケーブルテレビ放送協会は6日午後、「2015ケーブルテレビ放送大賞」スター賞の受賞者リストを公開した。スター賞を受賞するのはZE:Aのメンバーで俳優としても活動するシワンを始め、カン・ハヌル、シム・ヒョンタク、ホン・ジョンヒョン、シン・ソユル(以上、俳優)、チョン・ヒョンム、パク・チユン、チェ・ヒ(以上、タレント)、チョン・ジュナ、アン・ヨンミ(以上、お笑い芸人)、IVY、ジェイ、KARA スンヨン、T-ARA ジヨン、Girl's Day ユラ、EXID、ホン・ジニョン、Ailee、防弾少年団(以上、歌手)、ユン・テジン、キム・セヒ(以上、アナウンサー)、ナ・ヨンソク、キム・ウォンソク(以上、プロデューサー)などだ。「2015ケーブルテレビ放送大賞」は13日午後、ソウル東大門デザインプラザで開催される。この日、部門別20周年特別賞を始め、作品賞などの部門別受賞者が公開される。
ドラマ「モンスター」キム・ウォンソク監督のキャスティング成功の法則
ケーブルチャンネルMnet・tvN「モンスター~私だけのラブスター~」のキム・ウォンソク監督の別名はスター製造機だ。彼の作品に出演した俳優はスターに浮上するためだ。KBS 2TV「シンデレラのお姉さん」では2PMのテギョンとソウが、「トキメキ☆成均館スキャンダル」ではユ・アイン、ソン・ジュンギ、JYJのユチョンがスターに跳躍した。そして、「モンスター~私だけのラブスター~」に出演したBEASTのヨン・ジュンヒョン、ハ・ヨンス、カン・ウィシク、カン・ハヌルといった俳優たちの次の歩みを、視聴者たちが注目しているのもそのためである。新人とアイドル出身の俳優だけでドラマを作るという大胆な挑戦を躊躇せずに続けているキム・ウォンソク監督のキャスティングの法則を覗いてみた。# ハイリスク・ハイリターンドラマにおいて作品の完成度ほど重要なのは、「ドラマに誰が出演したのか」である。ドラマの企画を始めるたびに、監督たちは新しい顔を探すために苦心に苦心を重ねるが、決して簡単に見つけ出すことはできない。キム・ウォンソク監督は「夢みる人々の話がしたくてドラマ監督になった」と話した。彼の作品で若い俳優がドラマの中心に立つ場合が特に多い理由だ。しかし、若い俳優の中でドラマの主人公を演じた経験がある、知名度の高い俳優の数は極めて少ない。キム・ウォンソク監督は「僕は演技において天才はいないと思う。新人俳優でもキャラクターさえよく似合えば、その人にチャンスを与えたい」という考えを明らかにした。キム・ウォンソク監督は現在準備中であるウェブトゥーン(オンライン漫画)が原作となる「ミセン-未生-」に多く登場する新社会人の役を新人俳優に任せたいという意思も示した。# 相反するイメージの共存、良い声可愛さとタフさ、卑劣さと純粋さ、セクシーさと知性、女性らしいルックスに中性的な声、整った顔立ちに男性的な性格。これらはキム・ウォンソク監督が選んだ最高のイメージ組み合わせである。キム・ウォンソク監督は「人は皆、他人と区別される自分だけの何かを持つことを重要に思うはずだが、僕はその欲求が人よりも強い方だ」とキャスティングへのこだわりを明かした。また彼は「もし条件が似ているなら、よりユニークな人が好きだ。顔色を伺いながら謙遜する新人よりも、生意気に見えるほど自信溢れる新人が好きだ」と言い、自分の独特な趣向(?)を公開した。「モンスター~私だけのラブスター~」のヒロインであるハ・ヨンスがその代表的な例である。彼女は歌唱力と演技力が少し足りないかもしれないが、キム・ウォンソク監督はハ・ヨンスから可能性を見出した。そして、彼女の抜擢には彼女のユニークな容姿も一つの要因となった。キム・ウォンソク監督が演技力ほど重視するもう一つの要素は、声だ。彼は「いくらきれいな容姿であっても魅力的な声でないと俳優として成功するのは難しい」と言い切った。これは、いくら努力して声を整えたとしても、生まれつきの声がそれだけ重要だという意味である。キム・ウォンソク監督はヨン・ジュンヒョンをキャスティングした理由の一つが声であると、マスコミを通じて何度も話したことがある。ヨン・ジュンヒョンのキャスティングには、ユン・ソルチャン役を演じるために必要な音楽の実力ほど、声も大きな要因として作用した。もはや声も俳優の競争力になっている。# 演技派のベテラン俳優の重要性新人俳優たちがドラマの中心に立つ場合、ベテラン俳優のキャスティングが最も重要になる。演技派俳優の中でも相手俳優と息を合わせる能力が足りない俳優がいるためだ。その場合、その俳優が若い俳優たちの未熟な演技力に耐え切れず、撮影が遅れる確率が高くなる。そういう意味で、キム・ウォンソク監督が愛するベテラン俳優たち(キム・ガプス、アン・ネサン、チョ・ソンハ、キム・ハギュン、イ・ソンミン)は、撮影現場で新人俳優の良い先生であり、ドラマに安定感を与える要素となる。俳優の演技力と知名度だけ考えてキャスティングを悩むより、さらに大きな絵を描きながらキャスティングしなければならないというのが、彼の持論だ。キム・ウォンソク監督は「演技を始める俳優たちにとって、現場現場で先輩俳優から演技を学ぶことほど効果的なトレーニングはない」と述べた。キム・ウォンソク監督と一緒に作業する新人俳優は、多くのことを得て、学ぶことができるだろう。
Vol.1 ― 「モンスター」キム・ウォンソク監督&BEAST ヨン・ジュンヒョン:SPECIAL INTERVIEW
Mnetミュージックドラマ「モンスター~私だけのラブスター~」。実は、大きな期待をしていたわけではない。KBS 2TV「トキメキ☆成均館スキャンダル」を成功させたキム・ウォンソク監督への信頼はもちろんあったが、「またアイドル?」という懸念もあり、すでにひと通り過ぎ去った、高校が背景のドラマということで、KBS 2TV「ゆれながら咲く花」と「ドリームハイ」を適当に組み合わせた形になるのではないかと思ったりもした。レストランの看板のメニューを見て、入ろうか止めようか躊躇う気持ち、ちょうどそんなところであっただろう。しかし「すごい世の中、ちっぽけな私。でも私は、誰が何と言おうとも自分の人生の主人公!!」PRでこのスローガンを見つけた瞬間、このドラマが好きになる予感がした。平凡な子供たちの成長記、それは私が望んでいた物語だったから。そして第一話で転校してきたミン・セイ(ハ・ヨンス)といじめられっ子のパク・ギュドン(カン・ウィシク)が一緒に「風が吹く」を歌った時、韓国のミュージックドラマがようやく一歩前進したと確信することができた。ある人は物足りないと言い、ある人は幼稚だとも言う。しかし、完璧でないので余計に情が移るドラマ「モンスター~私だけのラブスター~」。キム・ウォンソク監督とユン・ソルチャン役のBEAST ヨン・ジュンヒョンに会った。参加者:キム・ウォンソク監督、BEAST ヨン・ジュンヒョン、コラムニスト チョン・ソクヒキム・ウォンソク監督「可能性を見せたことに満足しています」―「トキメキ☆成均館スキャンダル」以降、どのような作品で復帰されるか気になっていました。結局、ミュージックドラマを選択されましたね。キム・ウォンソク:噂は、韓国版の「Glee」、ケーブル版の「ドリームハイ」でした。その方が理解しやすいので、そのように記事を書いたと思います。私はそれよりは、ステージでない生活の中に音楽を取り入れた映画「ONCE ダブリンの街角で」の方が、韓国の制作の現実や感性によりふさわしいと思いました。それで企画段階での背景は高校生の物語ではありませんでした。落ちこぼれの練習生という設定だったんですが、そうするには自作曲がたくさん必要でした。予算など色々な問題もあって、高校という枠の中でストーリーを展開することになったんです。―ミュージックドラマ、たまに試みられてはきましたが、反応が良かったことがあまりないですよね。キム・ウォンソク:そうです。ドラマとしては成功したとしても、音楽的には首を傾けるしかないドラマもありましたし。最初は自信があったのですが、やってみると何で皆ミュージックドラマを作らないのか、その理由が分かって来ました。私が戸惑っている時に、ちょうどtvN「応答せよ1997」が出ました。音楽でもドラマでも成功した作品ですが、そのような物を私がまた作ることはできないじゃないですか。それで大変でした。おかしいでしょう?韓国の人たちは、ドラマも好きで、音楽も好きなのですが、それにも関わらず背景音楽でなく登場人物が歌うことになると、その好きだった感情が全部壊れるんです。私たちもまだその部分を解決することはできませんでした。最初「風が吹く」を見て、恥ずかしいと言った方も多かったので。「音楽を使うコンテンツがこんなにも限られているとは、残念です」―私は「風が吹く」を見ながら、突拍子もない音楽やステージの上の音楽でなく、ストーリーにうまく調和しているというだけでも成功したと感じましたが。キム・ウォンソク:初回の場合、音楽ドラマと言わなくてもよさそうなくらいの音楽の分量でした。回を重ねながら少しずつ分量を増やして行きました。次第に慣れていくように。先週放送された、チョ・ムングンとキム・ジスがミン・セイの幻想の中で歌うシーンも、たぶん序盤に出てきたならぎこちないと言われたでしょう。私たちが得たのは、音楽を使ったドラマを作ることもできるという、有意義な試みくらいだと思います。韓国の音楽は世界的なレベルに達していると言われていますが、音楽を使うコンテンツはこれほど限られているなんて、残念です。―俳優たちの中から、他の人が見いだせなかった知らなかった長所をうまく見つけ出す能力がおありですよね。例えば、ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」でJYJ ユチョンさんが実直な儒生の役柄を演じこなしたとか、ソン・ジュンギさんが図々しい面を見せたとか、そのようなことに面白さを感じるんですか?キム・ウォンソク:面白いのは事実ですが、得意とは言えないです。実は「トキメキ☆成均館スキャンダル」は、序盤にファンの間では賛否両論、特に反対意見が多かったです。ク・ヨンハ役だけでなく、ユチョンさんへの懸念の視線、ムン・ジェシン役のユ・アインさんもイメージに合わないとよく言われました。私が見い出したというよりは、チャンスが準備のできている彼らを見つけ出したと言うべきでしょう。ソン・ジュンギさんの場合、江南(カンナム)で遊びながら多くの女性を口説いた、言葉なしでも眼差しや表情だけで人を惹きつける人にしようとしました。本人が非常に頑張ってくれました。ソン・ジュンギさんは、まだ見せていない面の方が多い俳優です。―私は、このドラマが全ての登場人物に関心を示しているところが好きです。キム・ウォンソク:夢を持たない子たちの話をしたかったです。普通音楽映画やドラマは、音楽への夢と情熱があるじゃないですか。それさえない物語の方がいいと脚本家に提案したら、非常に大変がっていました。そのような中で、チョン・ユンジョン脚本家が解決策を見つけてくれたんです。夢のない子たちの中に、異質的な存在(ユン・ソルチャン、ミン・セイ)が二つ混じった状況じゃないですか。カルチャーショック、あるいは感情の衝突で始まるのですから。脚本家がうまく展開してくれたんです。周りの人物が一人ずつ見えてくるのは、想定通り展開していることなんです。何かおおげさな話をしたいわけではありません。このようにすれば大切なものがみつけられるのではないか、くらいの気持ちです。―まるで少女漫画のような、ときめく恋物語に長けていますね。キム・ウォンソク:自分が経験したことがないので、想像でやります(笑) うまく表現してくださいましたね。多くの方に幼稚だと言われますけれど。このドラマを作りながら聞いた、最も嬉しかった言葉が、80~90年代の少女漫画みたいだという言葉でした。私も、イ・ミラさんやカン・ギョンオクさんの少女漫画が好きだったので。―演技がとてもうまいわけでもないし、少し足りない感じではあるのですが、見ていると惹きつけられます。完璧なのは全部が全部良いことではないような気がしますキム・ウォンソク:演出者の立場からは、正直に言って演技の面では惜しい感じがあります。時代劇の形だったならばそれがこれほど浮き彫りにならなかったはずですが、ファンタジー的なキャラクターは、現代劇では演じにくいようです。ぎこちなさを抑えるために、漫画的な表現を使ったりもしました。ユン・ソルチャンはヨン・ジュンヒョンさんの姿と似ている部分が多いのでぎこちなく見えたりしますが、ミン・セイ役だけ見てもハ・ヨンスさんとは結構違うので。ナナ(GLAM ダヒ)もそうですし。本人たちも大いに悩んでいることでしょう。―ヨン・ジュンヒョンのために作られたドラマだという気がします。ヨン・ジュンヒョンさんは、監督がうまく演じられるように作ってくださったような気がすると言っていましたが。キム・ウォンソク:実は、両方共正しいです。脚本家がヨン・ジュンヒョンさんのことを大事に思うようになって、合わせて書いてくれた面もありますから。私は、自然体のヨン・ジュンヒョンと、キャラクターとしてのユン・ソルチャンが紛らわしくなるポイントを作ることが面白いです。例えば、ユン・ソルチャンがミン・セイからのメッセージを見て慌てて駆け出しながらマネージャーを責め立てるときの台詞は、全部アドリブなんです。台詞が終わっても「カット」を言わず待って、彼の口から出てきた言葉を全部生かして入れました。俳優がキャラクターと状況に完全に溶け込んだ時のみ可能なことです。そうすれば、ヨン・ジュンヒョンのようなユン・ソルチャンになります。しかし、反対に台詞を変えることは許しませんでした。台本の中で自分自身をどのようにキャラクターに投影させるべきか、その方法を探した方が正しいと思っていますから。「さらなる努力が必要だと思います」―いわばマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)ドラマが、そっぽを向かれるどころか視聴率が高い反面、「モンスター~私だけのラブスター~」の視聴率は期待に至らない状況です。もどかしいはずですが。キム・ウォンソク:うちのドラマのレベルが高いという話では決してありません。実際、話にもならないドラマが存在しているじゃないですか。私の率直な気持ちとしては、見るものがないから見るとか、非難しながらも見るようなケースはなくしたいです。いっそのこと、好きだから見ると言った方がいいです。見られ続けるので、そんなドラマを作り続けるわけですから。「モンスター~私だけのラブスター~」は、最初の視聴率が、最終回を控えた今までほとんど変わりません。最初見てくださった人たちが見続けてくれたことには、感謝しています。演出者の立場から、視聴者の反応がわかる唯一の尺度が視聴率なので。だから、より多くの視聴者を確保できなかった点では、さらなる努力が必要だと思います。―「応答せよ1997」に比べて視聴率が残念なのは、それだけ中高年層が見なかったという意味だと思います。あのドラマには、ソン・ドンイルさんやイ・イルファさんなど、中高年層の気を引く要素が多かったですので。キム・ウォンソク:そのとおりです。実は、若い役者に集中した理由は、10代、20代の若い俳優たちには、チャンスがあまりないからでした。俳優は、チャンスさえ与えられれば自分で勝手に育つような気がしますが、彼らにはその機会があまり与えられない現実を残念に思ったからです。一時期、20代の男性俳優不足という言葉もあったじゃないですか。ですが、キム・スヒョン、ソン・ジュンギ、ユ・アインさんのような俳優が、彼らに注目してくれた作品を通じて認められることができました。20代の女優不足も、機会が与えられればいくらでも解消できると思います。―チャンスを与えたい俳優がいるんですね?キム・ウォンソク:多いですね。おそらく、3~4年くらい後に企画されたなら、多すぎてキャスティングに苦労したことだろうと思います。素晴らしい演技力の子役俳優が多いじゃないですか(笑)―次の作品はどのような俳優と作業することになるのか、期待しています。ヨン・ジュンヒョン「僕、強くなりました!」―ユン・ソルチャン役、特別な意味ですよね?ヨン・ジュンヒョン:デビュー5年目ですけれど、ソロ活動がフィーチャリング以外ほとんどありませんでした。初めての演技でもありますし、最初の作品で主人公を演じることになったのも、自分には意義深いですね。―初めての演技とは思えないほど、自然でしたけれど。ヨン・ジュンヒョン:安養(アニャン)芸術高校時代は、演劇映画科でした。それ以外は、特にやっていません。ただ、僕は映画やドラマを見るのがとても好きなんです。見ながら一人で真似してみるくらいでしたが、たくさん見ているのが役に立ったかもしれませんね。―ユン・ソルチャンは、ヨン・ジュンヒョンさんにぴったりのキャラクターです。制作陣はヨン・ジュンヒョンさんを念頭に置いて作ったのでしょうか?ヨン・ジュンヒョン:僕がキャスティングされてから、合わせてくださったと思います。得意なことができるように手伝ってくださいましたので。周りの人達から、ユン・ソルチャンはお前みたいだとよく言われたりします。でも、僕は実はそんな性格ではないんです。もちろん撮影をしていると、色々イタズラもしますし、変わった部分も結構あります。どうしてもユン・ソルチャンにつられるんです。でも、僕は本当に親しい人でないとそんなに笑いもしませんし、話もあまりしません。ユン・ソルチャンのように感情の起伏も激しくないですし(笑)―グループBEASTから脱け出し、違う人生を生きてみたわけですが、どうでしたか?ヨン・ジュンヒョン:心配が多かったです。もし自分が俳優の立場ならば、自分もやはりアイドルの演技への挑戦を快く思わなかっただろうと思うので。アイドルをやって得たファンと認知度を利用して、最初から主人公を務めるわけじゃないですか。それで、最初仲間たちに会った時、正直に話しました。そうしたら、そこまでではないけれど、不安ではあったと言われました。後になってからは、先入観を持っていたようだと話してくれて、有りがたかったです。―アン・ネサンさんやイ・ヒジンさんなど、他の俳優たちと共演するのも異色な経験だったでしょうね?ヨン・ジュンヒョン:アン・ネサン先輩と最初撮影した時は、言葉に出来ないほど緊張してしまいました。それで台詞も間違い続けまして。でもその日、引っ張ってくれる感じというのがどういうものか、確実にわかりました。自分の能力以上のものを引き出せるように手伝っていただき、またそれ以来たくさんのアドバイスをしてくださいました。イ・ヒジン先輩の場合は、他の意味で難しかったです。歌手としても大先輩じゃないですか。僕がまたMBCドラマ「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」のファンでしたので。でも、撮影中ずっと、あまり会話をすることはできませんでした。むしろ僕より人見知りが激しいみたいで。でも、最後の打ち上げの時、居心地が悪いだろうと思ってたくさんは話しかけられなかったと話してくれました。それからは、連絡も取り合っています。「この3ヶ月、どのようにして過ごしたかわかりません」―「モンスター~私だけのラブスター~」の撮影と同時に、今回のBEASTアルバムの全曲をプロデュースしたと聞きましたが。ヨン・ジュンヒョン:この3ヶ月、どのようにして過ごしたかわかりません。こうしていて、両方に迷惑をかけるのではないかと心配も多かったです。でも、過ぎてみるともう何でもできそうな気がします。最近BEASTの活動を始めたのですが、コンサートの準備もしなければなりませんし、音楽番組にも出なければなりませんし、僕なりに忙殺されていますが、これは何でもないように感じられました(笑) 自分の口で成長と言うのは何ですが、一言で言って強くなりました。強くなったという表現が、最も正しいです!正直、マネージャーさんに色々愚痴もこぼしました。ドラマでユン・ソルチャンがやっているのは何でもないくらいに(笑) 4日くらい寝られなかった時があったのですが、その時自分だけストップしていて、他の人たちは早送りになっているように動いていました。頑是無い心で、ここまでやらなければならないのかな、とも思いました(笑) でも、今は達成感があります。―ダンスの練習をする時間がなかったでしょうに、ステージを見たらむしろダンスはうまくなっていましたよ。ヨン・ジュンヒョン:他のメンバーたちが先に習って、僕は後で一日二日くらい行って習ったのですが、撮影現場でも時間がある度にダンスの練習をしました。他の子たちに笑われましたよ。じっとしていられないのって(笑)―学生時代は、どんな子でしたか?ヨン・ジュンヒョン:高校1、2年の時は、演劇俳優を目指していました。大学路(テハンノ)小劇場の演劇舞台に立ちたかったです。得体の知れない情熱に燃えていた時期です。そして、ものを書くのも好きでした。歌詞を趣味がてら書き始めたのですが、歌を作るようになったのはデビューしてからです。遊ぶとしても、作曲家たちが作業する所に行って遊びました。今も仕事がない時は、作業室に引きこもります。かといって、ずっと曲の作業を続けているわけではないです。コーヒーも飲んで、休みながら、なにか思い浮かぶと作業もして。ただの日常です。―演技は続けるつもりですか?ヨン・ジュンヒョン:監督の言葉で、死ぬほど疲れて大変でも、現場は中毒性があると。終わってみると、確かに懐かしい面がありますね。―戻りたいですか?ヨン・ジュンヒョン:いいえ。戻りたくはありません(笑) 今回の作品は、面白い経験でした。役者たちもほとんど同年代だったので、余計に面白かったです。ですが、劇中でまで歌手をやりたくはありません。今回のBEASTの活動が終わって、余裕ができて呼んでくれる方がいれば、歌手の役でないならば、もう一度挑戦してみたいです。エピローグただでさえスケジュールを合わせるのが難しい状況で、BEASTの活動まで始まったのでヨン・ジュンヒョン君には別で会うしかなかったが、インタビューの場所に「モンスター~私だけのラブスター~」のスタッフたちが大勢押し寄せてきた。撮影現場で可愛がられたことがわかった。明日皆のインタビューが予定されていると話すと、誰がくるのかと聞いていたヨン・ジュンヒョン君。誰に一番会いたいのかと聞くと、にっと笑いながら「ハヌルには会いたいですね」と。文:コラムニスト チョン・ソクヒ「NAVER スペシャルインタビュー」では、今話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。
大人気ウェブ漫画「ミセン」がドラマ化…「モンスター」のキム・ウォンソク監督が演出
人気ウェブ漫画「ミセン」がドラマとして誕生する。16日、CJ E&Mは「『ミセン』の版権契約を完了し、来年にドラマを放送する」と明かした。ウェブ漫画「ミセン」は、囲碁だけが人生のすべてだった主人公がプロ入団に失敗した後、冷酷な現実に投げ出されることで繰り広げられる物語だ。主人公のチャン・グレは囲碁を忘れたがるが、結局自分に与えられた問題を解決するためのカギは、皮肉にも囲碁から得た洞察力だった。今年の始めから連載が始まった「ミセン」は、囲碁が好きな人だけでなく、囲碁をまったく知らない人にも洞察力と感動を与え、ネットユーザーから愛された作品だ。「ミセン」を担当しているイ・チャノチーフプロデューサーは、「会社員をテーマにした深みのある作品にしたいと思う。具体的な編成計画は追って確定する」とし、「ポータルサイトで『ミセン』の登場人物6人のプリクエル(時間的に本編より前の話を描く続編)を配信したが、CJ E&Mが作るドラマは原作漫画を脚色した本格的なドラマシリーズ」と明かした。ドラマ「ミセン」は、ウェブ漫画の原作を視覚化することを越え、この時代を生きる会社員なら誰もが痛感すべき哀歓を率直かつ緻密に描写する予定だ。プロの棋士を目指したものの、平凡な会社員になった青年が伝える、決して平凡ではない哲学と洞察力を描いたこの作品は、KBS「トキメキ☆成均館スキャンダル」、tvN、Mnetミュージックドラマ「モンスター~私だけのラブスター~」など、作品ごとに傑作を生み出してきたキム・ウォンソク監督が演出を手がける。「ミセン」特有の深さに、キム・ウォンソク監督の繊細さと感性が加わり、完成度の高いドラマが誕生するものと期待を集めている。CJ E&Mのキム・ウォンソク監督は、「『ミセン』は、今なおさまよう青春であるこの時代の新米社員たちの物語だ。夢見る青春の物語を作りたくてドラマプロデューサーになった僕にとって『ミセン』は限りなく魅力的な作品だ。『ミセン』は毎日のように戦場に向かう人々に、そして毎日彼らを戦場に送る家族に愛されるドラマになって欲しい」と企画意図を明かした。続いて、「『ミセン』の最大の魅力は一見静かに見えるが、見えない心理戦が繰り広げられている戦場のような職場の熾烈さが細かく描写されている所にある。ドラマ『ミセン』は、非常識的な状況と世渡りの間で、正しい選択をしていく妙手が提示された原作の快感を害さなかったという評価を受けたい」と付け加えた。「ミセン」の原作者ユン・テホ漫画家は、「良いドラマをたくさん作っているCJ E&Mが『ミセン』を制作するということで、とても期待している。CJ E&Mが作ってきた作品に共通する特徴は、作品のディテールが生きているということだった。『ミセン』もそのような普通の日常の中のディテールが生きている作品になることを願う」と伝えた。
「モンスター」キム・ウォンソク監督“君の中の声を聞け”
噂だけ飛び交い、実体のないドラマがあった。「トキメキ☆成均館スキャンダル」のキム・ウォンソク監督が音楽を題材に企画しているということが分かっているだけで、主人公もストーリーもベールに包まれていた。やっと蓋を開けた「モンスター~私だけのラブスター~」(脚本:チョン・ユンジョン、演出:キム・ウォンソク)には売れっ子アイドルが自身の存在を知らない純粋な少女に会い、微妙な雰囲気を形成する恋愛模様と傷を抱えて彷徨う10代の若者が音楽を通じて新しく夢を育てていく成長ストーリーが盛り込まれている。13日行われた制作発表会でキム・ウォンソク監督は「タイトルには、文字通り子どもたちがこの時代の怪物のように取り扱われ、競争に苦しむ『モンスター』という意味がある。また、フランス語で自身のという意味のモンとスターを合わせて、たくさんの人々がそれぞれ胸に輝く何かを見つけていくストーリーになってほしいという意味もある」と説明した。シン・ヒョングァンMnet常務も「『モンスター』が弱者としての人生を生きる韓国の若者たちの代弁をするような内容になると確信している」と自信を示した。音楽で競争する人々のストーリーではなく、平凡な高校生のストーリー「モンスター~私だけのラブスター~」の軸となる俳優はグループBEASTのメンバーヨン・ジュンヒョン(ユン・ソルチャン役)や新人ハ・ヨンス(ミン・セイ役)、カン・ハヌル(チョン・ソヌ役)だ。劇中で三角関係に置かれる彼らに対して、キム・ウォンソク監督は「新人らしくない潜在力がある」と評価した。彼らも口を揃えて「楽しく撮影している」と述べ、チームワークをアピールした。まず、ユン・ソルチャンは韓国で大人気のアイドル「MAN IN BLACK」のメインボーカルで私生ファン(サセンペン:芸能人の私生活まで追いかけるファン)を暴行したという誤解を受け、謹慎処分を受けて学校に通うようになった人物だ。これに対してヨン・ジュンヒョンは「私生ファンもデマも程度が深刻であれば良くないが、それも関心があっての行動なので悪いとばかりは思わない」とし、「心配して演技を始めたが、今はある程度は成長してきていると思う」と述べた。キャラクターの設定上、こそばゆい台詞を頻繁に言わなければならないという彼は「普段は使っていなかったが、やっているうちに慣れてきた。またこの子は1つのシーンで感情が7~8回も行き来し、演技をしているうちに僕の普段の姿も変わっている。ファンたちは僕をいつも無口で静かではにかみ屋なクールなお兄さんだと思っているが、そんな姿がなくなっている」と告白した。ハ・ヨンスは映画「恋愛の温度」に続き、二つ目の作品で女性主人公となった。役柄のために指にタコが出来るほどギターを学んだという彼女は「歌やギター演奏、演技を別々にやるといいけど、全部一緒にやろうとしたら難しい」と打ち明けた。可愛い容姿だが根性があるという点は劇中の設定と似ている。ハ・ヨンスは「大変だったけど、諦めたいと思ったことはない」と述べ、キム・ウォンソク監督も「僕にたくさん叱られて泣いたりもするが、絶対に『やらない』とは言わない」と褒めた。様々なミュージカルや映画「きみはペット」で世間に顔を知らしめたカン・ハヌルは、優等生のチョン・ソヌ役を演じる。「実際に役者の間でも練習に一生懸命で、本当にすべての楽器や歌、演技などすべてできる優等生」というのがキム・ウォンソク監督の評価だ。今回のドラマでチェロを学んだという彼は「ソヌを一度に説明できるシーンがチェロの演奏シーンだったが、手抜きではできないので本当に一生懸命に練習した。このシーンのせいでぐんぐん痩せた」と話した。音楽を継続してやってきた歌手ヨン・ジュンヒョンとミュージカル俳優出身のカン・ハヌルなどが加わったが、キム・ウォンソク監督は、プロフェッショナルな音楽性よりは、少し下手だが心のこもった音楽を披露したいと話す。キム・ウォンソク監督は「ドラマのためなら少し不器用でも心に響く歌のほうがいいと思う。音楽は、出来る人だけのものではなく、私たちのそばにあるもので、音楽が与える感動は非常に些細な瞬間にあることを見せるために作ったドラマだ」と述べた。「『ドリームハイ』または他の音楽ドラマと異なる所がこれだと思う。音楽を目標にして音楽のために競争する人たちのストーリーではなく、平凡な高校生が音楽を通じて成長し、癒しを得る話をしたかった。ハ・ヨンスのように音楽が好きだが、専門的にやったことのない人をキャスティングしたこともそんな理由からだ。ただ、ドラマや音楽的な完成度両方においてある程度の成果を出せるように努力した」(キム・ウォンソク監督)半事前制作の理由?「本当に自分のものだと思える作品を作るため」彼らの周りの友だちの面々にも注目すべきだ。お笑い芸人出身で「ドラマの帝王」などで安定的な演技を披露したパク・ギュソンは、体格と容姿のため暴力の世界に入ったチェ・ドナム役を演じた。実際に明るい性格でムードメーカーを自称する彼は「10年ぶりに学校に戻った気分だ。実際に高校の時に喧嘩もたくさんしてトラブルを起こすなど、チャ・ドナムと似ていたが、バンド部に入って変化した」と伝えた。また、パク・ギュソンはインタビュー中に撮影現場の雰囲気や俳優の実際の性格について話し、笑いを誘った。そんな彼が絶賛したのはパク・ギュドン役のカン・ウィシクだ。キム・ウォンソク監督も「ギュドン役には、いじめられっ子が似合うような、小柄で可愛く母性本能を刺激し、歌も非常に上手くなければならないという条件があったが、撮影3日前に会ったカン・ウィシクがぴったりパク・ギュドンだった。こんな人が今までどこにいたのかと思うほど、演技も歌も上手だ」と評価した。聖歌隊の指揮をしていた母親の影響で、子供の時から音楽に関心が高かったが、カン・ウィシクは「子どもたちから僕の宿題を書き写された」と言うほどの模範生だった。「大学の時も演技とは関係ない勉強をしていて遅く始めた」と言うように、演技も『モンスター』へ加わったことも終電に乗ったようなものだ。カン・ウィシクは「『モンスター』では午前にオーディションを受けて、夕方にポスター撮影に来るように言われメンタルが崩壊したが、いい作品に加わることができて嬉しい。初めてのドラマで嗚咽するなど感情を表現するシーンが多く大変だが、頑張ってやりたい」と意気込みを述べた。アイドルグループGLAMのダヒは、劇中悲しい家庭の事情を抱えているヤンキー娘キム・ナナ役を演じる。しかし、彼女も「モンスター~私だけのラブスター~」に出演するまで険しい道程を経た。最初キム・ウォンソク監督に「このように実力の足りない子はオーディションに来てはいけない」と言われるほど酷評されたのだ。しかし、1ヶ月の演技練習の後、ダヒはキム・ウォンソク監督が「生み出すことができそう」と思い先に握手を求めてキャスティングするほど成長した。その瞬間を「鳥肌が立った」と述べたダヒは、「この役のためにあらゆるドラマで悪役という悪役は全部練習した」と意志を述べた。俳優たちの成長は、放送開始前にすでに第6話まで撮影を終えた半事前制作によるものが大きかった。キム・ウォンソク監督は「通常、ドラマはAチームからCチームまでがあり、急ぎの場合、編集スタッフまで手伝うケースもあって自分のドラマにならないケースがよくある。今回は本当に自分のものだと思えるドラマを作りたかった。スタッフを誘う時も「自分で満足できる時まで、自分のものだと言える時まで時間と努力をかけられるようにすると話した」と述べた。そのおかげで専門的に映画の音響効果を担当するスタッフチームから映画「私のオオカミ少年」の撮影監督など、いわばドリームチームを作ることができた。キム・ウォンソク監督は「音楽ドラマであるだけに音楽シーンに気を使って撮影している。曲の雰囲気を活かさなければならないので、レコーディングせず現場で(俳優たちが)歌うため時間がかかるが、ここでは映像のポストプロダクションもこまめにやっているので、1週間に2シーンを作成するのは不可能だったはずだ」と述べた。このように念入りに作るドラマを通じて伝えたいことはただひとつだ。今の若者たちが自身の中の声を聞けなければいけないということだ。キム・ウォンソク監督は「特に、最近の若者たちは何を感じているかに気づいていないようだ。嬉しい時や嫌な時、憂鬱な時に『いらいらする』という表現一つですべての感情を表現しているようだ。自身の感情に耳を傾けられるようにする道具が音楽であればと思う」と話した。12部作の「モンスター~私だけのラブスター~」は、韓国のtvNとMnetを通じて韓国で毎週金曜午後9時50分に放送される。第1話は17日に放送される予定だ。