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悪いやつら

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  • ハ・ジョンウ「悪いやつら」公開記念!日本初上映作から出世作「チェイサー」まで6作品の特集上映が8/17~開催決定!

    ハ・ジョンウ「悪いやつら」公開記念!日本初上映作から出世作「チェイサー」まで6作品の特集上映が8/17~開催決定!

    8/31より公開となる「悪いやつら」。昨年の韓国映画界で、イ・ビョンホン主演「王になった男」、キム・ギドク監督のベネチア受賞作「嘆きのピエタ」とともに賞レースを席巻した大ヒット作。主演は、韓国で共に5本の指に入る実力派俳優と名高いチェ・ミンシクとハ・ジョンウ。2人の初共演作ということで、キャスティング時から大きな話題となった本作の公開を記念し、シネマート六本木にて、8月17日(土)より2週間、ハ・ジョンウ特集上映が決定した。今、韓国映画界で、「彼が出ている映画は面白い!」という絶対的な信頼度を誇り、出演作すべてが大ヒットする興行力と実力を併せ持つトップ・スターとして誰もが認めるハ・ジョンウ。その実力で、ハリウッドで活躍する先輩俳優イ・ビョンホンに次ぐ国際スターになるのは間違いないとの声も高い。今年5月に発表された、韓国の著名映画評論家が選ぶ名優5人にも選ばれ、(他は、チェ・ミンシク(51歳)、ソン・ガンホ(46歳)、ファン・ジョンミン(42歳)、チョン・ドヨン(40歳)。ハ・ジョンウは唯一の30代)、また、4月に発表された一般の映画ファン2万人以上による朝鮮日報&maxmovieによるアンケートでは好きな俳優部門1位を獲得。さらには「若手男優が目標とする男優1位」「韓国版ジェームズ・ボンドにふさわしい男優1位」など、その実力&人気は正真正銘No.1。日本でもすでにファンが多く、いま映画マスコミの女性が最も会いたがる韓国男優でもある。今週末にはハリウッド超えのアクションを見せた主演作「ベルリンファイル」、そして8/31には、ハ・ジョンウの新境地であり、男性的な魅力も全開の必見作「悪いやつら」と公開が続き日本でもハ・ジョンウ フィーバーがくること間違いないだろう。今回上映されるのは、全6作品。初期の注目作である鬼才キム・ギドク監督の「絶対の愛」。連続猟奇殺人犯を演じた出世作「チェイサー」。妻夫木聡との共演で話題になった日韓合作の「ノーボーイズ,ノークライ」。「チェイサー」のナ・ホンジンと再びタッグを組んだ衝撃のクライムサスペンス「哀しき獣」。インテリ弁護士役で新たな魅力を全開にした「依頼人」。そして、今回日本初公開となる、ハ・ジョンウ初のラブコメディ「ラブ・フィクション」。男性版<ブリジットジョーンズ>と言われた「ラブ・フィクション」での可愛いハ・ジョンウから、恐ろしいハ・ジョンウ、切ないハ・ジョンウ、どんな役でもリアリティのある存在感で演じられる恐るべき才能の持ち主と言われるその魅力を堪能して欲しい。特集上映の期間は「悪いやつら」公開直前8/17(土)~8/30(金)の2週間。「悪いやつら」前売り券提示による割引料金も設定されている。8/31公開の「悪いやつら」は、韓国版「グッドフェローズ」とも絶賛されるギャングスター・ムービー。組織のボス役に初挑戦したハ・ジョンウの、<悪くてカッコいい>魅力が全開だ。「ベルリンファイル」「ハ・ジョンウ祭」、そして「悪いやつら」と、今一番見るべき俳優ハ・ジョンウをこの夏チェックしてほしい。映画「悪いやつら」公開記念『ハ・ジョンウ祭り2013』開催期間:8/17(土) ~ 8/30(金) シネマート六本木「ハ・ジョンウ特集」上映詳細:http://www.cinemart.co.jp/theater/special/ha-jungwoo_fes/映画「悪いやつら」公開情報韓国題直訳:「犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代」英題:「Nameless Gangster : Rules of the Time」監督・脚本:ユン・ジョンビン (「許されざるもの」)出演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、ほか2012年 / 韓国 / 133分 / 16:9 / 5.1 Dolby Digital / カラー提供:KRコンテンツグループ 配給:ファインフィルムズ(c) 2012 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND PALETTE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.8/31(土) シネマート新宿、9/14(土) シネマート心斎橋 他全国順次公開!

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  • 「アウトレイジ」とどっちが悪い?映画「悪いやつら」悪い顔だらけのポスタービジュアル解禁!

    「アウトレイジ」とどっちが悪い?映画「悪いやつら」悪い顔だらけのポスタービジュアル解禁!

    韓国最大の映画賞である青龍映画賞で最多11部門ノミネート・3部門受賞(主演男優賞/音楽賞/脚本賞)、百想芸術大賞でも最多8部門にノミネート・映画部門で「大賞」受賞するなど、昨年の韓国映画界で、イ・ビョンホン主演「王になった男」、キム・ギドク監督のベネチア受賞作「嘆きのピエタ」とともに映画賞レースを席巻した話題作「悪いやつら」。8月31日(土)からの日本公開を前に、本作のポスタービジュアルが解禁となった。日本版のポスタービジュアルは、今回初共演で、キャスティング時から大きな話題となったチェ・ミンシクとハ・ジョンウ、いかにも悪そうな二人の悪顔対決。そして二人の下には、北野武監督の「アウトレイジ」にもひけをとらない、悪い顔のやつらがぞろりと揃って闊歩。どいつもこいつも悪くて嬉しくなるポスターだ。映画は、1990年に実際にあったノ・テウ大統領の犯罪との戦争宣言をきっかけに、生き残りを賭ける二人の男を描き、韓国版「グッドフェローズ」とも絶賛された快作。中でも主演男優賞を総なめしたチェ・ミンシク演じる、元公務員ながら裏社会に足を踏み入れ、狡猾な交際述でのし上がっていく堅気でもヤクザでもないパンダル(ハンパ者)キャラはギャングスター・ムービーの歴史に残るキャラクター。「シュリ」「オールド・ボーイ」「悪魔を見た」などに出演してきた名優チェ・ミンシクの新たな代表作になった。一方、「チェイサー」「哀しき獣」で大注目され、これまで多彩な役柄を演じてきたハ・ジョンウだが、今回は暴力団のボス役に初挑戦。冷酷なカリスマ性の中に純粋さをも感じさせて、女性だけでなく男性ファンさえ虜にする魅力が全開だ。今や韓国では、興行力と実力を併せ持つトップ・スターとして誰もが認めるハ・ジョンウ。世界で活躍する先輩俳優イ・ビョンホンに次ぐ国際スターになるのでは、との声も高い。日本でもすでにファンが多く、いま映画マスコミの女性が最も会いたい韓国男優でもある。7月公開の「ベルリンファイル」、そして本作「悪いやつら」と主演作が続く日本でも、ハ・ジョンウフィーバーがくること間違いないだろう。ポン・ジュノ、パク・チャヌク、ナ・ホンジンとスケールある才能を排出し続ける韓国映画界期待の星、ユン・ジョンビン監督が放った大ヒット 作「悪いやつら」。チェ・ミンシク vs ハ・ジョンウ、一体どちらが生き残るのか、メディア絶賛の鳥肌もののラストに要注目だ。【STORY】1982年プサン。税関員チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)は、巡回中に摘 発したヘロインを日本に密輸して一儲けをしようと考え、プサン最大の暴力団の若きボスであるチェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)と出会う。イク ヒョンは、その狡猾な頭脳と交際術を駆使し、ヒョンベの信頼を得ることに成功。力ではナンバーワンのヒョンベと、頭の回転が早く、ロビー 活動の天才であるイクヒョン。2人は結束してプサンを掌握する。しかし、時は1990年、ノ・テウ大統領による犯罪との戦争が宣言されると、彼らを結び付けていた 義理や秩序に亀裂が生じ、裏切りと謀略が始まる。「悪いやつら」監督・脚本: ユン・ジョンビン (「許されざるもの」「ビースティ・ボーイズ」)出演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、クァク・ドウォン、キム・ソンギュン、キム・ヘウンほか2012年/韓国/133分/16:9/5.1 Dolby Digital /カラー 提供:KRコンテン ツグループ 配給:ファインフィルムズ(C)2012 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND PALETTE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.8/31(土)シネマート新宿、9/14(土)シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー!

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  • 大ヒット映画「悪いやつら」8/31日本公開&邦題決定!

    大ヒット映画「悪いやつら」8/31日本公開&邦題決定!

    数々の賞を総なめにした大ヒット映画「犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代」の邦題が、「悪いやつら」に決定し、8月31日よりシネマート新宿での公開を皮切りに全国順次公開されることが決定した。同作は韓国で460万人を動員する大ヒットを記録し、韓国最大の映画賞である青龍映画賞で最多10部門ノミネート・3部門受賞(主演男優賞/音楽賞/脚本賞)、百想芸術大賞でも最多7部門にノミネート・映画部門で「大賞」受賞、そのほか大鐘賞3部門ノミネート、アジアンフィルムアワード主要6部門ノミネート、アジア太平洋スクリーンアワード主演男優賞&次席グランプリ受賞と数々の受賞に輝いた話題作。日本では昨年、ハ・ジョンウ主演「依頼人」の公開記念で東京と大阪で1度ずつ特別公開されたが、その際に映画を観た人の熱い評判、映画を見逃した人たちからの熱心なリクエストにより、待望の日本公開となった。チェ・ミンシク×ハ・ジョンウの超絶コラボ!1990年、大統領が犯罪との戦争を宣言。生き残りに命を賭ける2人の男を描く傑作エンターテインメント。韓国映画界きっての名優といわれ、「シュリ」「オールド・ボーイ」「悪魔を見た」などに出演してきたベテラン俳優チェ・ミンシクと、「チェイサー」「哀しき獣」「依頼人」などでその才能を高く評価されている演技派スターNo.1、ハ・ジョンウの夢の競演がついに実現した。元悪徳税関職員から巧みな交渉術と人脈を駆使して一気に裏社会でのし上がろうとする、堅気でもヤクザでもないパンダル(ハンパ者)の<クズ>チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)と、プサンを牛耳る組織に君臨する、人を信じない冷酷な<カリスマ>チェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)。1990年にノ・テウ大統領が犯罪との戦争を宣言した事実をもとに、80~90年代のプサンをあざやかに再現、2人のャラクターの魅力とワキのワキまで<悪いやつら>オンパレードで一瞬たりとも飽きさせない傑作エンターテインメント。生き残りを賭けて、最後に笑うのは<クズ>か<カリスマ>か!?【STORY】1982年プサン。税関員チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)は、巡回中に摘発したヘロインを日本に密輸して一儲けをしようと考え、プサン最大の暴力団の若きボスであるチェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)と出会う。イクヒョンは、その狡猾な頭脳と交際術を駆使し、ヒョンベの信頼を得ることに成功。力ではナンバーワンのヒョンベと、頭の回転が早く、ロビー活動の天才であるイクヒョン。2人は結束してプサンを掌握する。しかし、時は1990年、ノ・テウ大統領による犯罪との戦争が宣言されると、彼らを結び付けていた義理や秩序に亀裂が生じ、裏切りと謀略が始まる。邦題:「悪いやつら」監督・脚本:ユン・ジョンビン(「許されざるもの」「ビースティ・ボーイズ」)制作:パク・シンギュ、ユ・ジョンフン 撮影:ゴ・ナクソン出演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、クァク・ドウォン、キム・ソンギュン、キム・ヘウンほか2012年/韓国/133分/16:9/5.1 Dolby Digital /カラー 提供:KRコンテンツグループ 配給:ファインフィルムズ(C) 2012 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND PALETTE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

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  • 「7番房の奇跡」から「伝説の拳」まで…2013年の韓国映画から女性が消えた

    「7番房の奇跡」から「伝説の拳」まで…2013年の韓国映画から女性が消えた

    2013年、忠武路(チュンムロ:韓国映画の中心地)から女性が消えた。映画「7番房の奇跡」が観客1千万人を突破し、2013年も変わらぬ韓国映画全盛期のスタートを告げた中、現在映画館では男性俳優たちがメインとなる韓国映画が観客を魅了し、視線を引いている。映画「ダンシング・クィーン」と「悪いやつら」の観客400万人突破により、順調なスタートを切った昨年の忠武路は、その後、高いクオリティと韓国人の情緒を貫く映画で観客を映画館へと引き寄せ、韓国映画全盛時代を開いた。特に、「僕の妻のすべて」でイメージチェンジを試みたイム・スジョンをはじめ、「建築学概論」で初恋のアイコンとして浮上したガールズグループmiss Aのスジ、「火車」で再発見とまで評価されたキム・ミニと、「嘆きのピエタ」で世界中から絶賛されたチョ・ミンスまで、昨年は女優の活躍が際立っていた。しかし、今年の忠武路には注目すべき女優が見当たらない。今年初のラブコメ映画「男子取扱説明書」を除いては、主に男性たちの姿を描く映画が、映画館を占領しているためだ。観客1千万人を突破した「7番房の奇跡」もやはり、俳優リュ・スンリョンが物語の中心となっており、映画「ベルリンファイル」は俳優ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、リュ・スンボムの息が詰まるようなアクションを取り扱っている。また、映画「新しき世界」では組織に潜入した警察の話を描き、男たちの義理と陰謀、裏切りからの微妙な心理が展開される。また、韓国で来月7日に公開される映画「サイコメトリー」もキム・ガンウとキム・ボムを掲げ、緊張感溢れるスリルを観客に届ける予定であり、ハン・ソッキュ、イ・ジェフン主演の映画「パパロッティ」、カン・ウソク監督の新作「伝説の拳」も男たちの濃い物語を描く予定だ。このように、男性たちの物語が映画界を席巻するようになったことについてある映画関係者は、女優が出演するジャンルの限界を指摘する。この関係者は最近、OSENとの取材で「女優が出演できる作品のジャンルは限られている。ドラマはメディアの特性上、常に女性が登場するが、映画では女性が主導する構造自体が多くない。劇中での女性キャラクターは、清純で可憐、またはファム・ファタール(魔性の女)くらいで、多様化されていないのが問題だ」と話した。また、映画の主な消費層が20~30代の女性だからという分析も提起された。この関係者は「20~30代の女性が主な観客層ということも、男性俳優がメインの映画が多い理由の一つになるだろう。彼女たちが好きな俳優には、どうしても男性俳優が多いので、自然とチケットパワーが男性俳優になるようだ」と伝えた。

    OSEN
  • 出演作が好調なハ・ジョンウ、2013年もスクリーンを独占できるのか?

    出演作が好調なハ・ジョンウ、2013年もスクリーンを独占できるのか?

    作品ごとに好調な興行成績を記録している俳優ハ・ジョンウが2013年も自身の年にすることができるだろうか。昨年名実ともに最高の人気俳優になったハ・ジョンウが2013年上半期「ベルリンファイル」で劇場を独占している中、相次ぐ作品公開を通じてもう一度映画界を独占できるのか、関心が集まっている。「悪いやつら」で、釜山(プサン)最大組織の若いボスであるチェ・ヒョンベ役を演じ、強烈なカリスマ性とともに女性ファンの心をくすぐったハ・ジョンウは、この映画で400万人の観客(以下、映画振興委員会基準)を動員する底力を発揮し、その後映画「Love Fiction」で異色な姿を見せ約170万人の観客を動員した。このように昨年だけで500万人を超える観客を劇場に呼び、新しいチケットパワーとして位置づけた彼は、今年も休むことなく作品活動をして、さらに地位を固める予定だ。今のところ良いスタートである。リュ・スンワン監督がメガホンを取り、ハン・ソッキュ、リュ・スンボム、チョン・ジヒョンなどと共演した「ベルリンファイル」が上半期劇場にブームを巻き起こし興行を続けているのだ。公開7日間で250万人の観客動員数突破に成功しているうえに、旧正月の連休も重なって勢いはさらに加速する見込みだ。特に、「ベルリンファイル」では初めて挑戦した本格アクションを完璧にこなして、「さすがにハ・ジョンウ」「ハ・スター」などの賛辞を受けており、彼にとって一年の良いスタートを切っているということになる。今後、ハ・ジョンウは映画「テロ,ライブ」(仮題)の撮影に取り掛かり、アナウンサーに変身し異色な魅力をアピールする予定であり、俳優カン・ドンウォンと共演する映画「群盗」の撮影も控えている。また、自身の監督デビュー作である「ローラーコースター」の公開も控えており、オール-ラウンドに活躍するハ・ジョンウの姿に映画ファンの期待感が一層高まっている状況だ。

    OSEN
  • 飽き気味だったヤクザ映画が変わった…ハ・ジョンウからファン・ジョンミンまで

    飽き気味だったヤクザ映画が変わった…ハ・ジョンウからファン・ジョンミンまで

    いわゆるヤクザ映画が変わった。すでに旬の過ぎたジャンルだと思われたヤクザ映画が一皮剥けた感じで観客を刺激する。その始まりは、昨年上半期にブームを起こした映画「悪いやつら」だった。この映画は、これまでヤクザ映画に登場したありふれた設定ではなく、新しい角度で組織暴力団の話を描いた新しい韓国流ノワール映画という反応を得た。犯罪との戦争が宣言された90年代。釜山(プサン)のナンバーワンになろうとする悪い奴らが繰り広げる一発勝負を描いたこの映画は、従来のヤクザ映画がヤクザをコミカルに描いたり、ヤクザの世界や関係を深く描くよりは背景として選択したことに対し、ヤクザの世界をより深く描き社会的メッセージまで読み取れる楽しみを与え、観客を熱狂させた。汚職に加わり、解雇の危機にさらされた税関員チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)が、家系上遠い親戚に当たる釜山最大組織の若いボス、チェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)と手を組んで釜山の暗黒街を支配する姿は、人脈と血縁集団でなされた韓国社会を連想させる。また、1990年に犯罪との戦争が宣言され、危機にさらされたヤクザが自身の利益のため互いを裏切り、陰謀を企む姿は派手なアクションでヤクザ世界を美化したというより、欲望にあえぐ闇の世界をよりリアルに表現したと言える。ここに政界と暴力界の協力と陰謀、合意と懐柔は網のように絡んでいる韓国の権力システムを深く掘り下げ、映画に盛り込んだものだった。「悪いやつら」は、名作映画の「ゴッド・ファーザー」「グッドフェローズ」とよく比較された。何よりも、生々しいキャラクターが映画の一番の長所となった。「悪いやつら」は、「友へ チング」「卑劣な街」「甘い人生」などに似たヤクザの世界を描いた犯罪ドラマだったが、旬の過ぎたジャンルだと思われたヤクザコメディも見事に復活し、関係者と観客を驚かせた。当初昨年秋夕(チュソク:旧暦8月15日で韓国の祝日)に公開される予定だったパク・シニャン主演の「結界の男」は公開が遅れ懸念されたが、「ザ・タワー 超高層ビル大火災」に続き、今年初めて韓国映画として300万人の観客を動員し、損益分岐点を超え収益を出すことに成功した。同映画の興行成功は、関係者すら予想できなかったことでより興味深い。1997年「ナンバー・スリー No.3」が公開された時、人々はその斬新さに熱狂したが、2000年代序盤「家門の栄光」「マイ・ボス マイ・ヒーロー」「達磨よ、ソウルへ行こう!」「風林高」など、ヤクザコメディが次々と公開された上、駄作までたくさん作られ、このジャンルの人気は下がった。主に悪口と暴力、そしてコミカルな状況を通じて笑いを誘ったヤクザコメディに飽きた観客が背を向けてしまったのだ。この中で韓国を代表する人気シリーズと自負する「家門の光栄」だけが残っていたが、旬が過ぎたジャンルであることは認めざるを得ない。だが、「結界の男」はこのようなジャンルの偏見を破った。「結界の男」が典型的なヤクザコメディであるにも関わらず、観客からいい反応を得ることに成功したのは、ヤクザコメディでありながらも最近のキーワードになっているヒーリングに感性を合わせたことにある。また、従来のヤクザコメディで不快感を与えた過度の悪口や暴力が少ない上、序盤には笑い、後半には涙という韓国流の新派ドラマの法則を適切に活用したことなどもある。今は来月に公開する「新しき世界」に期待している。イ・ジョンジェ&チェ・ミンシク&ファン・ジョンミンという最高の男優の共演ということだけでも胸がわくわくする。映画は、韓国最大の犯罪組織、ゴールドムーンに潜入した刑事、そして彼を巡る警察と組織という3人の男の陰謀、義理、裏切りを描いた。手の平サイズのモニターで見ても爆発しそうな破壊力を持った俳優らは、それぞれカラーが違って同じ感じの台詞を言ってもまったく違う感じを与える。撮影監督のチョン・ジョンフンは「そんなことが自然にコントラストをなした。互いに相談もしなかったのにあまりにも賢い俳優たちだから、彼らがいかに調整していきながら映画のコントラストを作るのか感じていただければと思う」と映画の観賞ポイントを伝えた。また、扮装を担当したキム・ヒョンジョンは「ヤクザといえば角ばった頭、入れ墨、傷跡のようなものを思いがちだが、そのようなものは一つも入れなかった。グラビアのようにきれいでスマートに見せることがコンセプトだった」とし、「新しき世界」の主人公の新しいイメージについて語った。ヤクザと警察は新しい題材ではないが、演出、ミジャンセン(ステージの上での登場人物の配置や役目、ステージ装置、照明などに関する総体的な計画)、構成、演技などで完全に新しい作品を誕生させることは明らかだ。スタイリッシュな韓国の犯罪ドラマの誕生を期待してみる。

    OSEN
  • 「悪いやつら」が「第7回 ASIAN FILM AWARDS」の主要6部門にノミネート

    「悪いやつら」が「第7回 ASIAN FILM AWARDS」の主要6部門にノミネート

    映画「悪いやつら」(以下「悪いやつら」)が、「第7回 ASIAN FILM AWARDS」の主要6部門にノミネートされた。「悪いやつら」は、17日の午後に発表された「第7回 ASIAN FILM AWARDS」の候補作品リストで、主演男優賞や脚本賞など、6部門にノミネートされた。ユン・ジョンビン監督がメガホンを取り、俳優チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ等の出演で多くのファンから支持を得た「悪いやつら」は、主演男優賞(チェ・ミンシク)を始め、新人賞(キム・ソンギュン)、助演男優賞(ハ・ジョンウ)、脚本賞(ユン・ジョンビン)、美術賞、作曲賞の6部門にノミネートされた。また、キム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」は、最優秀作品賞、監督賞、主演女優賞(チョ・ミンス)の3つの部門にノミネートされた。また、チェ・ドンフン監督の「10人の泥棒たち」は、助演女優賞(チョン・ジヒョン、キム・ヘス)、撮影賞、編集賞の3部門にノミネートされ、独特な構成で話題になった「人類滅亡計画書」が視覚効果賞に、韓国恋愛映画の新記録を達成した「私のオオカミ少年」は衣装賞にノミネートされた。「ASIAN FILM AWARDS」は、アジアの映画を対象にした映画祭で、授賞式は3月18日に香港で開催される。

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  • チェ・ミンシク「最近、一番警戒しているのは惰性に慣れること」

    チェ・ミンシク「最近、一番警戒しているのは惰性に慣れること」

    2012年2月6日、SBSのトーク番組「ヒーリングキャンプ」に出演したチェ・ミンシクは、映画「拳が泣く」の撮影にしょっちゅう欠席したとの理由で、頬を打たれても何の弁解もせず泣いたリュ・スンボムが、あまり美しく見えなかったと話した。この短いエピソードを通じ、チェ・ミンシクがどのような俳優なのか、どのような先輩なのか、そしてどのような人物なのかを把握することは、難しいことではない。優れた演技力より徹底したプロ意識を一番とする俳優、だから基本的に約束を守らない後輩には、強力な報復も辞さない先輩、しかしその後輩の涙に、共に胸を痛める男だ。チェ・ミンシクはそのようにして25年間俳優として生きてきた。今回の映画「悪いやつら」を観た人から、劇中の台詞を借り「チェ・ミンシク、生きているね」と口をそろえて言われたことは、惰性に慣れないようにガールズグループの少女時代のフックソング(印象的なメロディーに合わせて同じ単語が繰り返し登場する曲)のダンスも踊る50代俳優の根性を見たためだ。「私も感傷的な演技はできる」とし、頭の中で描いた話をすらすらと言い放つ姿を見ると、その根性が向かう次の目標は、恐らく恋愛映画であるようだ。太い声と断固たる語調、素朴な微笑が交差したチェ・ミンシクにインタビューをした。―少女時代のファンということが、とても話題になったが(笑)チェ・ミンシク:年をとると知らないうちに、しょっちゅうマンネリズムに陥る。そういうときに少女時代を見る。願い事を言ってみて(GENIE)?はい、私の願いはねふふふ。日常で特別な経験を習得しようとすることも大切だが、服が雨に濡れたり、そんなわずかなことについての感情がとても大切だと思っている。それが本当に大変なことなのに。「少しでも緊張の糸を切らしてはいけないのが、チェ・イッキョンという人物」―今回の映画は、「オールドボーイ」のオ・デスや「悪魔を見た」のチャン・ギョンチョルを演じた俳優という点で、さらに新鮮に受け入れられたようだ。俳優の立場では「悪魔を見た」以降、観客にどのような姿を見せるのかについての悩みをよくされたようだが、どうだろうか。チェ・ミンシク:他の人はどうなのか分からないが、私は観客にどのように見せるのかについて悩んだことはほとんど無い。ただ私の好みに合うものを選ぶだけだ。もしそれを悩んだとしたら、「悪魔を見た」はどのようにするか。作品の中の世界が興味深いかどうかを基準にしている。―「悪いやつら」は、どのような部分が興味深い作品なのだろうか。チェ・ミンシク:最近はあまり制作されないが、個人的に叙事劇が本当に好きだ。体を前倒させて緊張しながら観る映画でなく、ただずっと続けて観る映画。何か食べながら、途中で電話が来てもまた観る事ができる映画。観賞時間が長い、ストーリーーが長いという点では俳優は負担を感じない。むしろもっと挑戦してみたいと思うだろう。―オ・デスやチャン・ギョンチョルに比べ、チェ・イッキョンはユーモアのセンスもあり、哀れみの感情も持ち合わせているから、演技する時、余裕を持ってできたのではないだろうか。チェ・ミンシク:キャラクター自体が与える精神的なプレッシャーはなかった。「悪魔を見た」の時は偽物の血であることを知りながらも本物のように感じ、嘔吐したことがあった。状況に対してのプレッシャー、設定に対してのプレッシャー、キャラクターに対してのプレッシャー、行為に対してのプレッシャーまで、普通のストレスではなかった。今回はそこから来るストレスはなかったものの、その代わりに膨大な量を消化しなければならなかった。他の俳優は自分のシーンを終えるとソウルに戻り休むことができたが、私だけは釜山(プサン)にずっと残って撮影していて(笑) 少しでも緊張の糸が切れたらダメなのは、チェ・イッキョンがすべての人物、すべての事件と関連性があるためだ。―他の理由で、いつも緊張している状態ではないだろうか。チェ・ミンシク:一般的に映画は、順序通りに撮影しないため、糸の絡み合いのような感情をみな記憶していなければならなかった。その時、感情の程度がどの程度で、こうしてこのような結果になった。このようにとてつもない集中力が必要とされるため、神経が剃刀の刃のように変わる。いい加減に見える演技もすべて考えた上でやっていて、ただ単にやったのではない。何と言うか、とても疲れる作業だ。―端役の俳優さえも1980年代の悪い奴という印象のする人がキャスティングの条件だったほど、時代設定にとても重点が置かれた作品だが、チェ・イッキョンの役作りの時も、時代的な状況を念頭に置いたのだろうか。チェ・ミンシク:政治的にとても不安な状況で、連日デモが起こり、まるで催涙ガスの煙の中で生活していたような社会的な状況を除いたら、1980年代の人間と1990年代の人間に差異はない。父親という人間もやはり、1980年代と2012年とでは何も違わないように。もちろん友達のような父親、家庭的な父親とタイプを変えることはできるものの、子供への愛、家族を守らなければならないという考えは変わらないだろう。―結局、「悪いやつら」は、威嚇的な暴力団であるとともに、父親チェ・イッキョンのドラマでもある。そのため、映画館に足を運んだ観客の、チェ・ミンシクという俳優に対する期待はとても大きかったと思うのだが、主演俳優としての責任感は人一倍感じているのではないだろうか。チェ・ミンシク:私がちゃんと表現していけば良い、としか思っていない。もちろん私が倒れたら、この映画は失敗するだろうし、私がさまようとこの映画も低迷する、そうは思った(笑) そういう点では、後輩にはとても感謝している。みんな自身のポジションで役割を果たしていったのだから。「映画はチームで行う芸術、調和が一番大切」―チェ・イッキョンは本当にすべての人物と絡み合う役だが、そのような点で後輩と足並みをそろえる過程はどのようなものだったのだろうか。チェ・ミンシク:ハ・ジョンウは言うなれば30代半ばの先導者として突っ走る俳優だが、「私がチェ・ミンシクを支えることがあるのだろうか」とも思っていたかもしれない。でも彼はこの作品でチェ・ヒョンベという役で登場し、十分にアンサンブルを成し遂げていった。先輩の立場ではとてもありがたいことだ。運動競技の目標はゴールを入れることだが、そうだとしてすべての人がゴールを入れようと走ったら、だめだから。誰かがドリブルをしてパスをすると、それを受けるための準備ができていなければならない。演技もそれが一番の基本で、一番大変なことだ。演劇を習う時、「相手の台詞をよく聞こう。自分一人でやろうとせずに」という話を本当によく聞く。話をする時はそうではないが、演技をすると自分ひとりで話をし、変に格好をつけてカメラを意識する場合が大半だから。―もし後輩がそのようにした時、先輩としてどのようにするのだろうか。チェ・ミンシク:もし経験が無かったら、教えてあげないと。知らないのは罪にはならないから。でも知っているのにそれをしなかったら、叩かないと。はははは。過激すぎる?私たちはよく殴られて成長したから。―現場では厳しい先輩のようだが(笑)チェ・ミンシク:この作品は、チームで行う芸術で、創作にはハーモニーが一番大切だ。色々な分野の専門家が集まり、一つの目標に向かい意見をまとめ、譲歩しつつも感性と実力を最大限発揮し、最終目標に向かって役に立てるようにする事だ。さらにここは繊細で個性的な人々が集まる場所なので、自身を少しだけ譲歩するだけでもとても大変なことだ。でももし、一人のために全体の雰囲気が壊れたり、戦闘力を失ったときは、先輩は強力な制裁と報復をしなければならない。―一般的に、どのような場合に強力な制裁と報復がされるのだろうか。チェ・ミンシク:監督との理由のある衝突はよくあることだ。私もそのような時は多い。合意された状態で撮影しなければならないから、この解釈が正しいのか分からない時は撮影をしばらく中断しても話し合いをしなければいけない。そうした時、先輩も横で一緒に悩んであげなければならないし。でもそうではなく、意図的に遅刻したり俳優間の無駄な神経戦などは我慢できない。撮影現場に一番最初に入ることを、プライドが傷つくことだとは思ってはいけない。先に現場に入り、スタッフと話をし、コーヒーも飲み、体もほぐして声を出し、準備をしないといけない。―ハ・ジョンウもインタビューで、チェ・ミンシク先輩は一度も撮影現場に遅れたことはないと言っていた。チェ・ミンシク:彼もそうだ。ふふふ。だからジョンウが好きなんだ。あえて小言を言わなくても良い後輩だから。―他の職業のように、俳優の間でも厳格に上下関係が存在するが、同時にカメラの電源が入ると俳優対俳優として向かい合うという特殊な点がある。チェ・ミンシク:だから実際、この世界では小言を言うと終わりなんだ。ここは学校ではないから。私たちはお金をもらって働く職業俳優だ。つまり自分で考えてやらなければならないのだ。両親が亡くなってもマインドをコントロールして現場に出なければならないし、職業俳優が舞台の上で台詞を忘れるなんて、とんでもないことだ。それほど徹底したプロ意識を持たなければならない。だから、私がこれを職業と思う瞬間、絶対に自分勝手な行動はできなくなる。―実力よりも態度が大切という意味だろうか。チェ・ミンシク:演技が上手い、下手という問題ではなく、この職業をどのように受け止めているのかが大切だ。結婚したらやめよう、商売をしたらやめよう、そう思っている俳優は激しくない。何かが抜けている。しかし命を懸けて頑張る人は、濃度から違う。何をしても濃く学ぶ。年齢を超え、経験を超えて勢いと感じが違う。そのような人と共演すると、私も気分が良い。「私も恋愛的な演技ができる」―以前、俳優について、体を使った職業と語っていたことがある。先輩よりも後輩と仕事をする場合が増えた25年目の俳優としての、最近の一番の悩みとは。チェ・ミンシク:体は年齢とともに衰退するものだが、精神的には絶えず進化しなけれなばならない。年をとった方が「私たちの時はそうではなかったのに、最近の若者は」と言うが、私たち俳優はそのようなことを言うと大変なことになる。最近、一番警戒していることは、惰性に慣れることだ。まるで習慣のように演じ、習慣のように考え、早く定義付けしてしまってはいけない。「あの人間はああだし、これはこれだ」ではなく、「このようにもできるのではないか」といつも新しい視野で一ヶ所に留まることのないようにしなければならない。なぜなら、私たちはみんな人間なのだから。良い人も悪い人も、この人間がなぜそのようなことをし、どうしてこのような破局を迎えたのか知らなければならない。―今回映画を撮影し、年齢から来る限界を感じたと聞いた。体力的な部分もとても気にされているのではないか。チェ・ミンシク:そう言うと私がまるで元老俳優のようだが(笑)、実際、もうこのようなことをすると辛いのは当たり前だ。今回はこのような役をしたから、次はもっと魅力的な役をしようと思う(笑)―例えば?チェ・ミンシク:恋愛映画(笑)―例えば「パイラン」のような恋愛映画だろうか。チェ・ミンシク:「パイラン」のように、一度も会ったことはないが、誰かが私を愛おしみ、愛してくれるのも良い。格好つけて西洋の映画の真似をするのではなく、私たちが共感できる正直な話を演じたい。―構想を練ったこともあるのだろうか。チェ・ミンシク:高校の時、女子学生がハンサムな独身の教師に片思いするように、男子学生もそのようなことがある。おばあちゃんになる恩師に生徒がずっと思いを寄せていて、先生はふざけないでとあしらうが、その子は本当に愛していた話。そうするうちに突然その子が精神病にかかりははは。これは絶対にだめだけど(笑) 先生はもう閉経期で誰にも女性として見られていない年寄りと思っていたのだが、生徒のおかげでまた女性として見られたのだ。一回、映画祭の打ち上げで、ユン・ジョンヒさんが私の横に座っていらっしゃのだが、ふとユン・ジョンヒさんが、私が幼いころから慕っていた方だとしたらどうだっただろうか、と想像したことがある。それですぐに「ユン・ジョンヒさん、私と恋愛映画に出演しませんか」と尋ねたところ、「私はもちろん良いですよ」とおっしゃってくださいました。―そうしたら、過去のチェ・ミンシクとユン・ジョンヒはどのような後輩が演技したら良いのだろうか。チェ・ミンシク:過去は必要ない。私も恋愛的な演技ができるから(笑)

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  • 「第33回青龍映画賞」予想外の受賞に大きな拍手を!

    「第33回青龍映画賞」予想外の受賞に大きな拍手を!

    多くの議論を巻き起こした今年の韓国映画祭。青龍映画賞が俳優、監督、観客の心を慰めた。問題の多かった大鐘賞映画大賞を反省するかのように、納得のできる結果を見せつけた。先月30日午後、ソウル鍾路(チョンノ)区の世宗(セジョン)文化会館で第33回青龍映画賞が開かれた。今年の青龍映画賞は異変の連続で話題になった。わずか1ヶ月前に開かれた第49回大鐘賞映画大賞とは180度違う雰囲気を演出した。 当時、映画「王になった男」(監督:チュ・チャンミン)の15冠で多くの議論を呼び起こした大鐘賞映画大賞を見て思ったことでもあるのか。多くの部門の賞を席巻する映画はどこにもなかった。この日、青龍映画賞の花と呼ばれる最優秀作品賞はキム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」が受賞した。監督賞はチョン・ジヨン監督の「折れた矢」が受賞した。「王になった男」が最優秀監督賞、監督賞など主要部門を席巻した大鐘賞映画大賞の結果とはかなり違う結果となったのだ。 16日、青龍映画賞の事務局が発表した候補リストでは「王になった男」「悪いやつら」がそれぞれ10部門、11部門の候補になり、「10人の泥棒たち」が8部門、「折れた矢」「嘆きのピエタ」が3部門の候補となったことで「大鐘賞の悪夢が再現されるではないか」という懸念もあったが、幸いこれ以上の議論はなかった。「王になった男」は残念ながら美術賞の受賞にとどまった。何より、観客数500万人を突破した興行作だけの祭りではなく、様々な作品がもれなく受賞したことで、映画ファンの拍手を受けた。主演女優賞の最も強力な候補者である「嘆きのピエタ」のチョ・ミンスを押し退けて賞を獲得した「僕の妻のすべて」(監督:ヨ・ギュンドン)のイム・スジョンをはじめ、デビュー以来初めて受賞の喜びを感じた「ヨンガシ 変種増殖」(監督:パク・ジョンウ)のムン・ジョンヒ(助演女優賞)、今年映画祭の新人男優賞を独占した「隣人」(監督:キム・フィ)のキム・ソンギュンを抑えて初めて新人男優賞を受賞したチョ・ジョンソクがそうだった。また初めての作品にも関わらず、破格の素材と衝撃的な反転をうまく描いた「共謀者」のキム・ホンソン監督も新人監督賞を受賞した。 予想外の受賞で視聴者の視線を引きつけた青龍映画賞。名物に旨いもの無しと言ったのか。しかし第33回青龍映画賞は映画人の真の祭りとして位置づけられた。受賞作リスト◆ 最優秀作品賞 - 「嘆きのピエタ」 ◆ 監督賞 - 「折れた矢」チョン・ジヨン ◆ 主演男優賞 - 「悪いやつら」チェ・ミンシク ◆ 主演女優賞 - 「僕の妻のすべて」イム・スジョン◆ 助演男優賞 - 「僕の妻のすべて」リュ・スンリョン ◆ 助演女優賞 - 「ヨンガシ 変種増殖」ムン・ジョンヒ ◆ 新人男優賞 - 「建築学概論」チョ・ジョンソク ◆ 新人女優賞 - 「ウンギョ」キム・ゴウン ◆ 新人監督賞 - 「共謀者」キム・ホンソン ◆ 脚本賞 -「悪いやつら」ユン・ジョンビン◆ 撮影賞 - 「ウンギョ」キム・テギョン ◆ 照明賞 - 「ウンギョ」ホ・ウンチョル◆ 音楽賞 - 「悪いやつら」チョ・ヨンウク◆ 美術賞 - 「王になった男」オ・フンソク◆ 技術賞 - 「10人の泥棒たち」ユ・サンソム、チョン・ユンホン◆ 最多観客賞 -「10人の泥棒たち」 ◆ 清浄園(チョンジョンウォン)短編映画賞 -「夜」カン・ウォン ◆ 清浄園(チョンジョンウォン)人気賞 - コン・ヒョジン、キム・スヒョン、ペ・スジ、ハ・ジョンウ

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  • 「王になった男」&「悪いやつら」青龍映画賞で最多ノミネート!…「嘆きのピエタ」は?

    「王になった男」&「悪いやつら」青龍映画賞で最多ノミネート!…「嘆きのピエタ」は?

    チュ・チャンミン監督の「王になった男」とユン・ジョンビン監督の「悪いやつら」が、「第33回青龍映画賞」で最多の11部門にノミネートされた。「第33回青龍映画賞」授賞式は30日午後、ソウル世宗(セジョン)文化会館で開催される。16日には、ノミネート作品が発表された。青龍映画賞の関係者は「各部門にノミネートされた作品は、映画界の専門家たちで構成された予審を行う審査委員団のアンケートとネットユーザーの投票結果が反映され、作品性はもちろんのこと、興行性を兼ね備えた21作を選定した」と伝えた。その結果、観客動員数1000万人を突破した大ヒット作「王になった男」が最優秀作品賞、監督賞、男優主演賞などの主要部門を含め、計11部門にノミネートされた。今年の上半期に公開された話題作「悪いやつら」も、「王になった男」と同様に主要部門など、最多ノミネート作となった。一方、ベネチア国際映画祭で韓国映画初の金獅子賞を受賞した「嘆きのピエタ」は、最優秀作品賞、監督賞、女優主演賞の計3部門にノミネートされた。最優秀作品賞には、映画「王になった男」と「10人の泥棒たち」「悪いやつら」「折れた矢」「嘆きのピエタ」がノミネートされた。観客動員数1000万人を記録した2作とベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品、社会に影響を与えた話題作などがノミネートされ、競争は激しくなると予想される。最優秀賞にノミネートされた作品の監督キム・ギドク、ユン・ジョンビン、チョン・ジヨン、チェ・ドンフン、チュ・チャンミンは、監督賞の候補にも名乗りを上げた。また、男優主演賞の候補には「ワンドゥギ」のキム・ユンシク、「折れた矢」のアン・ソンギ、「王になった男」のイ・ビョンホン、「悪いやつら」のチェ・ミンシクとハ・ジョンウが選ばれた。先月30日に開かれた「第49回大鐘賞映画祭」で男優主演賞を受賞したイ・ビョンホンは、2連続受賞を狙う。女優主演賞も激しい競争が予想される。「ラブフィクション」のコン・ヒョジン、「火車」のキム・ミニ、「ダンシング・クィーン」のオム・ジョンファ、「僕の妻のすべて」のイム・スジョン、「嘆きのピエタ」のチョ・ミンスが候補に挙がったが、大鐘賞と韓国映画評論家協会賞の主演女優賞を受賞したチョ・ミンスは、3連続受賞を狙っている。新人男女賞の見どころは、今年に開かれた映画賞の受賞式で最多受賞の栄光を手にした「悪いやつら」のキム・ソンギュンと「ウンギョ」のキム・ゴウンが、「第33回青龍映画賞」でも新人賞を受賞するかどうかである。「第33回青龍映画賞」授賞式の模様は、30日午後、韓国のSBSで生放送される。第33回青龍映画賞の候補者(作)【最優秀作品賞】「王になった男」「10人の泥棒たち」「悪いやつら」「折れた矢」「嘆きのピエタ」【監督賞】キム・ギドク(嘆きのピエタ)、ユン・ジョンビン(悪いやつら)、チョン・ジヨン(折れた矢)、チェ・ドンフン(泥棒たち)、チュ・チャンミン(王になった男)【男優主演賞】キム・ユンソク(ワンドゥギ)、アン・ソンギ(折れた矢)、イ・ビョンホン(王になった男)、チェ・ミンシク&ハ・ジョンウ(悪いやつら)【女優主演賞】コン・ヒョジン(ラブフィクション)、キム・ミニ(火車)、オム・ジョンファ(ダンシング・クイーン)、イム・スジョン(僕の妻のすべて)、チョ・ミンス(嘆きのピエタ)【助演男優賞】クァク・ドウォン(悪いやつら)、リュ・スンリョン(僕の妻のすべて)、マ・ドンソク(隣人)、チャン・グァン(王になった男)、チョ・ソンハ(火車)【助演女優賞】キム・ヘスク(泥棒たち)、ラ・ミラン(ダンシング・クイーン)、ムン・ジョンヒ(ヨンガシ 変種増殖)、パク・ヒョジュ(ワンドゥギ)、チャン・ヨンナム(隣人)【新人男優賞】キム・ソンギュン(悪いやつら)、キム・スヒョン(泥棒たち)、ユ・ヨンソク(怖い話)、イ・グァンス(僕の妻のすべて)、チョ・ジョンソク(建築学概論)【新人女優賞】Ara(パパ)、キム・ゴウン(ウンギョ)、ペ・スジ(建築学概論)、チョン・ジユン(共謀者)、ハン・イェリ(KOREA)【新人監督賞】キム・ジュホ(風と共に去りぬ)、キム・ホンソン(共謀者)、キム・フィ(隣人)、シン・アガ&イ・サンチョル(ミンクコート)、ウ・ソンホ(死体が帰ってきた)【撮影賞】コ・ラクソン(悪いやつら)、キム・テギョン(ウンギョ)、イ・テユン(王になった男)、チョ・サンユン(建築学概論)、チェ・ヨンファン(泥棒たち)【照明賞】キム・ソングァン(泥棒たち)、パク・セムン(建築学概論)、オ・スンチョル(王になった男)、イ・スンウォン(悪いやつら)、ホン・スンチョル(ウンギョ)【音楽賞】キム・ジュンソン(王になった男)、イ・ジニ(僕の妻のすべて)、イ・ジス(建築学概論)、チョ・ヨンウク(悪いやつら)、ファン・サンジュン(ダンシング・クイーン)【美術賞】キム・シヨン(ウンギョ)、オ・フンソク(王になった男)、ウ・スンミ(建築学概論)、チョン・ギョンラン(僕の妻のすべて)、チョ・ファソン(悪いやつら)【技術賞】クォン・ユジン&イム・スンヒ(王になった男-衣装)、ナム・ナヨン(王になった男-編集)、ソ・サンファ(ヨンガシ 変種増殖-CG)、ソン・ジョンヒ(ウンギョ-特殊メイク)、ユ・サンソム&チョン・ユンホン(泥棒たち-アクション)【脚本賞】ミン・ギュドン&ホ・ソンへ(僕の妻のすべて)、ユン・ジョンビン(悪いやつら),、イ・ギチョル&チェ・ギュドン(泥棒たち)、イ・ヨンジュ(建築学概論)、ファン・ジョユン(王になった男)

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  • 「10人の泥棒たち」から「王になった男」の出演者まで…釜山国際映画祭で輝くスターたち

    「10人の泥棒たち」から「王になった男」の出演者まで…釜山国際映画祭で輝くスターたち

    名前だけでも映画ファンたちをときめかせるスターたちが第17回釜山(プサン)国際映画祭(以下、BIFF)に出席する。10月4日に開幕するBIFFは、韓流スターをはじめ、韓国の観客たちには会うのが難しい海外スターたちまで、登場するだけで注目される俳優たちが、舞台挨拶や観客との交流などの様々なプログラムを通じて、釜山を熱狂させる予定だ。観客動員数1302万人(配給会社集計基準)を突破し、「グエムル-漢江の怪物-」を抜いて韓国映画最大のヒット作となった「10人の泥棒たち」のキム・ユンソク、チョン・ジヒョン、キム・ヘスク、オ・ダルス、イム・ダルファ、デレク・ツァンらが釜山を訪れ、ファンと韓国映画における興行成績第1位の喜びを共有する。また、現在、公開されている作品の中で最も熱い映画「王になった男」の主演俳優イ・ビョンホンとリュ・スンリョンが出席し、上半期の韓国映画を導いた「悪いやつら」のハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、クァク・ドウォン、キム・ソンギュンと、「建築学概論」のハン・ガイン、イ・ジェフンも釜山のファンたちに会う予定だ。19歳以下観覧禁止であり、映画の全盛時代を導いた「ウンギョ」のパク・ヘイルとキム・ゴウン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョンとパク・チョルミンだけでなく、ソン・ジュンギ、パク・ボヨンのような若手スターや国民の夫として注目を浴びたユ・ジュンサンもBIFFのオープニングに出席する。また、「容疑者X 天才数学者のアリバイ」はBIFFで初公開され、主演俳優リュ・スンボム、イ・ヨウォンらが観客たちの前に登場する。チョン・ウソンは俳優ではなく、ニューカレンツ部門の審査員として出席する。チャン・ドンゴンは、そうそうたる女優たちとともに釜山を訪れる。「危険な関係」で共演したセシリア・チャン、チャン・ツィイーと一緒にBIFFに出席し、公式スケジュールを消化する予定だ。タン・ウェイはBIFFには欠かせない人物だ。2010年の映画「レイトオータム」、2011年の映画「捜査官X」などを通じて釜山を訪れた彼女は、今回のBIFFで韓国以外の俳優としては初めて開幕式の司会者に選ばれ、アン・ソンギと共に司会を務める。この他にも開幕作「寒戦(Cold War)」の主演俳優アーロン・クォックとレオン・カーフェイが中華圏スターの存在感を発揮し、日本の佐藤健、奥野匡、加瀬亮や映画「ムッシュ・カステラの恋」で世界的な名声を得たフランスの監督兼女優アニエス・ジャウイとハリウッドの新星テリーサ・パーマーなどがBIFFを盛り上げる。

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  • 「嘆きのピエタ」アカデミー賞出品作に決定!

    「嘆きのピエタ」アカデミー賞出品作に決定!

    12日の審査委員会で「資本主義の弊害により崩れた人生への卓越した省察」と満場一致で選定ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した映画「嘆きのピエタ」がアメリカのアカデミー賞に出品される。映画振興委員会(委員長:キム・ウィソク)が、2013年2月にアメリカの映画芸術科学アカデミー主催で行われる第85回アカデミー賞の外国語映画賞に出品する韓国映画としてキム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」を選定した。今回の公募に寄せられた作品は、イム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」、ホン・サンス監督の「3人のアンヌ」、ユン・ジョンビン監督の「悪いやつら」、キム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」、チュ・チャンミン監督の「王になった男」の5作品だった。映画振興委員会は、9月12日に5人以下の審査委員会を設置し、作品の完成度やアメリカでの配給力、監督および出品作の知名度などを考慮し、審査を行った。審査委員会で「嘆きのピエタ」は圧倒的な支持を受け、満場一致で出品作に選ばれた。「全世界が直面している経済危機とそれによる富の二極化、資本主義の弊害による崩れた人生の様相を、キム・ギドク監督ならではの映画的文法と言語で素晴らしく省察した」と評価した。これまでアカデミー賞に出品された韓国映画は、2009年の「母なる証明」、2010年の「裸足の夢」、2011の「高地戦」などがあるが、受賞には至らなかった。第85回アカデミー賞外国語映画賞に出品する韓国映画の選定について(審査総評)どの年よりも幸せだったが、激しい討論もあった審査だった。アカデミー賞外国語映画賞への出品を申請した5作品は、韓国映画の卓越した業績を見せてくれたということが全審査委員の共通した評価だった。出品を申請したすべての作品が甲乙つけがたいほどの高い完成度、芸術性、大衆性を持っているという共通認識の下で、審査委員は「同時代の普遍的な人生の有り様を貫く痛烈な問題意識を有しているか」と「それを独創的な美学と独自の時間・空間的認識によって具現したか」を最優先の審査基準として提示することで合意した。韓国映画の発展レベルと世界での地位を考慮したとき、アメリカ市場での配給および興行の可能性は最も重要な基準ではなく、様々な評価要素の一つにすぎないということも、今回の審査委員らの一致した見解だった。申請された各作品の個性と長所、強みについての激論の中でも、キム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」は圧倒的な支持を得て、満場一致で出品作として選ばれた。全世界が直面している経済危機とそれによる富の二極化、資本主義の弊害による崩れた人生の様相を彼ならではの映画的文法と言語で素晴らしく省察したという評価が相次いだ。韓国の現実に基づいてはいるが、貪欲さと貧困が呼び起こした家族との関係の崩壊など、危機の兆しは世界各国に共通して見られる。アカデミー賞の審査委員とアメリカの観客も十分に共感できる題材とストーリーだという点も選定の重要な根拠となった。「富の二極化という資本主義の世界的問題を、韓国のある工業地域で生存と破滅の恐怖にもがく人間を通じて衝撃的に解明している」「大資本の支配力がますます大きくなっている韓国映画界でキム・ギドク監督は、独自の韓国映画的言語と美学を独立映画作家の精神をもって作り出し、最高の芸術作品を完成させた」という評価は、審査委員らの意見を集約したものである。「悪いやつら」と「王になった男」は、ジャンル映画としての完成度が高く、韓国の観客から支持を得て、興行の可能性が高い作品だということが主に議論された。「悪いやつら」は、ギャングスター・ムービーと1990年代の韓国社会の一面を見事に融合させており、「王になった男」はこれまでにも多く扱われてきた王子と乞食という劇的な題材を光海の物語と結び付け、興味深いストーリーに発展させたという評価を受けた。撮影、美術、衣装など、映画の技術的な要素でも良い点数を得た。「3人のアンヌ」は、ホン・サンス監督ならではの映画および現代性に関する美意識とともに異邦人の目に写った韓国人、韓国社会というユニークな題材が重要な強みとして言及され、イム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」は韓国の資本主義に対する鋭い批判意識を、優れた色感と構図の映像で表現したという長所が認められた。だが、審査委員らは議論により、痛烈な時代認識と人生に対する省察、審美的な大胆さという点で、韓国を代表して来年のアカデミー賞外国語映画賞に出品する作品としては、「嘆きのピエタ」が最もふさわしいという最終的な結論を出すとともに、アカデミー賞の授賞式で韓国映画史上初の外国語映画賞へのノミネートおよび受賞を期待しながら審査を終えた。2012.9.13第85回アカデミー賞外国語映画賞出品作選定審査委員会一同

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