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ハイキック3

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  • “シットコム”がアイドルの演技登竜門に浮上

    “シットコム”がアイドルの演技登竜門に浮上

    演技にチャレンジするアイドルにとって、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)が登竜門として浮上している。最近のアイドルには歌やダンスはもちろん演技力まで求められているため、数多くのアイドルが様々な作品を通じて演技にチャレンジする傾向が強い。miss Aのスジは映画「建築学概論」を通じて初恋の象徴として浮上し、少女時代のユナは「君は僕の運命」「ラブレイン」などのドラマを通じて女優への変身に成功した。最近はシットコムを通じて演技にチャレンジするアイドルが増えている。シットコムは個性のあるキャラクターとコミカルなテーマとなっているため、初めて演技にチャレンジするアイドルに適していると言われている。ガールズグループf(x)のクリスタルはシットコム「見れば見るほど愛嬌満点」「ハイキック3~短足の逆襲」に引き続き出演して人気を博した。またMBCシットコム「まるごとマイ・ラブ」は2AM チョグォン、Brown Eyed Girls ガイン、BEAST ユン・ドゥジュン、AFTERSCHOOL リジの演技力が話題になり、視聴率を牽引した。最近、新曲「Loving U」で様々なランキングを独占しているSISTARのダソムも、韓国で13日からスタートするKBS 2TVの新シットコム「黙ってファミリー」にキャスティングされ、初の演技にチャレンジする。芸能人のような可愛い容姿と全校トップの優秀な成績を誇るが、実は殺伐とした不良少女である女子高生を演じることになり、ステージでは見せることができなかった多彩な魅力をアピールすると予想される。あるドラマ制作社の広報担当者は「最近は歌やダンスはもちろん、バラエティや演技まで多方面でタレント性をアピールするアイドルが多い。シットコムは元気で明るいイメージのアイドルたちとよく似合うため、これからも多数の演技するアイドルを輩出するだろうと期待している」と話した。

    TVレポート
  • イ・ジョンソク「ハイキック3」の日本プロモーションが大盛況“新韓流スターに”

    イ・ジョンソク「ハイキック3」の日本プロモーションが大盛況“新韓流スターに”

    俳優イ・ジョンソクが、次世代韓流スターの仲間入りを果たした。イ・ジョンソクは5月に日本で初の単独ファンミーティングを成功させたことに続き、日本で放送中のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」の人気に応えるために日本を訪問し、ファンとの楽しい時間を過ごした。今回のプロモーションは、イ・ジョンソクがファンをステージに上げ、「目を隠してジャージャー麺を食べさせてあげる」など、これまでのファンミーティングの内容を抜け出した、俳優とファンがともに参加できる方式で行われた。イ・ジョンソクはファンと触れ合う場でこれまで披露していなかった新しい魅力をアピールした。特に、甘い歌声で歌を歌い、日本のファンを感動させたという。イ・ジョンソクは「日本をたくさん訪問したわけでもないのに、ファンの皆さんが熱い声援を送ってくださり、すごく感謝している。もっと努力し、良い作品と演技で応えたい」と感想を述べた。イ・ジョンソクは韓国で15日に公開される映画「リターン・トゥ・ベース」のプロモーションで忙しい日々を送っている。

    TVレポート
  • 2012年上半期決算 ― 「キング~Two Hearts」「屋根部屋のプリンス」など王様がドラマに来た理由は?

    2012年上半期決算 ― 「キング~Two Hearts」「屋根部屋のプリンス」など王様がドラマに来た理由は?

    2012年は私たちにとってどんな年として記憶に残るだろうか。まだ6月も終わっていない今、こんなことを考えるのは意味がないかもしれない。しかし、6月まで私たちの目の前で起きたことは、もうそれだけでも1つのドラマと言える。人々は国会議員の総選挙の結果に笑ったり泣いたりして、選挙が終わった後は政治家たちの争いで傷ついた。同じ時期、MBC放送局でのストライキは100日を超え、「無限に挑戦」はその間放送されることはなかった。今年上半期の最高の流行語の1つがメンタル崩壊ということは、こうしたすべての状況を含蓄的に物語っているのかもしれない。信じがたいことが平気で起きて、人々のメンタルは崩壊しないように無理して努力するほどストレスは溜まっている。そんな中で放送されたテレビドラマやバラエティ番組は番組内外にこの世の中のすべてを反映していた。理解しがたいくらいに作品の完成度が落ちたり、ありえない放送事故が起こった。斬新な試みは退屈な展開に妨げられたが、その反面お決まりのストーリーの中から新しい可能性が発見された。「10asia」では、この複雑で答えのない2012年の世の中とテレビについて整理してみた。世界が滅亡しても楽しく上半期を決算する「10asia」も帰ってきた。KBS「赤道の男」のイ・ヨンベ(イ・ウォンジョン)は言う。「俺の息子は賢いけどお金がなくて罪を犯した」と。すると息子のイ・ジャンイル(イ・ジュニョク)は答える。「あんたが俺の人生をめちゃくちゃにしたんだ」父は豊かさとともに一生息子を苦しめる問題も与えた。イ・ジャンイルは父の罪を背負って生き、MBC「キング~Two Hearts」のイ・ジェハ(イ・スンギ)と、MBC「太陽を抱く月」のイ・フォン(キム・スヒョン)は父もしくは父の代わりだった兄の後を継ぎ国を治めるという課題を抱えるようになる。SBS「ファッション王」で財閥の父を持つチョン・ジェヒョク(イ・ジェフン)は父親を恐れながらも彼から逃げることができなかった。そしてKBS「ラブレイン」のように初恋をたたえる作品も親世代と子世代の葛藤を中心に置いた物語だった。親に逆らうもしくは親と違う世界を夢見る。「赤道の男」は2012年の上半期ドラマがなぜ両世代の問題をテーマにしたのかを表している。罪の根源であるノシク(キム・ヨンチョル)は建設事業に関する不正で富を築き、そのお金でイ・ヨンベの息子が検事になるよう支援した。開発時代の財閥が未来のためにスポンサー検事(特定企業・団体・個人をかばっていると思われている検事)として育て上げたのだ。世代の問題はすなわち韓国現代史の起源と密接な関係があり、新たな世代は過去から逃げ出すことが簡単ではない。「キング~Two Hearts」や「太陽を抱く月」、そしてSBS「屋根部屋のプリンス」など若き王様の物語はそうした問題に対する1つの解決策であった。新しい王様が旧態依然とした政治を終わらせ、新しい世界を作る。そうした期待は韓国の現実と噛み合っている。MBC放送局の社長になれば法人カードで毎年数億ウォンのお金を使うことができて、人事システムを変え記者や番組の司会者を契約職員として採用することもできる。その反面、そんな彼らを一線から退かせる方法はそう多くない。国民が誰かを選ぶ自由はあるが、リーダーの独占を防げる権力は持っていなかった。それはSBS「サラリーマン楚漢志」で財閥との戦いを王様の戦争に例えたのが不自然ではない理由だ。現実の財閥はすでに王様のようなもので、人々は新しい善良な王様が登場することを待ち望んでいる。2012年のドラマ、現在を語るふりをして過去に留まるしかし「キング~Two Hearts」の秘書室長(イ・スンジェ)はイ・ジェハに「王としての素質がまだ足りない」と話す。新しい王が前の世代から認められるためには、前の世代とは違った方法で成果を出さなければならない。上半期ドラマのジレンマはここから始まる。「屋根部屋のプリンス」ではタイムスリップを、「赤道の男」では重い復讐劇を、「キング~Two Hearts」では韓国の南北問題を扱っている。しかし「屋根部屋のプリンス」のほとんどは善悪がはっきりと分かれている4人の男女によるラブストーリーだった。「赤道の男」では、10代の頃から始まったキム・ソヌ(オム・テウン)とハン・ジウォン(イ・ボヨン)の切ない恋は、タフな男とピュアで元気な女の愛と言う典型的な設定に従った。「キング~Two Hearts」では男女の恋愛を現実の政治と繋げて、現実の政治問題は生まれつきの悪党であるキム・ボング(ユン・ジェムン)のせいにした。KBS「乱暴なロマンス」ではユ・ウンジェ(イ・シヨン)の母親が彼女に自分の問題を親のせいにするなと言っている。だがミステリー手法と個人それぞれの内面に踏み入っていた「乱暴なロマンス」でさえ、男女主人公の恋愛だけは偶然や誤解、そして迷惑がごちゃ混ぜになった典型的な方法を使った。青春もドラマも過去から逃れることを望んでいるが、なかなか過去の枠を飛び越えることは容易ではない。むしろ「太陽を抱く月」のように黒魔術、ファンタジー、若い王の王権確立という最近の流行をテーマに初恋や記憶喪失という古い題材を入れた作品がミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の中で最も高い視聴率を記録した。新しい題材に典型的な構成という結果はディテールの欠如から来ている。「ファッション王」でカン・ヨンゴルが東大門市場の商人たちと連合して会社を経営する過程は、すべてチョン・ジェヒョクの部下によって説明される。「赤道の男」のノシクの秘書と「キング~Two Hearts」の秘書室長もまた事業の現状や国際情勢をすべて話してくれる。視聴者はカン・ヨンゴルがドラマチックに会社を興す過程も、「The king 2heats」で朝鮮半島の情勢変化による国民やマスコミの反応を見ることができない。ディテールがないから題材の斬新さやメッセージの重ささえ軽くなってしまったのかもしれない。MBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)は第1話からお金が最も重要な価値となってしまった韓国社会を風刺し、ストーリーの中心に実質的な一家の大黒柱である若い医者と10代の少女を登場させた。しかし、彼らはほとんどのエピソードで遊んでは食事をし、恋愛をしている姿が繰り返された。10代の少女が好きな人のために進学を諦めるという決心をし、そのときに感じるであろう現実的な生き方の重みは消えた。「ハイキック3」が従来のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)のように日増しにキャラクター中心のコメディと恋愛の役割が大きくなってしまった理由である。今の人生に対する具体的なディテールをなくしてしまえば過去に依存するしかない。未来を迎える準備が出来ているのかむしろ細かいディテールを作り上げたことは最も典型的だと思われたドラマから見ることができた。JTBC「妻の資格」は父親が朝食の食卓で勉強がらみのテーマを引き出すべきだと言われている大峙洞(テチドン、韓国で教育熱の最も高い地域)に暮らす家族の教育現場を怖いほど詳しく描いた。大峙洞に住む中流家庭の生き方に関するディテールが大峙洞の主婦、ユン・ソレ(キム・ヒエ)の不倫、または新しい恋が可能となる確かな理由となった。ありきたりな不倫物語がしつこいほどの膨大な情報により、新しい道へと進んでいった。数多くの総合チャンネル(今年新設された民間放送局をすべて引っくるめて総合チャンネルと言う)で放送されたドラマが失敗を重ねる中で「妻の資格」が成果を上げたのはそれなりの理由がある。KBS「棚ぼたのあなた」の既婚女性が夫の実家に感じる恐怖、それは姑が週末という時間を邪魔し、家の鍵の暗証番号を教えることを要求する小さいエピソードにより実感を与えた。嫁姑問題と言うありきたりな題材を細かく掘り下げていくと、結婚も、子供も、夫の実家も恐れてしまう、今時の女性たちの挑戦的な問題提起があった。重要なことはどんなストーリーなのかではなく、どう扱うのかということであり、作り手は過去よりもっと熾烈に自分が作ったストーリーを掘り下げるときが来た。過去からの独立はそこから始まるのだ。だから、MBC「無限に挑戦」の放送休止はドラマやバラエティはもちろん、放送業界全体にとって象徴的な事件である。「無限に挑戦」が放送されなかったことは、今年上半期のバラエティ番組の不振をよく表している。オーディション番組もこれ以上Mnet「スーパースターK2」のような熱い瞬間を作り出せない。そして、KBS「ハッピーサンデー」のコーナー「1泊2日」はシーズン2に入ってから過去の栄光から遠ざかっている。カン・ホドンやキム・グラの不在とともにトーク番組のパワーはより落ち込んだ。だからと言って「無限に挑戦」をまた呼び戻すか、もしくはキム・グラを復帰させるか。「無限に挑戦」を再開すれば興味を示す視聴者もいるだろう。しかし、「無限に挑戦」の制作者が望んでいる、まともな番組を作る機会を失ってしまうだろう。キム・グラのトークは面白い。だが彼の過ちをこのままうやむやにすることはできない。現在に留まるか、試練を覚悟してより素晴らしい未来を望むか。または誰かの罪に対し反省するか、処罰するか、それとも葬るか。過去と未来、または陳腐さと新しさの中でドラマも、バラエティも、その番組を見ている私たちも選択の分かれ道に立っている。私たちはこの厳しい時期を乗り越えて新しい時代に到達できるだろうか。

    10Asia
  • イ・ジョンソク“「ハイキック3」で僕の点数は20点”

    イ・ジョンソク“「ハイキック3」で僕の点数は20点”

    俳優イ・ジョンソクにとってMBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)はどのような意味を成したのだろうか。「ハイキック3」はイ・ジョンソクにとって、初めてシットコムに挑戦した作品であり、周りからの期待だけではなく、自身もシットコムの大家であるキム・ビョンウク監督の作品に出演するという光栄を味わった。彼は誰かに片思いをしている時に感じる、とても辛くて、寂しい感情を「ハイキック3」を通じて学んだと言う。作品への愛情だけではなく、演技に対する意欲も強かった。また、「ハイキック3」での役に集中すればするほど、思わぬ成長でスランプに陥ったこともある。約6ヶ月、性格がきつい純愛タイプのアン・ジョンソクとして生きてきた彼が、イ・ジョンソクに戻ってきた。―「ハイキック3」にキャスティングされた当時の気持ちは?イ・ジョンソク:本当に嬉しかったです。僕の周りの人はもちろんのこと、新人俳優たちはほとんど「ハイキック3」のオーディションを受けたと思います。後から聞いたのですが、監督が僕から男らしさを感じたとおっしゃってくださいました。そういうところが強みになったらしいです。―「ハイキック3」キム・ジウォンとの恋愛関係は進まなかった。イ・ジョンソク:それでも残念だとは思っていません。でも、ロマンチックな部分を表現したら良かったかもしれないとは思います。僕がまだ両思いの愛を演じたことがないんですが、やってみたいです。とても甘い演技を(笑) そうだ。一つ残念なところがありますが、劇中で僕からジウォンに告白すると思ってたんですけど、ジウォンが先に『先輩、私のこと好き?』と気づいてしまったんです。たとえ、二人の恋が始まらなくても、男らしく告白をしてみたいと思ったんですが、そうすることができなくて、なぜか情けない男になった気がしました。―アン・ジョンソクのキャラクターに満足したか。イ・ジョンソク:アン・ジョンソクが、「ハイキック3」で他のキャラクターと比べて、一番最初に成長をした気がするし、その成長の幅が最も大きかったと思います。一番先に逆襲をしたキャラクターではないかと思います。はっきり何かを成し遂げたということよりは、今まさに成人となったばかりの人としての悟りが多かったようです。―恋愛模様が絡まっていたが、実際に微妙な雰囲気はなかったか。イ・ジョンソク:微妙な雰囲気ですか? なかったです。7ヶ月近く一緒に過ごしてきて、いつも和気藹々とした雰囲気でした。凄く親しい仲間だからか、そんな段階はすでに過ぎたと思います。きっかけということもなく、普通のセットでの撮影で、24時間一緒にいたら自然に親しくなりました。一番最初に(カン)スンユンがスジョン(クリスタル)と親しくなりました。―「ハイキック3」でキム・ジウォンに片思いしながら、実際に感情の動揺を感じたことがあるかイ・ジョンソク:たまにそういう時があります。急に、役に没頭する時があるのですが、カッとなりました。一度こんなことがありました。ゲサンとジウォンが一緒にいるところをジョンソクが眺めるというシーンの撮影を控えて、ぼうっとしていたんですが、撮影に入ると、なぜかカッとなってしまったんです(笑)―自ら思うジウォンとのエピソードの中で記憶に残るシーンは何か?イ・ジョンソク:ジョンソクの卒業式でのエピソードです。ジウォンを連れて海に行ってまたスクーターに乗ってソウルに戻る時にナレーションで『自分の弱い心と他人に対する競争、嫉妬から卒業する』という台詞を言いました。そのシーンがとても心に響きました。―イ・ジョンソクが描いた結末は?イ・ジョンソク:アン・ジョンソクが南極に旅立つことです(笑) 冗談です。特に考えたことはないです。皆さんは前作が悲しい結末を迎えたので「ハイキック3」もそうなることを予想したと思うのですが、どんな結末であれ、それなりの意味があると思います。―反応が前作ほどではなかった。何が原因だと思うか。イ・ジョンソク:僕は作品に出演をする時、あまり多くのことを考えたりしません。今十分に満足しており、たとえ前作より人気が無かったとしても、僕はあまり関係なかったと思います。もちろん多くの方が愛して下さればと思う時もありますが、それは僕の領域ではないでしょう。僕は単に作品と台本に最善を尽くすだけです。あえて理由を探そうとするなら、前作に比べて少し重い内容で演技をするからじゃないかな? エピソードごとにテーマが明確にあったし、教訓を含んでいました。韓国の人々はシットコムを視聴しながら笑いたいのに、そういう面で満足できなかったのだと思います。―「ハイキック3」のほとんどの出演俳優の知名度が高まり、人気を得たと思う。誰が一番恩恵を受けたと思うか?イ・ジョンソク:どうしても(パク)ハソンさんです(笑)―誰が一番シットコムでのキャラクターに似ていているか。イ・ジョンソク:劇中のキャラクターと実際の姿が似た人は全くいない気がします。強いて言えば僕が一番劇中のキャラクターに似ていると思います。僕も劇中のアン・ジョンソクのように腹が立つと大騒ぎします。ハハ。―「ハイキック3」で物凄く存在感のある人は誰だと思うか。イ・ジョンソク:ユン・ユソン先輩です。常に後輩たちの面倒を見てくれるし、最初から今まで本当に天使のように優しい方です。―プインプイン(かわいこぶって愛嬌を振りまく様子を表す新造語)という流行語が誕生した。多くの反応を得て、もう一つの流行語を作ってみたいという欲はなかったか。イ・ジョンソク:流行語に対する欲はなかったです。後半にそれ(プインプイン)をしていたら、こんなにたくさんの反応を得ることができなかったと思っていますが。僕が前作SBSのドラマ「シークレット・ガーデン」で演じたイメージが劇の初盤に残っていたからこそ、大きな反応を得られたんだと思います。キャラクターが持っているイメージから少し外れただけでも面白くなります。スジョンが清純スジョンの演技を披露した時もとても面白かったので。―自ら見て笑った「ハイキック3」のエピソードは?イ・ジョンソク:この前、撮影したドロドロ系ドラマです。その当時、撮影しながらもとても笑えました。みんなスジョンと僕がお似合いだと言って出生の秘密でも作れというコメントがたびたび上がってきたんですが、面白く描かれたと思います。―初めてのシットコムへの挑戦、点数を与えれば?イ・ジョンソク:20点です。(点数があまりに低いのではないのかという記者の問いに) 本当にそうでした。シットコムの中盤を過ぎると、深いスランプに陥って、自分の演技をチェックすることもできませんでした。疲れていたせいもあったけど、きちんと役になりきっていないという感じがして、演技が下手だなと感じるようになり大変でした。何が足りないか全部見えました。一週間ずっと撮影するのも大変だったけど、そんな思いがなにより辛かったです。それで自分の中で、妥協をしてしまったんです。僕はまだこの程度だから、この範囲で演技しようと。「代替することのできない俳優になりたい」という大きな抱負を持つイ・ジョンソクにとって「ハイキック3」は、彼の演技への壁を自ら実感した作品であるだけでも、意味のある作品として記憶に残るだろう。

    マイデイリー
  • 【Dr.アル】カン・スンユンのせいで夜に出かけることもできないんです

    【Dr.アル】カン・スンユンのせいで夜に出かけることもできないんです

    好きだというレベルを超えてアリ(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいるアリ患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。今回の悩ましいアリの対象は、「スーパースターK2」での自信満々な姿に「ハイキック3」で、さらに図々しい魅力を見せ、年上の女性たちの心を掴んだカン・スンユン。Questionサムディ(Simon D)ほどカッコイイ釜山の男はいないと思いました。でもMBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)でカン・スンユンが「アン・スジョンSong」を歌い出した瞬間、これだ!と思いました。スジョンを見つめながら笑って歌っている彼は「君が笑うと君の歯がクリスタルのように輝く」という歌詞そのまま、輝いている人はスジョンではなくスンユンだったんです!確かに「スーパースターK2」(Mnet)でも彼は上手に歌っていたと思いますけど、何で今までこの子が気にならなかったんですかね? 私の好みが変わったんでしょうか、それともカン・スンユンが変わったんでしょうか? 最近、私が「ハイキック3」を見ている理由はただカン・スンユン、彼を見るためです。(梨泰院洞(イテウォン)/パクさん)Dr.アルの処方箋「ハイキック3」でカン・スンユンが方言で「もしかしたらホームレスですか?」と言った時から気づきました。この子のせいでこれからテレビの前のお姉さんたちは夜に出かけることもできないんだろうなと。「ハイキック3」でのカン・スンユンは「スーパースターK2」でのカン・スンユンが進化したと言えます。歌を歌うだけだったカン・スンユンから、歌も歌って方言も使って才能も多く、茶目っ気はさらに多いカン・スンユンへの進化です。ドラマの中でエキストラに出演するため、標準語を少しだけ習って使っただけなのに、自分は一体誰なのか分からない、と酔っ払った姿を見ました? 「僕はソウルの人でもなく釜山の人でもない。僕は一体誰だ?」そうやって辛い気持ちを吐き出し、イ・ジョンソクの胸に抱かれた時は本当に両手と両足のすべてでハイキックをしたくなるくらいかわいかったです。7歳も離れているキム・グリムを、姉さんと呼ばず、ただ名前だけで呼んだ「スーパースターK2」の時は、オーディションの志望動機に「僕はスターになるために生まれたから」と書いたくらい自信満々でした。また、毎回ギリギリまで生き残ってコプドゥンイ(カマドウマの意味で、なかなか死なない昆虫であるため)というニックネームが付けられても彼はまったく落ち込まず「ずっと生き残るんです、寄生虫みたいに」と言って、かえってそれをキャラクターに利用する余裕まで見せました。それなのに、その時はなぜ患者さんが彼に惹かれなかったかですって? 嫌いにはならないくらいの自身あふれる姿は釜山男の特徴だから、あまり気にしていなかっただけです。しかし、「ハイキック3」で彼が言うことをよく聞いてよくしゃべる愛想の良いペットに変身したら、患者さんの脳が彼に反応し始めたんです。「スーパースターK2」で見せてくれた自信満々の姿に、図々しい魅力まで加わったんですから。ドラマの中で彼は仕事がなくつまらなくなったアン・ネサンとハウスコンサートをやって、家事で苦労するユン・ユソンの忠犬になり、イ・ジョンソクに小言を言う妻になったりもする。そんな彼の姿は同じ年頃の男の子にはない魅力と思えたけど、彼はまたその年頃の姿も持っている。いきなり「ゴムタンって本当に熊肉を煮込んだスープだったんですか?(ゴムタンのゴムが熊の発音と同じ)」と聞く時はタフな姿はどこかに消えてしまって、世の中のことなんかまったく知らない高校生のように見えるんです。何より患者さんがカン・スンユンを見るために「ハイキック3」を見ている理由は、多分彼が感情を隠さない唯一の人物だからだと思います。ドラマの他の人物は自分の感情を隠したり、もしくは遠まわしに表現したりしますが、カン・スンユンだけは好き嫌いをはっきり言っているんです。例えば、スジョンから「アン・スジョンSong」が気に入らないという話を聞いたらすぐに「キム・ジウォンSong」に変えたりしたじゃないですか。だから患者さんやカン・スンユンが変わったと言うより、「ハイキック3」でカン・スンユンの魅力が爆発したように思えます。これまでの彼の姿は十分分析したので、残ったのはカン・スンユンのアルバムしかないと思います。カン・スンユンは以前ファンミーティングで「グループのメンバーとしてデビューしてもいいと思う」と話したけど、ファンたちが欲しいと思うのはただカン・スンユンだけの声が聞けるアルバムじゃないですか? それが本当に他人事に思えなくて、初めてこのように具体的な処方箋を作ってみました。ソロであろうとグループであろうと、カン・スンユンの本当のアルバムが出る時まで仮で作ったアルバム「カッコイイ・コプドゥンイ Vol.1」を楽しんでください。きっと本能的に彼の歌声に落ちていくと思います。Dr.アルのポイント:カン・スンユンの1stソロアルバム「カッコイイ・コプドゥンイ Vol.1」1.本能的に: オム・ジョンファがアルバムのタイトル曲にお勧めしたカン・スンユンの代表曲2.あなたに書く手紙: 生放送や練習などで忙しく、頬の肉が落ちた親孝行な一人息子が母を思いながら歌う曲3. Falling Slowly: クリスマスを美しい休日にしてくれたキム・ジウォンとのデュエット曲4.ウェディングケーキ: カン主任がお勧めする「アン社長と一緒に歌えるカラオケの愛唱歌」5.ミキサーで作るのは僕が一番: ユン・ジョンシンの「パッピンス」や「若鶏の水炊き」の人気を脅かすほどのカン・スンユン式フードソング6.アン・スジョンSong: アン・スジョンに積極的に告白するための曲7.キム・ジウォンSong: アン・スジョンの嫉妬を引き起こすための曲8.本能的に(Feat.ユン・ジョンシン): 弟子が師匠よりすぐれているという意味の青は藍より出でて藍より青しということわざの良い例を見せてくれた曲で、原作者のユン・ジョンシンとのデュエット曲Bonus Track. さようなら: 涙や感動、後腐れなんかまったくない、あっさりしているグッバイメッセージ

    10Asia
  • 「ハイキック3~短足の逆襲」パク・ハソン“キム・ビョンウク監督が私を挑発しました”

    「ハイキック3~短足の逆襲」パク・ハソン“キム・ビョンウク監督が私を挑発しました”

    彼氏の前で満面の笑みを浮かべていた女性は、からかわれたり、弱点がばれそうになるとアゴを下に落とし、白目を向いて上ずった声を出し、男に豹変する。この変身があまりにもおかしくて、インターネット上では彼女の表情に似せて作られた絵文字が出回った。そして、落ち着いたイメージが強かったこの女性は「私、怒ると怖いからね」とでも言うように、壊れることなど一向に意に介さない積極的な態度で視聴者をとりこにした。MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」(以下ハイキック3)のヒロイン、そして最大受益者として堂々と名乗りを上げるまで、パク・ハソンの活躍は言葉の通り、縦横無尽だった。「生きるためにもがいていた」「壊れすぎですか?自分にとってどんなに求めていた役だったことか。『トンイ』(MBC)のときの、落ち着いた仁顕王后役のイメージで私を覚えてくださっている方が多いですが、実際は『ファンタスティック・カップル』(MBC)のハン・イェスルさんや、『乱暴なロマンス』(KBS)のイ・シヨンさんのような役が好きです。ですが、そんな役は私には入ってこなかったんです」Roly-Poly ハソンやブラック・ハソンを演じることがプレッシャーではなかったかと尋ねると、パク・ハソンは手を横に振り、以下のように答えた。頭にひまわりの花を挿して、狂った牛(韓国のギャグキャラクターのひとつ)に変身したりもしたが、パク・ハソンにとってこれらは「ハイキック3」に集中できた誇りでもある。「本当に色々やりました。いや、私にとって『ハイキック3』の時間は、生きるためにもがいていたという感じです。このままじゃ本当に倒れそうと思ったときもあれば、プレッシャーのため、何も考えずにただぐっすり寝ていたいと思ったこともあったのですが、シットコムが終わったら逆に寝られなくなりました。劇中で恋人だったソ・ジソクさんと空港で別れるシーンを撮るときは、本当に心臓が痛くなって二度とできないとまで思いました」「ハイキック3」でのパク・ハソンの役割は「間抜けな天使で、人のことばかり気にかけて疲れてしまう人物」として設定されていたが、キャラクターは発展に発展を遂げ、様々な姿を見せることとなった。これは簡単な人物設定から始まり、発展の可能性を見守ってそれに合わせてキャラクターを作る、キム・ビョンウク監督の審美眼がパク・ハソンを発見したからこそ成し得たことだった。「オーディションのときは、むしろオーバーに表現する演技ができませんでした。それから、ハソンが狂犬病にかかったと勘違いするエピソードがあったのですが、監督に後から「あの時、『この子、コメディも上手くできそう』だと思った」と言われました。あのときから、監督は壊れるエピソードを私に振り、私はそのミッションをひとつひとつクリアしていったという感じですね。監督が私を挑発したんです」このようなミッションクリアは役者と監督の間だけでなく視聴者にもそのまま伝わり、その結果、パク・ハソンは「ハイキック3」でもっとも目立つキャラクターとなった。「(ネット上での)書き込みに、あの子、恨みを晴らすように演じると書いてあったのが一番記憶に残っています」と話すパク・ハソンは、余すことなく演技の変身を試みることができた「ハイキック3」でのキャラクターの発展に心底満足していた。「ハソンは、基本的に優しいが故に損をする人物として設定されていましたが、6か月の間、優しいだけじゃない、とブラック・ハソンに変身し、人気のある国語教師に刺激され、負けず嫌いの狂った牛に変身しました。私はそこに、本当に生きている人間の姿を感じて、演じている間幸せでした」「私にもそんな表情があったんです」話題となった、急に真顔になる表情も、「ハイキック3」で発見したパク・ハソンの新たな一面だ。パク・ハソンは「自分にそんな表情があるとは思わなかった」とし、恥ずかしそうに笑った。こっけいな姿で話題になったが、女優である本人には適度なプレッシャーとして作用する新たな発見だった。「私は、自分がそんな表情をしていることに気づかなかったのですが、私の前で演技していたジソクさんが急に笑い出して。私は本当に、自分の表情があんなだとは思いませんでした(笑) これはホラーとでも言うべきか、画面を見ながら自分でもびっくりしました」パク・ハソンは「ハイキック3」に出演して印象深かったシーンとして、急にトイレに行きたくなって、ジソクの手に引かれ建物を壊したエピソードと、恋の始まりとなった病院でのキスシーンを挙げた。「トイレでのエピソードはあまりにも笑いすぎて、撮影が大変だった記憶があります。ジソクさんが鉢植えを抜いて、引き出しを勝手に開けて、やって、僕が責任取ると言うじゃないですか。あれが、徹夜で遅くまで撮影していたときだったのですが、状況が面白くて、出演者とスタッフ全員が楽しく撮影していたことを思い出します。そして、病院でのキスシーンは本当にきれいなシーンでしたね。私は恋愛をする演技を今回の『ハイキック3』で初めて演じたのですが、ジソクさんとのシーンは、私が実際に恋愛をするときの姿と重なる部分もあります。なので、腕を組んだり、愛嬌たっぷりで頭を振るなど、アドリブも多かったですね」「ジウォンの選択を尊重します。学校に通っていたときの私もそうでした」パク・ハソンは高校のとき、退学を真剣に悩んだほど学校生活に興味が無かった。芸術や体育のほうに興味があったが、これといった進路を決めることができず、何を勉強すればいいかも漠然としていた。それなら高校卒業資格試験を受け、その分空いた時間を有効に使い、やりたいことを本格的に見つけようと思った時期が彼女にはあった。「勉強はしていましたが、これといった目標がありませんでした。なので、成績が良いはずがなく、家と学校を行き来するだけの生活に息が詰まる思いでした。私は授業を通してというよりは、一人で勉強するタイプでした。学生のころから思っていたことなのですが、勉強だけが進むべき道だという考えを持つべきだとは思いません。なので、私は『ハイキック3』でのジウォンの選択は十分理解できますし、尊重します。自分が選んだ、楽しいと思える道を進むのが正しいと、年を取るごとに思うようになりました」そのような考えの末に選択したのが演技だった。彼女は「演技は私が選択した、楽しくて、好きなこと」だと強調して言いながらも、「想像したことと異なる部分も多いです」と顔をしかめた。「ハイキック3」を撮影しながら、時間に追われ、何日も徹夜をしなければならない殺人的なスケジュールのためだ。パク・ハソンは「三日間徹夜をして点滴を打ったときは、『これならいっそのこと倒れてしまいたい』とまで思いました」と言い、極限まで体力を消耗した時期を思い返した。「半年で会った友達がたった一人だけだと話せば、理解していただけますか?1、2時間しか寝られない生活が6か月間も続くと、本当に精神が疲弊していきます。演技できるのは本当に幸せなことですが、寝かせて欲しいですね」そのようにして情熱を燃やして挑んだ作品であったが、「ハイキック3」の度重なる放送休止と、上がりそうで上がらなかった視聴率は、パク・ハソンならびに出演俳優たち、制作スタッフにとっては心残りとなった。「最初は視聴率をチェックしていましたが、途中から見なくなりました。上がりそうになったら、サッカー中継で放送休止になったので、力が抜けてしまいました。1週間放送されないときがあったのですが、あのときに固定の視聴者が離れていったんだと思います。残念なことですが、それでもマニアの方がいてくれただけで満足しています」「これからは一度、ろ過したいと思います」インタビューの前に顔を合わせたパク・ハソンは風邪がひどく、記者は心配せざるを得なかった。「ハイキック3」の放送終了から三日が経っていたが、最大受益者らしく、殺到するインタビューとその他のスケジュールのため、休む間も無かったためだ、風邪気味の声で記者の質問に辛そうに答えたが、時間が経つにつれ、パク・ハソンは多様な身振りで当時の状況をリアルに伝えようと記憶をたどるなど、プロらしい一面を見せた。「私は心で感じたままを伝えるのが好きです。ですが、最近はそんな感情を一度、ろ過する必要があると思うようになりました。『ハイキック3』で期待されるようになったからか、私の素直な面を見て驚いたり、誤解する方もいました。嘘とまでは行かなくても、少し精製した方がいいと思うこのごろです。『ハイキック3』で様々な表情をお見せしたとしたら、シットコムの中でのハソンが少し忘れられたころに、また違う姿で皆さんに姿をお見せしたいです」「ハイキック3」でスポットライトが当たるようになったことに関するプレッシャーなのか、パク・ハソンは放送終了後、すべてを取り払うためにイギリスへ発つ。少し休みを取った後、マレーシアに渡ってグラビア撮影をし、また違う姿での視聴者の前に立つ計画を立てている。

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  • パク・ハソン「お金は私が稼ぐから、料理は…」理想の恋愛を語る

    パク・ハソン「お金は私が稼ぐから、料理は…」理想の恋愛を語る

    女優のパク・ハソンが当時者二人だけで感情を共有したいという恋愛観を明かした。パク・ハソンは最近、江南(カンナム)区淸潭洞(チョンダムドン)で行われたTVレポートとのインタビューで「愛は、二人だけのものだと思う。周りの人が入ると、むしろ頭が複雑になってしまう」と話した。MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」で愛嬌たっぷりで、時にはカリスマ性あふれるブラック・ハソンの姿で、彼氏のジソク(ソ・ジソク)を魅了したパク・ハソンは、恋愛をするとき「一人だけに集中するタイプで、駆け引きはしないつもりでも、確実にメリハリをつけてる」と笑いながら話した。彼女は「今、恋人はいないが、好きなタイプは男らしく、純粋な人。優しくて私だけを見て欲しい。お金は私が稼げばいい。代わりに、私は料理が下手なので、料理上手な男性がいい」と理想のタイプを明かした。続いて「『ハイキック3~短足の逆襲』ではハソンがバレンタインデーを迎え、ジソクにチョコレートケーキをプレゼントするけど、本当の私はそういうことを細かくチェックできないタイプ」と付け加えた。なぜ、恋人がいないのかを聞くと「バレるのが心配だから恋愛ができない」と言った。また、「もし、できたとしても公開はしない。プライベートなことは守りたい」と、自分の考えを示した。また、パク・ハソンは「ハイキック3~短足の逆襲」の放送終了後、イギリスとマレーシアでグラビアを撮影し、今後のスケジュールをこなす。

    TVレポート
  • 「ハイキック3」とうとう逆襲はなかった

    「ハイキック3」とうとう逆襲はなかった

    「ハイキック3~短足の逆襲」MBC月~金夜7時45分「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)は、明日にはまた違うエピソードが繰り広げられるような、何の結末もないまま、多くの可能性を残して終わりを告げた。最終的に学校から去ったジウォンを除けば、全員が元の自分の場所で人生と愛を育んでいくことになるエンディングは、今まで「ハイキック3」が守ってきたリアリティーの枠を飛び越えなかったという点では、最も無難な結末だったといえるだろう。もしかしたら、この結末は「ハイキック3」の世界が縮小され、これ以上事件も変化も起こらなくなることを予想したことなのかもしれない。眠ることで現実から逃げるジウォン(キム・ジウォン)のように、現実と向き合うことを避けている人物がストーリーの軸となり、この作品の中の時間、空間の背景としての現実は、物語にほとんど影響を与えていない。些細な日常生活のエピソードだけで物語を繰り広げてきたこのドラマの、何も起こらなかったエンディングについては、あらゆる事を時間の流れに任せてしまう魔法の呪文1年後と似ていて無責任な終わり方だ。キム・ビョンウクワールドでは、人生というものは結局近くで見たら悲劇的にならざるを得ないもので、「ハイキック3」はその悲劇の前兆を最終回まで着実に表していた。ネサン(アン・ネサン)の期待は外れてしまったし、ネサンの新しい会社の名前は可能性のない人たち、哀れな人たちのニュアンスを持っている。 最後にジウォンの足取りが全く希望に満ちていないように見えたのは、ジウォンを取り囲んでいた憂鬱と不幸が解消されないまま、ストーリーが展開されたからだ。第1話でネサンが空に打ち上げた花火と、最終回で家族が集まって打ち上げた花火の意味が違うように、特別な事件はなかったものの登場人物全員が時間の流れに従って変化と成長を経験した。その過程には、結末を暗示する様々な意味が隠されていた。だが「ハイキック3」が選択したエンディングは、その意味をすべて縮小して諦めることだった。今まで積み重ねてきた感情と関係、話を解決しないまま、日常生活でのある瞬間を切り捨てたことは、結末ではなく一種の継続といえるだろう。ジソク(ソ・ジソク)は長く待った末に帰ってきたハソン(パク・ハソン)に会ったが、今まで「ハイキック3」を見守ってきた視聴者たちは、長く待ったにも関わらず最後まで逆襲を見ることはできなかった。これより悲しいエンディングがあるだろうか。

    10Asia
  • ユン・ゲサン、パク・ハソン…「ハイキック3」のスターが劇場で変身!

    ユン・ゲサン、パク・ハソン…「ハイキック3」のスターが劇場で変身!

    3月29日に最終回を迎えたMBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)の主人公らが、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)とは180度異なる魅力でスクリーンに挑戦する。「ハイキック3」を通じて株が上がった俳優たちの活躍に注目が集まっている。「ハイキック3」で変わっているが能力のある、魅力的な医者「ユン先生」として愛されたユン・ゲサンは、アクションホラー映画に出演する可能性が高い。映画関係者によると彼はキャスティングの最後の段階に入った大型アクション映画「サスペクト 哀しき容疑者」(監督:ウォン・シンヨン)の主演として出演する予定だ。所属会社も現在前向きに出演を考慮している。「サスペクト 哀しき容疑者」の出演が決まると、5月頃撮影に入る。「セブンデイズ」「殴打誘発者たち」のウォン・シンヨン監督が演出する「サスペクト 哀しき容疑者」は、殺人の濡れ衣を着せられた脱北者が、自分の潔白を証明して本当の殺人犯を捕まえるために奮闘するアクションホラー映画。ユン・ゲサンが映画「豊山犬(プンサンゲ)」以来もう一度、男性の魅力を発散するアクションを披露するか、注目を集めている。モデルのようにスタイリッシュな雰囲気と口調。一人の少女だけを思う純情派として人気を集めたイ・ジョンソクは、5月に公開されるハ・ジウォン、ペ・ドゥナ主演の映画「ハナ~奇跡の46日間~」で卓球選手に変身した。映画「ハナ~奇跡の46日間~」は、1991年日本の千葉県で開かれた世界卓球選手権大会で、一つのチームになることが金メダルを取ることより困難だった、史上初の南北合同チームKOREAの46日間の裏話を描いた作品である。韓国代表のヒョン・ジョンファ役を演じるハ・ジウォンと北朝鮮代表のリ・ブンヒ役を演じるペ・ドゥナの完璧な演技で、公開前から観客の期待が集まっている。イ・ジョンソクは映画の中で、思いやり深く純粋な北朝鮮の国家代表、キョンソプ役を演じ、テレビとは違う魅力をアピールする。ハ・ジウォン、ペ・ドゥナ以外にもパク・チョルミン、オ・ジョンセなど個性と魅力あふれるベテランの俳優と共演し、注目を集めた。「ハイキック3」を通じて最大の恩恵を受けたとも言えるパク・ハソンは、映画の主人公に挑戦する。彼女は映画「音痴クリニック」(監督:キム・ジニョン)の出演を調整しているという。「音痴クリニック」は片思いの男性の関心を引くために、音痴を治そうとする女性を描いたラブコメディだ。ユン・サンヒョン、ファン・ジョンウムが共演、「清潭(チョンダム)菩薩」「危険な相見礼(サンギョンネ)」でコメディ映画のセンスを認められたキム・ジニョン監督が演出する。「ハイキック3」以前には「バカ」「世界で一番美しい別れ」「影島大橋」「奇跡のジョッキー」などで映画に顔を出してきたパク・ハソンが、商業映画としては初めて主役を演じる。パク・ハソンは「ハイキック3」でおとなしいが時々カッとなる国語教師パク・ハソン役でコミカルな演技を披露した。彼女の大きく変わった姿が期待される。

    OSEN
  • イ・ジョンソク「ハイキック3」の最終回に“今から寂しいね…”

    イ・ジョンソク「ハイキック3」の最終回に“今から寂しいね…”

    俳優イ・ジョンソクがMBCのシチュエーションコメディ(一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」(以下ハイキック3)の最終回に対する感想を伝えた。イ・ジョンソクは28日、自身のme2dayに「『ハイキック』とお別れしに行くところ。残念な気持ちを牛乳で慰め中! 最後だと思ったらすごく憂鬱だ。元気を出そうと思って常温牛乳を飲んでいたら、牛乳バカだって言われた(涙) 今から寂しいねふぅ」という書き込みを掲載した。イ・ジョンソクは「ハイキック3」で有望なアイスホッケー選手だったが、父の倒産でさまよう高校3年生を熱演した。またユン・ゲサン、キム・ジウォンとの三角関係になり、初恋に落ちた純粋な青年として人気を博した。「ハイキック3」は29日、123話を最後に6ヶ月間の放送に終止符を打つ。

    TVレポート
  • 21世紀のシットコムを救おう

    21世紀のシットコムを救おう

    「結婚したら純粋じゃないのか。そうだとしたら白雪姫は男性7人と同居したのに果たして純粋なのか」 MBC every1のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「できる者がク・ハラ」(以下「ク・ハラ」)でのこのセリフを覚えておこう。21世紀シットコムの時代に対する予言かも知れないから。イ・ジョクはMBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)の初回から未来社会の価値観の変化に対して語っている。だが、シットコムの価値観の変化は2012年から始まった。MBN「ヴァンパイアアイドル」は歳を取ることのないヴァンパイアという設定でシン・ドンヨプとキム・スミを夫婦とした。KBS「天女がいなきゃ?!」で妻と死別したチャ・セジュ(チャ・インピョ)が一目惚れしたのはワンモ(シム・ヘジン)ではなく彼女の娘であるチェファ(ファン・ウスレ)だ。SBS 「サンショウウオ導師と恋まじない」のキョンジャ(リュ・ヒョンギョン)は離婚をして、ミンヒョク(SHINee ミンホ)は両親を亡くした。tvN「21世紀家族」では離婚した男女がお互いの子供を共に育てる。 SBS「オ博士家の人々」から20世紀をリードした大家族を中心としたシットコムは消えた。そのかわり21世紀の家族がシットコムに登場した。 21世紀シットコムが選択した家族の解体シットコムがある日突然21世紀の家族の誕生を知らせたのではない。既に「オ博士家の人々」でキム・スミはお酒に酔って婿にチューをするなど、伝統的な母の枠を飛び越えていて、SBS「順風産婦人科」のオ・ジミョンは美容室の若い美容師に短い間だったけれど憐憫を感じていた。「順風産婦人科」から「ハイキック3」まで続くキム・ビョンウク監督のシットコムは韓国シットコムの家族史を見せている。SBS「まあまあ程度では彼らを防ぐことはできない」で再婚家庭が描かれ、MBC「明日に向かってハイキック」では高齢者の恋愛と再婚に向けての過程が描かれた。ドラマでは存在感があまりなかった高齢者たちがシットコムでは主体となる。そして、「21世紀家族」はおじいさんであり、経済の実権を握っている家長イ・ドクファは若い女性と結婚し家族を再構成する。 だから、キム・ビョンウク監督が「ハイキック3」でおじ様を出演させなかったことは象徴的だ。家の実権は両親がいないゲサン(ユン・ゲサン)とジウォン(キム・ジウォン)にある。「明日に向かってハイキック」までのキム・ビョンウク監督のシットコムが家族の再構成を描いていたのならば、「ハイキック3」は家族の解体である。家族は経済的な没落を経験し、若者たちは会社が遠いせいで両親と離れて暮らす。「ク・ハラ」の主な舞台であるヒエンターテインメントの人々は家族よりも同僚とより一層家族のように過ごす。「明日に向かってハイキック」までのシットコムが既存の家族制度とシットコムのスタイルを維持しながら変化したとしたら、2012年のシットコムでは全面的な変化を試みる。 JTBC「清潭洞に住んでいます」は韓国のセレブの象徴と言える清潭洞(チョンダムドン)を通じて貧富の問題と韓国人の虚偽意識を批判している。しかし、「清潭洞に住んでいます」は既存のシットコムのように、母と子供、または兄弟姉妹の関係の中で話を繰り広げていく。この作品が注目されない理由は、メッセージに比べてその枠が目を引くほど新しくないからかも知れない。 外観を飛び越えることができない現実の限界自らインディーズ・シットコムと言っている「ク・ハラ」はシットコムの変化の理由が分かる糸口である。中流層の戸主の代わりにコンテナボックスの中で暮らしているエンターテインメント会社代表を主人公として、明るい照明のスタジオのかわりに山の中で薬草を取るチョン・ヨンロク(ヒョク・グォン)の姿を揺れるカメラで映したこのシットコムは、ある日私たちに訪れた時代の風景を詰め込んでいる。インターンは4大保険も加入出来ない会社で一日中働いて、スターはエンターテインメント会社の力とオーディション番組の編集により誕生する。若者はお金がない現実に行き詰まって、結婚さえ出来ないまま「いっそ子供に戻りたい」と思っている。既存の枠に詰めるには現実の変化が目に見えるほど急激である。実際に放送局ではないケーブルテレビで低予算で制作したインディーズ・シットコムとして始まった「ク・ハラ」は21世紀にシットコムが通じるという可能性を見せてくれた。ドラマも、映画も不可能だった今この瞬間の世間の俗事が大胆な設定とスタイルの中で繰り広げられている。 しかし「韓国の2011年は高い物価、Twitter、ヒョンビン、テレビのオーディション番組、アン・チョルス、そして依然としてお金、お金の年であった」というセリフでストーリーが始まった「ハイキック3」はその派手な時代の宣言を続けることが出来なかった。ペク・ジンヒが代表となった88万ウォン世代(雇用不安に苦しむ2007年度前後の韓国の20代を指称)の苦難も、経済的な危機に陥ったアン・ネサン家族の苦しかった暮らしも終わった。出演者たちはキム・ビョンウク監督の前作のように集まって食事をして、ゲームをして、恋愛をするだけだ。 家計の責任を負ったユン・ゲサンはいつも優しい微笑を浮かべるだけで、生計を立てて行くことに対する負担は表れていない。かえってSBS 「まっすぐ生きろ」のような過去のキム・ビョンウク監督のシットコムでは結構イケていた医師ではあったが、病院のオーナーの機嫌を取らなければならないという俗っぽい現実があった。「ハイキック3」が後半に進むほど、ますます出演者の恋愛関係を中心におく理由は、彼らが恋愛以外にも関係を結んでいて、話を作る現実が揮発されたからだ。同時間帯に放送する「天女がいなきゃ?!」もチャ・セジュは妻と離婚したのではなく死別した。そして彼は全ての家族を豊かに抱いてくれるまっすぐな戸主だ。若い天女に対する憐憫という設定を消したら、「天女がいなきゃ?!」は過去のホームドラマと大きく違わない。テレビで毎日放送されるシットコムも過去とは違った設定で始まる。しかし、テレビのシットコムはインディーズ・シットコムのように破格的にはなれない。 変化を遂げる時代の渦中で、シットコムは変化と安定の2種類を満たさなければならないジレンマを抱えているわけだ。 岐路に立ったシットコム変身前でも、変身後でもない変身中であるシットコムのジレンマはエピソードの構成方法からも表れている。「天女がいなきゃ?!」では天女ワンモが地上でお金を儲けるために努力している姿を1話の中で何回も繰り返して見せている。「ヴァンパイアアイドル」でもぶさいくな女性をどうにかして美しく見せようと努力するヴァンパイア王子の話が1話の中で繰り返されている。一つの笑いのツボを繰り返しながら、若干の誤解とそれを解決する過程を通じてエピソードを構成する既存のシットコムのスタイルは変わっていなかった。依然として笑いのほとんどは変なキャラクターの変な行動を繰り返すことから出ている。「セックス・アンド・ザ・シティ」「デスパレートな妻たち」など、シットコムとドラマの境界線を崩したアメリカのドラマは、既存のシットコムのように反応が早く来る笑いではなく、キャラクターの現実に土台を置いたアイロニカルな点を積極的に使っていて、スリラーとコメディの両方のバランスを絶妙に取ったシナリオを見せてくれた。一方、韓国のシットコムは、外観は変わったが話を展開する方法は変わらなかった。それにシットコムは20世紀でも21世紀でもほとんど週5回放送され、過去と似たスタジオの中で撮影される。 シットコムは依然としてドラマに比べて低費用高効率ジャンルのように認識されていて、厳しい制作環境で大胆な設定を完成させるには限界がある。 シットコムが溢れている今はまだブームや全盛期と言うよりは命をかけた進化と退化の岐路に立っているように見える。総合編成チャンネルとケーブルチャンネルを通じて作品の数は増え、変貌した時代とアメリカのシットコムからの影響は、韓国のシットコムにも変化を要求している。しかし、 相変わらず制作環境は変わっていない。それに制作スタッフは変わった設定の中で何を言うべきなのか筋道を掴めていない。シットコムの21世紀は新しいスタイルと内容をもって人々を満足させる作品が登場する瞬間に迎えられると思う。ある未来学者は21世紀中に既存の家族制度が消えると言っている。もしかしたら、21世紀のシットコムもそうなるかもしれない。

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  • 「ハイキック3」キム・ボム特別出演、様々な恐怖症をもっている社長役で“爆笑”

    「ハイキック3」キム・ボム特別出演、様々な恐怖症をもっている社長役で“爆笑”

    キム・ボムが様々な恐怖症を持つ患者をリアルに演じて爆笑を誘った。8日に放送されたMBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)で、キム・ボムは様々な恐怖症を持つ20代のデパート社長を演じた。f(x)クリスタルが演じるスジョンが、デパートでエレベーターの止まる事故に遭い、一緒に乗っていたキム・ボムは閉鎖恐怖症を訴え苦しむ。その時、手を握ってくれたスジョンの優しさのおかげで無事危機を乗り越えた。これをきっかけに、プレゼントを贈ったり食事に誘ったりするなど、キム・ボムはスジョンの心を開くことができたが、様々な恐怖症が二人の邪魔をすることになる。レストランでは先端が尖った物を見られない先端恐怖症のため、ビニール手袋をはめたままステーキを食べるしかなくなり、デートで訪れた公園では、広い所で恐怖や不安を感じる広場恐怖症の発作が出て場所を移る。スジョンの家では、スジョンの母が着ている服のドット柄を見て「丸」恐怖症を起こしてしまい、久しぶりに家を訪ねた客に対する家族の関心は、彼に注目恐怖症を起こさせ普通の行動ができなかった。そのため、高級な服やプレゼントがたくさんもらえると期待し、キム・ボムに好意を抱いていたスジョンさえお手上げ状態。どこへ行ってもやってくるキム・ボムの恐怖症にスジョンは「Oh my God」を連発した。キム・ボムは、病院で治療することになるが、診断の結果、恐怖症の数はなんと107種類に至り笑いを誘った。

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