パク・ハソン「『TWO WEEKS』は名作…私の演技は80点?」
MBC水木ドラマ「TWO WEEKS」(脚本:ソ・ヒョンギョン、演出:ソン・ヒョンソク、チェ・ジョンギュ)を通じて演技力を認められた女優パク・ハソンと会った。劇中でパク・ハソンは娘のことが心配で涙の乾く日のない“涙の女王”だった。時には愛らしく、決断力のある一面も見せた。パク・ハソンは自然にキャラクターの多彩な面を表現した。
「TWO WEEKS」が終った後、どのようにして過ごしていたのかとパク・ハソンに最初の質問を投げた。パク・ハソンは「ただゆっくり休みました。知人と会ってお酒を飲んだりもしましたね」と笑顔で答えた。パク・ハソンが話を始めたら、これまで偏見のように持っていたイメージはすぐに消えてしまった。実際に目にしたパク・ハソンの美貌はドラマで見るよりもさらに落ち着いていて優雅だったが、性格はとても気さくで率直だった。それゆえ、より一層魅力的な女優だった。
「ソ・イネは幼い母親でした。脚本家さんも友達のような母親を望んでいましたし。イ・ジュンギ兄さんやリュ・スヨン兄さんとのラブストーリーもあったので本当に良かったです。私が躊躇うことは何もありませんでした。私の年齢で母親役を演じる人はあまりいないというのも、私を差別化してくれるだろうと思いました」
劇中でソ・イネは毎日のように泣き、苦しむが、パク・ハソンは演技を楽しみながら撮影をすることができたという。パク・ハソンは撮影現場で“ソ・イネ”ではなく“ソ・スジンのママ”と呼ばれたことがさらに嬉しかったと話した。劇中でソ・スジン役を演じた子役イ・チェミとは本物の親子のように仲良くなった。
「イ・チェミは現場でも落ち着いていて、じっと座っていました。本当に大人っぽい子です。大人よりも大人っぽいかもしれません。一緒にいると純粋な気持ちになって、癒される感じがします。劇中のソ・スジンは8歳なんですね。最近も『会いたいです』と携帯電話にメールが来ましたが、子供なのに言葉遣いも大人っぽくて本当に不思議です」
パク・ハソンは撮影がない時にもイ・チェミとプライベートで会って、食事をご馳走するなどして愛情を注いだ。特にチャン・テサン役のイ・ジュンギとはイ・チェミをめぐってどちらがよりイ・チェミの心を掴むのかという心理戦とも言えないような争いも繰り広げた。
「イ・ジュンギ兄さんとは劇中で養育権や親権を巡って争いましたよね。実際に私とイ・ジュンギ兄さんも『パパが好き?ママが好き?』と聞いたりしました。私がイ・チェミに好物の生タコを買ってあげたら、イ・ジュンギ兄さんはインタビューで『タコを100匹買ってあげる』と話しました。兄さんがハローキティのペンケースを買ってあげると、私はアニメを見せてあげたり、パスタをご馳走したりしました。そして後で兄さんのTwitterに二人きりで撮った写真が掲載されると『なんであんなに仲良しなの』と嫉妬もしました。イ・チェミがイ・ジュンギ兄さんに会った後、蚊に刺されていたのを見て『ほら、パパに会わないでと言ったでしょう?』と言ったりもしました(笑)」
そんなパク・ハソンの感情もソ・イネに似てきたのか、嫉妬は徐々に和らいでいった。パク・ハソンは「TWO WEEKS」の最終話のシーンであるイ・ジュンギ&パク・ハソン&イ・チェミの3人の家族が出会うシーンを撮影する際には全く嫉妬を感じなかったとし、「3人とも本当に綺麗でした」と伝えた。もっとも思い出に残るシーンでもあるという。パク・ハソンはイ・ジュンギとのラブストーリーを演じた過去の回想シーンも記憶に残っていると伝えた。27歳の年齢で20歳の初々しい演技を披露するというのは面白くもあったが、難しくもあった。
「過去の回想シーンでは本当にたくさん努力をしました。久しぶりに愛嬌を見せようとしたら、恥ずかしく感じるようになってしまい、簡単ではありませんでした。決断力を見せるシーンは良かったです。元々そのような性格なので。27歳なのに『私は20歳だ』と自分に呪文をかけながら演じていたと思います。イ・ジュンギ兄さんとの撮影が始まれば普通に演じていましたが、待ち時間には『うう』と言いながら苦しんでいました(笑)」
意外だった。「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)でラブリーな演技のお手本を見せたパク・ハソンではないか。パク・ハソンは愛嬌溢れる演技への本音を打ち明けた。
「もちろんそのような演技は好きです。『ハイキック3』の時も本当に楽しく演じていました。けれど、そのような姿は親しい人たちと一緒にいる時に出てくるものだと思います。というのも、何か恥部を全部見せているような感じや裸になったような感じがするんです。けれど、恋愛というのは甘くロマンチックなものなので、そのような部分も見せるべきだと思います」
パク・ハソンはこのドラマを通じて二人の男性から愛情を思う存分に受けた。それゆえに「感謝している」と彼女は伝えた。パク・ハソンはソ・イネを通じて初恋の相手であるチャン・テサンとは切ない愛を演じ、リュ・スヨンの演じるイム・スンウのヒマワリのような愛に揺れることもあった。パク・ハソンはチャン・テサンとイム・スンウを半分ずつ足したような人が理想のタイプであると伝えた。
「イム・スンウとチャン・テサンを混ぜたような素敵な人が現れるなら逃したくありません。良い人で温かく、優しい人が理想のタイプです。純粋に永遠に愛せる人がいたらいいですね。一度好きになったらずっと好きなタイプです。中高共に女子校を卒業したので。一度好きになったらその人しか見えない面があります。ソ・イネと似ていますね。私はどちらかというと年上の男性に出会いたいです。年齢差が大きすぎない人。あまりにも年齢が違うと、話が通じないかもしれないからです」
チャン・テサンとイム・スンウではなく、実際のイ・ジュンギとリュ・スヨンはどうだったのか。パク・ハソンは相手役だった二人に対する褒め言葉を忘れなかった。
「二人の兄さんは感じが似ているけど、また違うんです。30代の男性俳優さんの場合、少し間違うと会ったらすごく冷たい感じがするんですが、二人は優しくしてくださって感謝していますし、たくさんのことを学びました。リュ・スヨン兄さんはよりお兄さんらしい感じがします。意外にも私とは8歳も離れているんです(笑) 物知りであり、大変なことがあればちゃんと助けてくれそうです。『僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男』に出演している時の姿のように、常に前向きでいようと努力する方です。イ・ジュンギ兄さんは兄さんらしいけれどお茶目でいたずらが上手な純粋な方です。童心の世界を持っているように感じます」
このように「TWO WEEKS」の撮影現場の雰囲気はとても良く、パク・ハソンは多くのことを学んだ。笑いを取り戻し、娘のソ・スジンとも出会った。特にパク・ハソンは「TWO WEEKS」を「27歳にして出会った自身の経歴における名作」と表現した。それゆえに、視聴率が10%前後で低迷していたことも残念ではなかった。
「視聴率は低いほうではなかったと思います。私たちは“ウェルメイド(完成度の高いドラマ)”“長らく人々の胸に残るようなドラマ”を作ろうというプライドを持って撮影をしたので、残念だとは思っていません。それで十分です。何でも1つだけあればいいんです。『TWO WEEKS』は名作と呼ばれるだけの力を持っています」
パク・ハソンが感じる物足りなさは自身の演技だった。パク・ハソンは自身の演技について60~80点という点数をつけた。後でまたソ・ヒョンギョン脚本家の作品に出演することになれば、その残りの点数を埋めてみせたいという願いも伝えた。
「残念な部分も多いし、自分自身に足りない部分も多いです。(インターネットユーザーの)コメントは全部チェックしていますが、演技に関する指摘は受け入れようとしているほうです。私がどれだけ理解をしようとしても80%しか理解できていなかったようです。脚本家さんも『私の作品を100%理解できる人は私しかいない』と話していました。後で30代になって、演技的にも外見的にももっと成熟してソ・ヒョンギョン脚本家にまた会いたいです。次回の作品では物足りなかった部分を上手くカバーしてみたいですね」
「MBC『トンイ』の前には1年間に3~4作品に出演しました。作品が常に待っていたんです。SBS『愛は奇跡が必要』でデビューし、映画『バカ』と『アパートメント』を同時に撮ったりもしました。KBS『京城スキャンダル』に出演してから8ヶ月間休み、映画『19歳の母』を撮影して演劇『昼寝』をやってKBS『アクシデント・カップル』をやって『トンイ』を撮影しました。その次は映画2本に出演し、すぐ『ハイキック3』を撮りました。昨年には映画『音痴クリニック』に出演し、今年は『花を咲かせろ!イ・テベク』と『TWO WEEKS』を撮影しました。1年に1作品は残しているようです。いつも休まず作品に出演していたので、1年に1~2本しか撮っていないともっと仕事がしたくなりますね」
過去を振り返ったパク・ハソンは、24歳の時に「トンイ」で顔を知らせ、25~26歳で「ハイキック3」という大衆的な、今でも思いに残る素晴らしい作品に出会ったと語った。そして27歳で「TWO WEEKS」という名作に出会った。この話をしながらパク・ハソンは「28歳には何を残せるか、ときめいています」と目を輝かせた。これから挑戦してみたい演技が多いという。
「それなりに飾れば悪くないと思います。強烈な悪女ではなくても、悪役を務めるならスモーキーメイクをして上手く演じられるような気がするし、『花を咲かせろ!イ・テベク』『アクシデント・カップル』で富裕層の娘役を演じましたが、服装などは地味だったと思います。少し残念ですね。イメージチェンジが必要だと思います。男性的な役もよく合うのではないかと思います。私、よく見るとかなりカッコいいんです。眉毛も濃いし、体も大きめだし。時代劇もまたやってみたいです。顔立ちが素朴なので時代劇にもよく合うでしょう。MBC『ワンチョ-伝説の英雄-』でソン・ユナ先輩やチャン・ジニョン先輩が演じたようなキャラクターを演じてみたいです」
パク・ハソンは役を表現するためには外的な変化も重要であると話した。今回「TWO WEEKS」の撮影に入りながら、わざと体重を5キロ落とした。「元々は47~48キロですが、43キロまで落としました。本当に軽くて飛べそうでしたね(笑) 病気の子どもの母親役であり、か弱い初恋のイメージが必要な役だったのでわざと落としました。あまり食べる気にもなりませんでしたし。けれど、撮影が終るとすごく食欲が湧いてきました。そこで最近はとてもたくさん食べています。『ハイキック3』の際には少し贅肉があって、ファンの皆さんからもふっくらしていると言われました。今は痩せすぎだと言われているので、体重を増やそうと思っています」
ファッションにも関心が高い。パク・ハソンは作品ごとにスタイリストとたくさん話し合うという。「ハイキック3」のラブリーな高校の国語教師パク・ハソン先生のファッションも、「TWO WEEKS」の清純可憐なソ・イネのファッションもすべてパク・ハソンの意見が反映されたものだった。
「私は洋服をコーディネートするのがとても好きです!イギリスや日本にわざわざ買い物をしに行ったこともあります。今回も子供の母親なのでパステルトーンのシンプルで端正な衣装を着用しました。女性らしくも動きやすい洋服である必要があり、キュロットスカートを主に着用しました。髪の毛も全部結ぶとラブストーリーとの相性が悪くなるし、結ばなければ子持ちの母親に見えなくなるので半分だけ結びました。それなりにたくさん気を遣いました。実際にはシックでありながらも適度にセクシーな洋服が好きです。あ、中にTシャツを着ないでカーディガンだけを着てみてください。本当に綺麗に見えるんですよ」
パク・ハソンは思っていたよりもずっと欲張りな女優だった。毎回作品ごとに意味を加え、少しずつ成長していた。20代の演技の上手い女優として名前が挙がるだけのことはあった。
「最終的には、何もかもできる女優になりたいです。満足して止まることなく、成長し続けたいです。経験していないことも多いですし、これからやるべきこともたくさんあります。今はお手本がいませんが、以前はシム・ウナ先輩が私のお手本でした。先輩のことは大好きですが、そのまま先輩のようになることはできないと思います。私は私の道を頑張って探さないといけませんね。歩き続ければ、いつかはきっと私の願う場所にたどり着けるはずでしょう?」
「TWO WEEKS」が終った後、どのようにして過ごしていたのかとパク・ハソンに最初の質問を投げた。パク・ハソンは「ただゆっくり休みました。知人と会ってお酒を飲んだりもしましたね」と笑顔で答えた。パク・ハソンが話を始めたら、これまで偏見のように持っていたイメージはすぐに消えてしまった。実際に目にしたパク・ハソンの美貌はドラマで見るよりもさらに落ち着いていて優雅だったが、性格はとても気さくで率直だった。それゆえ、より一層魅力的な女優だった。
「TWO WEEKS」は名作…視聴率は残念ではない
パク・ハソンの実際の年齢は27歳だ。そんなパク・ハソンが「TWO WEEKS」では30歳のシングルマザーソ・イネ役を務めた。まだ若い年齢であるだけに、シングルマザーという役を選ぶには相当の不安があったはずだ。パク・ハソンは「まったくそういうことはありませんでした」と伝え、自身の考えを述べた。「ソ・イネは幼い母親でした。脚本家さんも友達のような母親を望んでいましたし。イ・ジュンギ兄さんやリュ・スヨン兄さんとのラブストーリーもあったので本当に良かったです。私が躊躇うことは何もありませんでした。私の年齢で母親役を演じる人はあまりいないというのも、私を差別化してくれるだろうと思いました」
劇中でソ・イネは毎日のように泣き、苦しむが、パク・ハソンは演技を楽しみながら撮影をすることができたという。パク・ハソンは撮影現場で“ソ・イネ”ではなく“ソ・スジンのママ”と呼ばれたことがさらに嬉しかったと話した。劇中でソ・スジン役を演じた子役イ・チェミとは本物の親子のように仲良くなった。
「イ・チェミは現場でも落ち着いていて、じっと座っていました。本当に大人っぽい子です。大人よりも大人っぽいかもしれません。一緒にいると純粋な気持ちになって、癒される感じがします。劇中のソ・スジンは8歳なんですね。最近も『会いたいです』と携帯電話にメールが来ましたが、子供なのに言葉遣いも大人っぽくて本当に不思議です」
パク・ハソンは撮影がない時にもイ・チェミとプライベートで会って、食事をご馳走するなどして愛情を注いだ。特にチャン・テサン役のイ・ジュンギとはイ・チェミをめぐってどちらがよりイ・チェミの心を掴むのかという心理戦とも言えないような争いも繰り広げた。
「イ・ジュンギ兄さんとは劇中で養育権や親権を巡って争いましたよね。実際に私とイ・ジュンギ兄さんも『パパが好き?ママが好き?』と聞いたりしました。私がイ・チェミに好物の生タコを買ってあげたら、イ・ジュンギ兄さんはインタビューで『タコを100匹買ってあげる』と話しました。兄さんがハローキティのペンケースを買ってあげると、私はアニメを見せてあげたり、パスタをご馳走したりしました。そして後で兄さんのTwitterに二人きりで撮った写真が掲載されると『なんであんなに仲良しなの』と嫉妬もしました。イ・チェミがイ・ジュンギ兄さんに会った後、蚊に刺されていたのを見て『ほら、パパに会わないでと言ったでしょう?』と言ったりもしました(笑)」
そんなパク・ハソンの感情もソ・イネに似てきたのか、嫉妬は徐々に和らいでいった。パク・ハソンは「TWO WEEKS」の最終話のシーンであるイ・ジュンギ&パク・ハソン&イ・チェミの3人の家族が出会うシーンを撮影する際には全く嫉妬を感じなかったとし、「3人とも本当に綺麗でした」と伝えた。もっとも思い出に残るシーンでもあるという。パク・ハソンはイ・ジュンギとのラブストーリーを演じた過去の回想シーンも記憶に残っていると伝えた。27歳の年齢で20歳の初々しい演技を披露するというのは面白くもあったが、難しくもあった。
「過去の回想シーンでは本当にたくさん努力をしました。久しぶりに愛嬌を見せようとしたら、恥ずかしく感じるようになってしまい、簡単ではありませんでした。決断力を見せるシーンは良かったです。元々そのような性格なので。27歳なのに『私は20歳だ』と自分に呪文をかけながら演じていたと思います。イ・ジュンギ兄さんとの撮影が始まれば普通に演じていましたが、待ち時間には『うう』と言いながら苦しんでいました(笑)」
意外だった。「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)でラブリーな演技のお手本を見せたパク・ハソンではないか。パク・ハソンは愛嬌溢れる演技への本音を打ち明けた。
「もちろんそのような演技は好きです。『ハイキック3』の時も本当に楽しく演じていました。けれど、そのような姿は親しい人たちと一緒にいる時に出てくるものだと思います。というのも、何か恥部を全部見せているような感じや裸になったような感じがするんです。けれど、恋愛というのは甘くロマンチックなものなので、そのような部分も見せるべきだと思います」
パク・ハソンはこのドラマを通じて二人の男性から愛情を思う存分に受けた。それゆえに「感謝している」と彼女は伝えた。パク・ハソンはソ・イネを通じて初恋の相手であるチャン・テサンとは切ない愛を演じ、リュ・スヨンの演じるイム・スンウのヒマワリのような愛に揺れることもあった。パク・ハソンはチャン・テサンとイム・スンウを半分ずつ足したような人が理想のタイプであると伝えた。
「イム・スンウとチャン・テサンを混ぜたような素敵な人が現れるなら逃したくありません。良い人で温かく、優しい人が理想のタイプです。純粋に永遠に愛せる人がいたらいいですね。一度好きになったらずっと好きなタイプです。中高共に女子校を卒業したので。一度好きになったらその人しか見えない面があります。ソ・イネと似ていますね。私はどちらかというと年上の男性に出会いたいです。年齢差が大きすぎない人。あまりにも年齢が違うと、話が通じないかもしれないからです」
チャン・テサンとイム・スンウではなく、実際のイ・ジュンギとリュ・スヨンはどうだったのか。パク・ハソンは相手役だった二人に対する褒め言葉を忘れなかった。
「二人の兄さんは感じが似ているけど、また違うんです。30代の男性俳優さんの場合、少し間違うと会ったらすごく冷たい感じがするんですが、二人は優しくしてくださって感謝していますし、たくさんのことを学びました。リュ・スヨン兄さんはよりお兄さんらしい感じがします。意外にも私とは8歳も離れているんです(笑) 物知りであり、大変なことがあればちゃんと助けてくれそうです。『僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男』に出演している時の姿のように、常に前向きでいようと努力する方です。イ・ジュンギ兄さんは兄さんらしいけれどお茶目でいたずらが上手な純粋な方です。童心の世界を持っているように感じます」
このように「TWO WEEKS」の撮影現場の雰囲気はとても良く、パク・ハソンは多くのことを学んだ。笑いを取り戻し、娘のソ・スジンとも出会った。特にパク・ハソンは「TWO WEEKS」を「27歳にして出会った自身の経歴における名作」と表現した。それゆえに、視聴率が10%前後で低迷していたことも残念ではなかった。
「視聴率は低いほうではなかったと思います。私たちは“ウェルメイド(完成度の高いドラマ)”“長らく人々の胸に残るようなドラマ”を作ろうというプライドを持って撮影をしたので、残念だとは思っていません。それで十分です。何でも1つだけあればいいんです。『TWO WEEKS』は名作と呼ばれるだけの力を持っています」
パク・ハソンが感じる物足りなさは自身の演技だった。パク・ハソンは自身の演技について60~80点という点数をつけた。後でまたソ・ヒョンギョン脚本家の作品に出演することになれば、その残りの点数を埋めてみせたいという願いも伝えた。
「残念な部分も多いし、自分自身に足りない部分も多いです。(インターネットユーザーの)コメントは全部チェックしていますが、演技に関する指摘は受け入れようとしているほうです。私がどれだけ理解をしようとしても80%しか理解できていなかったようです。脚本家さんも『私の作品を100%理解できる人は私しかいない』と話していました。後で30代になって、演技的にも外見的にももっと成熟してソ・ヒョンギョン脚本家にまた会いたいです。次回の作品では物足りなかった部分を上手くカバーしてみたいですね」
20代女優としての位地を確立するまで
パク・ハソンは「『TWO WEEKS』の空しさを埋めないといけない」と伝え、次回作は早めに決めると語った。パク・ハソンは言葉通り休む暇もなく働いている。今年だけでKBS 2TV「花を咲かせろ!イ・テベク」の直後に「TWO WEEKS」の撮影に入った。パク・ハソンは「元々休むのはあまり好きではありません」とし「30代になれば結婚もしたいし、子供も産んで自分の手で育てなければなりませんからね」と伝え、若い内に仕事をしなければならない理由について明かした。「MBC『トンイ』の前には1年間に3~4作品に出演しました。作品が常に待っていたんです。SBS『愛は奇跡が必要』でデビューし、映画『バカ』と『アパートメント』を同時に撮ったりもしました。KBS『京城スキャンダル』に出演してから8ヶ月間休み、映画『19歳の母』を撮影して演劇『昼寝』をやってKBS『アクシデント・カップル』をやって『トンイ』を撮影しました。その次は映画2本に出演し、すぐ『ハイキック3』を撮りました。昨年には映画『音痴クリニック』に出演し、今年は『花を咲かせろ!イ・テベク』と『TWO WEEKS』を撮影しました。1年に1作品は残しているようです。いつも休まず作品に出演していたので、1年に1~2本しか撮っていないともっと仕事がしたくなりますね」
過去を振り返ったパク・ハソンは、24歳の時に「トンイ」で顔を知らせ、25~26歳で「ハイキック3」という大衆的な、今でも思いに残る素晴らしい作品に出会ったと語った。そして27歳で「TWO WEEKS」という名作に出会った。この話をしながらパク・ハソンは「28歳には何を残せるか、ときめいています」と目を輝かせた。これから挑戦してみたい演技が多いという。
「それなりに飾れば悪くないと思います。強烈な悪女ではなくても、悪役を務めるならスモーキーメイクをして上手く演じられるような気がするし、『花を咲かせろ!イ・テベク』『アクシデント・カップル』で富裕層の娘役を演じましたが、服装などは地味だったと思います。少し残念ですね。イメージチェンジが必要だと思います。男性的な役もよく合うのではないかと思います。私、よく見るとかなりカッコいいんです。眉毛も濃いし、体も大きめだし。時代劇もまたやってみたいです。顔立ちが素朴なので時代劇にもよく合うでしょう。MBC『ワンチョ-伝説の英雄-』でソン・ユナ先輩やチャン・ジニョン先輩が演じたようなキャラクターを演じてみたいです」
パク・ハソンは役を表現するためには外的な変化も重要であると話した。今回「TWO WEEKS」の撮影に入りながら、わざと体重を5キロ落とした。「元々は47~48キロですが、43キロまで落としました。本当に軽くて飛べそうでしたね(笑) 病気の子どもの母親役であり、か弱い初恋のイメージが必要な役だったのでわざと落としました。あまり食べる気にもなりませんでしたし。けれど、撮影が終るとすごく食欲が湧いてきました。そこで最近はとてもたくさん食べています。『ハイキック3』の際には少し贅肉があって、ファンの皆さんからもふっくらしていると言われました。今は痩せすぎだと言われているので、体重を増やそうと思っています」
ファッションにも関心が高い。パク・ハソンは作品ごとにスタイリストとたくさん話し合うという。「ハイキック3」のラブリーな高校の国語教師パク・ハソン先生のファッションも、「TWO WEEKS」の清純可憐なソ・イネのファッションもすべてパク・ハソンの意見が反映されたものだった。
「私は洋服をコーディネートするのがとても好きです!イギリスや日本にわざわざ買い物をしに行ったこともあります。今回も子供の母親なのでパステルトーンのシンプルで端正な衣装を着用しました。女性らしくも動きやすい洋服である必要があり、キュロットスカートを主に着用しました。髪の毛も全部結ぶとラブストーリーとの相性が悪くなるし、結ばなければ子持ちの母親に見えなくなるので半分だけ結びました。それなりにたくさん気を遣いました。実際にはシックでありながらも適度にセクシーな洋服が好きです。あ、中にTシャツを着ないでカーディガンだけを着てみてください。本当に綺麗に見えるんですよ」
パク・ハソンは思っていたよりもずっと欲張りな女優だった。毎回作品ごとに意味を加え、少しずつ成長していた。20代の演技の上手い女優として名前が挙がるだけのことはあった。
「最終的には、何もかもできる女優になりたいです。満足して止まることなく、成長し続けたいです。経験していないことも多いですし、これからやるべきこともたくさんあります。今はお手本がいませんが、以前はシム・ウナ先輩が私のお手本でした。先輩のことは大好きですが、そのまま先輩のようになることはできないと思います。私は私の道を頑張って探さないといけませんね。歩き続ければ、いつかはきっと私の願う場所にたどり着けるはずでしょう?」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ソン・ヒョジョン、写真 : チョ・ソンジン
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