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コン・ユ「サスペクト 哀しき容疑者」来日インタビュー“ラブコメは僕より若い後輩たちがやってくれると思います(笑)”
最新主演映画「サスペクト 哀しき容疑者」で、最愛の家族を殺され復讐を誓う元北朝鮮特殊工作員チ・ドンチョルに扮したコン・ユ。国家をゆるがす陰謀に巻き込まれ殺人事件の容疑者として追われる身になった男の、命をかけた反撃の結末は!? 韓国版「ボーン」シリーズとも評されたアクション快作。過酷を極めた撮影の裏話、35歳を迎えた現在の心境とは日本公式ファンクラブWith YOO主催の特別試写会のため来日したコン・ユに話を聞いた。【プレゼント】「サスペクト 哀しき容疑者」公開記念!コン・ユ「直筆サイン入りポラを2名様に!【PHOTO】コン・ユ「サスペクト」来日インタビュー真の男は40歳から僕なんかまだまだ子どもですよ(笑)―ウォン・シニョン監督からの熱烈なオファーを受けてこの作品に出ることを決めたそうですが、監督のどんな言葉がコン・ユさんの心を動かしたのでしょう?コン・ユ:実は最初は出演をお断りしたんです。それでも再度オファーをいただいたので、直接監督にお会いしてお話を聞きました。僕に決定的な信頼感を与えてくれたのは「これはただ華やかなだけのアクション映画ではない。土台のしっかりした物語を伝えたいんだ。単に殴ったり壊したりするだけのアクションものは作らない」という監督の言葉でした。映画を見るとわかりますが、劇中ではドンチョルの父性愛も描かれます。危機に瀕した男が、自分の血を分けた娘のためにさまざまな困難を乗り越えてたどりついた先に何があったかそのあたりの展開にも心を掴まれました。―前作の「トガニ 幼き瞳の告発」が好評だったので、次回作選びが大変だったのではないでしょうか?コン・ユ:それは問題なかったですね。なぜなら「トガニ」は実話をもとにした社会的な物語だったので、次の作品はそのジャンルから離れさえすれば、むしろ選択の幅は広がると思いました。実際、以前よりプレッシャーも少なく、楽な気持ちで次回作を選ぶことができました。つけ加えるなら、僕は「トガニ」がここまで成功して、みなさんに受け入れられるとは思ってもみなかったので、本当に驚きました。そういう意味で「トガニ」が成功したから次も成績のよい作品に出なくっちゃ、という欲もなかったですね。―ロッククライミングのシーンがとてもスリリングでした。コン・ユさんは兵役時代に厳しい大自然のなかで過酷な訓練を受けたと聞いていますが、そのときの経験は今回の役を演じる上で役に立ちましたか?コン・ユ:ハハハ、僕が軍隊で受けた訓練は映画に出てきた訓練とはまったく違います。でも、あまりに大変だったので、もう一回軍隊に行ったような気持ちはしましたね(笑) 僕は軍隊では走ってくる戦車に向かって隠れた場所からミサイルを撃つ、射手をしていました。ドンチョルが受けたような難易度の高い訓練ではありませんでしたが、実際に銃を触ったこともありましたし、仲間たちと軍服を着て山の中を転げ回ったりもしました。そのような経験があるのとないのとではやはり違うと思うので、そういう意味では軍隊で受けた訓練は、今回の役作りにとても役に立ったと思います。「過酷なダイエットと減量で作り上げた体CGと言われて悔しかった」―ほかにもカークラッシュや、漢江に飛び込むシーンなど、ハードなアクション・シーンがたくさんありましたが。コン・ユ:カーアクションはたしかに危険でしたが、僕は車の運転が大好きなので「こんなに激しいことは現実にはできないぞ」と思い、むしろワクワクしながら撮影に臨みました。まるで遊園地の乗り物に乗るみたいに楽しかったです。なので、僕自身はまったく怖いと感じなかったんですが、一緒に車に乗っていたカメラマンは「スピードを落としてくれ、これじゃ撮影できない!」と言っていました(笑) 橋の上から20m下の漢江に飛び込むシーンは、ジャンプの瞬間が怖くてたまりませんでした。ジャンプするシーンと川に落ちて潜水するシーンは実際には別々に撮っています。僕は、水泳は得意なんですが、このシーンに限っては、水泳のうまい下手とは一切関係なかったですね(笑)―絞首台から脱出するシーンも迫真の演技でしたが、現場での苦労話を教えください。コン・ユさんの鍛え上げられた肉体にも目を見張りました。コン・ユ:韓国で公開されたとき、僕の体がCGだとマスコミに言われて、監督も僕も大変悔しい思いをしました。3ヶ月間、過酷なダイエットと減量をして作り上げた体だったからです。あのシーンは肉体美を誇示しようとか、目を楽しませるためにつくったシーンではありません。主人公が脱臼をしてまで絞首台から逃げ出したという、過酷で凄惨な状況を訴えるためのシーンでした。実際に脱臼するわけにはいかないので、肩を片方ずつ外したように撮影し、後からCGで合成しました。ですがCGを使ったのはそこだけで、小さな筋肉がビクッと痙攣するところまで全部自分の体でやっています。高度な訓練を受けている人たちはあのように自分の意思で自由に脱臼できるそうです。映画の中の作り話ではないんです。体力的には本当に辛くてきつくて、このシーンの撮影が終わったときはほとんど失神状態でした。―そんな知識もお持ちだということは、この映画のためにいろいろ勉強されたのでしょうね。コン・ユ:はい、今回は事前にいろんな話を聞いたり見たりして準備しました。今の時代、アクション映画について語るときは、ハリウッド映画の「ボーン」シリーズの前かあとか、それがひとつの基準になると思うんです。そういう意味では「サスペクト」も多分に「ボーン」シリーズの影響を受けています。僕はそのメイキング映像を見たんですが、思いのほか主演のマット・デイモンが代役を使っているんですよ(笑) 映画では彼自身がやっているように見えたんですが、僕のケースよりもはるかにスタントマンの力を借りていました。実をいうと今回は、それに対する競争心のようなものもありました。「サスペクト」は予算が本当に少なくて、インディーズクラスだったんですよ。でも、そんなことは感じさせない、クオリティの高いものを作りたいという自負心と、きっと作れるという自信をもって撮影に臨みました。車のドリフトも、こんなことを実際にやったら警察に捕まってしまうようなレベルのことを、堂々と練習しました。ロシアの人たちが相手を制圧するときに使う、システマという武術も取り入れましたし、北の軍人たちが使う、主体撃術という近接格闘術も映像を見て習得しました。もちろん、作品が完璧に出来上がったわけではないので、未練があったり、ここは残念だな、と思う部分もあります。でも、これは笑い話なんですが、マット・デイモンひとりの出演料より「サスペクト」1本の製作費のほうが低いんです。おそらく半分くらいじゃないかと思います。それにもかかわらずこれだけのクオリティの作品に仕上げた監督に、僕は拍手を贈りたいと思います。製作費がもっと豊潤だったら、どんな作品ができあがっただろうと思いますし、監督の次のアクション映画にもおおいに期待したいです。―そのときはぜひまた、コン・ユさんの主演で。コン・ユ:監督が僕を呼んでくだされば、出たいですね(笑)―あのときの体は、今もキープされていますか?コン・ユ:(笑) いいえ、今の僕はあのときの体ではありません。気持ちとしてはあの肉体を維持したいんですが、そのためには食べたいものも、好きなお酒も我慢しなくてはなりません。それでは人生が悲しくなってしまうじゃないですか。そこまでするつもりはないです。でもまもなく、次の映画のために体を絞らないといけなくなりそうです。「サスペクト」ほどではないんですが、ダイエットをする予定です。だから今のうちに美味しいものをたくさん食べています(笑)「ラブ・コメディは僕より若い後輩たちがやってくれると思います(笑)」―日本のファンの間では「映画のコン・ユさんもいいけれど、ラブ・コメディのドラマのコン・ユさんが見たい」という希望があるようですが。コン・ユ:う~ん。僕は次回作に、チョン・ドヨンさんと共演する映画「男と女」を選びました。韓国のファンの中にも、また映画なの、とがっかりされた方がいたようです。でも、「では次はラブ・コメディに出ます」とは言えないものですよね。ドラマも機会があれば出たいですが、絶対とも、いつとも約束できません。ただ、ラブ・コメディが上手と言われることは、本当に嬉しいことだと思っています。俳優が全員そのように言ってもらえるわけではありませんし、その部分は僕の長所であり、有利な点だと思って感謝しています。ラブ・コメディを避けているわけではないんですよ。つねにシナリオもいただいています。でも、いざやるときは、内容を読んでから決めますよね。「このジャンルなら自分がうまくやれそうだからやろうとか、期待されているからやろう」ということではないと思うんです。その時がきたら、いつかやると思います。いずれにしても、次の仕事は映画で、メロドラマです。僕は自分の年齢にふさわしいラブストーリーを演じたいです。ラブ・コメディは僕より若い、後輩の俳優たちがたくさんやってくれると思います(笑)―今回、「サスペクト」のトークイベントが行なわれた六本木ブルーシアターは、韓流ミュージカルがたくさん上演された劇場です。コン・ユさんは歌がうまいことでも知られていますが、ミュージカルに出演する気持ちはありませんか?コン・ユ:これまでにもミュージカルのオファーはもらっているのですが、今すぐはできないと思います。なぜなら歌がうまい方、ミュージカル専門の方がたくさんいらっしゃるのに、僕には実力がないので。今の段階でブランドや名前の認知度を使ってミュージカルの舞台に出るのは、申し訳ないような気がします。「真の男は40歳から僕なんかまだまだ子どもですよ(笑)」―では最後の質問です。この夏、35歳になられたコン・ユさん。俳優としてもひとりの男性としても、もっとも美しく内面も充実した時期かと思いますが、これからの30代後半を、どのように過ごしたいですか?コン・ユ:これからが始まりですよね(笑) 僕は真の男は40歳からだと思うんです。僕なんかまだまだ子どもですよ(笑) 年を重ねながらわかってきたことですが、男の本格的なスタートは40代。その年代が一番カッコよくてセクシーですよね。ソン・ガンホ先輩やチェ・ミンシク先輩を見るたびにそう感じます。僕自身、これからますますカッコよくセクシーになるためには、今からもっともっと努力しなければいけません。―今も十分にセクシーです! ますますのご活躍を。今日はありがとうございました。コン・ユ:ありがとうございました(笑)ライター:望月美寿「サスペクト 哀しき容疑者」監督:ウォン・シニョン 脚本:イム・サンユン 出演:コン・ユ、パス・スンヒ原題:용의자(The Suspect)/韓国映画/2013年/2.35:1/137min./カラー/Dolby Digital SRD(C)2013 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND GREEN FISH ALL RIGHTS RESERVED.「サスペクト 哀しき容疑者」公式サイト
コン・ユ「サスペクト」日本での特別試写会が大盛況…難易度の高いアクションにファンも“驚き”
俳優コン・ユが、映画「サスペクト 哀しき容疑者」(原題:「容疑者」)が日本で公開されるのを控え、特別試写会を盛況のうちに終えた。先月30日、六本木ブルーシアターで行われた日本ファンクラブWith YOOとの試写会のために日本を訪れたコン・ユは13日、日本での正式公開を前に1800人のファンたちに映画を初披露した。今回の映画で、皆のターゲットになったまま自身だけのターゲットを追いかける容疑者チ・ドンチョル役を演じたコン・ユは、撮影前からハードなトレーニングを行い代役なしで危険なアクションシーンを披露するなど、韓国でも話題を呼んだ。コン・ユの作品「あなたの初恋探します」「トガニ 幼き瞳の告発」はいずれも日本で公開されたが、これまで縁がなかったため来日できなかったコン・ユは、3作目の「サスペクト」を通じて日本のファンに会った。コン・ユの今回の来日が特別だったのは、最近韓国の上映作の中で特別試写会を開催するのは、日本では非常に珍しいことであり、依然としてコン・ユの人気が高いことを示しているためだ。コン・ユの新しい姿と挑戦に対するファンたちの応援は映画の上映後も続き、大きな拍手と歓声が上がった。試写会が終わってから映画の雰囲気をそのまま引き継ぐかのように緊張感溢れる音楽が流れる中、コン・ユが客席の中間に登場し、ステージの上に登場するとファンたちを驚かせた。何よりも、試写会後も難易度の高いアクションを代役なしで演じたコン・ユの演技に対する日本のファンたちの驚きと質問が相次いだ。特に、韓国で公開された当時も大きく話題を呼んだ絞首台での脱出シーンは、コンピューターグラフィックではなかったのかという日本のファンの質問が飛び、実際にコン・ユを当惑させるほどだった。コン・ユは絞首台での脱出や漢江(ハンガン)でのダイビング、キム・ソンギュンやチョ・ソンハとのアクションシーン、岩壁登り、カーアクションなど、危険で難易度の高い8つのアクションシーンを次々と披露しており、これらのアクションシーンが実際どのように撮影されたかについてのビハインドストーリーはもちろん、当時の撮影状況や感情などを詳しくファンに説明し、リアルな撮影ストーリーを聞かせた。映画の上映後、1時間ほどファンと会って映画の裏話を語ったコン・ユは、試写会が終わってからも映画館の外で待っていたファンたちに再び感謝の気持ちを伝えた。「サスペクト」はすでに1月の北米、2月の香港、5月の台湾での公開に続き、9月13日に日本公開を控えており、ヨーロッパ、インド、中東など世界の様々な地域に先行発売され、海外から高い関心を集めている。
コン・ユ「サスペクト 哀しき容疑者」特別試写会で日本ファンと出会う
俳優のコン・ユが映画「サスペクト 哀しき容疑者」で日本を訪問し、ファンに会う予定だ。コン・ユは今月30日、六本木のブルーシアターで行われる日本ファンクラブ「With YOO」との試写会のために日本を訪れる。これは「サスペクト 哀しき容疑者」の韓国公開以来、初めての試写会のための海外訪問である。今回の「サスペクト 哀しき容疑者」の試写会は日本での正式公開を前にファンに初披露する場で、1,800席規模で行われる予定だ。また、5分のうちに1,800席の申し込みが終了となり、アクション俳優へと生まれ変わった「サスペクト 哀しき容疑者」コン・ユへのファンの熱い関心を再び見せてくれた。すでに1月の北米、2月の香港、5月の台湾での公開に続き、9月の日本公開を控えている「サスペクト 哀しき容疑者」はヨーロッパ、インド、中東など世界の様々な地域に先行発売され、海外から高い関心を集めている。特に今回の試写会は9月13日の日本公開を前に、現地ファンたちのたくさんの要請によって試写会が開かれるという点で、さらに特別な意味を持つ。最近、韓国公開作で日本で特別試写会を開催するのは珍しいことで、これは日本で変わらない人気を誇るコン・ユが従来のイメージだったロマンチックを脱ぎ捨ててアクション俳優に変身したことに、日本でも多くの興味と期待を持っているということの証明でもある。カーチェイスから格闘術アクションまで、従来の韓国アクション映画の限界を超えるリアルエクストリームアクション映画を成功裏に見せ、ロマンチックガイの代表走者であったコン・ユをアクション俳優として新たに照明した作品でもある「サスペクト 哀しき容疑者」は緊張感走る展開と男たちの熱いドラマが加わり、さらにしっかりとしたアクション映画を完成させ、韓国で410万人の観客を動員した。今回の「サスペクト 哀しき容疑者」試写会は、事前に当選したファン1,800人だけが参加することができ、コン・ユは映画終了後、映画を振り返るファンとの特別なトークの時間を設け、「サスペクト 哀しき容疑者」の裏話を聞かせてくれる予定だ。また、コン・ユは正統派ラブストーリー映画「男と女」の撮影を控えている。
コン・ユ主演「サスペクト 哀しき容疑者」日本上陸!9月13日に公開決定
俳優コン・ユ主演のアクション超大作「サスペクト 哀しき容疑者」(原題:「容疑者」)がついに日本に上陸する。映画「トガニ 幼き瞳の告発」やドラマ「コーヒープリンス1号店」の爽やかな癒し系俳優コン・ユが、驚異の肉体改造を成し遂げ、ほぼノースタントによる超本格アクション大作「サスペクト 哀しき容疑者」の日本公開日が9月13日に決まり、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されることが決定した。主演のコン・ユが極限まで鍛え上げられた筋肉美を激しく躍動させ、妻と子を殺され復讐に燃える脱北者であり、殺人の罪を背負わされる男を見事演じている。さらに殺人犯にされたコン・ユを執拗に追いかけるのは「依頼人」のパク・ヒスン。眼光深くに宿らせたカリスマ性を冷徹な役柄に投影し、因縁の対決から生まれる男同士の胸打つストーリーをスリリングに牽引する。また脚本は「ある会社員」の監督と脚本を担当した、イム・サンユン。監督は「セブンデイズ」のウォン・シニョン。空・陸・水を縦横無尽に行き来するダイナミックな見せ場を演出している。そこに、「神弓 –KAMIYUMI-」のオ・セヨン武術監督によるリアルな肉弾バトル、「チェイサー」「哀しき野獣」のイ・ソンジェ撮影監督による瞬速カメラワークなどが、加わり、韓国最高峰のスタッフが、限界を超えた最進化系アクションの集大成を結実させた。<STORY>都会の片隅で孤独に暮らす脱北者チ・ドンチョル(コン・ユ)。彼の正体は、北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員。目的はただひとつ、愛する妻子の命を奪って逃げ延びた犯人への復讐。運転代行業をしながら犯人の行方を追っていたドンチョルは、唯一親身に接してくれたパク会長の殺害現場を目撃し、ある遺品を手にする。その瞬間から、妻子の復讐に燃える「追跡者」というだけではなく、会長殺しの「サスペクト 哀しき容疑者」として国家の狩猟犬セフン大佐(パク・ヒスン)に追われる二重の運命を背負ってしまう。「サスペクト 哀しき容疑者」監督:ウォン・シニョン 脚本:イム・サンユン 出演:コン・ユ、パス・スンヒ原題:용의자(The Suspect)/韓国映画/2013年/2.35:1/137min./カラー/Dolby Digital SRD(C)2013 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND GREEN FISH ALL RIGHTS RESERVED.
コン・ユからシム・ウンギョンまで…今年上半期、映画界をリードした“年齢別”男女スターは?
2014年初旬に順風満帆だった映画業界が静かだ。ディズニー映画「アナと雪の女王」のブームと、セウォル号沈没事故により映画館を訪れる観客が激減したためだ。しかし、韓国の映画業界が再び動き出している。◆MENこれ以上言うまでもない。風が吹き荒れる映画館で、今年上半期に視線を引いた人物は断然ソン・ガンホとコン・ユ、イ・ジョンソクだ。運よく選ばれた?いつ出ても視線が行くしかない俳優たちだが、味見からしてすごかった。彼らの観客動員はまだ終わっていない。40代ソン・ガンホ「スノーピアサー」「観相師」で少しずつヒットを重ねたソン・ガンホは、「弁護人」を通じてソン・ガンホの名前を連呼させた。何故ソン・ガンホなのか、そして何故ソン・ガンホでなければならないのか、その存在感と位置づけを確実に認識させた作品である。数多くの代表作の中でも「弁護人」は、ソン・ガンホの役者としての人生に長く残る映画になった。最近イ・ジュンイク監督と意気投合し、映画「王の運命―歴史を変えた八日間―」への出演を確定したソン・ガンホが、英祖(ヨンジョ)としてどのようなカリスマ性を見せてくれるのか、結果が楽しみだ。30代コン・ユ「弁護人」に隠れてしまい、あまり注目を浴びなかったが、コン・ユのスペクタクルなアクションが輝いた「サスペクト 哀しき容疑者」は、間違いなくドラマ「コーヒープリンス1号店」以来のコン・ユの代表作として挙げることができる。北朝鮮のスパイ役を演じ、台詞よりも目の色で演じることが多かったコン・ユはラブコメキングというあだ名が似合わないほど、男前なオーラで数多くの女性のハートを魅了し、30代俳優たちの空席を完璧に埋めた。20代イ・ジョンソク挑戦はいつも美しい。おしゃれに夢中な20代の俳優ならなおさらだ。「僕らの青春白書」を通じて癖のある忠清道(チュンチョンド)訛りとホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)の色男の魅力を披露したイ・ジョンソクは、カッコイイビジュアルをわざとダサくしながら、挑戦を躊躇わなかった。インタビューで「自身の経歴に必ず必要な作品だった」と述べた彼は、映画の成績を気にしながらも、人気ばかりを追わない望ましい姿勢で、彼の今後に対する期待感を高めた。◆WOMEN忠武路でお姉さん探しは至難の技だ。女優のためのシナリオがない上に、良いキャラクターがあったとしてもほとんど男性俳優のサイド役だ。そんな中、宝石のようなシナリオを選んだ人がいるが、それはキム・ヒエ、チョン・ウヒ、シム・ウンギョンだ。30代女優の全滅と、人気のある20代の女優の不在が深刻な状況の中で、彼女たちの存在感は砂漠のオアシスのように観客の乾きを和らげた。40代キム・ヒエ「私が一番演技が下手だったと思う」公の場で大泣きしたキム・ヒエの涙は、決して偽りではなかった。キム・ヒャンギ、キム・ユジョン、コ・アソンなど、次世代の忠武路を率いる子役俳優たちと一緒にしたキム・ヒエは良い作品を選ぶ審美眼で「優しい嘘」を選択し、21年ぶりの映画復帰を成功裏に終えた。次の作品「セシボン」では、キム・ユンソクと恋愛模様を繰り広げる予定だ。優雅な女優キム・ヒエの全盛期が再び始まった。20代チョン・ウヒ2014年の最高の作品と言っても過言ではない、多様性に対する映画「ハン・ゴンジュ」は、映画の力と観客の口コミだけで18万人の観客を突破し、海外有数の映画祭に招待されてその名声を高めた。そして、その中で凄まじいスピードで成長した女優チョン・ウヒは、韓国の映画業界を驚かせるのに十分だった。第2のチョン・ドヨンが見えるという評価も惜しくない。静かに、しかし強く自身の道を歩んでいるチョン・ウヒの10年後が今から気になる。20代シム・ウンギョン突然現れ、再び映画業界を制覇した。まさかが歴史になる瞬間である。シム・ウンギョンは演技の神様に憑かれたようなワンマンショーで、観客動員数800万人突破という大記録を立てたほか、「サニー 永遠の仲間たち」に続き、「怪しい彼女」まで成功させ、名実ともに韓国映画界の興行保証女優となった。子役の時から着実に上り、成長の果てが分からない恐ろしい女優だ。限界を知らないシム・ウンギョンへのオファーは、しばらく続くものと思われる。
チョ・ソンハ「僕も蹴りは得意ですが、コン・ユさんに殴られすぎて…」
二つの顔を持つ俳優チョ・ソンハ「サスペクト 哀しき容疑者」の絶対悪 vs 「王(ワン)家の家族たち」の長女の夫2年前、映画「火車」以降、チョ・ソンハはさらに拍車をかけた。ここで拍車というのは、作品に出演する頻度が増えたことと様々なキャラクターを演じることになったということの二つの意味がある。昨年まで映画「冥王星」「非情な都市」のような低予算の自主制作映画はもちろん、「同窓生」のような商業映画やドラマ「九家の書~千年に一度の恋~」「IRIS-アイリス2-」などに出演し、精力的に活動してきた彼が、新年を迎え、2人の正反対のキャラクターを演じている。映画「サスペクト 哀しき容疑者」では欲望に目が眩んだ国家情報院の職員キム・ソクホを、ドラマ「王(ワン)家の家族たち」では世界で最も優しい夫であり心強い娘婿のコ・ミンジュンを演じているのだ。往年にかなり殴られたチョ・ソンハ?「殴られることに慣れすぎて編集された部分もあります」 出演する作品が増えただけに、チョ・ソンハもより忙しくなった。1週間のうち5日が撮影関連のスケジュールで、休む日も台詞を覚えているため、休みは忘れて久しいと言う。つい最近までコーディネーターから合う服がないと文句を言われて減量も始め、最近では好きだったお酒も週1回に減らすようにしたと言う。まず、「サスペクト 哀しき容疑者」の話から始めよう。チョ・ソンハは、映画の企画段階からキム・ソクホというキャラクターが目に入ったという。制作会社GREEN FISHのイ・ヒョンミョン代表と知人であったため、心から応援すると共に台本を読んで自らキャラクターを分析していた。「もっと良い俳優に会って映画がヒットすればいいと思っていました。自分が演じたいという気持ちを言わずにいました。そんな中、(演出の)ウォン・シンヨン監督と打ち合わせをすることになりました。会うやいなや、4時間ほど休みなく作品やキム・ソクホについて喋り、数日後に出演することになりました。『サスペクト 哀しき容疑者』のキャスティングで僕が最後に合流したわけです。まず、今まで演技をしてきて、これほど金に目が眩んだ役は初めてでした。映画『哀しき獣』のキム・テウォン、つまりキム社長とはまた違った感じでしょう。権力を濫用して周りの人を消耗品のように使う人物です。映画のスケールも悪くなかったし、上手くやれば絶対悪として面白く演じることができるような気がしました」これまでドラマでは謹厳とした重量感のあるキャラクターを主に演じてきたチョ・ソンハにとって、キム・ソクホという悪役は新鮮な挑戦だった。ウォン・シンヨン監督と現場で最も沢山話した俳優の一人がチョ・ソンハであるほど、キャラクターを作っていく過程で積極的にアイデアを出した。ところで、一方ではコン・ユとパク・ヒスンにひどく殴られるばかりではなかったのかとも思った。それなりにアクション俳優の雰囲気も漂う外見であるだけに、少し残念だったのではないだろうか。「僕も蹴りは上手ですが、なかなか機会が与えられませんでした(笑) 武術監督が僕を見て、生まれつき殴られる才能があると言いました。チ・ドンチョル(コン・ユ)に殴られて倒れるシーンを撮るときは皆心配になって代役を準備しておきました。でも、僕はその方たちにお世話にならないようにリハーサルの時から自分で演じて見せました。とてもよく殴られて、よく倒れて、逆にそのシーンでスタッフたちがほっとするような雰囲気を感じました。パク・ヒスンに殴られるシーンもありましたが、あまりにも沢山殴られたせいで編集されたんです(笑)」「新人賞を取るまで新人だと主張します!」インタビューの途中で彼が数回も繰り返した言葉があった。それは、自身は今も新人俳優だということだ。演劇の舞台で活動し、2004年映画「微笑」で本格的に映画デビューしたチョ・ソンハは、同い年のベテラン俳優にも決して劣らない実力を持っている。一度演技を諦めようとしたことがあるだけに、今はより精力的に活動しているのかもしれない。「まだ働き盛りじゃないですか!(笑) 一日一日、そして毎年、チョ・ソンハという俳優はどうであれ成長しており、沢山のことを経験していると思います。新人俳優として歩まなければならない道を歩んでいるのです。一度新人賞を取るまでは新人だと主張することにしましょう(笑)今もまだチョ・ソンハだけの演技世界は何かという質問は、課題のように残っています。それで絶えず沢山のキャラクターを演じるわけです。監督や脚本家が俳優をキャスティングする時『ただ持っているものをそのまま見せてくれればいいです』と言うこともあるし、『このようにしてください』と注文することもあります。僕はほとんど後者でした。『サスペクト 哀しき容疑者』では絶対的な悪役でウォン・シンヒョン監督は扮装をしていないジョーカーのような感じと注文されましたが、それは口で言うほど簡単じゃありません!(笑) 『王(ワン)家の家族たち』では涙を見せなければなりませんでした。これまで涙を流す演技はしたことがなかったので新たな課題でした。こんなに多様な課題が生まれるということは、依然として僕に対する信頼と期待があるためでしょう?」「誰も僕のことを知らないときに沢山休んだので走れるときは走らなきゃと思います」忙しいと言いながらもエネルギーを失わないチョ・ソンハは、実は今を楽しんでいた。音楽を聴いていても、食べ物を食べていても、もっぱら自分が出演する作品と関連付けて考えると言うほどだから、まさにワーカホリック(仕事中毒)と呼べるのではないか。「家族と一緒にすごす時間がないので働きすぎではないかとも思います。でも、なるがままに走れる時に休まず行かなければと思います。速く疾走するときの風の感じがあるじゃないですか。それは走る時にしか経験できないものなので。まだそれを満喫してもいいじゃないですか。まだ働き盛りだから(笑) 昔、誰もチョ・ソンハを呼んでくれなかったときに沢山休んだので、できる時によくやらなきゃと思います。一気に色々なことはできないし、僕は演技以外のことで賞賛されるのはあまり好きじゃありません。ただ演技が上手いと評価されれば良いですね。僕は、優れた能力を持った人間ではないので、1日24時間の中で作品や仕事に投資する基本的な時間を奪われることは、大変です。優先順位があるわけです。僕があるキャラクターに集中して、よく理解して現場に行く時、気楽になります。僕の演技をよく守るためには、それだけ時間を投資し、集中しなければなりません」それだけに彼は演技以外のことを趣味にすることはまだ考えていない。バラエティ番組への出演にも否定的だった。多芸多才も重要な徳目だが、チョ・ソンハは演技という一つのメニューだけを出したいと思っていた。そんな意味でチョ・ソンハは様々なメニューを立派に包装して売る飲食店のオーナーではなく、注文によって作り出した美味しい食べ物を丁寧に出す一品料理のシェフのような俳優だ。
「サスペクト」コン・ユ“未経験のカーチェイス…死にはしないだろうと思い楽しんだ”
俳優コン・ユ(34)は達弁だ。どんな質問を投げても一つ一つスムーズに答えが返ってくる。適度な速度の重低音の声で周りの空気を温め、聞き手の注目を引き付ける。彼の話術は一人の人間としてのコン・ユと俳優のコン・ユの両方において大きな魅力であり、ラブコメディのキングコン・ユを形成した基でもある。しかし、知らなかった事実が一つある。彼は言葉ではなく眼差しと身動き一つだけで観客を説得できる優れた能力を持つ俳優だということだ。2年ぶりの復帰作「サスペクト 哀しき容疑者」(監督:ウォン・シンヨン、制作:Green Fish)で彼はA4用紙2枚分ほどしかないセリフと無我夢中で突き進んだ極限のアクションでドラマを作り上げ、観客の心を動かした。失った家族のために壮絶な死闘を繰り広げる北朝鮮の特殊要員チ・ドンチョルとなり、スクリーンを狂気と悲しみで染める彼からは、切実さのようなものが感じられる。アクションが低評価される今の映画界において、「サスペクト 哀しき容疑者」はドラマ性とアクションの爽快感の両方を表現することに成功した非常に珍しい例だ。「アクション映画に対して偏見と不信感があった」コン・ユは意図的にこのジャンルを選び、自身のフィルモグラフィーを埋めようとした訳ではない。自分のキャリアのためだけに演技はしないという姿勢から、今年でデビュー12年目となる彼のフィルモグラフィーの中で本格アクション映画は今回が初ということに、それほど驚きを感じない。ラブコメディのキングのイメージから脱却するための手段、または通過儀礼としてアクションを選びたくなかったというのが彼の考えだ。「除隊後、最もオファーがあったジャンルがアクション、スリラーだった。しかし、まるで一度は通らないといけない関門のようにアクション映画に出ることにあまり興味がなかった。それに、一人の観客として韓国のアクション映画に対する物足りなさを感じていたので、最初は『サスペクト 哀しき容疑者』への出演を断った。ウォン・シンヨン監督の前作『殴打誘発者たち』(2006年)が大好きなので、元々監督に対する好感は十分あったのだが、アクション映画に対して偏見と不信感があった」ウォン・シンヨン監督はチ・ドンチョルというキャラクターを考える際、アマゾンの王者、ジャガーを思い浮かべた。そしてコン・ユとの出会によりジャガーを思い出し、一瞬にしてコン・ユ以外にチ・ドンチョル役は考えられず、絶対に出演して欲しい俳優となった。ウォン・シンヨン監督の積極的なアプローチにもかかわらず、コン・ユにはアクション映画に出演する意思はなかった。しかし、直接会って断ることが礼儀と思い、ウォン・シンヨン監督を訪ね、そこで「サスペクト 哀しき容疑者」と監督に対する信頼が生まれたという。「監督の方から積極的に俳優に2度もアプローチしてくることはあまり無いことだし。申し訳なく思い、感謝の気持ちで丁重にお断りをしに行ったわけだが、その場で監督は僕に信頼を与えてくれた。言葉で説明すると本当に長くなるが、監督と信頼を交換することができた。ウォン・シンヨン監督なら僕が懸念していた単なる派手なシーンが満載なだけのアクション映画にはならないだろうと確信し、結果、『サスペクト 哀しき容疑者』は制作過程から既に満足できるものだった。このような作品にはなかなか出会えないだろう」「未経験のカーチェイス、死にはしないだろうという気持ちで楽しんだ」「サスペクト 哀しき容疑者」は真面目な映画だ。従来の韓国のアクション映画が持つありきたりなルールには従わず、シーン一つ一つに新しい何かを盛り込もうと努力を惜しまなかった。韓国映画で決まり事にでもなったような無気力な編集やカメラアングルを見つけることは難しいだろう。この映画にはウォン・シンヨン監督ならではの最後まで走り続ける執拗さとしっかりとしたシナリオがあった。特に後ろ向きで階段を下り、後を付けてきた車を横転させたり、全力疾走する二台の車が正面衝突するシーンなど、従来のアクション映画では中々見られないカーチェイスシーンは「サスペクト 哀しき容疑者」の見所の一つだ。「俳優の立場から言わせてもらうと、最も体力が消耗しないアクションシーンはカーチェイスだ。特に僕の場合は運転することが大好きだからいつまたこんな風に運転できるだろうと考えながら楽しんで撮影した。アドレナリンが分泌されたというか、カメラ監督から速度を落とすように言われてしまった(笑) 死にはしないだろうという気持ちで撮影を楽しんだが、階段を下りるシーンは撮り終ってからその危険性に気が付いた。玉水洞(オクスドン)再開発団地での撮影の際、一度車が階段に引っ掛かってしまった。交通事故に遭ったことがあるから分かるが、あの時、骨盤に伝わるジーンとした感覚があった。やはり甘くはないなと思って唖然とした」絞首台からの脱出、漢江(ハンガン)の橋からの飛び降り、スカイダイビング、主体撃術(北朝鮮で訓練されている近接格闘術)、絶壁クライミングまで、他のアクション映画ではワンシーンだけでも十分と言えるアクションシーンが「サスペクト 哀しき容疑者」では息をつく暇もなく登場する。スタントマンなしで自分でアクションシーンをこなした彼に、「一難去ってまた一難という気持ちだったのでは?」と聞くとコン・ユは明るく笑いながら「そうだ」と答えた。「疲れたり、苦しいとは思わなかった」という彼は「やるとなったら不満は言わず、しっかりやるタイプ」だという。「辛いと思うことなく全てのアクションシーンを終えることができたのは、本当に社交辞令ではなく、監督の卓越したリーダーシップのおかげだ。現場でこの人は何故こんなことを僕にさせるんだと思ったことがない。『サスペクト 哀しき容疑者』は誰が見たって苦労が見える映画だ。文句を言うくらいなら最初からやらない方がマシだ。そして、どんなに疲れても大きな達成感があった。9ヶ月という時間だって過ぎてみればそんな風に過ぎていたわけで、その中にいた僕たちは時間が過ぎていることにも気付かなかった」「9ヶ月の長い道のりを終えて飲んだ焼酎の味」「サスペクト 哀しき容疑者」でコン・ユの演技に説得力が生まれたのは、現実とドラマ性を常に忘れなかったためだ。いくらアクセルを踏み、拳や足を振り回しても、そこに込められる感情なしでは決して観客の気持ちを掴むことは出来ない。特にセリフがなく眼差しだけで父性愛を表現したエンディングでのコン・ユの演技は、それだけで一つのドラマとなり「サスペクト 哀しき容疑者」を貫く感情となる。コン・ユは「サスペクト 哀しき容疑者」を選択した理由の一つに、セリフがなく身体と眼差しだけで観客に感動を与えられるのか、自らの限界を試したかったためだという。彼は余計な動きもなく、ただ眼差しだけで大きな感動を伝えることに成功し、「サスペクト 哀しき容疑者」のエンディングが与える余韻と胸を打つ感情はさらに大きくなった。コン・ユは「映画『殺人の追憶』のエンディングでソン・ガンホ先輩がカメラを正面から見つめるが、スクリーンを通してたくさんの観客と目を合わせるのだからカメラとの戦いに負けてはいられない。幸い、『トガニ 幼き瞳の告発』(2011、監督:ファン・ドンヒョク)のエンディングで少しでもそのような演技を学ぶことができたので、『サスペクト 哀しき容疑者』のエンディングを完成させることができた。僕にとって『サスペクト 哀しき容疑者』のエンディングはどんなアクションシーンにも代えられないシーンだ。アクションの上手い俳優と呼ばれたくて『サスペクト 哀しき容疑者』を選んだわけではない」と強調した。「正直、エンディングシーンはクランクアップの日に撮りたかった。船舶レンタルの都合上そうなった(笑) パク・ヒスンさん(ミン・セフン大佐役)と一緒に船舶でのシーンを最後の日に撮ったが、何というか、すかっとした気分と言うにはあまりにも大きな感情だった。まるで地べたに一緒に寝転び感じる戦友愛のような感情と言うか。最後の日、スタッフと俳優たちが集まって一緒に焼酎を飲んで打ち上げをしたが、あの時の焼酎の味は本当に(笑) 思わず『ワッ』と声を上げてしまった。焼酎広告を撮っても良いくらいだった」
「サスペクト」観客動員数300万人突破…“コン・ユのアクションが通じた”
俳優コン・ユの初めてのアクション映画「サスペクト 哀しき容疑者」(監督:ウォン・シンヨン、制作:Green Fish)が公開2週目に観客動員数300万人を突破し、興行の疾走に拍車をかけた。6日、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、映画「サスペクト 哀しき容疑者」は3日から5日までの3日間、54万2730人を動員して興行成績2位となった。累積観客数は309万9987人と集計された。「サスペクト 哀しき容疑者」は人々のターゲットになったまま、自分の家族を殺した者を追う最精鋭特殊要員チ・ドンチョル(コン・ユ)の物語を描いたアクション映画だ。「トガニ 幼き瞳の告発」(2011、監督:ファン・ドンヒョク)以来、2年ぶりにスクリーンに戻ってきたコン・ユをはじめ、パク・ヒスン、チョ・ソンハ、ユ・ダイン、キム・ソンギュン、チョ・ジェユンなどが出演した。映画「セブン・デイズ」「殴打誘発者たち」のウォン・シンヨン監督がメガホンを取った。昨年のクリスマス・イヴに公開された「サスペクト 哀しき容疑者」は若年層観客の支持を得て公開3日で100万人、8日で200万人、15日で300万人を動員し、アクション映画の新しい地平を切り開いた。強力な「弁護人」(監督:ヤン・ウソク)との競争の中でも着実に観客を集めている「サスペクト 哀しき容疑者」。損益分岐点(約350万人)突破を目前にしている「サスペクト 哀しき容疑者」の疾走がどこまで続くのか、関心が集まっている。
コン・ユ、14年目のプロフェッショナルな彼の姿を再確認
At the Cover Story SHOOTING12月6日、映画「サスペクト 哀しき容疑者」のプロモーション活動に邁進しているコン・ユに、鑄城洞(チュソンドン)のスタジオで会った。甘い笑顔、少しウェーブのかかったヘアスタイルに撮影現場の雰囲気を左右するセンスまで。やはりコン・ユだった。今にも公開されそうだった映画「サスペクト 哀しき容疑者」は、非常に長い待ち時間の末に公開された。徹底的に準備し、長期間に渡って下ごしらえをしてからファンの前に姿を表したのだ。撮影は簡単ではなかった。彼の言葉通り、長いトンネルをくぐって出てきた作品だった。選択も大変だったし、撮影時間も長く、1シーン1シーンを仕上げること自体が大変な映画だった。しかし、撮影が終わった今は、新たなイメージチェンジという大きな課題を解決したようで嬉しいと話した。2時間余りの映画の中の彼は、紳士的でもなく、笑顔も見せなかった。その代わり、オーラを放つ眼差しと殺気漂う表情でスクリーンを圧倒した。もちろん、女性ファンの心をくすぐる腹筋は、ボーナスとしてついてきた。長期間にわたって準備してきただけに、プロモーション活動もいつもより積極的だった。これまでの月並みなプロモーション活動でなく、ファンに会うイベント性高いのプロモーション活動を行っている。そのおかげで「@star1」のグラビア撮影及びインタビューの前日も、それ以降も、彼のスケジュールは専ら「サスペクト 哀しき容疑者」に費やされていた。 長く待った末に行われた「@star1」の撮影では、映画「サスペクト 哀しき容疑者」で変身した彼を、いつもの彼に戻すものだった。そのため、加減のないコン・ユ、彼そのものを盛り込もうとした。コンセプト会議には、スタッフたちはもちろん、書面ではあったがコン・ユも参加した。ファッションは、普段彼が好んで着るという、いや、気楽だから好きだというファッションが選ばれた。そして6日、ようやくグラビアの撮影が始まった。撮影の合間合間に彼は公開を前にした映画の話と撮影のエピソードを話し、撮影の合間にカメラマンと共にカメラに写った自分の姿について相談していた。一緒に働くスタッフたちの雰囲気を主導するのも彼だった。撮影は4時間ほど続いた。そして、最初の企画通り、コン・ユの姿をそのままカメラに写すことができた。加えて、短い時間だったが、モデル出身に相応しく、そしてデビュー14年目らしく、プロフェッショナルな彼の姿を再確認することができた。COVER STORY STYLING普段よく着るファッションは、着飾っているようでも構えすぎないナチュラルさが感じられるファッション。八分丈のスラックスにニット、その上にダウンジャケットやニット帽を被ったり、気楽に着ることができるスタジアムジャンパースタイルのジャケットを好む。靴もやはり、快適なスニーカーを好んで履く。あるがままのコン・ユを盛り込もうとした撮影であるだけに、この日の撮影では普段の彼のコーディネートを選択した。カメラを通してのみ見られるカリスマ性とセクシーな笑顔はボーナスだ。1. ワイルドながらもタフな雰囲気の強いムスタングコート。Ralph Lauren Blue Label2. コン・ユの優しい雰囲気にぴったりの、ゆったりとしたコート。Saint Laurent3. 紳士的な雰囲気を出したい時よく履く靴。Alden by unipair
「サスペクト」コン・ユ、優しさとセクシーさの代わりに恐ろしく冷徹にイメージチェンジ
さすがだ。これがコン・ユである。誰がこの男にイメージチェンジを許したのだろうか。甘いラブコメキングとして、映画やドラマでブームを巻き起こした彼が、今度は映画「サスペクト 哀しき容疑者」(監督:ウォン・シンヨン、制作:Green Fish、配給:SHOW BOX)で割れた腹筋と荒涼とした目つきで帰ってきた。これ以上にない優しさとセクシーさの代わりに、恐ろしさと冷徹さが漂う北朝鮮の特殊要員チ・ドンチョルへと変身した。期待しなくても常に期待以上のものを見せてくれたコン・ユ。この男の変身は今回も噂通りである。「僕にこの作品を背負えるだけの資格があるのか疑問だった」―「サスペクト 哀しき容疑者」の公開が目の前に差し迫って来た。気持ちは?コン・ユ:毎日緊張してドキドキしている。監督の言葉を借りれば、心臓がバクバクする気分と言うべきだろうか。心配と期待が半分半分だ。―コン・ユのアクション、ここに制作費100億ウォン(約9億9千万円)の大作。自身にとっても素晴らしい挑戦だったと思う。コン・ユ:その通りだ。「サスペクト 哀しき容疑者」は本当に大きな挑戦だった。作品のオファーを受けた時、最初は断った。理由は僕にこのような大きな作品を背負えるだけの資格があるのか疑問だったからだ。もう一つは似たようなアクション映画に対する偏見を持っていたからだった。その偏見をウォン・シンヨン監督が破ってくださった。―ウォン・シンヨン監督の説得が通じたのか?コン・ユ:僕は出演の有無を変えたりしないタイプだが、それを覆すほどウォン・シンヨン監督の話が心に響いた。監督が積極的に勧めてくれたこともあるが「殴打誘発者たち」を見ながら、いつかは監督の作品に是非出演してみたいと思っていた。監督は「サスペクト 哀しき容疑者」が決してアクションだけを見せる作品ではないとして、「アクションというジャンルであることは確かだが、派手なビジュアルに偏ることなく本当に観客に伝えたいことはストーリーである」と話してくれた。そのため、毎瞬間きつくて大変だったが、感謝する気持ちで撮影をした。初めて足を踏み入れたアクション演技で良いキャプテンに出会うことができ、一つ学んだ気がする。―コン・ユと言えば思い浮かぶイメージはどうしても優しさだ。「サスペクト 哀しき容疑者」を選択したことは、イメージチェンジに対する悩みによるものか?コン・ユ:作品を選択する時に「自分は今こんなイメージで固まっているよな?だから、今度はあれをやってみないと」などと考えながら決めたりはしない。華やかなアクションやイメージチェンジだけを考えていた場合、あえて「サスペクト 哀しき容疑者」を選択しなかったはずだ。この作品は俳優として出演したい作品だったから選択したもので、1歳でも若い時に選択して良かったと思う(笑)―「サスペクト 哀しき容疑者」チ・ドンチョルは北朝鮮のスパイだ。アクションだけでなくキャラクターの面で気をつけたことがあるのか?コン・ユ:正直に言うと、これまでに撮影した映画と比べて、何も考えずに演技をした。冷徹なチ・ドンチョルになるには最も良い方法だと思ったからだ。実質的に悩んだ部分は訛りだ。観客を完全に排除することはできないが、作る側の立場ではディテールを気にする必要があった。チ・ドンチョルはスパイを素材にした他の映画のように、現役のスパイが派遣されたわけではなく、元スパイということだ。出発点自体が違うため、話し方から違うキャラクターを作り出す必要があった。―撮影が長引いただけに、コン・ユの姿はほとんど見ることができなかった。長期戦で難しかった部分は?コン・ユ:マラソン撮影と言うべきだろうか。体力の消耗が激しかった。口癖のように言っている言葉だが、1歳でも若い時に撮って本当に良かった(笑) 映画を撮影をする間、「サスペクト 哀しき容疑者」に没頭して集中するしかなかった理由には、いわゆるよそ見をしていて怪我をしたり、体調を崩せば、それが直ちに映画に支障を及ぼすためだ。撮影が長期戦になるほど、僕が崩れると撮影回数が増え、多くのスタッフたちが僕一人のために待つ必要がでてくると思い、見た目の管理よりも、体力を養うために地道に運動をした。―運動の結果、上半身の露出写真で話題を呼んだ。コン・ユ:確かに期待してくれても良い(笑) 体を鍛えるしかない、運動をしようとしなくてもするしかないシナリオだった。あれを読んだら誰でもジムに駆けつけたはずだ(笑) 公開された映画の写真は、チ・ドンチョルを説明するモンタージュである。3%という熾烈な競争を勝ち抜いて最精鋭特殊要員になるため、凄絶になるしかならず、顔もそれに合わせる必要があった。正直なところ、僕はもう少しやつれたメイクをして、顔の肉ももう少し落としたかったが、周りからモンタージュシーンは映画全体の1%にしかならないとして引き止められた。もっと強烈に見せられなかったことが残念だ。僕がこのシーンにこだわった理由は、一瞬で通り過ぎるイメージカット一つでチ・ドンチョルという人物が説明されるからだ。その後展開されるチ・ドンチョルのアクションシーンに説得力を持たせるシーンでもあった。だから個人的に好きなシーンでもある。―その姿は、映画で女心を揺さぶる一撃ということなのか?コン・ユ:自分の口でいうのは恥ずかしいが、女性ファンには数秒間のサービスになるのではないだろうか(笑) 予告編ですら使えないシーンで、映画を通してだけ見られるシーンだ。プリプロダクション(撮影前の作業期間)の段階で、監督に「コン・ユさん、この瞬間、観客の息を止めて欲しい」と言われた。全力を尽くして撮影をして、撮影後はほぼ気絶した状態で家に帰った。目から血が出そうな気がするほど、目が充血したシーンである(笑)―海外ロケはどうだった?特別なエピソードはあるのか?コン・ユ:一言で言うと驚きの連続だった。最も驚いたのはプエルトリコで現地の人たちが僕のことに気づき、応援してくださったことだ。「中南米で関心を持つ人はいないだろう」と思っていたが、夜明け前から僕の広告写真がプリントされたTシャツをお揃いで着て、人形に僕の写真までつけて撮影現場に来てくださった。撮影場所は観光地だったが、昼過ぎになるとものすごい人だかりができて、みんなで慌てたことを覚えている。―中南米で有名になった理由は?コン・ユ:ドラマ「コーヒープリンス1号店」から映画「トガニ 幼き瞳の告発」までVOD(ビデオ・オン・デマンド)で見たそうだ。本当に不思議だった。現場に来たファンたちに片言の韓国語で「愛しています。結婚してください」と言われ、知らぬ間に浮かれた気分になっていた。南米の感性が韓国と似ていて、韓国ドラマや映画の感性が彼らと合うようだ。そこにいる間、韓国人俳優というプライドを感じることができて、幸せだった。―現地のスタッフもびっくりしたと思うが。コン・ユ:プエルトリコ現地のプロダクションは「ブラック・スワン」のようなハリウッド映画の有名作品を数多く制作した会社である。代表が女性の方で、お世辞だと思うが「ジョニー・デップ、ジェニファー・ロペスもここに来たことがあるが、こんなに熱狂的な歓迎はなかった」と言ってくれた。また、僕が実感できずにいると「どうしたの、世の中は狭いものよ」とも仰った。胸に響いてくる言葉だった。アメリカのスタントチームもそこでは本当に有名だったが、僕たちに写真に握手まで頼みながら「SNSをしているのか。韓国に帰ってから連絡しても良いのか」と興味を示した。韓流の力は本当に凄いものだと実感した。―最近、「サスペクト 哀しき容疑者」の広報の途中で女子大学が大騒ぎになったことがあるそうだが。コン・ユ:このような広報が初めてで慣れてないこともあり、嬉しくてありがたく、とにかく妙な気分だった。二十歳の学生たちがおじさんの歳である僕に「オッパ」(兄の意。女性が親しい年上の男性やスターを呼ぶ呼称)と呼んでくれたのでありがたく、特にソウル女子大学は僕の母親の母校なので他の大学とは違ってまた格別だった。そのため、綺麗な妹たちだと思って、本当に下心なくぎゅっと抱きしめた(笑) 型にはまった広報というよりも、実際にファンと会うイベントのような広報だった。―コン・ユがSBS「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」(以下「ランニングマン」)に出演とは、予想できなかった。コン・ユ:僕も自分が「ランニングマン」に出演するとは、夢にも思わなかった。本当に面白かったが、それだけ大変だった。午前6時30分に家を出て、深夜0時近くに帰った。改めて「ランニングマン」のレギュラー出演者たちがすごいと思った。ユ・ジェソクさんがタバコを止めたと聞いていたが、その理由がはっきりと分かった。体力の消耗が想像以上だった。アクション映画を撮影した僕でさえゼイゼイ言っているのに、彼らはその中でも笑いを失わない。「バラエティ番組を見るときに簡単に見てはいけないな、簡単にチャンネルを変えてはならないな」と思うようになった出演だった。そして、実際にやってみるとリアルそのものだった。キム・ジョングクさんは唇が切れて、僕は額と鼻にあざができた。僕にとって新世界だった。―30代半ばだが、恋愛や結婚はしないのか。コン・ユ:最近、4大公共財と言われた。芸能界の独身俳優の中で僕とカン・ドンウォン、ソ・ジソブ、ヒョンビンさんが含まれていた(笑) 歳のせいかもしれないが、恋愛にどんどん鈍くなっているのは事実だ。一人でいることに慣れている。さらに、僕は誰かを探し求めるほどアクティブな人間ではない。若かった頃は好奇心でトライすることもあったが、今は完全に受動的な人間になってしまった。縁は自然に結ばれるものだと思う。先日、実家でお見合いの話が出てびっくりした(笑) 計画を立てたりとか、この辺りまでには必ず結婚しようという時期を決めたわけではないので、まだ心だけには余裕がある(笑)―「サスペクト 哀しき容疑者」がチョン・ドヨンの「マルティニークからの祈り」、ソン・ガンホの「弁護人」と一緒に上映される。コン・ユ:なぜよりによって!嘘ではなく、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン先輩は僕が最も好きな俳優だ。一方では僕の映画はもちろん、2つの映画とも本当に見たくて、成功して欲しい。映画を愛する観客にとっては12月はかなり楽しい月になるのではないだろうか。全部見ていただきたい。―「サスペクト 哀しき容疑者」の観客にどう評価されたいのか。コン・ユ:同情に訴えたくはない。このようなアクションスパイ映画はハリウッドの「ボーン・アイデンティティ」シリーズの前後に分けられる。「ボーン・アイデンティティ」シリーズと比べられるのは光栄だが、韓国の映画市場で、マット・デイモンの出演料の半分にも至らない制作費で作った作品であることを考えると、我々の映画は独立映画に近い。「あれ、ボーンシリーズで見たことあるんだけど?」と言われれば何も言えない。あれこれ言い訳や、惨めな訴えは悪影響を及ぼすだけだと思う。我々の方式と、我々ならではの情緒を感じていただければ幸いだ。色眼鏡をかけずに映画を見ていただきたい。
【PHOTO】優しい男コン・ユ、イメージチェンジが始まった
コン・ユと言えば思い浮かぶイメージは優しさだ。そんなコン・ユが最近、映画「サスペクト 哀しき容疑者」通じてイメージチェンジを図った。これについてコン・ユは、ファッションマガジン「@Star1(アットスタイル)」1月号のファッショングラビア撮影及びインタビューで「作品を選ぶ時『今このようなイメージで固まっているな? だから今回はこれをしてみよう』と考えて決めたりはしない。華やかなアクションやイメージチェンジだけを考えるのであれば、あえて『サスペクト 哀しき容疑者』を選択しなかっただろう。この作品は俳優として本当に出演したい作品だったので選択したものであり、1歳でも若い時に選択してよかったと思う」と笑った。コン・ユは今回のグラビア撮影で優しくかつ男らしい魅力をアピールし、スタッフから賞賛された。コン・ユの二つの顔が印象的なファッショングラビアが入った「@Star1」1月号は、12月21日に発売された。(タートルネックニット、黒のコートいずれもRalph Lauren Black Label)
【PHOTO】コン・ユ、映画「サスペクト」のワンシーンにこだわった理由とは?
コン・ユはファッションマガジン「@Star1(アットスタイル)」1月号のグラビア撮影及びインタビューで、先日韓国で公開された映画「サスペクト 哀しき容疑者」での上半身露出について、「期待しても良い(笑) 体を鍛えるしかない、運動をしなくてもするしかないシナリオだった。あれを見ると誰でもジムに駆けつけるだろう」と笑った。コン・ユは続いて「公開された映画のスチールカットは、チ・ドンチョルを説明するモンタージュだ。3%という熾烈な競争を勝ち抜いて最精鋭特殊エージェントになるため、凄絶にならざるを得ず、顔もそれに合わせる必要があった。正直なところ、僕はもう少しやつれたメイクをして、顔の肉ももう少し落としたかったが、周囲にモンタージュシーンは映画全体の1%しかないからと引き止められた。もっと強烈に見せられなかったことが残念だ」と付け加えた。また「このシーンに個人的にこだわった理由は、一瞬のイメージ写真一つでチ・ドンチョルという人物が説明されるからだ。その後展開されるチ・ドンチョルのアクションシーンに説得力を持たせるシーンでもあった。そのため、個人的に好きなシーンでもある」と説明した。コン・ユは今回のグラビア撮影で優しくかつ男らしい魅力をアピールし、スタッフから賞賛された。コン・ユの二つの顔が印象的なファッショングラビアが入った「@Star1」1月号は、12月21日に発売された。(ホワイトTシャツ:T by アレックスander Wang、ジャケット:T by Tom Greyhound、パンツ:WeSC)