カクシタル
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故イム・ユンテクさん「韓国国会大賞」特別賞を受賞…INFINITEやPSYも受賞
胃がんの闘病の末に死亡したグループULALA SESSIONのリーダーである故イム・ユンテクさんが、死後に大韓民国国会大賞の今年の特別賞を受賞することになった。7日午後7時、国会研究団体である大衆文化&メディア研究会は、ソウル汝矣島(ヨイド)にある国会議員会館・小会議室にて、大衆文化において優秀な業績を残した分野別のアーティストを対象に、2013年大韓民国国会大賞授賞式を開催する。計11部門で賞が授与される今回の行事では、特に最近若くして人生を終えた故イム・ユンテクさんが今年の特別賞部門受賞者に選定され、注目を浴びている。故イム・ユンテクさんは、グループULALA SESSIONのリーダーで、2011年にMnetのオーディション番組「SUPER STAR K3」でチームを優勝に導いて話題を集めた人物だ。昨年ULALA SESSIONは、PSY(サイ)が提供した曲「美しい夜」で歌手として正式デビューし、ULALAカンパニーを設立して意欲的に活動を繰り広げて来た。しかしオーディションに参加する前から胃がん末期により闘病してきたイム・ユンテクさんは、歌手としての夢をさらに繰り広げることができずに先月11日にこの世を去った。故人の遺骨は、京幾道(キョンギド)城南(ソンナム)市の盆唐(ブンダン)メモリアルパークに安置され、遺族には妻イ・ヘリムさんと娘のイム・リダンちゃんがいる。一方、この日の受賞リストには、「江南(カンナム)スタイル」で一大ブームを起こした歌手PSY(サイ)が今年の韓流スター賞に選定され、アイドルグループの中ではINFINITEが今年の大衆音楽賞に選ばれた。キム・ギドク監督の映画「嘆きのピエタ」は今年の映画賞を、「嘆きのピエタ」のチョ・ミンスは今年の俳優賞、涙の引退宣言をした重量挙げのチャン・ミラン選手は今年のスポーツ賞、俳優チェ・スジョンは今年の功労賞を受賞する。また今年のドラマとラジオでは、KBS 2TV「カクシタル」とKBS 2FM「ファン・ジョンミンのFMオンパレード」がそれぞれ選定された。
【PHOTO】チュウォン&ハン・チェア&パク・ギウン「2012 KBS演技大賞」に出席
「2012 KBS演技大賞」が31日午後、ソウル汝矣島KBSで開かれ、「カクシタル」に出演した俳優のチュウォン、ハン・チェア、パク・ギウンがレッドカーペットを歩いている。今年の一年最高の時間を過ごしたKBSドラマは「棚ぼたのあなた」のキム・ナムジュ、ユ・ジュンサンと「赤道の男」のオム・テウン、「いとしのソヨン」イ・ボヨン、「優しい男」ソン・ジュンギが強力な大賞候補として挙げられている。俳優ユン・ヨジョン、ユ・ジュンサン、イ・ジョンソクの司会で進行された「2012 KBS演技大賞」はKBS 2TVを通じて生中継された。
チュウォンが「2012 KBS演技大賞」で「カクシタル」の名シーンを再現!
俳優チュウォンが31日に開催される「2012 KBS演技大賞」でKBS2ドラマ「カクシタル」の名シーンを再現する。「カクシタル」の最終話でカクシタルを着用した民衆が「大韓独立万歳」を叫んでいた姿は、今も視聴者の記憶に残っている名シーンだ。同シーンをチュウォンが歌ったことで話題となったOST(劇中歌)「審判の日」とともに「2012 KBS演技大賞」で再現する。チュウォンが披露するこのスペシャルステージは、合唱団とテノールイ・ジョンヒョンが加わり、さらに勇壮なステージになると見られる。ミュージカル俳優としてすでに歌唱力を認められたチュウォンが披露するスペシャルステージに、多くの関心が集まっている。チュウォンのスペシャルステージはもちろん、韓国の俳優たちが勢揃いする「2012 KBS演技大賞」は31日の夜8時50分から翌日の1月1日午前12時20分に渡って210分間、韓国で生放送で開催される。
Vol.1 ― シン・ヒョンジュン、彼が今年残した足跡:SPECIAL INTERVIEW
「感嘆の連続」という言葉がある。俳優シン・ヒョンジュン、彼がこの2012年の1年間を歩いてきた足跡を見て感じる気持ちが、この表現にピタリと当てはまる。今年3月にSBS「愛の贈り物」でこれまで見たことも聞いたこともない、気難しい天才チェ・ゴマンというキャラクターを作り上げて人々を驚かせたと思えば、立て続けにKBS「カクシタル」では、馬鹿と英雄という正反対の二つの顔を演じ、再び私達を驚かせたシン・ヒョンジュン。それまでも私達を笑わせ、泣かせたが、それで終わりではなかった。秋からスタートしたKBS「ウララ・カップル」での完璧な変身。男性と女性を行ったり来たりしながら、ここでも二つの顔を見せた。彼は1年間に、なんと5つものキャラクターを演じたことになる。時代背景も、ジャンルも全て異なり、似たところ一つもない全く別の人物を、どうすればあのように自然に演じることができるのだろうか。しかし、告白してしまうと、シン・ヒョンジュンと言えば思い浮かぶ映画「家門の栄光」シリーズの軽いイメージの影響からか、あるいは何回か映画授賞式で起こしたハプニングのせいか、私は彼がそれほど演技のうまい俳優だとは知らなかった。もしかすると、彼に凝りもせず付きまとってきた噂による先入観が原因だったかも知れない。素晴らしい実力に気づかなくて申し訳ないと謝罪もしたかったし、どのような苦労と努力があってあのような個性豊かな人物が誕生したのかも気になったので、先週、厳しい大雪をかいくぐって彼に会ってきた。「教え子たちのお手本になりたかったんです」―2012年はシン・ヒョンジュンさんにとって忘れられない1年になったと思います。3本のドラマで、5つのキャラクターを演じて、ほとんど休まずに続けてきました。シン・ヒョンジュン:選択の問題でした。今、仁徳大学の放送芸能学科で学生たちを教えていますが、教え子の中には「僕はダンスはできるのに演技は下手なんです」「歌はできるのに踊れないんです」と訴える子たちがいます。これは、愚かな質問だと思います。最近はマルチな時代じゃないですか。だから僕は、全部やらなければいけないと教えます。「少女時代を見なさい。歌も歌って、演技もできるじゃないか。やればできる」と。でも考えてみると、そう言いながらも自分は映画ばかりやっていました。教え子たちにはうまいこと話し聞かせながら、いざ自分はマルチではなかったのです。このままではいけないと思っていたら、芸能情報番組からMCのオファーがきたので、学生たちに見せるために引き受けました。ドラマもそうです。作品が良かったし、キャラクターが良かったので一生懸命やったのもありますが、教え子たちがいなければ1年に3作もできなかったでしょう。その点、彼らには感謝しています。―どのようにして学生たちを教えることになったのですか?シン・ヒョンジュン:実は、母のせいです(笑) 僕が教授になることを望んでいたんです。僕は聞いていないふりをしていました。そんな中で僕が病気になったことがあるのですが、治ってみると母の夢を叶えてあげたい気になりました。テストもちゃんと受けたし、正式な手続きを踏んで採用されました。母のために始めたのですが、僕としてもまた違う人生を生きることになりました。僕の年齢って、余裕がある年なんですよね。物質的な余裕でなく、怠慢になりがちな年なんですが、学生たちの眼差しを見ていると、余裕ぶっている時間なんてないと思うようになったんです。僕の20歳の時の眼差しと同じですから。その情熱を、僕の心の中にも入れたいです。―それでも、準備ができていなければ、あんなにも多様なキャラクターを作ることはできなかったでしょう。「愛の贈り物」のチェ・ゴマンは、これまでのドラマでは見られなかったキャラクターでした。あんな純愛ぶりを、見たことがありません。シン・ヒョンジュン:SBS「愛の贈り物」は、パク・ゲオク脚本家のおかげで始めました。ある日電話が来たんです。「シン・ヒョンジュン先輩、ロマンス1本どうですか」と言うので、「冗談だろ?」と応えたんですが、「バカと天才の恋物語、どうですか?」と言うんです。その言葉に、ピンと来るものがありました。それで「誰がバカなの? 僕がバカなのか?」と尋ねましたが、相手がバカだと言うんです。僕が天才の役だけど、一任するので僕に作りあげて欲しいということでした。天才がバカを愛するなんて、面白そうじゃないですか。それで、天才を研究してみました。天才にも色んなタイプがあります。スティーブ・ジョブズがいれば、アマデウスやエジソンもいますし。バカと天才は紙一重と言いますが、チェ・ゴマンがスティーブ・ジョブズだったら面白くなさそうでした。それで選んだのが、バカみたいに見える天才でした。脚本家も満足してくれました。脚本家がOKを出してくれなければできなかったでしょう。「定型化された人物は、つまらないんです」―キャラクターを作ることを楽しむ方なんですね。シン・ヒョンジュン:そうです。定型化された人物は、つまらないんです。もちろん、そのような試みを嫌がる脚本家もいますが、パク・ゲオク脚本家は僕に任せてくれました。それで、二人で色々と話し合いました。声のトーンや衣装も一緒に研究しました。そうして生まれたのが、チェ・ゴマンというキャラクターです。ストーリーも良かったので嬉しかったのですが、終盤へ向かうほど悲しくなり過ぎてしまいました。バカが死ぬのが悲しくて、後半には相手役のハ・ヒラさんの顔もまともに見れないほどでした。―不治の病を始め、ありきたりの題材でしたがチェ・ゴマンのキャラクターのおかげでユニークなドラマになりました。シン・ヒョンジュン:僕の年で恋をするなら、どんな恋だろうと思いました。20代の恋と、30代、40代の恋が違うことを知っているので、表現も変えてみたんです。最後の撮影が、病院のガラスドアを挟んで、バカのキム・ソニョン(ハ・ヒラ)が書いた手紙を読むシーンだったのですが、感情を一度に発散しようと思い、演出部がくれた手紙を撮影の本番まで読みませんでした。撮影に入って、書き間違いだらけでめちゃくちゃな綴りの手紙を目にした瞬間、悲しくてしょうがなくなりました。手紙一つもまともに書けない女性が、一人の男性に感謝している、幸せだと言って自分の娘を預けて死んでいく内容ですから。わあわあ泣きました。何事かと思って、病院の医者たちが駆け込んでくるくらいでした。後で映像を見て、自分でもびっくりしました。血管まで丸見えになるほど、大泣きしてたんです。―そうかと思えば、KBSドラマ「カクシタル」ではまた全然違う人物でしたね。バカと独立運動家。「何だ、この人は?」と思うほどでした。シン・ヒョンジュン:ディテールの戦いだと思いました。2番目のバカな役なので、映画「裸足のギボン」を30回以上見ました。どうやったら違って見えるか、いろいろと悩みました。観客と視聴者の目が高くなっているので、いまや俳優がさらに悩む必要があります。淘汰されるのは一瞬ですから。「カクシタル、チュウォンさんが上手く引き継いでくれて、感謝しています」―カクシタルに扮した時、すごいカリスマ性でしたね。大体、子役から成人役者に変わる時はストレスが多いと言いますが、チュウォンさんはカクシタルのカリスマ性を引き継ぐために相当プレッシャーを感じたのではないでしょうか。シン・ヒョンジュン:チュウォンさんが上手く引き継いでくれて、感謝しています。もともと俳優には、それぞれのエネルギーがあるんです。映画「ア・フュー・グッドメン」で、ジャック・ニコルソンはトム・クルーズに比べると小さいけれど、存在感がありますよね。それを上手く引き継いで行かないといけません。勝とうとしたらダメです。チュウォンさんがそこを上手く抑えてくれました。それで僕も生きて、チュウォンさんも生きたんです。―KBS「ウララ・カップル」では、いいかげんで単純でした。良くない面をもれなく持ち合わせた男性が女性に変身して、特にキム・ジョンウンさんをそっくり真似するのが不思議でした。シン・ヒョンジュン:女性の演技を、一度やってみたかったんです。女装は上手くやっても元を取れないことが多いのですが、どうしたら非難されずに演じれるか、いろいろ工夫しました。―「カクシタル」に出演している時、すでに「ウララ・カップル」の出演を予定されていたんですか?シン・ヒョンジュン:いいえ。「カクシタル」を終えてからは、ドラマでなく映画をやるつもりでした。そんな中、ある日学校の先輩で、以前歌手もやっていたチョ・ハムン牧師が携わる教会に行く機会がありました。その教会が、信徒の人数に比べて狭すぎるんです。建築献金を、ちょっと多めにあげたいと思いました。そんな時に、ちょうどシナリオを提案されたんです。最初はシナリオだけ一度読んで見ようと思いましたが、読む間にはまってしまって、引き受けることにしました。それに、キム・ジョンウンさんは女優の中でもコメディがうまいことで定評のある役者ですから。引き受けてすぐ、キム・ジョンウンさんに対する研究を始めました。SNSで、今回おばさん役を演じることになったけれど、どんな風にすれば良いかと質問もしました。―他の女性というより、キム・ジョンウンさんそのものでした。シン・ヒョンジュン:俳優が足の不自由な役を演じることになると、そのような方だけ目に入るように、関心を寄せているとどこに行ってもおばさんだけ目につくのが面白かったです。おばさんたちは、本当に大きく笑って、力も強いんですね。キム・ジョンウンさんに、僕はこんな演技をしたいけど、ちょっと見て欲しいと事前にお願いしたこともあります。キム・ジョンウンさんとはもう、最高の相性でしたね(笑)―キム・ジョンウンさんもシン・ヒョンジュンさんの真似がうまい方でしたが、シン・ヒョンジュンさんはそれはもう抜群でした。そのせいか、キム・ジョンウンさんには、似たり寄ったりのコメディ演技という指摘もありましたが。シン・ヒョンジュン:それは申し訳なかったです。そんな風に比較され始めると、自信を失くしてしまうんです。演技は自信から始まるのに。実は女性の演技より男性の演技の方が難しいはずなのですが、キム・ジョンウンさんは最後まで上手くやってくれて有難かったです。「『ウララ・カップル』キム・ジョンウンさんも僕も、結婚について悩む時間になりました」―ところで、序盤は爽やかなお笑いだった「ウララ・カップル」が、終盤へ向かうほどシリアスになってしまって残念でした。結末も気に入らなかったですし。週末ドラマでもない、ミニシリーズなのに、それぞれの道を歩んだ方が良かったのではないでしょうか? 公営放送のKBSだからあんな選択になったんでしょうかね。シン・ヒョンジュン:僕達俳優も、少しそんな気はしました(笑) でも、この夫婦が別れられない理由がたった一つありました。シノプシス(ドラマやステージなど作品のあらすじ)に言及されているのが成熟と成長痛ですが、演技する前にはピンとこなかったんです。ナ・ヨオクの成熟ってなんだろうと思いました。ところが演じてみると分かるようになりました。息子のギチャンだったんです。―それは説得力のない言葉ですね。ナ・ヨオク(キム・ジョンウン)はギチャンに対して気を使うことのできる母親ではありませんでした。コ・スナム(シン・ヒョンジュン)に体が入れ替わって出社したら、ギチャンのことが気になるはずなのに、全然気にしてなかったですから。チェンジという設定は月並みですが、「ウララ・カップル」が嬉しかったのは男性と女性がお互いの立場を理解することになる点でした。ところが、最後に子供のせいでよりを戻す設定に当惑しました。お互いにこれは違うと思ったら、別の人を探した方がいいのではないでしょうか。ビクトリア(ハン・チェア)は心からコ・スナムのことを愛しているし。ましてや、コ・スナム&ナ・ヨオクカップルは本当に熱烈に愛して結婚したわけでもありません。シン・ヒョンジュン:最初の設定は、ビクトリアが綺麗な女性ではなかったんです。ビクトリアが綺麗だから好きなのではなく、お互いの傷を癒せる女性として表現したかったんです。とにかく、スタートとは随分変わりましたが、独身の僕とキム・ジョンウンさんにとっては結婚について真剣に悩む時間になりました。文:コラムニスト チョン・ソクヒ「NAVER スペシャルインタビュー」では、注目が集まっている話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。
「2012 KBS演技大賞」ベストカップル賞の候補発表!今年の男男カップル候補は?
2012年のKBS演技大賞のベストカップル賞候補が発表された。KBSは、公式サイトを通じて「2012 KBS演技大賞」を知らせ、ネットユーザー賞とベストカップル賞の投票を始めた。そのうち、注目を浴びているのはベストカップル賞の候補だ。KBSはこれまで、ベストカップル賞の候補として、男性同士のカップルを1組挙げてきた。2010年には、KBS 2TVドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」に出演したソン・ジュンギとユ・アインが男性ベストカップル賞を受賞し、2011年にはドラマ「ブレイン」のチョン・ジニョンとシン・ハギュンが候補として挙がったが受賞できなかった。2012年には、ドラマ「カクシタル」に出演したパク・ギウンとチュウォンが男性ベストカップル賞の候補に名前を挙げ、注目を集めている。二人は、熱い友情を分かち合ったが結局対立せざるを得ない運命を背負ったシュンジ(パク・ギウン)とイ・ガント(チュウォン)として共演した。特に、チュウォンがKBS 2TV「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンチャング)」に出演した当時、パク・ギウンがサプライズゲストとして登場、変わらない友情をアピールして独特のスキンシップ挨拶を公開し、笑いを誘った。その他のベストカップル賞候補には、コン・ユ&イ・ミンジョン、ペク・ソンヒョン&miss A スジ(「ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~」)、キム・ガンウ&チョ・ヨジョン(「海雲台(ヘウンデ)の恋人たち」)、ユ・ジュンサン&キム・ナムジュ、キム・サンホ&シム・イヨン、イ・ヒジュンとチョ・ユニ(「棚ぼたのあなた」)、チュウォン&チン・セヨン(「カクシタル」)、ソン・ジュンギ&ムン・チェウォン(「優しい男」)などの名前が挙がった。
「棚ぼたのあなた」「優しい男」「ギャグコンサート」など…ドラマ、バラエティの天下が完成した2012年KBS総まとめ
KBSは今年1年間、ドラマとバラエティで全般的に高い人気を得た。ドラマは水木と週末ドラマで他の放送局を圧倒し、バラエティは特に、日曜日の「ギャグコンサート」の活躍が目立った。今年のKBSドラマとバラエティを振り返ってみる。◆ドラマ―水木・週末は晴れ、月火・毎日は曇りKBS 2TV水木ドラマ、スタートダッシュはあまり良くなかった。1月4日から競争が始まったMBCのフュージョン時代劇「太陽を抱く月」に「乱暴なロマンス」は打ち勝つことができなかった。「太陽を抱く月」が40%を越える視聴率を記録し、国民的ドラマの座に着く間、「乱暴なロマンス」は5%の低い視聴率で静かに幕を下ろした。視聴率は低かったものの、評価は良かった。競争相手が悪かったのだ。しかし、「太陽を抱く月」の放送が終わると、水木ドラマの王座はKBSが手に入れた。「赤道の男」「カクシタル」「優しい男」まで、視聴率と話題性はすべてKBSのものだった。現在第6話まで放送されている「チョンウチ」も、水木ドラマ視聴率1位の座を守っている。週末ドラマもKBSの年と言っても過言ではないほど、良い成績を挙げた。特に40%を超える視聴率で国民的週末ドラマとなった「棚ぼたのあなた」は、シーワールド(夫の実家)という流行語まで生んだ。主・助演問わずすべての出演者が注目を浴びた。「棚ぼたのあなた」が成功したことでプレッシャーを抱えながらもスタートした「いとしのソヨン」も、女性視聴者の共感を得て善戦している。KBSはこれまで、週末ドラマで絶対的な強者だったキム・スヒョン、ムン・ヨンナムからイ・ジョンソン、パク・ジウン、ソ・ヒョンギョン脚本家たちの年齢層を大幅に下げる試みを通して、週末ドラマの脚本家の世代交代とともに若い週末ドラマを作るという目標を達成した。一方、月火ドラマは華麗なキャストとスタッフにも関わらず、低い成績で苦い後味を残した。人気アイドルのキャスティングでも低迷しているKBS 2TV月火ドラマの雰囲気を逆転させることはできなかった。月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」の束の間の1位以降、「ドリームハイ2」「ラブレイン」「ビッグ~愛は奇跡~」「海雲台(ヘウンデ)の恋人たち」「ウララ・カップル」まで、人気監督と脚本家、トップスターがKBS 2TV月火ドラマに流れ込んだが、暗雲に覆われてしまった。「ウララ・カップル」に続いて放送されている「ゆれながら咲く花」が、10年前の「学校」シリーズの栄光を再現し、月火ドラマの呪いを解く救世主になれるかに関心が高まっている。同じ時間帯に競争作がないKBS 1TVの夕方毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)でもあまりいい反応が得られず、心残りとなった。「あなただけよ」「星も月もあなたへ」は、両方ともスタートは良かったが、後半に行くに連れて、方向性を失ったストーリー展開と無理な設定、マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる)などで視聴者の機嫌を損ねた。そんな中、「星も月もあなたへ」の後番組として放送されている「がんばれ、ミスターキム!」は、温かい題材と感動的なエピソードで毎回視聴者の気持ちを温かくしている。夕方の毎日ドラマに背を向けた視聴者までも戻ってきている。現在30%近い視聴率で善戦し、かつてKBS 1TVの夕方毎日ドラマの栄光を再現できるか、視聴者の期待が大きい。◆バラエティ―新旧が満遍なく人気、バラエティ王国へ2012年KBSバラエティは言葉の通り黄金期だった。毎週視聴率1位はもちろん、様々な流行語とパロディーが登場し、その人気を証明した。バラエティのパワーを証明するかのように、お笑いタレントのものだったコメディのステージに、今や俳優や歌手が顔を出し始めた。何よりもKBSバラエティは、古くからの番組も新しい番組も全般的に人気を得て、バラエティ王国となった。流行語を作り出す番組の代表は、断然「ギャグコンサート」だ。放送13年のバラエティ番組の威厳を誇示するかのように、「ギャグコンサート」は現在20%を越える視聴率を記録し、10週連続視聴率1位の座を守っている。今年も無数の流行語が作られた。「ギャグコンサート」のコーナー「非常対策委員会」のそう~?、だめ!ならびに、「コッキド」の~ダラムジュイ(~ダで終わる言葉の後ろにつけるダジャレ)、~カブリ(~カで終わる言葉の後ろにつけるダジャレ)、「メンブン(メンタルが崩壊するほど慌てること)スクール」の人間じゃありません、いやいや、それじゃなくて、「乞食の品格」の知りたい?知りたかったら500ウォンなどの流行語が相次いで誕生した。また、現実を反映する風刺ギャグが大きな人気を得た。「ネガジ」は外見至上主義社会を批判し、「甲乙カンパニー」は階級社会に置かれている会社員の苦渋を反映している。また、「勇敢な奴ら」は世の中に叫ぶ勇敢さと、しっかりとした考えのある発言で視聴者の大きな反響を得た。シーズン2の制作が知られ、期待と懸念を一身に受けた「ハッピーサンデー-1泊2日」シーズン2も放送から9ヶ月が過ぎた今、新メンバーと旧メンバーの調和がシーズン1とは違う面白さがあるという評価を受け、人気を得ている。しかし一方で、新しい番組の明暗は極端に分かれた。最近100回の特集として国民的トークショーの座を作った「国民トークショー アンニョンハセヨ」と、番組廃止となった「青春不敗2」がそうだ。2010年11月、パイロット番組(レギュラー化される前に制作されたテレビ番組)として放送された「国民トークショー アンニョンハセヨ」は、豪華出演者が売りのSBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」との視聴率競争でも決して負けず、一般人の強いパワーを見せている。昨年11月、大阜島(テブド)に根拠地を決め、G5(miss A スジ、Jewelry キム・イェウォン、少女時代 ヒョヨン、KARA ジヨン、SISTAR ボラ)が軸となり、青春民宿を前面に出した「青春不敗2」。しかし、先月17日、ガールズグループの涙の中で1年間の放送を終えた。低い視聴率のためだった。もはやアイドルが視聴率を保障することはないということを気づかせてくれた。◆シットコム―復活の成績表とその可能性KBSシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)が4年ぶりに復活した。スタートを切った「天女がいなきゃ?!」は少しだけ地上に降りてきた変わった天女の親子チェファ(ファン・ウスレ)とワンモ(シム・へジン)が天の羽衣を無くしたため、地上で暮らすことになったことで経験するハプニングを描いた。チャ・インピョが初めてコミカル演技に挑戦し、関心が高まったが、反応は微々たるものだった。「天女がいなきゃ?!」の後番組として放送されている「ファミリー」(旧「黙ってファミリー」)も初めは苦戦を強いられた。しかし、回を重ねるごとに自己最高視聴率を更新し、凄まじい底力を発揮している。最近、メインキャストはもちろん、年寄りと子供、周辺人物まで自分の居場所を見つけ、ヨル・ヒボン(パク・ヒボン)、チャ・ジホ(シム・ジホ)、ウ・ジユン(パク・ジユン)、アル(ミン・チャンギ)のラブラインが本格化し、面白さが高まっている。KBSシットコムの華麗なる復活になるかは「ファミリー」の活躍にかかっている。また、「ファミリー」後番組として知られている「一抹の純情」にも注目が集まっている。2組の夫婦と子供たちの愛と友情を描いたこの作品は、シットコム「オールドミスダイアリー」のチェ・スヨン脚本家とJTBC「清潭洞(チョンダムドン)に住んでいます」、映画「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」のイ・ナムギュ脚本家が執筆を担当したということだけでも視聴者の反応が熱い。
チン・セヨン、もっとも記憶に残る作品は「カクシタル」
女優チン・セヨンは今年、誰より一生懸命に演技をして、ファンからも愛された。SBSドラマ「私の娘コンニム」で初主演、そしてKBS 2TVドラマ「カクシタル」、SBSドラマ「蒼のピアニスト」など3本の主演を引き続き演じ、来年の活躍がより一層期待される女優となった。休まずに走ってきたチン・セヨンが、最近「蒼のピアニスト」の撮影を無事に終え、マイデイリーとのインタビューに答えた。「もうすぐインタビューのスケジュールを終えて、今週から共に苦労した事務所の人たちと一緒にタイ旅行に行きます。冬には家族とも旅行に行く予定です。その後の具体的なスケジュールはまだ決まっておらず、演技のレッスンは基本的に受けながら、運動をして、友達にも会う予定です」ドラマ「私の娘コンニム」「カクシタル」「蒼のピアニスト」の撮影を終え、自分の力量を見せたチン・セヨン。休む暇もなく、毎日撮影現場で寝ることが全てだったが、疲れたそぶりを見せず、いつものように明るい笑顔でインタビューに応じてくれた。「三つの作品を引き続き撮影しながら、秋夕(チュソク:韓国のお盆にあたる祭日)に休みを頂きましたが、合わせて3日も休んでないです。いつも寝れなくて、撮影が終わって家に戻って横になっても寝れないんです(笑) 演技する全ての人の苦労は一緒ですからね。毎回集中して、最善の努力を尽くしているので、思っているほど大変なことではありません。台本を見る時、精神的に辛い部分もありましたが、楽しくて貴重な経験でした」チン・セヨンの最も記憶に残る作品は「カクシタル」だ。他の作品ももちろんチン・セヨンにとって大切だが、興行性と作品性、そして歴史的な意味まで「カクシタル」は多くのことを理解させてくれる重要な作品だった。「どうしても最も記憶に残っているのは『カクシタル』です。地方を往来しながら撮影したのも初めてだったし、ジャンル自体も時代劇で、独立関連の内容を扱った作品でした。また、アクションにも挑戦することができました。あまり出会う機会のないジャンルなので、今後も記憶に残ると思います。私とっては恩人のような作品です」昨年SBS演技大賞でニュースター賞を受賞した時には「私の名前を知らない人がいたらどうしよう」という心配をしたチン・セヨンだが、もはや無名ではない。彼女はチン・セヨンという女優を一般人が知っているかという質問に対し、「まだまだです」と謙遜したが、周囲の人々は既に彼女の人気を実感している。「どうやら以前よりは知られているようです。特に家族と外食する時、人々に気付いてもらえるので不思議な感じです。兄が一人いますが、冗談で私に『もう、妹と一緒に歩けない。僕も素敵にしないといけない』と言ったことがあります。親もすごく喜んでくれて、精神的にもたくさん応援してくれています」一生懸命に働いた対価であろうか。チン・セヨンは最近、自身が望んでいた化粧品広告も撮った。「いつも撮ってみたい広告を聞かれると化粧品広告だと応えていました。今回、撮ることができて本当に嬉しかったです」チン・セヨンは先月プロ野球選手であるリュ・ヒョンジン、チュ・シンスと一緒にSBSバラエティー番組「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」(以下「ランニングマン」)に出演した。リュ・ヒョンジン、チュ・シンス選手の活躍の中、チン・セヨンも特有の明るい笑顔とあどけなさで視聴者から注目を集めた。「私はもともとよく笑う方です。『ランニングマン』自体も本当に楽しかったです。終わってリュ・ヒョンジン選手からトロフィーを頂き、本当に感謝しています。もう一度出演する機会があれば、今度は意欲的に挑戦してみたいです。私がこの先、今よりもっと有名になったときMBC『黄金漁場-ヒザ打ち導師』に出演してみたいです。カン・ホドンさんを一度美容院で見かけたことがあるが、本当に不思議な感じでした(笑)」チン・セヨンは短い休憩期間を持った後、再び作品を通じてファンの前に現れる予定だ。チン・セヨンの来年の計画はまた、ひたすら演技である。「来年も一生懸命がんばって、今年のような成果を得たいです。今後は演技の実力を積み重ね、与えられる作品全てに最善の努力を尽くしていきます」
【スターコラム】チュウォン“もっと大きな夢に向かって” ― Vol.3
悪役で強烈な印象を残した。切ないながらも甘いロマンスを披露し若手スターとして浮上した。善と悪を行き来する内面の演技を通して演技力を認められた。ライジングスターから次世代演技派俳優という賛辞を得るまで、チュウォンは注意深く足を運んだ。助走を終え、次は這い上がる番だ。夢を広げていく彼の羽ばたきに、奥ゆかしい香りが漂うように。/編集者NAVER スターコラム 第3回:チュウォン「カクシタル」2012年5月30日~9月6日 暑かったけど、幸せだった2010年から1年に1つの作品に着実に出演してきた。全て記憶に残るが、最近終えた「カクシタル」に一番愛着がある。肉体的にも、精神的にも非常に厳しかったが、それだけ僕を成長させてくれたドラマだと言いたい。僕が担当したイ・ガントという人物は、家族に対する苦しみがある。また、木村シュンジ(パク・ギウン)という友人との運命的な対決による苦しみも経験しなければならなかった。確かに木村シュンジとは、かけがえのない親友だったけれど撮影をしながら「どうしてこうなってしまったのだろう」と疑問に思うほど、胸が熱くなった。第3者の立場から見ても、イ・ガントと木村シュンジの関係は、胸が痛くなるしかなかった。二人とも一番親しい友人の家族を殺さなければならない運命に置かれ、それによって対立もより激しくなった。本音を語り合ったり、大変なときは肩に寄り添って慰めてくれた木村シュンジが、一晩で敵になった状況で、お互いを疑い、憎むようになった二人の現実に思わず涙が出た。この気持ちは、実際に撮影しながらも続き、木村シュンジ役のギウン兄さんとも作品に関する話をしながら「僕たち、どうしてこんな風になってしまったのだろう」と言うほど心が痛んだ。そのため「カクシタル」のラストシーンも、さらに胸が締めつけられる思いだった。イ・ガントが愛する全ての人を手放さなければならなかったためだ。心より嗚咽するしかない状況が自然に作られたと言えるのだろうか。どれほど泣いたのか、今でもそのときを思い出すと涙が出そうだ。イ・ガントとして生きているときは、二重生活を送ることが大変だった。劇中の人物だけを騙さなければならないのか、そうでなければ全てのものを見ている視聴者も騙さなければならないのか。その微妙な境界を表現することが大変だった。序盤は、キャラクターの歴史を理解することで感情を引き出すことが難しかったが、後半は心理的に疲れた。言葉通り善と悪を行き来しなければならなかったし、最後には我慢していた全てのものを噴出しなければならなかったため、体力的に厳しかった。ラストシーンでイ・ガントは、オ・モクダン(チン・セヨン)の死を目にし、大声で泣いた。このシーンを見て多くの方々が一緒に泣いたとおっしゃった。また、一部では「もうちょっとカメラに気を遣えば良かったのに」という反応もあった。だが、高校時代から「演技をするときは、顔には気を遣わないようにしよう」という僕なりの演技の哲学があった。僕の顔がカメラにどう映されているのか、綺麗に見えるのかに気を遣うと、真の演技ができないと思ったためだ。見た目にこだわらなければ、誰でも共感できる真の演技を見せることができると思う。「製パン王キム・タック」を終えて、母校の教授の頼みで後輩に講義したことがあるが、そのときもそのような話をした。「見かけにこだわらないように」と。これは、役者にとって一番重要な姿勢で、俳優チュウォンの哲学でもある。3月から「カクシタル」のために走ってきた。暑かったし、台風もあって、俳優だけでなくスタッフも本当にたくさん苦労した。撮影現場までの距離も遠かったし、移動時間が長くて体力的にも大変だった。非常に暑い日に暑苦しい制服を着て、ある日は息の詰まるような思いがして少し休憩をお願いしたこともある。それにも関わらず、幸いにも撮影現場はいつも和気藹々とした雰囲気だった。良いスタッフ、俳優と一緒だったから頑張れた。先輩たちの配慮で勇気を出せたし、視聴者の皆さんに僕たちの汗と涙の努力を分かっていただけて、笑うことができた。今でも、そして今後も伝えていきたい。「カクシタル」は本当に幸せな作品だったと。9月6日 また誰かと出会う準備を!これまで演じてきたキャラクターの中で一番良かった人物?「カクシタル」のイ・ガントだ。俳優として表現することの多いキャラクターだったし、撮影しながらたくさんのことを考えた。もう一歩跳躍させてくれたイ・ガント!それだけ役に対し悩んだし、研究した。俳優になっていく一つの過程を「カクシタル」を通じて経験した。今までは僕の実際の年齢より年上の役割を主にしてきた。ささやかな望みがあるとすれば、これからは実際の年齢に合うキャラクターも演じてみたいということだ。あまりにも強い人物を演じたので、力を抜いて美しい役にも一度挑戦してみたいと思う。ドラマのキャラクターに没頭するため、毎回撮るたびに努力し、集中しようとする。そして、監督の「カット」という合図を聞くと、空しい気持ちがしばらく続く方だ。イ・ガントへ完全に別れを告げるためには、もっと時間が必要になると思う。家族、友人と近いところでも旅行に行って、些細な日常の幸せを満喫したい。色々と話も交わして、日差しの良い日に歌も聞きたい。イ・ガントとは寂しいけれど、美しいお別れをしなきゃ。そして、また新しい誰かに出会う準備をする!たくさんのことを得た作品「カクシタル」で成熟しただけに、次の作品ではファンの皆さんからいただいた身に余る愛をお返ししなければならない。真の俳優に生まれ変わるために最善を尽くしますので、今後ともたくさんのご声援と愛情をお願いします。皆さんの信頼と愛情をそのまま作品の中に反映する俳優、チュウォンになります。今日より、明日がもっと期待されるチュウォン!もっと大きい夢に向かって、ファイト!文:チュウォン「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。
【スターコラム】チュウォンのドラマ旅行「カッコいい男の饗宴」 ― Vol.2
ドラマ3本で確実にホットなスターになった俳優、チュウォン。とりわけ先輩俳優との共演が多かった彼だ。青春期にある男女の物語を描くミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)ではなく、家族の物語を盛り込むドラマで役者としてより一層成長したチュウォン。先輩俳優からの助言と励ましは、彼にとってもっとも大切な支えとなっている。/編集者NAVER スターコラム:チュウォン2010年6月29日「製パン王キム・タック」チョン・グァンリョル先輩のオーラとカリスマ!すべてが新しくて馴染めなかった「製パン王キム・タック」。悪役というプレッシャーが、僕をさらに緊張させた。また「うまくやらないと。作品に迷惑をかけてはならない」というプレッシャーも。同年代の俳優たちよりも、先輩が多い現場だった。もしかして何か間違いはしないかとびくびくしていた僕に、もっとも配慮してくださったのはチョン・グァンリョル先輩!普段も色々気を遣ってくださったチョン・グァンリョル先輩は、凍り付いている僕に色々温かい言葉をかけてくださり、演技の面でもたくさん助言をしていただいた。今振り返っても、本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。チュウォンとチョン・グァンリョルは?コソン食品の会長ク・イルチュン役を演じたチョン・グァンリョルは、ク・マジュン役のチュウォンとは法的な父子関係。でも実の父親ではない。信念が強く厳しいイルチュンは「一生懸命働き、最善を尽くした分、結果が得られる」という考え方を持って生きる人物で、彼の実の息子はマジュンの宿命のライバル、キム・タック(ユン・シユン)。マジュンはイルチュンの愛を求め、イルチュンはそんな彼よりタックへの切なさの方が大きい。演技をするとき、チョン・グァンリョル先輩は特有のオーラを出す。見る人まで緊張させるので、その瞬間自然に役に入り込むしかなかった。カリスマ性溢れる、先輩だけのオーラにあやかりたい。向かい合って共演するときは、同じ男の目から見ても「カッコいい」という言葉が自然に出てくるほどだ。特に、深い眼差しは、先輩の演技をさらにカッコ良くしていると思う。僕も長く演技をしていたら、先輩のようにカッコいい眼差しを持つ俳優として成長できるだろうか!2011年8月6日「烏鵲橋の兄弟たち」最高の呼吸!ファン家の4兄弟雰囲気が最高だった「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」。特にファン家の4人の兄弟の呼吸は、今考えても最高だった。相性が良すぎて、一緒にカラオケにいってカツラを被って歌いまくって、本当に楽しく遊んだ記憶が今も強く印象に残っている。当時を思い浮かべると、また笑えてきた!年も皆それほど違わなかったので、本当に兄弟のようにしていた。チュウォンとファン家の兄弟たち?烏鵲橋農場のファン家の兄弟の3男、テヒ役を演じたチュウォン。上に兄が二人、下に弟が一人いる。長男のテシク(チョン・ウンイン)は、長男としての責任感は強いが能力はない人物で、優柔不断で小心者。次男のテボム(リュ・スヨン)は、幼い頃から優等生のエリートで、何でも完璧にやり遂げなければならない勝負師。人間として、記者としては完璧だが、どこか足りない。末っ子のテピル(ヨン・ウジン)は、カッコつけたがりの女たらしで、話術も巧みで手腕もよく、愛嬌も溢れている!ウンイン兄さん、スヨン兄さん、ウジンさん皆とこれまでも連絡を取り合い、しばしば会っている。互いに新作に取り掛かれば応援したり。「烏鵲橋の兄弟たち」を撮るとき、もっとも良かったのは、皆それぞれ、違う演技観を持っているにも関わらず、お互いを尊重していたこと。それでドラマが視聴者に大いに愛されることができたんだと思う。俳優たちの呼吸がよく合っていたので、その雰囲気がテレビを通じても十分伝わったのではないかな。ウンイン兄さんは、新人の僕に何か話しかけるのが気まずい場合もあっただろうに、まったくそんな素振りなく気さくに話してくれた。ウンイン兄さんは本当に、最高だった!2012年5月30日「カクシタル」キム・ウンス先輩の拍手同年代の俳優が多かった「カクシタル」。パク・ギウン、チン・セヨン、ハン・チェアもとても素敵だったが、今までもっとも記憶に残る素敵な方は、キム・ウンス先輩だ。後輩たちは、先輩の前で緊張するしかない。特に、演じる撮影現場では、先輩に一言話しかけるのも難しいほどだ。その上僕はもともと社交的な性格ではないので、先輩に近づくのが本当に大変だった。しかし、キム・ウンス先輩は自分の方から近づいて来てくださった。序盤の演技で、「こうやったら良くないかな」と助言もしてくださったし、いつも気を遣って下さった。当時も本当に感謝したけれど、作品が終わってからも長く心に残っているほど、感謝している。チュウォンとキム・ウンス?兄(シン・ヒョンジュン)に継いで第2のカクシタルとして活躍したガント役のチュウォン。彼は有能な巡査としての暮らしを続け、二重生活をしている。チュウォンとは同僚でもあり、また敵でもあるコンノコウジ(キム・ウンス)。総督部の警務局長で、超エリート官僚だ。軍人でない行政家らしく、客観的で合理的な思考方式を貫き、能力あるガントを寵愛する唯一の人物だった。ドラマが進むほど先輩の前で緊張しなくなり、そうなると演技においても自信がついて思うままやることができた。キム・ウンス先輩は僕の演技が終わったら「よくやった」と褒めてくださり、拍手までしてくださった。「うまくやっているのかな」と悩んでいるときに聞こえてくる先輩の拍手は、本当に大きな力になった。先輩の言葉と拍手、激励はドラマをリードするガントの支えとなった。遠い未来に、僕も後輩と演技することになったら、いっぱい褒め、励ましてやれる先輩になりたいと心に決めるようになった瞬間だった。「先輩たち、本当に、本当にありがとうございます!」文:チュウォン「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。
【スターコラム】チュウォン「僕の彼女たち」 ― Vol.1
俳優チュウォンはある日突然、彗星のようにという表現がぴったりの若手スターである。ミュージカルでデビューした彼は、3本のドラマで主演として活躍し、最高のスターとなった。そして着実に活動の幅を広げていった。人々は俳優チュウォンに対して関心を持ち始め、彼はバラエティ番組でも大活躍し、高い人気を集めている。これから彼と彼の3本のドラマを振り返りたい。マジュンとテヒ、そしてガントとして生きた彼の2010、2011、2012年のストーリーが始まる。/編集者NAVER スターコラム:チュウォン2010年6月29日「製パン王キム・タック」子供のとき憧れた元S.E.S.のユジン先輩が僕の目の前に「製パン王キム・タック」は、今振り返ってみると、心の余裕がなかった作品だ。テレビデビューした作品である上、担当した役もドラマの中心人物だったためだ。人物の役柄を設定するときは、主に監督さんや脚本家さんとたくさん相談をするほうだ。実際にこの作品をするときも、脚本家に週に1回電話をかけ、分からないことを質問したり話をしたりした。そして監督とは撮影に入る前にたくさん話したし。実際悪役は役者にとって心理的にも疲れるし、大変な作業だ。だから僕にとってマジュンは意味のある人物だ。ク・マジュン?コソン家の次男であり、コソン食品の後継者。優越感に浸っていて刺々しく気難しい性格だ。負けず嫌いで人に負けることは絶対我慢できない。父親譲りのタックに強い劣等感を持ち、それが最後まで彼を不幸にさせ、破局を迎えてしまう残酷だが哀れな男。マジュンとして生きていたときも、そして今もいつも考えることだけど、演技をするときは手放すことが必要だ。その時の僕は余裕がなく寂しい子供だった。不安と負担を少しだけでも手放すことができれば良かったのに。そのとき僕を導いてくれた人はユジン先輩だ。学生の時憧れの対象だったユジン先輩との共演は、まるで夢のようだった。ファンとして見てきた人と同じ作品に出演することが不思議でならなかった。演技をしながら徐々に知り合っていった時間も忘れられないと思う。ユジン先輩は右も左も分からない僕をちゃんと導いて下さった。多数の作品での経験から得たことをたくさん教えてもらった。憧れのユジン先輩のリードのおかげで、やっと誕生できたマジュンだった。男女の共演でもっとも重要なのは配慮だと思う。そして、何より心を開いていなければならず、劇中の人物になって相手に心を開かないと、演技で視聴者から共感を得ることはできないと思う。僕は過去の自分の憧れに心を開き、マジュンもそれに応えた。2011年8月6日「烏鵲橋の兄弟たち」しごいていた後輩が恋人になる「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」は本当に現場の雰囲気が最高に良い作品だった。スタッフや先生たちはもちろん、先輩や同年代の俳優たちとも息がすごくぴったりだった。そのため、雰囲気も自然と良くなるしかなかった。テヒとして生きている間、実際にも本当に温かい家族たちに癒されていた。ファン・テヒ?気難しく逞しい刑事、ファン家の三男だ。生みの父を交通事故でなくし、母が再婚して、チャンシクとボクジャの三男として育った。頑固でお世辞も言わず、口数も少ない。融通が利かない几帳面で、わがままな人の行動が我慢できない。諦めを知らず、根性と勢いだけは最高!テヒは気難しく冷静な人物だった。僕はそんな彼をなりたい人物と定義する。年上には礼儀正しく、またシニカルなようで純粋な一面を持っている。何より愛する女性のために身を投じられる、個人的には本当になりたいキャラクターだった。そんな彼に愛の感情を吹き入れた人はユイだ。テヒになった僕は、ガールズグループAFTERSCHOOLで活躍していたユイとラブストーリーを作り上げた。甘く美しいシーンは、誰より視聴者にきれいに見えなければならないため、そんなところがプレッシャーにもなった。共感を導き、実際にその人物になりきって演技をするのは容易ではないが、テヒを作るために本当にたくさん努力をした。ユイとは同じ大学の先輩後輩の関係だ。学校に通っていたときから可愛がっていた後輩だった。僕は大学時代、学校にほぼ住んでいたような学生だった。作業して練習して毎日を一緒に過ごしたが、その中の一人がユイだった。どの後輩より頑張る姿を見せてくれた。可愛がっていた後輩と恋人として共演すると思ったら、変な気持ちだった。大学時代、僕は怖い先輩だった。後輩たちにどこまでも寛大で優しいタイプではなかった。そのためだろうか。「烏鵲橋の兄弟たち」が始まり、序盤までユイは僕に丁寧に挨拶していた。たぶん、ユイはそのときまでも僕のことを接しにくく感じていたようだ。しかし、ドラマが展開するにつれ、僕たちの共演は自然になり、今は本当に仲良くなった。ユイと僕が共演した作品で賞をもらい、視聴者からも良い評価を得たりもしたので、僕も気分が良かった。2012年5月30日「カクシタル」子供のような純粋さ同じ年頃の俳優たちとの共演だったため、より記憶に残る作品「カクシタル」。一番大きく変わった点は、このドラマをしてからの人々の反応だ。お年寄りから幼い子供たちまで僕を知ってくれて、不思議な気分だったというか。イ・ガント?鐘路(チョンノ)警察署の刑事。しぶとくタフな性格の持ち主だ。王が支配する朝鮮ではなく、領主に靴を履かせていた部下が最高の統治者になる国、大日本帝国に忠誠を誓うことを決め、避けられない運命の荒波を越えていこうとする。ガントは二重生活をしなければならなかった。カクシタルとして、そして巡査として。そのため混乱も覚えた。また、真夏の撮影だったため、とりわけ暑かった今年の夏、制服を着て演技をするのは容易なことではなかった。それでも何とか乗り切れたのは、スタッフへの信頼、共演する俳優たちとも仲が良かったためだった。作品についてたくさん話し合ったり、本当に楽しかった。このすべてによって暑さを忘れることができた。チン・セヨンは僕より年下で可愛いく、僕になついて撮影中にいつも笑って楽しく演技をした。高校を卒業したばかりのセヨンは愛嬌たっぷりで、大変な中でもいつも笑顔を失わず、かえってスタッフを元気づけた。実は、僕はこのドラマで初めて会った。スタッフたちは「カクシタル」の女優のキャスティングをめぐって悩んでいた。ある日、監督がセヨンの写真を僕に見せ、意見を聞いた。僕は写真の中のセヨンを見て、モクダンのキャラクターにぴったりだと思った。実際に会ったセヨンはさらにモクダンのイメージと似ていた。実際の性格は非常に明るく、時には子供みたいに無邪気だ。女優として第一歩を踏み出したセヨンが、「カクシタル」で見せたようにいつも真面目であればと思う。明るく真面目なセヨンを先輩たちもとても可愛いがった。それで指導をしてあげることにし、僕も「こうしよう」と話をしながら会話で演技をしていった。顔だけではなく、心まできれいなパートナーに出会い、そのおかげで僕も輝くことができた。マジュンの初恋、テヒの妻、ガントの純愛に感謝の気持ちでいっぱいだ。文:チュウォン「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。
チュウォン&SUPER JUNIOR シウォン、演技と実際の姿の“魅力的なギャップ”
最近ドラマでは女優たちの意外性のある後ろ姿ではなく、スターたちの魅力的なギャップが視聴者の心を引きつけている。イケメンの若手スター、チュウォンとSUPER JUNIORのメンバーで俳優のシウォンが、ドラマのキャラクターと正反対な実際の姿で魅力的なギャップをアピールしている。チュウォンは、KBSドラマ「製パン王キム・タック」での悪役で初めて世間に顔を知らせ、KBSドラマ「カクシタル」では日本統治時代の神出鬼没の英雄、ガント役でカリスマ性あふれる姿を見せてくれた。その彼がKBSバラエティ番組の「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)では可愛いくて隙のある姿を見せ、ドラマの中のイメージとは正反対の愛嬌たっぷりの末っ子に変身し、視聴者を驚かせた。特に、チュウォンは「カクシタル」と「1泊2日」に同時期に出演し、一週間の間に両極端のキャラクターを視聴者に披露し、彼だけの魅力的なギャップを存分にアピールした。チュウォンは13日、KBSバラエティ番組「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンチャング)」に出演し、洗練された外見とは違う純粋な少年のような姿で話題を集めた。彼は、同日の放送で「ロミオとジュリエット」を読むたびに、泣いて心を痛めた経験を打ち明け「幼い頃から愛だけは計算せずにしなければならないと思った」と言いながら涙を流した。また、チュウォンは「恋愛するとき、駆け引きはしない」とし「毎朝彼女にモーニングコールをして、彼女が夜眠るまで待ってから寝た」と明らかにして、これまで隠してきた優しい男としての姿を見せた。俳優でグループSUPER JUNIORメンバー、シウォンは最近ドラマで意外な姿を見せ、話題を集めている。彼は2005年にSUPER JUNIORのメンバーとしてデビューし、洗練されたチャドナム(冷たい都会の男)のイメージを築いてきた。また、彼は2007年中国の武侠映画「墨攻(ぼっこう)」で役者としてデビューし、2010年から2011年にかけてSBSドラマ「ATHENA-アテナ-」、KBSドラマ「ポセイドン」のような大作に出演し、男性らしい魅力をアピールした。だが、5日からスタートしたSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」では、これまでの真剣なイメージとは違う虚勢を張るトップスター、カン・ヒョンミン役を自然に演じ、ギャップのある姿を見せている。彼は、劇中で憂いに満ちた眼差しのイケメンでトップスターになったが、実は単純でお金に目がない俗物のキャラクターを演じている。シウォンは、12日の放送でアンソニー・キム(キム・ミョンミン)が巨額のギャラを提案すると、「行く、行く!」と叫びながら喜び「ハリウッドに進出する」と自己陶酔しているカン・ヒョンミンを自然な演技で披露し、笑いを誘った。また、彼はイケメンなのにコミカルな眼鏡をかけ、コミカルなポーズでコンピューターゲームに没頭している姿を見せ、視聴者を爆笑させた。人々は、スターのギャップのある姿から思わぬ一面を見つけ、彼らの魅力にもう一度はまる。そして、スターは自身の違う面を見せることで、より多様なイメージで人々に近づくことができる。チュウォンとシウォンもそうだ。彼らは魅力的なギャップを見せた今、より幅広い演技を抵抗感なく見せられるようになった。
チュウォン、理想のタイプを公開「ハン・チェアよりはチン・セヨン」
俳優チュウォンの理想のタイプが公開され、ネット上で話題となっている。チュウォンの理想のタイプは、韓国で10日に放送されたケーブルチャンネルStoryOn「イ・スンヨンと100人の女性」を通じて公開された。この日、俳優シン・ヒョンジュンは映像を通じてKBS 2TVドラマ「カクシタル」で共演したチン・セヨンとハン・チェアの中で一人を選ぶことになったら誰を選ぶのかと質問した。チュウォンは迷うことなくチン・セヨンと答えた。また「『ウララ・カップル』の制作発表会の時、シン・ヒョンジュンさんがハン・チェアさんに披露したサプライズのイベントを見た。その様子を思い出すと、僕はチン・セヨンさんのほうに傾くしかない」と打ち明け、笑いを誘った。これに先立ち、シン・ヒョジュンは9月26日に行われたKBS 2TVドラマ「ウララ・カップル」の制作発表会でハン・チェアに不意打ちのキスをするようなパフォーマンスを披露し、話題となった。この日、チュウォンは今の自分を作ってくれたミュージカル俳優時代やファーストキスの思い出などを公開した。