【スターコラム】チュウォンのドラマ旅行「カッコいい男の饗宴」 ― Vol.2
ドラマ3本で確実にホットなスターになった俳優、チュウォン。とりわけ先輩俳優との共演が多かった彼だ。青春期にある男女の物語を描くミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)ではなく、家族の物語を盛り込むドラマで役者としてより一層成長したチュウォン。先輩俳優からの助言と励ましは、彼にとってもっとも大切な支えとなっている。/編集者
NAVER スターコラム:チュウォン2010年6月29日「製パン王キム・タック」……チョン・グァンリョル先輩のオーラとカリスマ!
すべてが新しくて馴染めなかった「製パン王キム・タック」。悪役というプレッシャーが、僕をさらに緊張させた。また「うまくやらないと。作品に迷惑をかけてはならない」というプレッシャーも。同年代の俳優たちよりも、先輩が多い現場だった。もしかして何か間違いはしないかとびくびくしていた僕に、もっとも配慮してくださったのはチョン・グァンリョル先輩!普段も色々気を遣ってくださったチョン・グァンリョル先輩は、凍り付いている僕に色々温かい言葉をかけてくださり、演技の面でもたくさん助言をしていただいた。今振り返っても、本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。
チュウォンとチョン・グァンリョルは?
コソン食品の会長ク・イルチュン役を演じたチョン・グァンリョルは、ク・マジュン役のチュウォンとは法的な父子関係。でも実の父親ではない。信念が強く厳しいイルチュンは「一生懸命働き、最善を尽くした分、結果が得られる」という考え方を持って生きる人物で、彼の実の息子はマジュンの宿命のライバル、キム・タック(ユン・シユン)。マジュンはイルチュンの愛を求め、イルチュンはそんな彼よりタックへの切なさの方が大きい。
演技をするとき、チョン・グァンリョル先輩は特有のオーラを出す。見る人まで緊張させるので、その瞬間自然に役に入り込むしかなかった。カリスマ性溢れる、先輩だけのオーラにあやかりたい。
向かい合って共演するときは、同じ男の目から見ても「カッコいい」という言葉が自然に出てくるほどだ。特に、深い眼差しは、先輩の演技をさらにカッコ良くしていると思う。僕も長く演技をしていたら、先輩のようにカッコいい眼差しを持つ俳優として成長できるだろうか!
2011年8月6日「烏鵲橋の兄弟たち」……最高の呼吸!ファン家の4兄弟
雰囲気が最高だった「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」。特にファン家の4人の兄弟の呼吸は、今考えても“最高”だった。相性が良すぎて、一緒にカラオケにいってカツラを被って歌いまくって、本当に楽しく遊んだ記憶が今も強く印象に残っている。当時を思い浮かべると、また笑えてきた!年も皆それほど違わなかったので、本当に兄弟のようにしていた。チュウォンとファン家の兄弟たち?
烏鵲橋農場のファン家の兄弟の3男、テヒ役を演じたチュウォン。上に兄が二人、下に弟が一人いる。長男のテシク(チョン・ウンイン)は、長男としての責任感は強いが能力はない人物で、優柔不断で小心者。次男のテボム(リュ・スヨン)は、幼い頃から優等生のエリートで、何でも完璧にやり遂げなければならない勝負師。人間として、記者としては完璧だが、どこか足りない。末っ子のテピル(ヨン・ウジン)は、カッコつけたがりの女たらしで、話術も巧みで手腕もよく、愛嬌も溢れている!
ウンイン兄さん、スヨン兄さん、ウジンさん皆とこれまでも連絡を取り合い、しばしば会っている。互いに新作に取り掛かれば応援したり。「烏鵲橋の兄弟たち」を撮るとき、もっとも良かったのは、皆それぞれ、違う演技観を持っているにも関わらず、お互いを尊重していたこと。それでドラマが視聴者に大いに愛されることができたんだと思う。俳優たちの呼吸がよく合っていたので、その雰囲気がテレビを通じても十分伝わったのではないかな。
ウンイン兄さんは、新人の僕に何か話しかけるのが気まずい場合もあっただろうに、まったくそんな素振りなく気さくに話してくれた。ウンイン兄さんは本当に、最高だった!
2012年5月30日「カクシタル」……キム・ウンス先輩の拍手
同年代の俳優が多かった「カクシタル」。パク・ギウン、チン・セヨン、ハン・チェアもとても素敵だったが、今までもっとも記憶に残る素敵な方は、キム・ウンス先輩だ。後輩たちは、先輩の前で緊張するしかない。特に、演じる撮影現場では、先輩に一言話しかけるのも難しいほどだ。その上僕はもともと社交的な性格ではないので、先輩に近づくのが本当に大変だった。しかし、キム・ウンス先輩は自分の方から近づいて来てくださった。序盤の演技で、「こうやったら良くないかな」と助言もしてくださったし、いつも気を遣って下さった。当時も本当に感謝したけれど、作品が終わってからも長く心に残っているほど、感謝している。
チュウォンとキム・ウンス?
兄(シン・ヒョンジュン)に継いで第2のカクシタルとして活躍したガント役のチュウォン。彼は有能な巡査としての暮らしを続け、二重生活をしている。チュウォンとは同僚でもあり、また敵でもあるコンノコウジ(キム・ウンス)。総督部の警務局長で、超エリート官僚だ。軍人でない行政家らしく、客観的で合理的な思考方式を貫き、能力あるガントを寵愛する唯一の人物だった。
ドラマが進むほど先輩の前で緊張しなくなり、そうなると演技においても自信がついて思うままやることができた。キム・ウンス先輩は僕の演技が終わったら「よくやった」と褒めてくださり、拍手までしてくださった。「うまくやっているのかな」と悩んでいるときに聞こえてくる先輩の拍手は、本当に大きな力になった。先輩の言葉と拍手、激励はドラマをリードするガントの支えとなった。
遠い未来に、僕も後輩と演技することになったら、いっぱい褒め、励ましてやれる先輩になりたいと心に決めるようになった瞬間だった。「先輩たち、本当に、本当にありがとうございます!」
文:チュウォン
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- 記者 :
- Kstyle編集部、編集 : ファン・ヨンヒ(イシューデイリー局長)
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