傷だらけのふたり
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映画「傷だらけのふたり」ソン・セビン“アドリブで端役から助演級に!”
長い髪、大きな瞳が印象的だったプロフィール写真を見て思い浮かべたイメージは向かい合ってから5分も経たないうちに壊れてしまった。面白い話には手を叩きながら笑い、ギャグまで披露する。ひとしきり笑って「思っていたのとはかなり違う」と言ったら「そうでしょう?体験してみたら外見と違うことがばれてしまいます」とにっこり笑う彼女は女優ソン・セビンだ。ソンセビンは2010年、ドラマ「三姉妹」でデビューし、ドラマ「コーヒーハウス」や映画「きみはペット」「City in Blossom」に出演した。しかし、本格的に顔を広めたのはドラマ「二人の女の部屋」と映画「傷だらけのふたり」を通じてである。「二人の女の部屋」でスヒョク(カン・キョンジュン)の世間知らずの妹スヒ役に扮し、初めて長編ドラマの最初から最後までに出演したソン・セビンは「実際そんなに派手なタイプではない。役によって様々な姿を見せることができるという点で演技が本当に好きだ」と笑って見せた。工科大学の女子学生好奇心で演技に入門するまで幼い頃から歌手を夢見ていたが、勉強してこそ大学に行けるという考えだけで学校と塾を行き来する学生時代を送ったソン・セビンが選んだ専攻は環境工学科。新入生歓迎会の時にあまり飲めないお酒をサバル(大きな器)に注いで飲み、講義室に座って微積分を解きながら工科大学の女子学生として過ごしていた彼女が演技に入門した理由は、単なる好奇心だった。「よく路上スカウトされました。人が何度も誘われると関心?好奇心?みたいなものが出てきますね。それが始まりでした。習ってみたらもっと面白かったんです。やりたいことも多くなりましたし。専門的に演技を学びたいという考えで映画科に転科しました。それで初めて映画科の授業に入りましたが、本当に不思議でした。いつも座って微積分ばかり解いていることが講義だと思っていましたが、そこでは体を動かす遊びが授業になるんです(笑) その時『これが私の道なのか』と思いました」それから新しい世界が繰り広げられた。「なぜもっと早くこれを始めなかったのか」と思うほどだった。新しい専攻で会った人たちは平凡に生きてきた自身と考えから違った。その時からソン・セビンは自身も知らなかった才能を見つけた。結果的に遠回りしてしまったのだが、ソン・セビンは「それにはもっと感謝する」と話す。それだけもっと演技の大切さに気付いたためだ。「本当に(演技が)好きだから欲も出ます。本当に良い演技をお見せしたいのですが、そんはふうに演じていると演技があまりにも演技のように見えてしまいます。何も恐れずに演技していた大学時代がもっと新鮮だったのではないかと思います。社会に出て広い世界を見たら『まだ学ぶべきことが多い』と思い、悩みも大きくなります。それで私は今が思春期です。演技を上手くしたいし、続けたいのでスターになりたいという思いより本当にリアルに演技する女優になりたいです」そんなことから最近韓国で公開された映画「傷だらけのふたり」で、ホジョン(ハン・ヘジン)の同僚ヘギョンを演じたことはソン・セビンには悩みを吹き飛ばす経験だった。当初、端役だったこの役はソン・セビンのおかげで一気に助演級になった。あらかじめ準備したアドリブをオーディションで披露したことが功を奏した。ソン・セビンは「状況にはまって考えているうちに予想しなかった部分で(見る人を)笑わせる一言が思い浮かんだようだ。すっぴんで田舎の娘のように出てくるが、本当に楽しく撮影した」と伝えた。「綺麗だという言葉より面白いという言葉がもっと好きです!」大学の卒業作品として書いたシナリオの話や、「傷だらけのふたり」のオーディションのために準備したアドリブの話を聞いてみると、ギャグへの並々ならぬ情熱が感じ取れた。ソン・セビンも「人があまり考えないことをいきなり話す時がある。綺麗だという言葉より面白いという言葉がもっと好きだ」と相槌を打つ。それで女優ソン・セビンの目標の一つはシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)に出演することだ。清純で女性らしく見える外見とは違ってホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)のようだったり、ユニークな性格のキャラクターなら本当に良いだろうと言う。面白さのためならいつでも壊れる覚悟もできていると言う。「前から友達が面白いと言ってくれるときが一番良かった」と言うソン・セビンは「いつもウィットの利いた人になることが目標だった。そんな点で本当にシットコムに出演したい」と目を輝かせた。「2014年の目標は多作です。真剣に申し上げると、本当に多作がしたいです。多様な演技経験を積みたいです。もう一方では、私に似合う役に巡り会いたいです。私が上手くできることを沢山の方にお見せしたいです!」
「傷だらけのふたり」ファン・ジョンミン、信じて見られる俳優の力…損益分岐点突破
俳優ファン・ジョンミンが信じて見られる俳優であることを証明した。映画「傷だらけのふたり」(原題:「男が愛する時」、監督:ハン・ドンウク)が、累積観客数153万人(7日累積観客数153万9591人)を突破し、損益分岐点を超えた。正統派ロマンスジャンルの同映画は、ファン・ジョンミンが主演を務め、タフなヤクザの姿、1人の女性への不器用な恋とときめき、そして父と家族への申し訳ない思いまで、その表現力で観客に感動を伝える。このようなファン・ジョンミンのほかにもクァク・ドウォン、チョン・マンシク、ナム・イル、キム・ヘウン、カン・ミナの熱演が見所として挙げられる。「傷だらけのふたり」最近低迷する韓国ロマンス映画に小さな火種を撒いた作品と思われる。ファン・ジョンミンは同映画に出演したきっかけについて「韓国映画市場からロマンス映画が消えていくことが気の毒で出演することになった」と語ったことがある。また、ファン・ジョンミンはノワールジャンルの「新世界」から、コメディジャンルの「ダンシング・クィーン」、ロマンスジャンルの「君は僕の運命」まで、あらゆるジャンルを網羅するチケットパワーを持つ俳優であることを証明した。「傷だらけのふたり」は「新世界」の制作スタッフとファン・ジョンミンが再会した作品で、先月22日に韓国で公開され現在上映中だ。
映画「傷だらけのふたり」興行ランキング上昇!旧正月連休もファン・ジョンミンの底力は通じるのか?
ファン・ジョンミン主演の映画「傷だらけのふたり」(監督:ハン・ドンウク)の興業成績ランキングが上がった。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると「傷だらけのふたり」は27日、韓国国内の488ヶ所の上映館で全8万1571人を動員し、累計観客動員数71万7268人を記録し、3位となった。これで「傷だらけのふたり」は初めて「血湧く青春」をおさえ、22日に公開した韓国の新作映画の中で2位となった。さらに「傷だらけのふたり」は「血湧く青春」より上映館が80ヶ所も少なかった中での結果であるため、旧正月連休でも底力を発揮するのかどうかに期待が高まる。1人の女性を通じて振り返るようになった家族と人生に対する男のラブストーリーを描いた「傷だらけのふたり」は、「新しき世界」の制作スタッフとファン・ジョンミンの再会、信頼できる俳優たちのしっかりした演技が見どころだ。一方、ディズニー映画「アナと雪の女王」は21万1441人を追加し、興行成績ランキング1位の座をキープした。累計観客動員数は333万6410人だ。「怪しい彼女」は643ヶ所の上映館で15万9910人を動員し、2位となった。累計観客動員数は132万2568人。「血湧く青春」は560ヶ所の上映館で7万4192人を動員し、累計観客動員数99万4455人で4位となった。
ハン・ヘジン「映画『傷だらけのふたり』を通して、男性の心理が分かるようになった」
映画「傷だらけのふたり」(監督:ハン・ドンウク、制作:サナイピクチャーズ)のハン・ヘジンがキスシーンの感想を明かした。ハン・ヘジンが演じたホジョンは父の大きな借金のため身体放棄覚書をもらいに来て、自分に一目ぼれしたテイルの不器用な愛に思わず、徐々に心を開いていく女性だ。どんな状況でもプライドを無くさない堂々としたキャラクターだが、男と恋に落ちた後はスキンシップがぎこちない男にキスをリードする猪突的な姿を見せるなど、意外な姿で多くの男性観客をときめかせている。ファン・ジョンミンとのキスシーンについてハン・ヘジンは「テイルとの階段キスシーンでホジョンが積極的にアプローチする。このシーンを監督と男性スタッフがほんとに気に入っていた。『傷だらけのふたり』を通して男性の心理が分かるようになった」と伝えた。「傷だらけのふたり」は「新世界」の制作陣とファン・ジョンミンの再会、信頼して見られる俳優たちのしっかりとした演技と男女間のラブストーリーにとどまらず、人生と愛、家族についてももう一度考えさせるストーリーで関心を集めている。今月22日の韓国公開以来、順調に観客を増やしている。
映画「傷だらけのふたり」ファン・ジョンミン流のラブストーリー、切ないが熱くはない
貸金業企業の部長であるテイル(ファン・ジョンミン)は、債権回収のために会ったホジョン(ハン・ヘジン)にひと目惚れしてしまう。生まれて初めて愛という感情を知るテイルは、一般的な求愛の方法が分からず、まるで借金の取引をするかのように、会うたびに借金を減らす条件を提案する。何度も会い続けたテイルとホジョンはついに心を開き、お互いを愛するようになる。しかし、世の中は二人の愛を決して温かく見守ってくれない。15歳観覧可、22日公開。【鑑賞指数】1人の男の素朴な愛が心を切なくさせる。しかし、熱くはない6/10点 「傷だらけのふたり」はファン・ジョンミン流の正統派ロマンスだ。貸金業で働きながら荒々しい人生を生きてきた1人の男性が1人の女性に出会い、愛に目覚めるという物語だ。暴力団組織に近い仕事をする男性と平凡な女性の愛は、これまで何度も見てきた典型的な物語の構図だ。そして、二人が出会う過程から危機の瞬間まで、全てが予想可能な範囲を超えていない。この映画でテイル(ファン・ジョンミン)とホジョン(ハン・ヘジン)の愛も熱く燃えない。それでも、この映画が切ない感性を残すのは、俳優の演技力のおかげだといえる。ファン・ジョンミンは素朴で愚直なテイルの愛をホジョンに送り、ハン・ヘジンはさらに成熟した感情でテイルの愛を受け取った。ファン・ジョンミンはやはりという言葉を連発させる。恋の駆け引きを全く知らないテイルの愛と感情は、ファン・ジョンミンという素晴らしい俳優を通じてそのまま観客たちに伝わる。また、テイルはまるで「新しき世界」のチョン・チョンと「ユア・マイ・サンシャイン」のキム・ソクジュンを混ぜたような印象だ。一人の女性だけを見つめるキム・ソクジュンの一途な愛は、ホジョンへのテイルの気持ちと同じだ。激しく生きてきた人生だが、ホジョンへの愛だけはキム・ソクジュンに負けないほど純粋である。外見からはチョン・チョンの姿が連想される。ぶっきらぼうに見えるが、1人の女性だけを見つめる一途な純情派だ。ハン・ヘジンの演技は一層深まった。テイルだけではなく、誰もが惚れてしまうほどの優れた美貌に、病気の父親を介護しながら借金に苦しむ人生の疲れが重なった。キャラクター自体はあまりリアルに描かれなかったが、ハン・ヘジンからは以前より成熟した雰囲気が漂う。ファン・ジョンミンと一緒にいる姿がとてもよく似合う。ただ、2人以外のキャラクターは惜しい。テイルの兄(クァク・ドウォン)や兄嫁(キム・ヘウン)、テイルの姪(カン・ミナ)、テイルの父親(ナム・イル)など、登場する家族を上手く活用できなかった。それぞれ異なる性格と特色を持つ家族たちを物語に入れて色んなエピソードを作ったが、どれもぴんとこないのが事実だ。映画は観客に涙を流すポイントをいくつか与えているが、観客はあまり共感しないだろう。ファン・ジョンミンとハン・ヘジンの恋愛模様は熱いというより、静かな余韻を残す。そして、それが「傷だらけのふたり」の弱みである。物語の流れが典型的であるうえに、感情の幅まで大きくないので、全体的に物足りない感じがする。典型的な新派なのに、エンディングから伝ってくる感動もあまり大きくない。それは、誰でも予測できる物語の流れのせいでもあるが、2人の感情が客席のそれとは離れているからでもあるだろう。2人の愛に一緒に共感し、2人の危機に一緒に心を痛める観客はあまり多くないだろう。
映画「傷だらけのふたり」ファン・ジョンミン“40代半ばで演じるロマンス、より深みが出た”
※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。「観客数はいつもそうですが、多いと嬉しいです。『新しき世界』が470万人を動員しましたが、それを超えることが今年の目標です(笑) しかし、必死に演じ、僕の器に水をいっぱい溜めるために努力しましたが、僕の手から離れて映画館で上映されることになると『どうぞお楽しみください』としか思いません」昨年映画「新しき世界」で青龍映画賞男優主演賞を受賞し、最高の1年を送ったこの俳優。その喜びを満喫するのもつかの間、受賞するや否や荷造りをして釜山(プサン)に赴き、ユン・ジェギュン監督の映画「国際市場で逢いましょう」の撮影に合流した。賞などにとらわれず、いつも私たちの傍で最高の演技を披露するために勢いよく走ってきた彼は、まさに演技の達人ファン・ジョンミンだ。彼は2014年の1本目の作品として映画「傷だらけのふたり」を選んだ。映画「ユア・マイ・サンシャイン」以来9年ぶりに正統派ロマンスに挑戦する。これまでロマンスに対して渇きを感じていた彼にとって「傷だらけのふたり」は「新しき世界」と「生き残るための3つの取引」などで見せてくれた、タフな男らしい魅力だけでなく、「ユア・マイ・サンシャイン」で見せた一人の女性しか見えない猪突的で一途な愛まで表現できる作品だ。「新しき世界」と「ユア・マイ・サンシャイン」、ファン・ジョンミンに男優主演賞をくれた両作品のキャラクターを一つにしたかのようだ。映画の中でファン・ジョンミンは40歳で、蓄えたものは何もなく、兄の家に居候しながら甥と喧嘩をするみっともないテイルを演じた。ただ、貸金業を営む友達(チョン・マンシク)の下で取り立ての仕事だけは立派にする人物だ。お金を借りたのであれば誰であれ数倍の利息をつけて返してもらう仕事である。適当に取り立てに回り、喧嘩には自信があるこの男、運命の相手に出会うが、それは長い持病で入院して意識もない父親の面倒を見ている水協の職員ホジョン(ハン・ヘジン)である。彼女の父親が借りたお金を彼女に返してもらわなければならないのだが、血も涙もないテイルが彼女だけは大目に見るのだ。「テイルは職業上善良な人ではなかったと思います。内面を覗いてみると『あ、あの人も優しい人だったんだ』と観客も分かってくれるでしょう。ヤクザやチンピラたちがみんな、中身まで悪い人ではないと思います。普通は悪い人だろうと思います。風俗店に出入りしたり、田舎で取り立ての仕事をしたり。(テイルも)彼女に出会わなかったらずっとそのような人生を生きていたでしょう。しかし、テイルは恋に落ち、自身の現実を省みて考えるようになります。自身の現実を客観的に見るのです。周りからいくら良くないと言われても何も感じずにいましたが、愛する女性に『これはちょっと嫌』と言われると、本当にこれが嫌いで駄目なことなんだと感じるようです。しかし、生涯そのように生きてきた人に、それをすぐに正せるはずはありません。なので失敗してしまい、複雑に絡まってしまうのだと思います」やぼったく香ばしい恋から、死を前にした恐怖まで演じるテイルの一人の女性を愛する方法は、今の20代や30代とは違う。普通はキラキラした綺麗なジュエリーや美しい香りがする花束、香水などをプレゼントして愛する女性の心を得ようとするはずだ。しかし、テイルの求愛はやぼったいが香ばしく、その残香はさらに長引く。テイルはホジョンに借金を減らす条件として自分と1時間デートをすることを提案する。お昼を一緒に食べようと粉食店(ブンシクジョム、韓国式の軽食堂)に行っては、ホジョンがどんな料理が好きなのか分からず、ラーメンに海苔巻き、焼き餃子にトッポギなど、粉食店にある料理を種類別にオーダーしテーブルいっぱいに並べるが、テイルをヤクザのチンピラくらいにしか思っていないホジョンは箸もつけない。しかし、テイルが意識もなく身動きもできない自分の父を訪ねては、息子のようにお風呂に入れる姿を偶然目撃したホジョンは、テイルという男がそこまで悪い人ではないということを少しずつ知っていく。彼に対して徐々に好感が芽生え始め、そうしてホジョンは箸を持って料理を食べるようになる。テイルがくれた焼き餃子もぱくっと口の中に入れた。テイルも仕事と介護で疲れたホジョンのためにビタミンや高麗人参をプレゼントしたり、鴨肉を買ってきて食べさせたりする。「粉食店などのモンタージュシーンを本当にたくさん撮りました。どこでどう使われるか分かりませんので。粉食店だけでなく、パスタなど色々と食べに行きましたが、主に粉食店のシーンが使われましたね。監督の設定でした。恐らく40歳のテイルにできる最善のことだったと思います。田舎ではあまり行くところがありませんので。実は漢方の材料もありました。漢方薬を作ってくれるシーンがありましたが、それは編集されましたね」愛する女性にも出会い、テイルはチンピラ兼取り立ての仕事を辞めようとする。自身が最も好きなチキン屋を出して、ホジョンとの結婚生活を夢見るのだ。このように素朴だが幸せな未来を夢見ているテイルを脳腫瘍が襲う。生涯兄に兄として接することもなく、父に優しい言葉すらかけなかったテイルは、自身に残った時間が少ないことを知り、家族を見る視線が変わる。特に愛するホジョンを見る視線は更に深く、切なくなる。「死が目の前にある人生をどう表現すれば良いのかとても悩みました。僕だったら恐怖を感じるのではないかと思いました。しかし、テイルの立場では脳腫瘍と分かってから刑務所で2年という時間を送ったので、病を認め自らそれを受け入れる段階に来ていると思いました。ただし、2年という時間が立っても、死に対する恐怖が瞳には宿っていたほうが良いと思いました。不安や死に対する恐怖は内面でずっと持ち続けたままにしたいと思いました」特に印象的なシーンは認知症を患っている父親が横になっている姿を見ながら脚を揉んであげるシーンだ。いつの間にか眠った年老いた父の脚が非常に細くなっていることに気づき、脚を揉みながら涙を流すテイルの姿は長く記憶に残る。「不治の病で死ぬ寸前の状況で、物事を見る視線も以前とは変わるだろうと思いました。いつもの同じ人たちも新しい視線で見るようになるのです。涙を流したバージョンも、流さなかったバージョンもあります。複数回撮影しましたが、そのシーンが選ばれました」「『傷だらけのふたり』のロマンス、『ユア・マイ・サンシャイン』の時より深くなった」ファン・ジョンミンは「傷だらけのふたり」の背景である群山(グンサン)で3ヶ月ほど生活をした。たまにソウルに行ったりもしたが、主に群山で監督や撮影監督、照明監督と一緒に映画を見に行ったり、ご飯を食べたり遊んだりしたという。そうしてファン・ジョンミンは全身で群山を受け入れ、カメラの前で繰り広げて見せた。「群山には鉄道も含め、観光地が多いです。まだ群山には過去、日本統治時代だった頃の日本式の建物がそのまま残っていました。料理も美味しいです。『傷だらけのふたり』を見て、ついでに群山へ旅行するともっと良いと思います」これと共にファン・ジョンミンは映画で散髪屋を経営する兄として出演する俳優クァク・ドウォンと、貸金業の社長であり友人として出演した俳優チョン・マンシクに対して愛情を込めた言葉も忘れなかった。「家族の中にドウォンがいなかったら本当に大変なことになっていたと思います。本当に自分の役割をよく果たしてくれました。チョン・マンシクとは『生き残るための3つの取引』でも共演したことがあり、心強い方で、今回も本当に見事に演じてくれました」映画「ユア・マイ・サンシャイン」で恋に命をかけた田舎の青年役で韓国の国民を泣かせたファン・ジョンミン。「ユア・マイ・サンシャイン」と「傷だらけのふたり」を比較しながら見る観客も多いはずだ。「『ユア・マイ・サンシャイン』の時よりはもっと深みがあると思います。当時僕は30歳で、今は40代中盤です。明らかに40歳の僕に表現できる愛の深さがもっとあるのではないかと思います。昔から、この歳になってロマンスに出演したらどうなのだろうかと気になっていました。観客には、映画を見て愛の情熱よりは、記憶についてもっと考えていただきたいと思います。愛そのものより、その愛が終わってから、その後に残る記憶のほうがもっと悲しいだろうと思うからです。そのような記憶が一瞬にして壊れる時があると思います。その瞬間は本当に悲しいでしょう。男も女も」「傷だらけのふたり」の後ファン・ジョンミンは、キム・ユンジンと主演を務めるユン・ジェギュン監督の映画「国際市場で逢いましょう」で今年の下半期に再び観客のもとを訪れる。また、3月からはリュ・スンワン監督の映画「ベテラン」の撮影に入る。未だに忠武路(チュンムロ)の数多くの監督たちが彼を求めており、大衆はファン・ジョンミンという俳優の作品を信じて見る。時間が流れても役者としてトップの座を守っているのだ。「後悔しないために必死に取り組むほうです。作品に入ると、それが僕の人生の最初であり最後の作品になります。一度関わったら手放さなければならないのが作品なので必死になるしかありません。しかし、30代の時は『とりあえず頑張ろう』と必死に臨んでいたとすれば、40代ではその必死さも楽しむようになりました。今はただ頑張るよりは『楽しみながら必死になろう』に変わりました。そうすると多少楽になったと思います。頑張るだけです。あまり大変なことはありません」
クァク・ドウォン、悪役の拷問官から家族思いの家長まで…彼の変身はどこまで続く?
映画「弁護人」に続き、映画「傷だらけのふたり」で帰ってきた俳優クァク・ドウォンがクァク大勢(テセ:「勢いに乗っている」「ホットな」の意)に続き、クァクブリー(クァク・ドウォン+ラブリーの造語)という愛称を得た。そんな彼がオールブラックコンセプトのグラビアで再び変身を果たした。クァク・ドウォンは22日に韓国で公開を控えている「傷だらけのふたり」で、世話のやける家族を抱えた家長ヨンイル役で、弟であるテイル役のファン・ジョンミンと共演する。厄介な時もあるが、互いを思う気持ちだけは深い家族の姿を披露する予定だ。この映画を通じて「弁護人」での拷問官の悪役イメージから脱した彼は、俳優としての広い演技幅を見せる。また、映画の中での変身に続き、ファッションマガジン「GQ KOREA」のグラビアを通じてもう一度変身を図った。グラビアの中で彼はダンディなスーツ、シックなレザージャケットとズボン、すっきりしたヘアスタイルや白いシャツ姿で、都会の男の雰囲気を漂わせている。オールブラックというコンセプトのもとでは、「傷だらけのふたり」の七三分けの髪型やジャージ姿、床屋のユニホームを着ている素朴な姿は見当たらない。信頼できる俳優として人々に認識され、最近試写会で恋人へのサプライズ告白で歓呼を受けてクァクブリーという愛称を得た彼が、次はどんな姿を見せてくれるのか期待したい。
【PHOTO】パク・ギウンからAFTERSCHOOL ユイまで「傷だらけのふたり」VIP試写会に出席
俳優パク・ギウン、イ・ヒョヌ、イ・ジョンミン、イ・ジフン、チョン・ジュヨン、キム・ユンジン、イ・ユンジ、ソン・ダムビ、オ・ヨンス、シン・ジス、チャン・ユンジュ、チョン・ヘビン、コ・ソンヒ、チョン・ソミン、AFTERSCHOOLのユイ、ソン・ユリ&キム・ジェドン、マ・ドンソク、キム・ミンジュン、ハン・ジョンスなどが16日午後、ソウル江南(カンナム)区三成洞(サムソンドン)MEGABOX COEX店で行われた映画「傷だらけのふたり」(監督:ハン・ドンウク)のVIP試写会に出席した。ファン・ジョンミン、ハン・ヘジン、クァク・ドウォンらが熱演を披露した「傷だらけのふたり」は、年齢だけは大人になったが一生恋愛とは縁がなかった無鉄砲な男性のラブストーリーを描いた作品で、韓国で22日に公開される。
【PHOTO】ファン・ジョンミン&ハン・ヘジン&クァク・ドウォンら「傷だらけのふたり」VIP試写会に出席
俳優ファン・ジョンミン、ハン・ヘジン、ナム・イル、クァク・ドウォン、キム・ヘウン、カン・ミナ、チョン・マンシク、ハン・ドンウク監督が16日午後、ソウル江南(カンナム)区三成洞(サムソンドン)MEGABOX COEX店で行われた映画「傷だらけのふたり」のVIP試写会に出席した。ファン・ジョンミン、ハン・ヘジン、クァク・ドウォンらが熱演を披露した「傷だらけのふたり」は、年齢だけは大人になったが一生恋愛とは縁がなかった無鉄砲な男性のラブストーリーを描いた作品で、韓国で22日に公開される。
【PHOTO】ファン・ジョンミン&ハン・ヘジン&クァク・ドウォンら「傷だらけのふたり」メディア向け試写会に出席
俳優ファン・ジョンミン、ハン・ヘジン、クァク・ドウォン、カン・ミナらが13日午後、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)CGV往十里(ワンシムニ)店で開催された映画「傷だらけのふたり」(監督:ハン・ドンウク)のメディア向け試写会に出席した。「傷だらけのふたり」は年齢だけは大人になったが一生恋愛とは縁がなかった無鉄砲な男性のラブストーリーを描いた作品で、韓国で22日に公開される。
映画「傷だらけのふたり」ポスターを公開“タイトルはファン・ジョンミンの手書き”
映画「傷だらけのふたり」(監督:ハン・ドンウク、制作:サナイピクチャーズ)のポスターが公開された。「傷だらけのふたり」の配給会社であるNEWは24日、映画のポスターを公開した。ポスターには嬉しそうに笑うファン・ジョンミンの姿が写っている。彼は一生にたった一度だけの恋に目覚め、涙が出るほど嬉しいチンピラのテイルの感情を表現している。ポスターのタイトル「傷だらけのふたり」の文字は、俳優ファン・ジョンミンの手書きの文字とあって、さらに特別な感じを与える。ファン・ジョンミンは劇中でチンピラのテイル役を務めた。テイルは40歳にして友人が運営する闇金融で働きながら頻繁に刑務所に出入りするだけでなく、兄の家に居候している。また、女性と出来ることの全てを試してみたものの、恋愛できなかった人物でもある。そんなファン・ジョンミンの相手役はハン・ヘジンだ。彼女はテイルを恋に目覚めさせたホジョン役を務めた。映画「傷だらけのふたり」は、初めて本当の愛を見つけた残り少ない人生のヤクザと、そのヤクザに徐々に心を開く女性の物語を描いたラブストーリーで、来年1月に韓国で公開される。
新人ソン・セビン、映画「傷だらけのふたり」にキャスティング…ハン・ヘジンの同僚役
新人女優ソン・セビンが、映画「傷だらけのふたり」にキャスティングされた。ソン・セビンの所属事務所REDBRICKHOUSEは28日、「新人ソン・セビンが映画『傷だらけのふたり』でハン・ヘジンの職場の同僚ヘギョン役を演じる」と伝えた。「傷だらけのふたり」は、ある男の熱い愛の物語を描く作品で、俳優ファン・ジョンミンとハン・ヘジンが男女主人公を演じる。映画でファン・ジョンミンは三流チンピラとして生きている中で生まれて初めて真の愛を感じる男テイル役を、ハン・ヘジンはチンピラテイルの純情に心の扉を開く女性ホジョン役を演じる。ソン・セビンは、建国(コングク)大学映画学科出身で、2010ドラマ「三姉妹」でデビューし、以降ドラマ「コーヒーハウス」映画「きみはペット」「City in Blossom」に出演した。