サムシクおじさん
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「サムシクおじさん」チン・ギジュ“尊敬するソン・ガンホ先輩からのメッセージに感激”
女優チン・ギジュが、大先輩ソン・ガンホから称賛されたエピソードを伝えた。チン・ギジュは最近、ソウル鐘路(チョンノ)区のあるカフェで行われたDisney+「サムシクおじさん」に関するインタビューで、ソン・ガンホから称賛のメッセージをもらった際の心境と共に、多くのシーンで共演できなかったことに対する残念な気持ちを打ち明けた。これに先立ってソン・ガンホは、チン・ギジュに「すごく苦労したと思うが、本当に素晴らしかった。節制された感情が、時には純粋で精巧だった」というメッセージを送ったとインタビューで語った。これについてチン・ギジュは「私の方からメッセージを送り、先輩が返事を下さったんです。私が気持ちを表現し、伝達することにおいては意外と消極的な方なんです。先輩と一緒にいたにもかかわらず、尊敬しています、かっこいいですと言えませんでした。のどまで上がってきてはいたけれど、できずじまいでした。作品をPRする場もあったのですが、その時も表現できませんでした。このまま終わってはいけないと思って、勇気を出したんです。私が表現できなかった理由の一つは、適切な言葉が浮かばなかったからです。尊敬しています、かっこいいですという言葉は30年以上聞いてきているはずです。どうすれば私の気持ちが伝わるだろうかと悩んでいたら、撮影と広報が終わってしまいました。結局、ありきたりな言葉で伝えました。非常にありがたいことに、1部からずっと見ていて、良くやったとメッセージを送りたかったのに、できなかったそうなんです。送るか送るまいか考えていたと話してくださって、節制された感情が純粋で、時には精巧だったと書いてくださって、そのメッセージを受け取ってわあと思いました」と当時を振り返った。ソン・ガンホが「サムシクおじさん」出演に大きな影響を及ぼしたが、一緒のシーンはあまりなかったため、残念だったという。チン・ギジュは「先輩と同じ作品に参加するだけでもとても大きく、ありがたい要素なので、影響は大きかったです。しかし、一緒のシーンがほとんどなくて、とても残念でした。先輩の目を見るのがとても好きでしたが、台詞のやりとりもしたかったです。どのように受け取ってくださるのか、どのように投げてくださるのか感じてみたかったのですが、大切な刹那の瞬間だと思って、すごく大切にしていた瞬間でした。それでも残念な気持ちをぬぐえたのは、先輩の撮影が遅い時間にあっても、朝早くから現場でモニタリングをしてくださったからです。それだけでも守られているような気分でした。先輩が拍手をしてくださると、天下を取ったような気分になりました。現場で並んで座っている瞬間が結構あったのですが、それで物足りなさを払拭しました」と尊敬の念を示した。チュ・ヨジンというキャラクターを演じた後の満足感として「よく守ったというのはありました。私が考えたチュ・ヨジンが、上手く表現できたと思います。誘惑に惑わされずに守り抜いたというのはありましたが、自信と確信がものすごくあったわけではないので、(ソン・ガンホ)先輩のメッセージですごく癒されました」と打ち明けた。相手役のピョン・ヨハンについては「本当に情熱的な人だと思いました。他のことは全く考えていない感じでした。お昼ご飯何食べようかというようなことも考えていない、頭の中がただただキム・サンだった方でした。そのため、監督や私と会話もたくさんして、アイデアもたくさん出す俳優だと思いました。とても情熱的で体を全て捧げるという表現がぴったりな方という感じでした。刺激を受けて、尊敬するようになりました」と伝えた。「沈黙の力がものすごく大きな方だったと思う。聞く耳がオープンになっていて、静かな力がすごいと思うが、エネルギーは静かで、演技をする時に発散されるインパクトが強いと思った」というチン・ギジュに関するビョン・ヨハンの言葉については、「私は現場で自分が、少しずつ染まっていく感覚がありました。私は現場に染まるところが少しあるのですが、チュ・ヨジンに染まると、内面には渦巻きがあっても、外から見ると落ち着いているように見えます。アイデアを話した時、フィードバックだけをポイントポイントでしたので、沈黙の力と表現してくれたのではないかと思います」と話した。最終回で、キム・サンに質問する眼差しの意味としては、「監督と意見を交わし、様々なバージョンで撮影しました。最後のような雰囲気でも撮影し、全部取り除いたような雰囲気でも撮影し、少し盛り込まれているバージョンでも撮影しました。その現場で霧のような雨がしとしと降って、髪の毛のくせが強くなったりもしましたが、雰囲気が合っていてよかったと思います。監督がどれを選んだのかは作品で確認しましたが、とてもよかったです。個人的には昔の恋人の雰囲気をたくさん盛り込みたいと思いました。すると余韻がたくさん残るのではないかと思いましたが、作品を見ると、監督の選択が正しかったと思いました。私の気持ちとしては愛憎をもっと表現したいと思ったのですが、少し減らしたバージョンになりました」と説明した。チン・ギジュにとって「サムシクおじさん」はどのような作品として記憶に残るだろうか。彼女は「女優人生においてもとても意味のある瞬間であり、私の人生においても幸せな瞬間でした。たくさん学んだ幸せな瞬間でした。現場も大好きでした。私があれほどまでのプロフェッショナルな現場にいたということもとても嬉しかったですし、同僚、先輩からたくさん刺激をもらいました。とても大切な作品です」と答えた。
「サムシクおじさん」ピョン・ヨハン“少女時代のティファニーから英語を習った”
「サムシクおじさん」で熱演を披露した俳優ピョン・ヨハンが、チン・ギジュ、少女時代のティファニーら共演俳優たちとのケミストリー(相手との相性)について語った。ピョン・ヨハンは最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のカフェで、Disney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」の終了を記念してインタビューを行った。彼はこの場で韓国の取材陣と会い、作品について話した。「サムシクおじさん」は、「戦争中も毎日3食(サムシク)を食べさせた」という通称サムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆がお腹を満たして豊かに暮らせる国を目指したエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の中で夢を叶えようと奮闘する物語を描いたドラマだ。ピョン・ヨハンは作品について、1人や2人の主人公ではなく、多数の俳優たちがコラボした点を強調した。彼は「誰か1人だけが上手くやったとは言えません。僕は現場の目撃者であり、一緒に体感した俳優として、本当に素晴らしい方たちと共演したと思っています。本当に勇気を出して言えば、その方々を通して多くのことを感じました。僕が一番未熟だったと思いました」とし、共演俳優たちに対する愛情を見せた。最終話を一緒に見たことについても彼は、「手をぎゅっと握りました。言葉よりも手をぎゅっと握って、お互いに体温を分かち合いました」と語った。続けて「時間が経てば経つほど、作品を一緒に作った方たちへの愛情が大きくなっていく気がします。『サムシクおじさん』は、最近の作品なのでなおさらそうです。以前は1人で抱えて喜びと悲しみを感じていたとすれば、今は喜びも悲しさも一緒に分かち合おうとしています」とし、「全ての瞬間が、信じて疑おうとする連続だったんです。そのようなジレンマの瞬間がやって来ると、監督や俳優たちと一緒に意見を出し合いました。お互いに頑張っていることをよく知っているので、これからもっと良い姿をお見せしたいです。今後もっと上手にやなければならないし、皆そのように思っています」と話した。俳優たちの間で、シン・ヨンシク監督の脚本は特別だと評判だ。ピョン・ヨハンは「1960年代の浪漫の時代を取り扱っていますが、その浪漫が感じられる文章を書いてくださるんです。以前、メイキングフィルムのインタビューでも言いましたが、その時代を生きてきたように、肌で感じるように書いてくれるんです。セリフの一行一行に、世界を貫通するような、珠玉のような様々なノウハウがありますが、そういったものが魅力的だと感じました。ダイレクトに書く部分もあれば、何かに比喩をすることもあり、その点が魅力的だと思います」と評価した。劇中、チン・ギジュとティファニー、ピョン・ヨハンの関係は、中盤以降に急変する。彼は「キム・サンのターニングポイント」と表現した。続けて、「愛というものは最も本質的なものであり、チュ・ヨジン(チン・ギジュ)とキム・サンが恋をした時も本質的で正直な関係だったと思いました。しかし、レイチェル(ティファニー)との瞬間も、キム・サンは正直だったと思います。社会的にもドラマのストーリー的にも、社会的な立場や感情において変化するターニングポイントだと思いました」と語った。チュ・ヨジンが記者として質問し、キム・サンが答える時のじっと見つめる眼差しについては「切なさかもしれないし、恋しさなのかもしれないし、見守ってくれていることに感謝の気持ちもあって、複雑な感情だったのかもしれません。別れた人を久しぶりに見た時、そのように感じるかもしれないと思いました。『よくやっているね』『私もよくやっているでしょう?』と、シンプルに考えようとしました」と説明した。また彼はチン・ギジュについて「沈黙の力がすごいんです。共演する立場として頼もしかったです。チュ・ヨジンはチン・ギジュ以外に考えられないと思いました。終わってからもそのような話をしました。これからがもっと楽しみですし、とても感謝しています」と力強く語った。劇中の英語のシーンについては、「ティファニーさんが英語の先生だったんです。チョ・テグァンさんもカナダで留学したので、2人を頼りにして、その部分に合うように習いました。大きな無理はなかったんです。お2人にも感謝しています。そのような小さなことから一緒にやっていくことができて良かったです。だから、絆が強いんです」と話した。
ソン・ガンホ「サムシクおじさん」でドラマに初挑戦“映画とは異なる魅力を感じた”
俳優ソン・ガンホが、「サムシクおじさん」の撮影のビハインドを語った。最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで、Disney+「サムシクおじさん」に出演した俳優ソン・ガンホのインタビューが行われた。同作は、「戦争中も毎日3食(サムシク)を食べさせた」という通称サムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆が飢えることなく豊かに暮らせる国を目指すエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の時代に夢を叶えるべく奮闘する物語を描いた。ソン・ガンホは、毎回圧倒的な演技力を披露し、名実ともに韓国の国民的俳優であることを証明した。この日彼は「サムシクおじさん」を通じて初めてドラマに挑戦した感想について、「よくご存知の通り、映画ばかりやっていたのでドラマは初めてでしたが、撮影期間が特に映画より長かったとは言えません。しかし、Disney+は毎週公開されるので、そういった部分では新しい経験だったように思います。それが嬉しくもあり、映画のように一気に公開されるわけでもなくずっと露出されている状態なので、胸がいっぱいで面白い、複雑な気分でした。毎週公開されるので、『今回は面白い。今回は後半がちょっとルーズかな』という気持ちはありました。いつも4時になると、ワクワクしました」と明かした。評価が分かれることに対しては、残念な気持ちも語った。彼は「もちろん残念な気持ちもあります。新しい視点でもっとコミュニケーションしたいという気持ちはいつもあります。またその逆もあります。いつも多くの方々にに愛されてきたので、結果よりも、自分がどのような姿勢で作品に臨み、俳優としてどのような活動をしていくのかも、僕には宿題であり、最も重要なポイントだったように思います。『クモの巣』も、実はシナリオが持っている魅力と、物語が持っているオリジナリティが僕の心を揺さぶったのであって、公式に従ったら絶対に選べない作品でした。愛される作品の公式は、誰が見ても決まっています。そのような作品も尊重されなければなりませんが、僕はそれよりも、僕たちの結実をどのように見せられるかということを悩んできたと思います。結果が伴ったらなおさらですが、良くても悪くても、謙虚に受け入れる準備ができていますし、そうすべきだと思います」と自身の考えを語った。また彼は「僕はDisney+の選択を尊敬しています。危険性が十分内在しているにもかかわらず、果敢に韓国のコンテンツに対する自信、誇りのようなものがあったからこそ、関係者の方々も果敢な選択ができたと思います。結果はご存知のように、グローバルな成功にはつながりませんでしたが、そのような決断があったからこそ、このようなドラマをアジア各国でも、アメリカでも見てもらい、『このようなドラマもあるんだ』と言えるのだと思います。Disney+が刺激的なものだけでなく、真面目なものもやるというのは、尊敬できることだと思います。感謝しています」とつけ加えた。ドラマに初挑戦することになった理由については、「2000年初頭、90年代末、僕が映画『クワイエット・ファミリー』を撮影したばかりの新人だった頃、少しドラマのオファーがありました。その時は、その気がなかったんです。その後、20年、30年近く映画をずっと続けているうちに、世界的なコンテンツの方式が多様化する時期に入りました。そのため自然にドラマをするようになりました」とし、「他の俳優たちがOTT(動画配信サービス)作品に出演しているから自分も飛びついたわけではなく、今は映画もあるけれど、世の中が変わってきたからそうなったのだと思います。世界的なきっかけもあったかと思いますが、多くのチャンネルが以前より多様化しました。映画というジャンルにこだわる理由がなくなったのです」と話した。続いて「なぜ『サムシクおじさん』だったのかと聞かれたら、僕だけでなく、創造性を発揮するアーティストの基本だと思いますが、新しい視点から出発する作品に対するニーズがありました。そのような理由で、シン・ヨンシクという監督に注目していました。例えば『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』を書いて制作する時、尹東柱(ユン・ドンジュ)という詩人とその詩についてはよく知っていますが、詩人の足跡は深く考えたことがなかったので、その点が新鮮でした。シン・ヨンシクという脚本家が、定型化された視線ではなく、僕たちが知ってはいるけれど、見過ごしていた隙間の美しさを捉える視線があることを知りました。そのようにして会い始め、『サムシクおじさん』もその一環として出発しました。この速い世の中で、しかも50年前の物語に誰が興味を持つかと思うと挑戦できないと思いますが、果敢にその物語を通して現代を生きる我々の姿を省みることができるという点が新鮮に思えました」と説明した。ドラマと映画撮影の違いについては、「映画もドラマも、演技に取り組む姿勢や事前の作業は同じです。ただ、ドラマは分量が多いです。環境は似ていますが、こなす分量が非常に多くて、技術的な準備のようなものは違いますが、根本的な準備は同じだと思います」とし、「その中でも難しいのは、映画は人物の象徴的な演技や感情を一瞬で見せなければならないというプレッシャーがあるのに対し、ドラマはそういったものを少しずつ分散して適切に人物を積み上げていくという点が良いと思います」と振り返った。ソン・ガンホが考える「サムシクおじさん」に対する話も伝えた。彼は「サムシクは実在の人物でもなく、背景としては韓国社会の激変期に存在した架空の人物です。しかし、その人物を通してその時代の人を考えるだけでなく、今の私たちの暮らしの中にも、サムシクという人物、キム・サンという人物など、様々なキャラクターがどこにでも存在できると思いました」と語り、「少し難しいですが、私たちの顔を見つけてもらう職業が俳優だと思います。誰もが知っている顔でありながら、画面を通して忘れていた私たちの顔を、俳優の演技を通して見つけるのだと考えてきました。そのような意味で、サムシクもそのような人物であってほしいと思いました。もっと大きな観点から見ると、このドラマも視聴者にそのように近づいていってほしいと思いました」と伝えた。また、サムシクとキム・サン、カン・ソンミン(イ・キュヒョン)の関係性にも言及した。ソン・ガンホは「キム・サンという存在は、サムシクにとってロマンだったと思います。サムシクという人物は、幼い頃から生きてきた環境が厳しく、人間として最も悲惨な環境だったんです。詳しいことは描かれませんが、日本でお金をたくさん稼いできた人のようです。その人が持っている人間らしい暮らしと社会に対するロマンを実現させてくれる、最も純粋で、自分が持っていない純粋さと情熱を、キム・サンの中から発見したのではないでしょうか。自分が考えていた理想的な暮らしと社会を実現させてくれるロマンの対象として考えました。そのため、愛着を持ってしがみついたのではないかと思いました」と分析した。続いて、「カン・ソンミンとサムシクは、愛憎というべきか、憎しみと愛情、哀れみなどに満ちた関係ではないでしょうか。幼い頃から保護され、愛されてきましたし、その見返りとして嫌なことをしてきました。カン・ソンミンの生まれ育った環境をよく知っているからこそ、同情もあったはずだし、それでも自分を信じて頼りにしている存在に対する愛情もあったと思います。説明できない複雑な感情ではないかと思います」と振り返った。共演俳優たちとの相性も伝えた。ソン・ガンホはピョン・ヨハンとイ・キュヒョンに対して「2人とも本当に、なぜ視聴者に愛されているのか分かりました。感心しました。特にキュヒョンさんはすごい俳優だと感じました。カン・ソンミンの本心が唯一出ていたシーンが、倉庫でのシーンでした。愛憎の関係だと話しましたが、サムシクもとても悲しかったと思います。本当に保護してあげたくて、彼の成功を祈ったでしょう。悲惨な最後を迎える姿を見た時、サムシクの心は、悔恨だけでなく、様々な感情があったと思います。ピョン・ヨハンさんもソ・ヒョヌさんもイ・キュヒョンさんも、この3人組の熱演がこのドラマの柱になって支えてくれたと思います。3人に感謝を伝えたいです」と語った。また、「他の3人組も絶賛したいのが、チン・ギジュさんに一昨日だったか、初めてメールを送りました。『本当に苦労したと思うし、いつもメールしたいと思いながらできなかったけれど、本当に素晴らしかった。抑えていた感情が、時には純粋で精巧だった』というメールを送りました。本気でそう思いました。(少女時代の)ティファニーさんは歌手出身ですが、自分の役目を十分に果たしたと思います。オ・スンフンさんは今後、韓国ドラマや映画界で柱となり、顔となる十分な能力と魅力を持っている俳優ではないかと思います」とつけ加えた。厳しい映画産業に対する考えも語った。ソン・ガンホは「映画だけでなく、ドラマの現場も好況の時より、簡単な環境ではないと聞きました。それでも絶えず挑戦し、映画でもご存知のように、本当に優れたコンテンツは素晴らしい成果をあげています。それを見ると、観客はいつも待っていて、よくできている映画には拍手を送る気持ちがあるので、作り手の私たちとしては大きな勇気をもらっています。映画も、これからも映画ならではの魅力とエネルギーを持ち続けたら、十分愛してもらえると思います。ドラマや映画界でももう少し努力して最善を尽くせば、決して悪くはないと思います」と答えた。次回作についてもコメントした。ソン・ガンホは「期待する次回作はあるか?」という質問に「僕は選択される人なので、良い作品に選ばれたいだけです」とし、「僕はストーリーそのものが気になります。キャラクターよりも、ストーリーがどれほど斬新なのかが一番最初に目に入ります。その次に、自分がどのようなキャラクターなのかを見ます。物語全体がどれほど自分の心を揺さぶるかが第一です。作品が良ければ、カメオも当然やります。いくらでも」と答えた。今後のドラマへの挑戦の可能性についても、「もっとやりたいです。グローバルな題材で、グローバルにコミュニケーションしたいという欲もあります。ドラマをやってみたら、映画とは異なる演技の面白さも感じています。映画は2時間という限られた時間の中で、エキスを最大限引き出さないといけないというプレッシャーがあるのに対し、ドラマはもう少し細かく、親切に視聴者の皆さんに自分の演技、キャラクターを説明できる物理的な時間がもう少しあるという点で、役者としては楽しく、モチベーションも上がります。正直に言って、ドラマはとても面白いと思いました。だからと言って映画が面白くないという意味ではありません」と笑いながら、「機会があればまたやりたいというのが正直な気持ちです」と話して目を引いた。最後に彼は「僕はサムシクとは違って、大きな計画はありません」と話して笑い、「俳優は長い人生を一緒に歩む同伴者です。重要な瞬間が(俳優の人生に)来ることは来ますが、それを目的にしてはいけません。俳優は長い人生と一緒に進むマラソンランナーだという考えを持って、一歩一歩進むものであって、壮大な抱負や計画を立ててやっていくものではないと思います。一歩一歩進んでいくこと自体が素晴らしいことです」と述べた。そして「公式が決まっている作品も尊重します。そのような作品は、ある意味で成功が保証されているところもありますが、新鮮さには欠けています。『パラサイト 半地下の家族』も『ベイビー・ブローカー』も、大きな賞を取ってから変わったことはなく、いつも新しい視点を持とうと努力してきたように思います。それが成功することも失敗することもあります。危なくて見慣れなくて怖い気持ちはありますが、それでも俳優としてやる気が湧いてくるポイントを常に探そうとしています。結果が良ければ最高ですが、思い通りにならないのが人生だと思います。もともと役者としていつもそのように選択して考えてきたので、これからもそうしていきたいと思います」と抱負を語った。
「サムシクおじさん」イ・キュヒョン“2%足りない僕の演技をソン・ガンホ先輩が満たしてくれた”
「サムシクおじさん」で熱演を披露した俳優イ・キュヒョンが、先輩俳優ソン・ガンホに対する尊敬の念を明かした。イ・キュヒョンは最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のカフェでインタビューを行った。彼は最近終了したDisney+のオリジナルシリーズ「サムシクおじさん」や近況などについて話した。「サムシクおじさん」は、「戦争中も毎日3食(サムシク)を食べさせた」という通称サムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆がお腹を満たして豊かに暮らせる国を目指したエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の中で夢を叶えようと奮闘する物語を描いたドラマだ。イ・キュヒョンは劇中、ヴィランのカン・ソンミン役を熱演した。イ・キュヒョンは、かつてソン・ガンホに会うために、映画「観相師」で出演がキャンセルになった配役のオーディションを受けたほど、彼のファンだった。イ・キュヒョンは「近くで見て、すごく緊張しました。『観相師』の時は、遠くからでもお会いしたことがなかったのですが、今回はほとんどソン・ガンホ先輩との共演でした。すごく勉強になりました。最初は言わないつもりでした。大ファンだと言えば、気まずいと思われるかもしれませんから。僕も緊張すればするほどキャラクターに入り込むよう努力しました」と打ち明けた。そんなイ・キュヒョンを、ソン・ガンホが誤解した瞬間もあった。撮影現場で携帯電話ばかり見ているイ・キュヒョンを、ソン・ガンホが誤解するところだったのだ。しかし、イ・キュヒョンの携帯電話には台本が入っていた。これに対しては、ソン・ガンホが制作発表会でも言及した。イ・キュヒョンは「僕が撮影する時、携帯電話ばかり見ていると誤解されたんです。『あいつは何をしてるんだろう』と思われたかもしれませんね」と笑った。彼は「僕はいつからか携帯電話に台本を全部入れておくようになりました。iPadは大きすぎますし、携帯電話が一番便利なんです。でも知らない人は、彼はなぜ現場で他のことをしているのかと思われるでしょう。ある日現場でチラッと見て、『台本を見てたんだ!』と言われました。何でずっと携帯を見てるんだろうと思って気になっていたようなんです。僕も自分のキャラクターに集中するため、携帯を見ながら悩んでいたので、誤解がありました」と笑った。続けて、「ガンホ先輩が、『こんなに便利な方法があるのに、自分はなぜ紙の台本だけ見ていたんだろう』と言っていました。僕も時々、紙の台本で見ることもあります。現場で何度も行ったり来たりしなければならないですし、そうすると自分の台本がどこにあるのか分からなくなることがあります。携帯電話はずっと自分が持っていて、マネージャーに任せることもできるので、いつからか携帯で見るようになったんです」と語った。イ・キュヒョンは、ソン・ガンホについて「本当に記憶力が良いんです。僕は何回か撮影が終わると忘れることもあるけれど、先輩は本当に徹底的に、どこが良かったのかということまで全部覚えていて、細かく監督と『このテイクは、ここが良かった』と話していました。それをもとに監督ともっと細かい会話をされていました。本当にすごいと思いました」と振り返った。ソン・ガンホのアドバイスのおかげで、イ・キュヒョンの演技が完成した瞬間もあった。彼は「僕がチュ・ジンモ先輩の前でひざまずくシーンがありました。たくさん準備もしていって、現場で監督も2、3テイクでOKを出しました。それでも何か1~2%まだ足りないところがあったんです。その時、ソン・ガンホ先輩のアドバイスが、最後の1~2%を満たしてくれたと思います。メイキングフィルムにも少し収められたシーンでした。『OKは出たし、最後は考えていたことを全部忘れて、本当にやりたいようにやってみろ』と言ってくれました」と説明した。続けて「少し細かく言ってもらえたけれど、正確なことは今は覚えていません。それでもよりカン・ソンミンらしい演技を引き出すことができた、決定的な言葉になりました。そのシーンの最後のテイクの時、みんなが『これがOKカットだ』と言ってくれました。僕も何だかすっきりしないまま、頭の中で『このさえない気分は何だろう』と疑問だったんです。準備したとおりに演技したのに、どうしてこのような気分になるんだろうと思っていました。自分でも分からないその気持ちを、先輩のディレクションを参考に演技をしたら解消されました。すごくありがたかったです。実際にそれがOKカットになって使われました。そのシーンでよりカン・ソンミンらしい演技が完成しました。1つの突破口になって、その後は楽に演じることができたと思います」と感謝の気持ちを伝えた。
「サムシクおじさん」少女時代 ティファニー、ピョン・ヨハンとのキスシーンに言及“顔が赤くなった”
少女時代のティファニーが、俳優ピョン・ヨハンとキスシーンを撮影した感想を明かした。ティファニーは最近、ソウル鐘路(チョンノ)区のあるカフェで行われたDisney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」放送終了インタビューで、ピョン・ヨハンとのキスシーンの裏話を伝えた。「サムシクおじさん」は、「戦争中も毎日3食(サムシク)を食べさせた」という通称サムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆がお腹を満たして豊かに暮らせる国を目指したエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の中で夢を叶えようと奮闘する物語を描いたドラマだ。オーディションを受け続けているというティファニーは、「『サムシクおじさん』の噂を聞いて、ぜひオーディションを受けたいと言ったんです。『財閥家の末息子』でもレイチェル役を演じましたが、スヨンが『あなたはレイチェルコレクターになるよ』と言いました。オーディションがあるという噂を聞いて、何とか見つけて受けました。スヨンはコーヒーカーの差し入れもしてくれました。レイチェルという名前は私にとって特別でしたが、大きな野望を持つ女性だと思い、より意味が大きかったです」と話した。彼女は、ピョン・ヨハンとのキスシーンの裏話も伝えた。キム・サン役のピョン・ヨハンについて「とても熱い人だと思います。私はそのエネルギーをできるだけ吸収しようとした。最初は少し怖かったのですが、この方が私のパートナーで、私も熱くなれると考えて呼吸しました。そうしていたら、想像もできなかったようなシーンが作られて嬉しかったです。ピョン・ヨハンさんを通じて現場の呼吸、エネルギー、リーダーシップに関する勉強ができました。ノウハウが身についたと思います。とても素晴らしい俳優だと思います。俳優、スタッフと過ごしているのを見ると、みんなの視線を惹きつけるものすごい俳優だと思うので、そうなりたいですし、学びたい方です」と絶賛した。ピョン・ヨハンの英語の先生でもあったというティファニーは、英語を学ぶ学生としてのピョン・ヨハンに100点をつけた。「異なるスタイルとリズム感でたくさん練習しました。あまりにも現代式でやってはならないので、昔の演説を探して見た末に決めたアクセントでした。音感が優れている方なのですぐにキャッチし、英語で話せたので楽でした。全部わかってくれました。言語能力、音感が素晴らしいです」と伝えた。ドラマでピョン・ヨハンとディープなキスをするシーンについては「一日にたくさんのシーンを撮影しなければならなかったのですが、バランス、パートナーシップがよく合いました。現場で(ソン・ガンホ)先輩が『キム・サン、レイチェルが来るとチュ・ヨジン(チン・ギジュ)に目もくれないね』とからかっていました。最初のキスシーンが強烈かつ熱かったので、面白かったです。先輩たちが冗談で雰囲気がいいねと話したりもしました。(ピョン・ヨハンに)ひげがあったので、ほぼアクションシーンのような感じでした。何テイクか撮ったのですが、私の顔がだんだん赤くなってきて、唇も腫れたようになりました。ワンテイクもあり、9話、12話の台詞が異なるため、違う形で撮影しなければならない部分がありました。NGがたくさん出たわけではないですが、何度も撮影しなければなりませんでした。最小人数で群舞シーンを撮るようにやりました。最大限、集中してやりました」と当時を振り返った。韓国語での演技に対する難しさはなかったのだろうか。ティファニーは「トレーニングを受けました。今も、ロキシーとレイチェルを演じていますが、周りから『あなたの方が韓国語が上手だから、自信を持ってやって』と言ってくれました。努力してできないことはないと思います。100時間を投資して認めてもらおうと思います」とし、「現在はミュージカル『シカゴ』もやっていて、2回目のシーズンであるだけに、最高の演出監督がいらっしゃるので、より厳しくやっています。とても素晴らしいコーチの皆さんがいらっしゃるので、運が良いと思います」と答えた。作品公開後の周囲の反応も伝えた。ティファニーは「小学校、中学校時代の友達の中にOTTの関係者が多いのですが、この作品を見て女優の道を真剣に、長く歩いているねと褒めてくれました」と話した。
Disney+「サムシクおじさん」主要キャストらによるグラビアが話題!シックなスーツスタイルを披露
Disney+オリジナルシリーズで好評配信中のドラマ「サムシクおじさん」の主演陣が、ファッション誌「Harper's Bazzar」6月号に登場。ギャップのある魅力で注目を集めた。同作は、「戦争中も毎日3食(サムシク)を食べさせた」という通称サムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆が飢えることなく豊かに暮らせる国を目指すエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の時代に夢を叶えるべく奮闘する物語を描く。今回のグラビアでは、ソン・ガンホとピョン・ヨハンに加え、イ・キュヒョン、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌの5人がモダンなスーツ姿を披露した。劇中で演じたキャラクターからは想像のつかない、ギャップのある佇まいは見る者を惹きつけて離さない。それぞれのすれ違う視線もまた、雰囲気のある仕上がりを実現している。サムシクおじさんの壮大な計画からストーリーが繰り広げられ、予測不可能な展開が韓国だけでなく日本でも好評を得ている「サムシクおじさん」。強烈で野望に満ちた登場人物たちの活躍も必見だ。
【PHOTO】ソン・ガンホ&ピョン・ヨハン&少女時代 ティファニーら、Disney+「サムシクおじさん」舞台挨拶に出席
19日午後、ソウルメガボックスCOEXで開かれたDisney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」の舞台挨拶に、俳優のソン・ガンホ、ピョン・ヨハン、チン・ギジュ、オ・スンフン、チュ・ジンモ、ソ・ヒョヌ、少女時代のティファニー、オ・グァンロク、シン・ヨンシク監督らが参加した。・ソン・ガンホはモードファッションを披露!「サムシクおじさん」出演陣のグラビアが話題・ソン・ガンホ、Disney+「サムシクおじさん」でドラマデビュー新人賞に期待も?
ソン・ガンホはモードファッションを披露!「サムシクおじさん」出演陣のグラビアが話題
Disney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」の俳優陣が、ファッション誌「Harper's BAZAAR Korea」でカリスマ性あふれるグラビアを披露した。今回同誌を飾ったのは、ソン・ガンホ、ピョン・ヨハン、イ・キュヒョン、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌの5人。彼らは「サムシクおじさん」を通じて、1960年代の戦後激動の時期に世の中を変えるべく夢と野心を抱いた人物たちの物語を描く。特に、主人公パク・ドゥチルを演じたソン・ガンホはデビュー34年目にしてドラマに初挑戦したことで注目を集めた。彼は出演を決めた経緯について、「時代を貫く純粋な情熱が、どのようにして衝突しながら合わさってゆくのか、その過程を乗り越えてゆく人物たちの物語が興味深いものでした」と語り「僕は、役者というものは『新しい顔を見つけてあげる職業』だと思っています。いつも僕の出演映画を見ていた観客たちが、(この作品を通じて)いつの間にか忘れていた自分の顔を発見できればと思います」と伝えた。劇中でエリート青年キム・サンを演じたピョン・ヨハンは、「撮影に入るまでずっと監督に質問攻めをしていて、監督からは『欲望に燃える俳優だ』と言われました。サンを演じるときは、見る人にも自分の熱を一緒に感じてもらいたいと思って、情熱的に演じたかったんです」と語った。「映画『ゴッドファーザー』のアル・パチーノの演技を参考にしました」と語るのは、政治上の目的のために手段を選ばないカン・ソンミンを演じたイ・キュヒョン。「大聖堂で迎える最後のシーンの雰囲気を思い浮かべました」と付け加え、期待を誘った。「サムシクおじさん」を通じてイメージチェンジを遂げたチン・ギジュは、劇中でキム・サンの恋人の記者チュ・ヨジンを演じている。彼女は冷徹な眼差しを持つチュ・ヨジンのキャラクターについて「ヨジンは、静かな佇まいの奥で常に感情が波打っている人物です。一言一言に相反する感情が込められたようなキャラクターを演じるのは初めてだったので、とても大きな挑戦になりました」と振り返った。改革を夢見る軍人チョン・ハンミンを演じたソ・ヒョヌもまた、「一言でいえば勢いを持っている人物です」とキャラクターについて分析し、「前作のキャラクターと違って直感的で燃えるような性格なので、感情の演技を積み重ねるという宿題をもらったような気分でした」と説明した。「サムシクおじさん」は、現在Disney+で好評配信中。
「涙の女王」「Eye Love You」など過去最高346本がノミネート!「ソウルドラマアワード2024」が9月に開催
全世界346本のヒットドラマが「ソウルドラマアワード2024」で競争を繰り広げる。ソウルドラマアワード組織委員会は「今年の出品受付の結果、48ヶ国から過去最大規模である346本のドラマが参加した。アジア、ヨーロッパ、米州、アフリカなど全大陸で、昨年の1年間、世界を注目させた作品と監督、俳優、脚本家が大勢参加した」と明らかにした。国際コンペティション部門では、「ゲーム・オブ・スローンズ」の制作チームが参加したドラマ「三体」(Netflix)、ドラマ「繁花」、アメリカのヒット作「グッドワイフ 彼女の決断」のスピンオフドラマとして注目を集めた「エルスベス」、「ペーパー・ハウス」の人気キャラクターを主人公にした「ベルリン」など、346本が本選をめぐって競う。K-ドラマ部門も錚々たる作品が多数出品された。「ムービング」「サムシクおじさん」「ヴィジランテ」(Disney+)、「涙の女王」(スタジオドラゴン)、「殺人者のパラドックス」(Netflix)、「恋人」(MBC)などがノミネートされた。個人賞の候補も豪華だ。キム・スヒョン(「涙の女王」)、キム・テリ(「悪鬼」)、ソン・ガンホ(「サムシクおじさん」)、チェ・ジョンヒョプ(「Eye Love You」)などが、国際コンペティション部門とK-ドラマ部門の候補に名を連ねた。特にチェ・ジョンヒョプが出演し、日本でシンドロームを巻き起こしたTBSドラマ「Eye Love You」のノミネートも目を引く。今年の「ソウルドラマアワード」は、南アフリカからの出品で5年ぶりに6大陸が参加することになり、イラク、ラトビア、ボスニア・ヘルツェゴビナは初出品で注目を集めている。Netflix、Disney+、Globoなど14のOTT(動画配信サービス)から53本のドラマが出品され、グローバル市場におけるソウルドラマアワードの地位を確認させた。「ソウルドラマアワード2024」は9月25~27日にわたり開催される予定だ。・「涙の女王」tvNドラマ歴代1位の大ヒット!海外メディアが注目した3つのヒットの要因とは?・二階堂ふみ&チェ・ジョンヒョプ、涙のクランクアップ!TBSドラマ「Eye Love You」約4ヶ月間の撮影を完走
『パラサイト』のソン・ガンホ、デビュー35年にして初のドラマに挑戦!善か?悪か?正体不明の『サムシクおじさん』
ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信中のドラマ『サムシクおじさん』が話題沸騰中だ。カンヌ国際映画祭主演男優賞も受賞した韓国の国民的映画俳優ソン・ガンホが、デビュー35年にして初のドラマシリーズに挑戦! サムシクおじさんの愛称で呼ばれる謎の政治フィクサーに扮し、ピョン・ヨハン扮する理想主義の青年とともに「国民が一日三食(サムシク)腹いっぱい食べられる豊かな国」の実現を目指して奮闘する。激動の1960年代を舞台に男たちの熱き生き様が交差する骨太のヒューマンエンターテインメントに注目を!>>『サムシクおじさん』の視聴はこちら 世界の映画スター、ソン・ガンホ。満を持してのドラマデビュー主演映画『パラサイト 半地下の家族』が第92回アカデミー賞最優秀作品賞ほかを受賞し、2022年には是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』で韓国人俳優として初のカンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いたソン・ガンホ。名実ともに韓国が誇るトップ俳優、グローバルスターである彼が、長いキャリアをへて、ドラマ初主演作として選んだのが今作だ。「映画デビューから28年、俳優生活は35年になります。初めてのドラマは慣れないこともあり、緊張もありましたがワクワクもしました」と述懐。今回出演を決めた理由については「一番大切なのはファンとのコミュニケーション。現在は多彩で多様な試みがなされ、私たちもそれを受け入れる時代になりました。シン・ヨンシク監督とも話しましたが、『サムシクおじさん』はトレンド化されている配信サービスのドラマとは一風異なります。だからこそ挑戦であり、新鮮に映るのではないかと思い、好奇心に導かれてここまできました」と語った。善か?悪か?正体不明のサムシクおじさん物語のスタートは1959年。朝鮮戦争休戦協定締結から6年、失業者があふれ農業は壊滅状態、国民全体が貧しさにあえいでいた時代。「戦時中も家族、友人、親戚の誰ひとり飢えさせず、一日三食食べさせた」という伝説を持ち、周囲から韓国語で三食を意味するサムシクおじさんの愛称で親しまれている実業家パク・ドゥチルは「国を変えたい、国民が腹いっぱい食べられる国にしたい」という壮大な夢を持っている。だが、彼は決して高潔な人物ではない。政界、財界、軍、裏社会、あらゆる組織の暗部を知り尽くし、先回り、人心掌握、騙し討ちはお手のもの。一見気のいいおじさんだが、実は権謀術数に長けた策士であり、他人の痛みに敏感な情の濃さと、夢の実現のためには犯罪も辞さない恐ろしい二面性を持つアンチヒーローなのだ。物語が進むにつれ「16歳のときにアンパンひとつのために初めて人を殺した」という衝撃の過去も明らかになっていく。ソン・ガンホ自身「サムシクおじさんは一言で言い表せないキャラクター。これまで数々の作品に出演してきましたが、一度も見せたことがない役を演じました」と語っている。ソン・ガンホの特徴である平凡で親しみやすい風貌、その裏に隠された鋭い眼光。どこかユーモラスなほのぼのムード、そこから滲み出るペーソス。突如噴出する狂気、人間の業の深さそんな多種多彩な演技の上手さを、全16話の長尺でじっくりたっぷり楽しめることこそがドラマの醍醐味。これまでにソン・ガンホは朴正煕の軍事独裁時代が舞台の『大統領の理髪師』、日本占領下での抵抗運動を描いた『密偵』、光州事件が題材の『タクシー運転手 約束は海を越えて』、実在した大統領を演じた『弁護人』など数々の政治エンターテインメント映画に主演してきた。それらの名作を愛するファンにとってドラマ『サムシクおじさん』は必見といえよう。謎に包まれたサムシクの正体は何なのか? どんな結末が待ち受けているのか? 惹きつけられずにいられない! ピョン・ヨハン VS ソン・ガンホの演技合戦そんなサムシクおじさんと手を組んで韓国の新しい未来を夢見る青年が、韓国内務部、国家再建局課長であるキム・サンだ。真面目で堅実な理想主義者であるサンは陸軍士官学校出身のエリートで、オルブライト財団の奨学金を得てアメリカに留学、経済学を学んで帰国した。大企業からの誘いもあったのに、それを蹴って庶民のために生きる公務員の道を選んだため現在は清貧の身。病気で寝たきりの老父、戦争で死んだ兄の忘れ形見である姪、義姉とほそぼそと暮らしている。苦労して練り上げた国家再建事業計画に自信を持っているが、大きな挫折を味わい、自力での実現は難しいと絶望していたとき、突然目の前に現れたのがサムシク。腹の底が見えないうさんくささを警戒しながらもそのパワーに飲み込まれ、大きく運命が変わっていく。サンを演じるのは、これまでに『ミセン-未生-』『六龍が飛ぶ』『ミスター・サンシャイン』など様々な作品に出演し、深みのある演技を見せてきた実力派ピョン・ヨハン。端正なルックスに男の色気もあり、全身から漂うノスタルジックな雰囲気が本作にぴったりだ。若き理想主義者がサムシクという強烈な人物との出会いによって現実を知り、価値観を揺さぶられ、変化していくさまを繊細に演じる。夢のために愛する婚約者チュ・ヨジンとの別れを決意する場面は涙を誘う。「私たちは同じ夢を見ている」「私は望むものを何としてでも全て手に入れる」「私には才能がある。成功する奴かどうかは目を見ればわかる。あなたは大統領にもなれる!」と執拗に迫りくるサムシクおじさんを本当に信じていいのか? サムシクとサンが目指している夢ははたして同じなのか? 監督によれば2人の間には今後、特別な愛憎が描かれるという。国民的名優を相手に一歩も引かない次世代代表俳優。ソン・ガンホVSピョン・ヨハンのがっぷり組んだ演技合戦は、今作の見どころのひとつである。 イ・キュヒョン、ティファニーも!脇を固める俳優陣に注目サムシクとサンを取り巻く登場人物もまた個性的な面々ばかり。次期指導者候補カン・ソンミンを演じるのは『刑務所のルールブック』『医師ヨハン』『ハイバイ、ママ!』などに出演するイ・キュヒョン。映画、ドラマ、ミュージカルの世界で幅広く活躍する彼は、今作でサムシクを利用して自分の欲望を成し遂げてきた冷酷きわまりない政治家を演じる。サンの恋人で芯の強いチュ・ヨジンには『偶然出会った、あなた』のチン・ギジュ。サンの友人であり、陸軍士官学校出身のエリート軍人チョン・ハンミンは、最近『殺し屋たちの店』の強烈な悪役で一躍注目されたソ・ヒョヌが担当。そしてオルブライト財団理事の妹のレイチェル・ジョンを少女時代のティファニーが演じる。ティファニーにとって今作は『財閥家の末息子』に続いてのドラマ出演。「多くの登場人物が自分の野心に向かって突き進みますが、レイチェルは唯一サポートする人物です。最後までご覧いただくと彼女の魅力がわかってもらえると思います」と語った。撮影現場ではドラマ界ではまったくの新人であるソン・ガンホが、ドラマにおける自分の演技の匙加減に迷い、収録が終わるたびにチン・ギジュに「これでよかったか?」と確認。その荷の重さにチン・ギジュが根を上げるなど、大物新人をめぐる笑える珍エピソードがいくつも巻き起ったという。「ごはんを食べましたか?」が意味するもの『空と風と星の詩人~尹東柱(ユンドンジュ)の生涯~』の脚本家として知られるシン・ヨンシク監督は今作が初めてのドラマ。ソン・ガンホとは過去に2回組んでおり、韓国初のバレーボール映画『1勝』では監督、脚本、制作を担当。『クモの巣』では脚本と共同制作に参加した。『サムシクおじさん』はソン・ガンホへの当て書きだったという。「プライベートでも彼の様々な顔を見てきて、この会話を使いたい! と何度も思いました。そのイメージを投影しながら脚本を書いたので、現場でモニターを観ているときもとても楽しかったです」と振り返る。また、作品については「『ごはんを食べましたか?』という質問が挨拶を意味する国はおそらく韓国だけでしょう。朝鮮戦争直後、1食すらままならなかった時代の反映だと思います。1960年当時の韓国は戦後間もない激動の時代でした。醜いアヒルの子が鷲や白鳥になれるのか? それともアヒルのままなのか? 現代の韓国人の原点かつ転換期になった時代だったのです」と解説。「旧時代の中に西欧化が混在した自由な時代を背景にした本作は、私にとってはロマンス。海外の視聴者にもその意味を理解してもらえるはず」と付け加えた。ちなみにソン・ガンホの代表作のひとつである『大統領の理髪師』の中には『サムシクおじさん』の重要なエピソードのひとつである「3.15不正選挙事件」についての描写が出てくる。『サムシクおじさん』はフィクションであり、歴史的な事実をベースにそれらを上手くアレンジしたサスペンスフルかつヒューマンな物語が展開していく。韓国の近代史を知らなくても充分楽しめる内容であると同時に、これまであまりドラマで描かれることがなかった1960年初頭の韓国について知る、またとない機会になるだろう。(執筆:望月美寿)■配信情報『サムシクおじさん』Disney+(ディズニープラス) スターで独占配信中!>>『サムシクおじさん』の視聴はこちら【キャスト】ソン・ガンホ、ピョン・ヨハン、イ・キュヒョン、ソ・ヒョヌ【スタッフ】監督・脚本:シン・ヨンシク『カシオペア』【ストーリー】1960年代の韓国を舞台に、自国の運命をなんとか好転させようと奔走する野心あふれる理想主義的な青年キム・サンと、影で暗躍する謎の政治フィクサー、サムシクを描く。2人は、戦後の苦境にあえぐ韓国を、誰もが1日3食を食べられる豊かな国に変えることを目標に、不穏なパートナーシップを組むが。■関連リンクDisney+公式HP
ソン・ガンホ、Disney+「サムシクおじさん」でドラマデビュー…“新人賞”に期待も?
俳優のソン・ガンホが、「サムシクおじさん」を通じてドラマデビューする。Disney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」(脚本/監督:シン・ヨンシク)の制作発表会が8日、ソウル江南(カンナム)区グランドインターコンチネンタルソウルパルナスで行われた。監督のシン・ヨンシクをはじめ、ソン・ガンホ、ピョン・ヨハン、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌ、オ・スンフン、チュ・ジンモ、少女時代のティファニー、ユ・ジェミョンが出席した。イ・キュヒョンはアキレス腱の怪我による手術のため、不参加となった。「サムシクおじさん」は、「戦争中も毎日3食を与えた」というサムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆が腹を満たして豊かに暮らせる国を目指したエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の中で夢を叶えようと奮闘する物語を描いたドラマ。俳優生活35年にしてドラマシリーズに初出演するソン・ガンホは「映画デビューから28年、俳優生活は35年になる。35年ぶりにドラマでご挨拶することになった。慣れないこともあり、緊張もあるけれど、ワクワクもする。様々な思いが沸き起こる場だと思う」と語った。「サムシクおじさん」を初のドラマに選んだ理由としては、「多くの視聴者、観客とコミュニケーションを取りながら作品の価値を享受し、共有する作業だが、多彩で多様な時代に生きているようだ。重要なのはファンとのコミュニケーションだ。様々な試みもしてみて、受け入れている時代ではないかと思う。そういう点で、自然にそうなった。シン・ヨンシク監督とも話したが、今トレンドになっているOTT(動画配信サービス)ドラマとは少し違う。だから、もっと冒険的で新鮮かもしれない。そういう点で好奇心が発動してこの場に来たと思う」と語った。作品については「韓国的なタイトルだ。サムシク(三食)というのが当時、食べることが切実だった時代を背景にしているので、韓国的な固有の雰囲気が込められたドラマではないかと思う。時代背景がドラマの最大のテーマになるわけではなく、架空の人物を通して私たちが生きている私たちの姿を映し出してみることができ、多くのことを考えてみることができるドラマになると思うので期待している。多くのことを考えながら作業をした」と説明した。先輩たちから学んだ点にも言及した。「様々な先輩方といっしょに勉強しながら作業した」と話した彼は、「イ・キュヒョンさんが撮影中に何度も携帯電話を見ていた。最初は、撮影現場でなぜずっと携帯電話を見ているんだろう、急な用事でもあるのかなと思ったが、ずっと見ていた。後ろでこっそり見てみたら、全部台本だった。台詞の量が多いから。こういうことが違うと思った。僕は本当にアナログで紙の台本を見るので、台本を見るには走って行って来なければならなかったが、キュヒョンさんは携帯電話で台本を見ていた。さすが先輩だと思った。そんな思いで勉強しながらやった」と語って笑いを誘った。「ドラマの新人賞受賞を期待できるのか?」という質問には、「いただければありがたく頂戴したい。でも、素晴らしい役者が多いから」と答えた。ピョン・ヨハンをはじめ、イ・キュヒョン、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌ、オ・スンフン、チュ・ジンモ、ティファニー、ユ・ジェミョンは、ソン・ガンホのドラマデビュー作で共演する栄誉を得るために出演を決めたといい、新人俳優ソン・ガンホに言及した。ソ・ヒョヌは「新人俳優がこんなに現場を愛することができるんだなという、珍しい経験をした。(ソン・ガンホを)『観相師』という映画で初めて見たが、それ以来、共演する瞬間を夢見て憧れていた。後輩さんに会う前日、緊張と興奮で眠れなかった。とても緊張した」と語った。オ・スンフンは「後輩さんがご飯もたくさん奢ってくれた。良い後輩さんだった。後輩と演技するのに、とても緊張して、こっちがたくさん教えなければならないのに、たくさん教わった」とし、ピョン・ヨハンは「後輩が全スタッフに牛肉を奢るのは初めて見た」と付け加えた。ユ・ジェミョンは「現場をとても愛し、スタッフや俳優に気兼ねなく接してくれて、それだけでも学ぶことが多かった」と伝えた。特に、ソン・ガンホはドラマの先輩であるチン・ギジュに主に質問をしたとし、「映画的な表現とドラマが持っている媒体の表現の度合いがよく分からなかった。適切な度合いをずっとチン・ギジュ先輩に尋ねた。最初は親切だったが、最後にはあまりにも適当に答えられたので、それ以上質問をしなかった」と冗談を言った。これに対して、チン・ギジュは「演技をしてから、どうだったかと質問されるたびに本当に大変だった。私が後輩さんの演技を見て何を言うことができるんだ」と途方に暮れたという。ピョン・ヨハンも「本当に素晴らしいけれど、苦労させる後輩だった」と、実際には大先輩であるソン・ガンホとの共演に言及した。「サムシクおじさん」はDisney+で5月15日から配信される。
【PHOTO】ソン・ガンホ&ピョン・ヨハンら、新ドラマ「サムシクおじさん」制作発表会に出席
8日午前、Disney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」の制作発表会がソウル江南(カンナム)区グランド・インターコンチネンタルソウルパルナスで開かれ、ソン・ガンホ、ピョン・ヨハン、チン・ギジュ、ソ・ヒョヌ、オ・スンフン、チュ・ジンモ、少女時代のティファニー、ユ・ジェミョン、シン・ヨンシク監督らが参加した。「サムシクおじさん」は、「戦争中も毎日3食を与えた」というサムシクおじさん(ソン・ガンホ)と、皆が腹を満たして豊かに暮らせる国を目指したエリート青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が出会い、苦境の中で夢を叶えようと奮闘する物語を描いた作品で、ソン・ガンホにとって初めてのドラマシリーズだ。・ソン・ガンホ、初主演ドラマ「サムシクおじさん」スチールカット公開新人の気持ちで臨んだ・ソン・ガンホ&ピョン・ヨハンら出演の新ドラマ「サムシクおじさん」ポスターを公開