【Dr.アル】ホ・ギョンファンに500ウォン、いや5,000ウォンでもあげたいです

好きだというレベルを超えて“アリ”(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいる“アリ”患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。

今回の病の処方箋は！？

QUESTION

そうなんです。避けることも十分できたし、抜け出すこともできました。KBS「ギャグコンサート」のコーナー「乞食の品格」の“イケメン乞食”ホ・ギョンファンに惚れたことは、すべて私の過ちです。一銭だけくださいと言う彼に、あえて二銭、三銭をあげたのも私です。彼のストーリーがあまり気にならないふりをしましたが、結局、500ウォンをあげて話を聞かせてくださいと物乞いをしたのも私です。この男が言うことなら何でも妙に耳を傾けてしまうんです。彼が「動かないで。動いたらお腹すくから」と言ったら、本当に体が動かなくなるし、「気になりますか？ 気になったら500ウォン」と言ったら、自分でも無意識のうちに手が財布を開いているんです。このくだらない愛、続けた方がいいと思いますか？(西橋洞(ソギョドン)／キムさん)

Dr.アルの処方箋

ホ・ギョンファンがハンサムだから惚れたと思っているんですか？ もしそうなら、「乞食の品格」でホ・ギョンファンの友人として出演する“ハンサムで背も高い”リュ・グンジとソ・テフンに惚れるべきではありませんか？ それとも、ホ・ギョンファンは背が低いから、その2人より目が行くと思っているんですか？ だとしたら、患者様は過去に、キム・ビョンマン、イ・スグン、ファン・ヒョニも、今のホ・ギョンファンほど好きだったのでしょうか？ このように多くの視聴者たちが錯覚していますが、ホ・ギョンファンの魅力は低い身長でも、ハンサムな顔でもありません。彼はどんな条件に置かれても堂々とした態度をとる男であり、“イケメン乞食”が出てきても患者さんたちが惚れてしまうのです。

ホ・ギョンファンの隠れたり照れる姿を見たことはありますか？ 彼は背が低かったら低いと、お金がなかったらないと、“このくらいの顔なら”ハンサムだと言えるのではないかと言います。そして、先に彼自身が自分を愛することで、他の人からも愛されることができるんです。「乞食の品格」でもきれいな女性に腰を低くしたことは一度もありません。むしろ、その女性がある行動をしなければならないようする、図々しい魔力を持っているんです。「有難いと思っているんですか？ 有難かったら、パンを少しだけください」と言ったり、「気になりますか？ 気になったら500ウォン」と言って女性のパンとお金を盗んでいるように見えますが、実は、彼は女性の心を盗んでいるのです。その女性が自分も知らないうちに彼に惹かれている心をあえて隠し、猫を被っているように見えたら、「可愛いふりはしないで。君の瞳の中に野宿するかもしれないから」とか、「だだをこねないで。君の愛に無銭飲食するかもしれないから」という“乞食のようなコメント”で、女性を抜け出すことができないブラックホールに引き込みます。そして、流れる音楽に合わせ、全力を尽くして踊るウエーブダンスに、女性の心も一緒に揺れるしかないのです。

どうしてなのか理解できませんか？ それは、細かなことに萎縮され、いつも小心な男性よりは、いっそのこと、図々しくても自信に溢れた男性の方が格好良く見えるためなのです。自分の短所を魅力に変えることは、決して簡単ではありません。さらに、その上自分の本当の魅力をそっとのせることは、自分に自信を持っていないと不可能なことです。しかし、「ギャグコンサート」のもう一つのコーナー「4つ」で、ホ・ギョンファンはその2つをすべてやり遂げます。コーナーの最初に「トロット(韓国の演歌)はポンチャック(トロットの別称、もしくはトロットのリズム)！ビートはクンチャック(強弱のリズム)！僕の背はナプチャック(ぺしゃんこ)！」と自虐的になりますが、最後には威風堂々と「短靴は短時間に履くことができる靴」という結論を下します。そして、続く「誤解せずに聞いてくれ」という言葉は要らない謙遜だと思います。その後に言うコメントが「このくらいの顔なら、背は低くても女性たちは惚れるでしょう」ですから。でも、例えそんなふうに思わなかったとしても、ホ・ギョンファンの力が入った声を聞いた後は、彼の話に頷くようになります。それでも、カメラ監督さんたち、ホ・ギョンファンは上半身だけ撮ってください。フルショットで撮っては、ダメダメ、ダメです！

Dr.アルのポイント：ホ・ギョンファンの「笑わないで！お腹すくから」

「僕も面白いギャグマンになろうとしているのに～」

ミスクとのおぼろげな思い出で始めたが、パク・ヨンジンの怒鳴り声で終わった流行語。思い切って「『ギャグコンサート』で僕が出ることだけ待っているのに～」と叫んでも、パク・ヨンジンがすぐに「『ギャグコンサート』で出ることだけを待っているのに～」と言い返した、悲しい時期、彼は「結婚式の司式よりもつまらない人」という冷遇を受けていました。しかし、その時は誰も知らなかったのです。これがホ・ギョンファンがもう一つのコーナー「鳳仙花学堂」を面白くするギャグマンになるための足掛かりだったということを。

「パク・ヨンジン、こいつが～」

パク・ヨンジンに怒鳴られて落ち込むホ・ギョンファンは、もういません。パク・ヨンジンの隣の席からもじもじと出てきたホ・ギョンファンも、もういません。もはや、パク・ヨンジンが「変なこと言わないで、消えろ！」と脅かしても、ホ・ギョンファンはほんの2歩ぐらい下がるだけです。そして、パク・ヨンジンが体を引かせるコメントをばんばん言うのです。「こいつ、お腹を一発殴られて吐いたら、あ～～僕が今日、ランチに食べたキムパブ(韓国海苔巻き)にはハムが入っていなかったんだと気づくだろう」。昨日は怒鳴られたけど、今日、それを2倍にして返すこと、これが痛快な復讐ということなのです！

「標準語は言葉の最後だけトーンを上げればいいんだよ～」

主人公はいつも最後に登場する。待ち合わせの場所に先に来て友達を待つという田舎臭いサングクと、わたあめから“ラバーカップ(トイレなどのつまり除去用具)”まで色んな物が入っているリュックを背負って上京したジョンナムが、“ワッフル”か“ワップル”か、“皮膚トラブル”か“皮膚ドラブル”か、と標準語に関する情けない論争をしている時、ホ・ギョンファンは余裕を持って手を振りながら登場します。アゴに届くほど思いっきり立たせた襟と片手を高く上げたまま、「サングク、ジョンナム、かなり待ったの～？」と言うハイトーンの挨拶は、もうソウルの人になったという証拠だ。もちろん、そうだとしても、背がより高く見えるわけではありませんが……。