「メディカルトップチーム」オ・ヨンソ“「女子高怪談」はスターの登龍門?…私も頑張ります”
写真=Wellmade STARM
女優オ・ヨンソは自身にとって初となる専門職を演じるドラマであり、医療ドラマだった「メディカルトップチーム」を終え、久々に家族と一緒に時間を過ごした。ほんの数日前までは撮影現場を走り回りながら徹夜で撮影をしていたが、新年を迎え一息入れ、周りを見渡す時間を持った。想像以上に視聴率が低く、思い残すこともあるかもしれないが「メディカルトップチーム」はオ・ヨンソにとって大きな経験だった。ミニシリーズで初めて主役レベルのキャラクターを務め、物語の軸の一つを背負い、気さくなチェ・アジンというキャラクターを通じて、自身の本来の姿を自然に盛り込むこともできた。もしかするとドラマで研修医の身分だったチェ・アジンが成長することに伴い、オ・ヨンソも一緒に成長したのかもしれない。
「医療ドラマについて聞いていた話も多く、怖くも感じました。私なりの準備はしました。手術室の見学もして、気道挿管も学び、色々と身に付けてから入りました。幸いSHINee ミンホ(キム・ソンウ役)と一緒に研修医のキャラクターだったので、学びながら撮影することができました。専門医だったらもっと難しかったでしょう」
オ・ヨンソは今回のドラマのことを「長く記憶に残る作品」と表現した。現場で肉体的にも、精神的にも大変だった記憶や、“トップチーム”という設定にまるで本当のチームになったかのように俳優と固い絆を築いた記憶が写真のように心に焼きついている。オ・ヨンソは「特にミンホとのシーンが多く、より親しく見せようとしました」とし、「台本にもない行動やジェスチャーをたくさん入れました」と当時を思い返した。2人のキャラクターが可愛く喧嘩したり、からかったりする姿も、合意された準備だったという。
写真=MBC
幸運が舞い込んだ分試練も多く…「少しずつ成長している」
ドラマの話はここまでにして、オ・ヨンソ本人の話をしよう。以前から疑問だった点から質問した。実はオ・ヨンソは韓国の女優としてはスターコースと言える流れに乗ってきた。2002年ガールズグループでデビューしてから1年足らずで役者に転向し、それなりに拍車をかけながら走ってきた。彼女の初期の作品を見てみよう。チェ・ガンヒ、コン・ヒョジン、キム・オクビン、パク・ハンビョルなどを生み出した映画「女子高怪談」シリーズ、青春シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「四捨五入(パンオリム)」などがある。当時はこれらの作品がスター俳優の登龍門のように言われていた。先に挙げた女優たちが一人ずつ頭角を現し、主演でしか出演しないことに比べ、オ・ヨンソは始動まで多少時間がかかっている感じがあり悔しさもあるようだった。
「幸運が舞い込んだだけ、試練も多かったと思います。『四捨五入』も私には幸運でした。かなり大きなオーディションで、そこで受かったのですから。ですが、その時はちょうどその分だけ準備ができていなかったと思います。振り返ると、その時にもっと頑張っていたら変わったのだろうかと思ったりします。結果を残念に思う部分はありますが、それでも新しい作品に出演するたびに少しずつ成長したと思いますし、今も成長している過程だと思います。
私が最善を尽くしたにもかかわらず結果が良くなかったら、それは仕方がないことです。その代わり、一生懸命にしないと後悔が残るので、頑張らなければなりません。『女子高怪談』シリーズに出演するとスターになるという話はもちろん知っています。当時ソン・ウンソさん、チャン・ギョンアさんと一緒に出演しましたが、当時のメンバーたちが全員成功して、『女子高怪談6』にも出られたらいいなと思います。私も頑張ります。後で『女子高怪談』第6弾、第7弾が出る頃、そこに出演する後輩の方々から私の名前が挙げられるように(笑)」
写真=Wellmade STARM
今は演技と作品への情熱だけ…「芸術分野に携わっている方々、頑張ってください」
そういった意味で「女子高怪談5」は、オ・ヨンソにとってはターニングポイントとなった作品でもあった。気の強いキャラクターで、苦しんだりもしたが、自分を出し切っただけにそれに伴う成果もあったということだ。オ・ヨンソは受賞を逃したものの、当時青龍映画賞新人賞候補にノミネートされたことを思い浮かべながら「かなりやり甲斐を感じた作品」と付け加えた。オ・ヨンソは芸術高校と東国(トングク)大学演劇映像学科を卒業した。プロフィールだけを見ると子供の頃から演技を夢見て地道に準備してきた人だと思われそうである。地道に演技一筋の人生を歩んできたのは事実だが、オ・ヨンソは「役者を夢見ていたわけではありません」と、当時の考えを明らかにした。
「正直に言いますと、芸術高校には偶然合格しました。進学校に転校するためには1年休まなければならないとの規定があり、何も考えず芸術高校の課程に入りました。20代序盤までは演技への情熱もあまりなく、自然に流されている感じでした。しかし、20代中盤になってから変わったと思います。同じ時期にデビューした方々が成功するのを見て、情熱的にならなければと思いました。
そうして一つずつ経験しながら目標も徐々に具体化させていきました。どうしてもたくさん悩むことがありましたし。20代は常に悩みの連続でしょう? 特に芸術をする人にとっては余計にそうだと思います。美術であれ写真であれ、音楽であれ、みんな『何をして生きて行こう?』と自分に問いかけます。そのような過程を経験しながら自分の考えを確立していくんだと思います。20代の方々に頑張っていただきたいです」
大学時代をそれなりに充実して過ごしたオ・ヨンソの立場から出てきたような言葉だった。数多くの演劇の舞台に立ち、合宿や飲み会など、大学生として体験できることをきちんとしてきたことは、オ・ヨンソ自身も「20代はそれなりに望ましく過ごしたと思います。本当によくやりました」と褒めた。
オ・ヨンソには個人的な希望がある。韓国でも「トゥームレイダー」のララ・クロフトのような素敵な女性キャラクターが増えることだ。あえてアクションでなくても良いという。オ・ヨンソは「同じ女性から見てもカッコイイキャラクターたちが出てきて、良い作品に溶け込んで欲しい」という願いを伝えた。彼女は「もっと忙しくなるために、それだけ腕を磨きます」という覚悟を付け加えた。2014年新年を、オ・ヨンソはこのように迎えた。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ソンピル
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