「新村ゾンビ漫画」ナム・ギュリ“ゾンビ役が意外?抵抗感はまったくありませんでした”
女優ナム・ギュリとゾンビは一見似合いそうにない組み合わせだ。色白の顔に赤い唇のこの女優は、硬い動きのゾンビよりは、永遠に若さを保つヴァンパイアと似ているようだ。しかし、ナム・ギュリはゾンビという役の特性そのものについて、それが自身のイメージに及ぼす影響については考えていなかった。彼女の表現によると、ただ“ハマって”その後はただやりたいとしか思わなかった。
「実はインタビューをしながら実感しています。『最初の3D映画でゾンビが主人公だけれど、どう映るか怖くなかったか』という質問を何度もされました。率直な話ですね。確かに低予算でもありますし……だからクオリティを保証できるとも言えません。でも私はまったくそういうふうに思っていませんでした。一度ハマるとただやりたがるタイプなので、役について考えるのも精一杯で、他のことを考える時間はありませんでした。その代わり、いい俳優になるためには、今は会社から反対意見があるたびに、もう一度考えようとは思っています。現実的な部分もありますから」
ナム・ギュリは、3Dオムニバス映画「新村ゾンビ漫画(MAD SAD BAD)」の2番目のエピソード「君を見た」で女性のゾンビ、シワに扮し、ゾンビ治療者たちが集まった工場の工場長ヨウル(パク・ギウン)と恋愛をする。彼女は、所属事務所の代表がこの映画のVIP試写会が終わった後、自分のところに来てそっと暖かく抱きしめてくれたと述べ、「苦労した、お疲れ様という言葉はよく言われるけれど、話もせずただ抱きしめてくれた。その手が暖かかった」と振り返った。隣で信頼してくれた人々に、自分が選んだ映画とそこから出た結果に対して認めてもらったと感じることができたのだ。
「映画を2、3回は見ました。ほとんど良かったです。低予算だったため、そこまでは願ってもいませんでした。当然、ある程度諦める部分はあるだろうと思いましたが、思ったより出来がよくて、また作品性まで認められ、全州(チョンジュ)映画祭の開幕作になってびっくりしました。色んな言葉を頂いて嬉しかったです」
先に強調したように「新村ゾンビ漫画(MAD SAD BAD)」への出演は、特に計画や戦略による選択ではなかった。ナム・ギュリは「台本がとても良かったです。ドラマ『恋愛時代』が本当に好きでしたが、その作品を演出した監督だったので信頼もありました」と述べた。惹かれるように選択したが、演技は容易ではなかった。ゾンビ役であっただけに、参考にできる韓国の作品もなく、撮影が行われた真冬の寒さはとりわけ厳しかった。
「廃工場で冬に撮影しました。すべてが開いていて雪は降るし、ルームソックス2、3足では足りないほどでした。口を開くこともできませんでした。映画からそんな寒さを感じる方もいますが、そこまで寒そうには見えないという人もいました。暖炉に口をつけていた記憶もあります。(記者が体が固いと、逆にゾンビの演技に役立ったのではないかと質問すると) 違います。どんな演技でも体が固くなっているといけません。体がほぐされていてこそ、見ている人もゾンビ演技が自然だと感じることができます」
ナム・ギュリは、ゾンビ役が意外だという反応に対して「私には新鮮ではありません。もっとひどい役もできます。抵抗感はまったくありません」と述べた。
「実は、人々から新鮮な選択をしたと言われますが、そっちのほうがかえって新鮮です(笑) 私はそんな(きれいなだけの)イメージなのだなぁ、とも思うようになりました。私は何かが好きになると情熱的になります。撮影現場でもケータリングカーのご飯があまりにも好きで一番前に並んでご飯を食べました。人を好きになる時も向こう見ずになって、一度好きになると最後まで好きです。彼氏がいれば、その人が許せない過ちを犯しても何度も許してあげるほうです。現場でも悪いことがあっても、悪いことより、良いことを記憶していますし」
飾らないナム・ギュリは、撮影現場に来るケータリングカーのご飯に対する愛情を示した。かわいくツンとしていそうな女優が見せる意外な姿で、これまで思われていたのとは違う魅力をアピールした。
「ケータリングカーが来ると、私は撮影が終わった後、一人で残ってでも必ず食べて行きました。ケータリングカーのごはんはあまりにも暖かくて美味しいです。家で食べるご飯みたいに。固い鶏肉や安いハム、昨日使った材料で次の日にお肉のスープを作ったりする、そんな予算に合わせた安いおかずが出てきますが、私にはそれが美味しかったのです」
さばさばした性格のナム・ギュリ。相手役パク・ギウンとの関係はどうだったのだろうか。同い年だが、互いに敬語を使ったという意外な答えが返ってきた。
「パク・ギウンさんとはとても良かったです。同い年ですけれど、敬語を使ったため『ギュリさん、ギュリさん』と呼ばれました。緊張感があっていい部分があります。親しすぎると、作れない感情があります。だから緊張感が重要です。あまり多くのことを知っていると、集中できなくなる瞬間を何度も経験しました。そんな面でギウンさんは先に敬語を使ってくれてよかったです」
ナム・ギュリは、依然として成長する可能性の多い女優だ。誰よりも演技に対する情熱があり、欲張りだ。最近清楚な役を多く演じ、実際に会ってみると、性格も少女らしく女性らしいイメージに近かった。SBS「美しき人生」で見せたハツラツとしたチョロン役をどうやってあそこまでうまく演じたのか気になって聞くと「監督から助けてもらった」と答え、笑ってみせた。
「監督がそれをできるように、私をものすごく鍛えてくれました。実は普段の私は、あれほどの明るさは想像もできませんでした。しかし、あの作品を撮影している間は、性格も変わって初対面でもつっけんどんで、つんとすましていて嫌がる方もいました。一時はそうやってチョロンにハマって暮らしていたと思います。早口の役は初めてでした」
それほど、ナム・ギュリは作品への集中力が優れた女優だ。彼女は「もっと年を取る前にtvN『ロマンスが必要』のようなラブコメディドラマに出演したいです」と述べ、壊れる役をすることに対してはまったく抵抗感がないと、積極的に自身をアピールした。
「次の作品としては映画やドラマ等をずっと見ています。もっと年を取る前に『ロマンスが必要』の女性主人公のような役をやってみたいです。オーバーオールなどを着て、愛らしく壊れるそんな役です。ぜひやってみたいです」
「実はインタビューをしながら実感しています。『最初の3D映画でゾンビが主人公だけれど、どう映るか怖くなかったか』という質問を何度もされました。率直な話ですね。確かに低予算でもありますし……だからクオリティを保証できるとも言えません。でも私はまったくそういうふうに思っていませんでした。一度ハマるとただやりたがるタイプなので、役について考えるのも精一杯で、他のことを考える時間はありませんでした。その代わり、いい俳優になるためには、今は会社から反対意見があるたびに、もう一度考えようとは思っています。現実的な部分もありますから」
ナム・ギュリは、3Dオムニバス映画「新村ゾンビ漫画(MAD SAD BAD)」の2番目のエピソード「君を見た」で女性のゾンビ、シワに扮し、ゾンビ治療者たちが集まった工場の工場長ヨウル(パク・ギウン)と恋愛をする。彼女は、所属事務所の代表がこの映画のVIP試写会が終わった後、自分のところに来てそっと暖かく抱きしめてくれたと述べ、「苦労した、お疲れ様という言葉はよく言われるけれど、話もせずただ抱きしめてくれた。その手が暖かかった」と振り返った。隣で信頼してくれた人々に、自分が選んだ映画とそこから出た結果に対して認めてもらったと感じることができたのだ。
「映画を2、3回は見ました。ほとんど良かったです。低予算だったため、そこまでは願ってもいませんでした。当然、ある程度諦める部分はあるだろうと思いましたが、思ったより出来がよくて、また作品性まで認められ、全州(チョンジュ)映画祭の開幕作になってびっくりしました。色んな言葉を頂いて嬉しかったです」
先に強調したように「新村ゾンビ漫画(MAD SAD BAD)」への出演は、特に計画や戦略による選択ではなかった。ナム・ギュリは「台本がとても良かったです。ドラマ『恋愛時代』が本当に好きでしたが、その作品を演出した監督だったので信頼もありました」と述べた。惹かれるように選択したが、演技は容易ではなかった。ゾンビ役であっただけに、参考にできる韓国の作品もなく、撮影が行われた真冬の寒さはとりわけ厳しかった。
「廃工場で冬に撮影しました。すべてが開いていて雪は降るし、ルームソックス2、3足では足りないほどでした。口を開くこともできませんでした。映画からそんな寒さを感じる方もいますが、そこまで寒そうには見えないという人もいました。暖炉に口をつけていた記憶もあります。(記者が体が固いと、逆にゾンビの演技に役立ったのではないかと質問すると) 違います。どんな演技でも体が固くなっているといけません。体がほぐされていてこそ、見ている人もゾンビ演技が自然だと感じることができます」
ナム・ギュリは、ゾンビ役が意外だという反応に対して「私には新鮮ではありません。もっとひどい役もできます。抵抗感はまったくありません」と述べた。
「実は、人々から新鮮な選択をしたと言われますが、そっちのほうがかえって新鮮です(笑) 私はそんな(きれいなだけの)イメージなのだなぁ、とも思うようになりました。私は何かが好きになると情熱的になります。撮影現場でもケータリングカーのご飯があまりにも好きで一番前に並んでご飯を食べました。人を好きになる時も向こう見ずになって、一度好きになると最後まで好きです。彼氏がいれば、その人が許せない過ちを犯しても何度も許してあげるほうです。現場でも悪いことがあっても、悪いことより、良いことを記憶していますし」
飾らないナム・ギュリは、撮影現場に来るケータリングカーのご飯に対する愛情を示した。かわいくツンとしていそうな女優が見せる意外な姿で、これまで思われていたのとは違う魅力をアピールした。
「ケータリングカーが来ると、私は撮影が終わった後、一人で残ってでも必ず食べて行きました。ケータリングカーのごはんはあまりにも暖かくて美味しいです。家で食べるご飯みたいに。固い鶏肉や安いハム、昨日使った材料で次の日にお肉のスープを作ったりする、そんな予算に合わせた安いおかずが出てきますが、私にはそれが美味しかったのです」
さばさばした性格のナム・ギュリ。相手役パク・ギウンとの関係はどうだったのだろうか。同い年だが、互いに敬語を使ったという意外な答えが返ってきた。
「パク・ギウンさんとはとても良かったです。同い年ですけれど、敬語を使ったため『ギュリさん、ギュリさん』と呼ばれました。緊張感があっていい部分があります。親しすぎると、作れない感情があります。だから緊張感が重要です。あまり多くのことを知っていると、集中できなくなる瞬間を何度も経験しました。そんな面でギウンさんは先に敬語を使ってくれてよかったです」
ナム・ギュリは、依然として成長する可能性の多い女優だ。誰よりも演技に対する情熱があり、欲張りだ。最近清楚な役を多く演じ、実際に会ってみると、性格も少女らしく女性らしいイメージに近かった。SBS「美しき人生」で見せたハツラツとしたチョロン役をどうやってあそこまでうまく演じたのか気になって聞くと「監督から助けてもらった」と答え、笑ってみせた。
「監督がそれをできるように、私をものすごく鍛えてくれました。実は普段の私は、あれほどの明るさは想像もできませんでした。しかし、あの作品を撮影している間は、性格も変わって初対面でもつっけんどんで、つんとすましていて嫌がる方もいました。一時はそうやってチョロンにハマって暮らしていたと思います。早口の役は初めてでした」
それほど、ナム・ギュリは作品への集中力が優れた女優だ。彼女は「もっと年を取る前にtvN『ロマンスが必要』のようなラブコメディドラマに出演したいです」と述べ、壊れる役をすることに対してはまったく抵抗感がないと、積極的に自身をアピールした。
「次の作品としては映画やドラマ等をずっと見ています。もっと年を取る前に『ロマンスが必要』の女性主人公のような役をやってみたいです。オーバーオールなどを着て、愛らしく壊れるそんな役です。ぜひやってみたいです」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ユジン
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