「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」イ・サンヨプ“いちばん大きいのは友人イ・ジュニョクを得たこと”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
イ・サンヨプ:健康上の理由で作品から降板した脚本家のヒョン・ギョンヨン先生は、前作でも作品をご一緒した方です。私にとってはお母さんのような方で、良い先輩でもあります。ヒョン先生がシノプシス(ドラマのあらすじ概要) を送ってくれて「新しい姿を演じてみてはどうか」とおっしゃってくださいました。シノプシスを読んだのですが、とても魅力的なキャラクターだったので、すぐに出演を決めました。ヒョンドは気が強いとでも言ったらいいでしょうか? 一般的な感じのキャラクターではないので、おもしろくて感銘を受けながらシノプシスを読んだことを覚えています。
―「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」というタイトルをお聞きになった時はどのような気持ちでしたか?
イ・サンヨプ:ネットで検索をしてみました。青い鳥の輪舞〈ロンド〉…。台本を読んで「希望は最も近いところにすでにあって、家族になることも家庭をつくることもできる。家庭がいちばんの希望の存在となってこそ、社会が明るくなり、希望が生まれる」といったテーマで書かれているようでした。もともとホームドラマの得意な脚本家の先生でしたが、私にとっては2作目となるホームドラマでしたので、演じる上では悩みもしましたが、新しいキャラクターという気がしました。最初の4話までその場で読んで、全部セリフを覚えました。すぐに覚えて撮影に入りました。
―演じたチャン・ヒョンド役について簡単に紹介してください。
イ・サンヨプ:世間知らずの青年です。このドラマでは、好き勝手に生き、世の中のことに無関心だった青年が次第に世の中のことに目を向け、心優しいハン・ウンスという女性に出会って、大人になっていく過程が描かれます。一度も家族について考えたことのなかった青年が、彼女と付き合うことで、彼女との家庭というものを考えるようになり、やがて自分の家族について、もう一度考えるようになるというキャラクターです。
―演じたヒョンドと、イ・サンヨプさん本人との相違点はありますか?
イ・サンヨプ:ドラマ前半で描かれるヒョンドは、生活の心配など何もすることなく楽観的に生きていますが、私も実のところ、それほど長く悩んだり心配したりするタイプではありません。そういう面は似ているかもしれません。でも僕は遊び人ではありません(笑)。見てくださった多くの方々の中には、何だか似合わないよ、あんな役をお前がやるなんてと言ってくださる方もいました。ごめんなさい。
―“財閥の後継者”という役を演じる上で、特に参考にした作品などはありますか?
イ・サンヨプ:これまで俳優として活動しながら、映画やドラマなど、ほかの作品を色々と見てきましたが、今回は私独自のキャラクターを生み出したかったです。役作りのために緻密に研究するのではなく、撮影現場の雰囲気をつかんで演技していったような感じです。その場、その場のアドリブも多かったです。この場を借りて、私のアドリブをすべて受け入れてくれた監督や撮影チームのスタッフの皆さんにお礼を言いたいです。どうしようもないようなアドリブもたくさんあったはずなのに、すべて受け入れてくれたんですよ。
―ヒョンドを演じるために特に気をつかったポイント(衣装、語り口、行動など) はありますか?
イ・サンヨプ:いつも自信や余裕を感じさせるキャラクターになるように気をつかいました。財閥の息子というキャラクターに似合った余裕や自信を表現しなければいけないというプレッシャーがあったんですね。私、イ・サンヨプがビビってしまうような状況にあっても、ヒョンドはいつも余裕のある姿を見せていました。そして衣装はできるだけ豪華でカッコいいものを着ようと努力しました。良い衣装を用意していただけて感謝しています。
―今回の作品を通して個人的にでもよいのですが、何か変化はありましたか?
イ・サンヨプ:このドラマに出演する前よりも、お母さんたちが、かわいがってくれますし、年配の方々が、僕のことを知ってくださるようなって、うれしく思っています。ファンとして母親のような気持ちで見守っていますという言葉に胸が熱くなったりします。日本の方々も同じような気持ちだと言ってくださるのですが、その言葉には本当に感動します。
―ジワン役を演じたイ・ジュニョクさんとの共演はいかがでしたか?
イ・サンヨプ:このドラマに出演して色々なものを得ましたが、いちばん大きいのは友人イ・ジュニョクを得たことではないかと…。それだけ話もたくさんしましたし、家族よりも長い時間を一緒に過ごしたので、このドラマが終わっても、年を取っておじいさんになっても、友達でいようと言っているのですが…。それほど私にとってはありがたい友人ですね。兄貴みたいに思っています。彼の言うことは納得することが多くて、彼が友人で良かったと思っています。
イ・サンヨプ:初共演だったので、ある程度撮影が進むまで“かわいい演技がうまくできるんだろうか”なんて余計な心配までしていました。ところが酒に酔ったシーンを一緒に演じた時、私が気後れしてしまうほど、かわいらしく演技をするんですよ。これはおちおちしていられない、油断できないと思いました。このドラマでいちばんかわいがられるのは、俺じゃなきゃいけないのに、これじゃ食われちゃうぞって思いました(笑)。そのくらいとても愛らしい女優さんなのですが、一緒に演じていて、とても刺激を受けました。
―最初、ウンスはヒョンドに心を開きませんでしたが、ウンスに対するヒョンドの愛情表現について「これはおもしろかった」「実際の私だったらもう少し違う表現にしたのに」と感じるようなところはありますか?
イ・サンヨプ:驚いたのはウンスがキツイことを言い続けても、ヒョンドは彼女のことが好きだから、会いに行くわけです。私は実のところ、ツンデレな女性には魅力を感じないのですが、ヒョンドを見てうらやましくなりました。ドラマの中で「お互いのことがよくわかるまで、会い続けよう」というセリフがあって、そういうことを言える自信がうらやましかったですね。私には言えないです。「一度だけでも会ってください」ってこんなふうに言うと思うんですよ…(笑)。
―女の子はしびれちゃいますよね。
イ・サンヨプ:台本を見て私もしびれました。でもこれをどうやって演じようかと…。実際、そのシーンを撮影する時、何度も撮り直しました。この演技でいいのか、監督とも長時間話したのですが、ヒョンドのあの自信をうまく表現するのが難しかったんですよ。でもうまく編集してくれて、ウンスのうまいリアクションのおかげで大丈夫だったようです。
イ・サンヨプ:お父さん役のチェン・ホジンさんは、このドラマに出演する前から尊敬してきた方です。その方の息子役なので光栄でしたね。チェン・ホジンさんはもともと無愛想な方なのですが、色々と面倒を見てくださって、いい話もたくさんしてくださって、元気をたくさんもらいました。お母さん役のイ・ヘスクさんは、たびたび、慈しむように僕の頬を優しくポンポンと叩いてくれたのですが、それがとても良かったです。本当のお母さんのように、愛情をたくさん感じました。ドラマが終わって別れると思ったら、なんだかとても名残惜しくなりましたね。チョン・ホジンさんは、よく写真を撮る方でした。イ・ジュニョクさんも撮ってもらっていたと思います。
―バンド活動をするシーンが登場しますが、もともと楽器は演奏できたのですか(歌の実力は歌手レベルだと聞きました)?
イ・サンヨプ:自分では歌がうまいと思っていたんですが、この頃はうまく歌えなくて、あまり上手にできなかったんです。バンドシーンのためにベースを習ったのですが、練習しながら冗談でジャンプしたりしていたのを、撮影の時にもちょっとやったら、それが使われたようです。ちょっとバカっぽいですが、純粋なところもあったと思います。ソロの演奏シーンがあったらよかったなとも思いました。でも2ヶ月ぐらいしか練習できなかったから、次にバンドのシーンを撮影するようなことがあったら、もう少しちゃんと練習してからやりたいですね。
―別れを告げる時にジュースをかけられるシーンがありましたが、苦労されたのではないですか? また撮影中にNGをたくさん出された方は?
イ・サンヨプ:撮影は2月頃の寒い時期でしたが、別に心配はしていませんでした。ところが実際にジュースをかけられたら、これが本当に冷たいんですよ。ジュースがシャツの中まで染みて来て自分でも気づかないうちに、声を漏らしてしまいました。幸い放送には出なかったのですが、自分ではわかりました。それからこのドラマのNG王はたぶん私でしょう。出演者のみなさんとあまりに親しくなりすぎて、ちょっと見つめ合っただけで、吹き出してしまったりすることもありました。ドラマのエンディングに流れるNGシーンでもあったと思いますが、真顔になってイ・ジュニョクさんに「何でだ!」と大声を出すシーンで吹き出してしまって「ごめんなさい」と言ったことがあります。このドラマのNG王は本当に私でしたね。
―特に印象深かったシーンはありますか?
イ・サンヨプ:第6話の冒頭のほうだったと思うのですが、このドラマで初めて父と大きくぶつかるシーンがありました。事前の打ち合わせや準備もかなりやったのですが、チョン・ホジンさんの気迫あふれる演技に引き込まれてしまって、演技だというのを忘れてしまって、本気でかっとなってしまったことや、大声を出してしまったことがありました。でもその時に本当の演技とはこういうものだというのがわかって“何だか今日は演じ切ったぞ”という満足感で胸がいっぱいになったんです。それ以来、先輩に任せて、素直に私が従っていくような感じになったんじゃないかと思います。
―撮影現場でのムードメーカーは誰ですか? 撮影現場での俳優たちやスタッフたちとの間で何かおもしろいエピソードはありますか?
イ・サンヨプ:ムードメーカーは私ですよ。おもしろいエピソードは、オフィスでのシーンが多かったです。アドリブをたくさんやっても許してもらえる撮影現場だったので、お互いにアドリブをやってやろうという雰囲気にあふれていましたね。放送で使われたのもありましたし、使われなかったのもあります。NGになるだろうと思って、アドリブでリアクションしたら、みんなの方が真剣に受け止めてしまって、むしろ私の方が困惑してしまったことも多かったです。エピソードを挙げるとすれば…、アドリブは会議のシーンでのことが特に多かったです。あの時は本当にアドリブ合戦でした。監督がいつまで経ってもカットを言わないものだから、チーム長はずっとアドリブで話し続けて、私もツッコミを入れるタイミングをずっと、うかがう感じで…。ツッコミを入れてドッと受けて、ようやく、監督がOKを出したこともありました。
―今回の作品を通して新しく挑戦できたことや、こういった部分で成長できたというようなことはありますか?
イ・サンヨプ:成長できたかどうかについては、もう少し後にならないとわからないでしょうが、チャン・ヒョンドというキャラクターを演じることで、俳優としてできる演技はすべてやったように思います。悪い男、遊び人、純愛ロマンスや冷徹な演技もやりましたし、コロコロと変わるチャン・ヒョンドの感情を演じることができてよかったし、演じていて新鮮でした。
―将来の俳優としての目標は何でしょうか?
イ・サンヨプ:どの作品のどんなキャラクターを演じることになっても、自然に演じられるようになりたいです。何を演じても様になる俳優になりたいですね。そのためにはさらに努力しなければいけないです。
―日本のファンのみなさんにドラマの簡単な紹介と見どころ、そしてメッセージをお願いします。
イ・サンヨプ:韓国で多くの人から愛されたドラマ「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」のDVDが日本でも発売になり、レンタルもされるということで、とてもうれしく、そしてありがたいと思っています。私が作品を通して感じた感動やおもしろさが、日本のファンのみなさんにも伝わって、たくさん愛してくださるとうれしいです。「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」と共に幸せな日々を過ごされることを願っています。みなさん、愛しています。
韓国で社会現象となっている〈恋愛、結婚、出産、人間関係、マイホーム〉5つの夢を諦めた〈5(オ)放(ポ)世代〉と呼ばれる若者たちの人生を前向きに描いた「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」のDVDが好評リリース中だ。
これを記念して、就活に奮闘する生真面目な青年ジワンをイ・ジュニョクが演じ、そんなジワンにコンプレックスを抱く御曹司ヒョンドを演じたイ・サンヨプのインタビューが到着! 御曹司なのに女性からワインを頭からかけられたり、フライパンで頭をたたかれたりなど、コミカル演技が魅力だったイ・サンヨプから共演者との話、そして出演者ならではのエピソードなど、たっぷり語ってもらった。
イ・サンヨプ:健康上の理由で作品から降板した脚本家のヒョン・ギョンヨン先生は、前作でも作品をご一緒した方です。私にとってはお母さんのような方で、良い先輩でもあります。ヒョン先生がシノプシス(ドラマのあらすじ概要) を送ってくれて「新しい姿を演じてみてはどうか」とおっしゃってくださいました。シノプシスを読んだのですが、とても魅力的なキャラクターだったので、すぐに出演を決めました。ヒョンドは気が強いとでも言ったらいいでしょうか? 一般的な感じのキャラクターではないので、おもしろくて感銘を受けながらシノプシスを読んだことを覚えています。
―「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」というタイトルをお聞きになった時はどのような気持ちでしたか?
イ・サンヨプ:ネットで検索をしてみました。青い鳥の輪舞〈ロンド〉…。台本を読んで「希望は最も近いところにすでにあって、家族になることも家庭をつくることもできる。家庭がいちばんの希望の存在となってこそ、社会が明るくなり、希望が生まれる」といったテーマで書かれているようでした。もともとホームドラマの得意な脚本家の先生でしたが、私にとっては2作目となるホームドラマでしたので、演じる上では悩みもしましたが、新しいキャラクターという気がしました。最初の4話までその場で読んで、全部セリフを覚えました。すぐに覚えて撮影に入りました。
―演じたチャン・ヒョンド役について簡単に紹介してください。
イ・サンヨプ:世間知らずの青年です。このドラマでは、好き勝手に生き、世の中のことに無関心だった青年が次第に世の中のことに目を向け、心優しいハン・ウンスという女性に出会って、大人になっていく過程が描かれます。一度も家族について考えたことのなかった青年が、彼女と付き合うことで、彼女との家庭というものを考えるようになり、やがて自分の家族について、もう一度考えるようになるというキャラクターです。
―演じたヒョンドと、イ・サンヨプさん本人との相違点はありますか?
イ・サンヨプ:ドラマ前半で描かれるヒョンドは、生活の心配など何もすることなく楽観的に生きていますが、私も実のところ、それほど長く悩んだり心配したりするタイプではありません。そういう面は似ているかもしれません。でも僕は遊び人ではありません(笑)。見てくださった多くの方々の中には、何だか似合わないよ、あんな役をお前がやるなんてと言ってくださる方もいました。ごめんなさい。
―“財閥の後継者”という役を演じる上で、特に参考にした作品などはありますか?
イ・サンヨプ:これまで俳優として活動しながら、映画やドラマなど、ほかの作品を色々と見てきましたが、今回は私独自のキャラクターを生み出したかったです。役作りのために緻密に研究するのではなく、撮影現場の雰囲気をつかんで演技していったような感じです。その場、その場のアドリブも多かったです。この場を借りて、私のアドリブをすべて受け入れてくれた監督や撮影チームのスタッフの皆さんにお礼を言いたいです。どうしようもないようなアドリブもたくさんあったはずなのに、すべて受け入れてくれたんですよ。
―ヒョンドを演じるために特に気をつかったポイント(衣装、語り口、行動など) はありますか?
イ・サンヨプ:いつも自信や余裕を感じさせるキャラクターになるように気をつかいました。財閥の息子というキャラクターに似合った余裕や自信を表現しなければいけないというプレッシャーがあったんですね。私、イ・サンヨプがビビってしまうような状況にあっても、ヒョンドはいつも余裕のある姿を見せていました。そして衣装はできるだけ豪華でカッコいいものを着ようと努力しました。良い衣装を用意していただけて感謝しています。
―今回の作品を通して個人的にでもよいのですが、何か変化はありましたか?
イ・サンヨプ:このドラマに出演する前よりも、お母さんたちが、かわいがってくれますし、年配の方々が、僕のことを知ってくださるようなって、うれしく思っています。ファンとして母親のような気持ちで見守っていますという言葉に胸が熱くなったりします。日本の方々も同じような気持ちだと言ってくださるのですが、その言葉には本当に感動します。
―ジワン役を演じたイ・ジュニョクさんとの共演はいかがでしたか?
イ・サンヨプ:このドラマに出演して色々なものを得ましたが、いちばん大きいのは友人イ・ジュニョクを得たことではないかと…。それだけ話もたくさんしましたし、家族よりも長い時間を一緒に過ごしたので、このドラマが終わっても、年を取っておじいさんになっても、友達でいようと言っているのですが…。それほど私にとってはありがたい友人ですね。兄貴みたいに思っています。彼の言うことは納得することが多くて、彼が友人で良かったと思っています。
Licensed by KBS Media Ltd. (c)2015 KBS All rights reserved
―チャン・ヒョンドはドラマの中でウンスと恋に落ちますが、ウンス役を演じたチェ・スビンさんとも初共演ですが、いかがでしたか?イ・サンヨプ:初共演だったので、ある程度撮影が進むまで“かわいい演技がうまくできるんだろうか”なんて余計な心配までしていました。ところが酒に酔ったシーンを一緒に演じた時、私が気後れしてしまうほど、かわいらしく演技をするんですよ。これはおちおちしていられない、油断できないと思いました。このドラマでいちばんかわいがられるのは、俺じゃなきゃいけないのに、これじゃ食われちゃうぞって思いました(笑)。そのくらいとても愛らしい女優さんなのですが、一緒に演じていて、とても刺激を受けました。
―最初、ウンスはヒョンドに心を開きませんでしたが、ウンスに対するヒョンドの愛情表現について「これはおもしろかった」「実際の私だったらもう少し違う表現にしたのに」と感じるようなところはありますか?
イ・サンヨプ:驚いたのはウンスがキツイことを言い続けても、ヒョンドは彼女のことが好きだから、会いに行くわけです。私は実のところ、ツンデレな女性には魅力を感じないのですが、ヒョンドを見てうらやましくなりました。ドラマの中で「お互いのことがよくわかるまで、会い続けよう」というセリフがあって、そういうことを言える自信がうらやましかったですね。私には言えないです。「一度だけでも会ってください」ってこんなふうに言うと思うんですよ…(笑)。
―女の子はしびれちゃいますよね。
イ・サンヨプ:台本を見て私もしびれました。でもこれをどうやって演じようかと…。実際、そのシーンを撮影する時、何度も撮り直しました。この演技でいいのか、監督とも長時間話したのですが、ヒョンドのあの自信をうまく表現するのが難しかったんですよ。でもうまく編集してくれて、ウンスのうまいリアクションのおかげで大丈夫だったようです。
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―お父さん役やお母さん役をはじめ、様々な先輩方と共演していかがでしたか?イ・サンヨプ:お父さん役のチェン・ホジンさんは、このドラマに出演する前から尊敬してきた方です。その方の息子役なので光栄でしたね。チェン・ホジンさんはもともと無愛想な方なのですが、色々と面倒を見てくださって、いい話もたくさんしてくださって、元気をたくさんもらいました。お母さん役のイ・ヘスクさんは、たびたび、慈しむように僕の頬を優しくポンポンと叩いてくれたのですが、それがとても良かったです。本当のお母さんのように、愛情をたくさん感じました。ドラマが終わって別れると思ったら、なんだかとても名残惜しくなりましたね。チョン・ホジンさんは、よく写真を撮る方でした。イ・ジュニョクさんも撮ってもらっていたと思います。
―バンド活動をするシーンが登場しますが、もともと楽器は演奏できたのですか(歌の実力は歌手レベルだと聞きました)?
イ・サンヨプ:自分では歌がうまいと思っていたんですが、この頃はうまく歌えなくて、あまり上手にできなかったんです。バンドシーンのためにベースを習ったのですが、練習しながら冗談でジャンプしたりしていたのを、撮影の時にもちょっとやったら、それが使われたようです。ちょっとバカっぽいですが、純粋なところもあったと思います。ソロの演奏シーンがあったらよかったなとも思いました。でも2ヶ月ぐらいしか練習できなかったから、次にバンドのシーンを撮影するようなことがあったら、もう少しちゃんと練習してからやりたいですね。
―別れを告げる時にジュースをかけられるシーンがありましたが、苦労されたのではないですか? また撮影中にNGをたくさん出された方は?
イ・サンヨプ:撮影は2月頃の寒い時期でしたが、別に心配はしていませんでした。ところが実際にジュースをかけられたら、これが本当に冷たいんですよ。ジュースがシャツの中まで染みて来て自分でも気づかないうちに、声を漏らしてしまいました。幸い放送には出なかったのですが、自分ではわかりました。それからこのドラマのNG王はたぶん私でしょう。出演者のみなさんとあまりに親しくなりすぎて、ちょっと見つめ合っただけで、吹き出してしまったりすることもありました。ドラマのエンディングに流れるNGシーンでもあったと思いますが、真顔になってイ・ジュニョクさんに「何でだ!」と大声を出すシーンで吹き出してしまって「ごめんなさい」と言ったことがあります。このドラマのNG王は本当に私でしたね。
―特に印象深かったシーンはありますか?
イ・サンヨプ:第6話の冒頭のほうだったと思うのですが、このドラマで初めて父と大きくぶつかるシーンがありました。事前の打ち合わせや準備もかなりやったのですが、チョン・ホジンさんの気迫あふれる演技に引き込まれてしまって、演技だというのを忘れてしまって、本気でかっとなってしまったことや、大声を出してしまったことがありました。でもその時に本当の演技とはこういうものだというのがわかって“何だか今日は演じ切ったぞ”という満足感で胸がいっぱいになったんです。それ以来、先輩に任せて、素直に私が従っていくような感じになったんじゃないかと思います。
―撮影現場でのムードメーカーは誰ですか? 撮影現場での俳優たちやスタッフたちとの間で何かおもしろいエピソードはありますか?
イ・サンヨプ:ムードメーカーは私ですよ。おもしろいエピソードは、オフィスでのシーンが多かったです。アドリブをたくさんやっても許してもらえる撮影現場だったので、お互いにアドリブをやってやろうという雰囲気にあふれていましたね。放送で使われたのもありましたし、使われなかったのもあります。NGになるだろうと思って、アドリブでリアクションしたら、みんなの方が真剣に受け止めてしまって、むしろ私の方が困惑してしまったことも多かったです。エピソードを挙げるとすれば…、アドリブは会議のシーンでのことが特に多かったです。あの時は本当にアドリブ合戦でした。監督がいつまで経ってもカットを言わないものだから、チーム長はずっとアドリブで話し続けて、私もツッコミを入れるタイミングをずっと、うかがう感じで…。ツッコミを入れてドッと受けて、ようやく、監督がOKを出したこともありました。
―今回の作品を通して新しく挑戦できたことや、こういった部分で成長できたというようなことはありますか?
イ・サンヨプ:成長できたかどうかについては、もう少し後にならないとわからないでしょうが、チャン・ヒョンドというキャラクターを演じることで、俳優としてできる演技はすべてやったように思います。悪い男、遊び人、純愛ロマンスや冷徹な演技もやりましたし、コロコロと変わるチャン・ヒョンドの感情を演じることができてよかったし、演じていて新鮮でした。
―将来の俳優としての目標は何でしょうか?
イ・サンヨプ:どの作品のどんなキャラクターを演じることになっても、自然に演じられるようになりたいです。何を演じても様になる俳優になりたいですね。そのためにはさらに努力しなければいけないです。
―日本のファンのみなさんにドラマの簡単な紹介と見どころ、そしてメッセージをお願いします。
イ・サンヨプ:韓国で多くの人から愛されたドラマ「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」のDVDが日本でも発売になり、レンタルもされるということで、とてもうれしく、そしてありがたいと思っています。私が作品を通して感じた感動やおもしろさが、日本のファンのみなさんにも伝わって、たくさん愛してくださるとうれしいです。「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」と共に幸せな日々を過ごされることを願っています。みなさん、愛しています。
■作品情報
「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」
DVD-SET1~SET4 発売中 ※好評レンタル中
DVD-SET5 9月2日(金) 発売
各¥15,000+税
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
Licensed by KBS Media Ltd. (c)2015 KBS All rights reserved
■関連サイト
公式サイト:http://kandera.jp/sp/aoitori/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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