「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」チョン・ヘイン、日本でデートするなら“想像しただけで幸せな気分…”
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で、ソン・イェンジン扮するヒロイン、ジナと恋に落ちる魅力的な年下男子ジュニを演じ、一躍スポットライトを浴びたチョン・ヘイン。“国民的年下男”の称号とともにCMのオファーが殺到、今や新世代スターを代表する存在に。来日ファンミーティングも大成功、今後のさらなる飛躍が期待されるチョン・ヘインに、出世作であるドラマのことを中心に、たっぷりと話を聞いた。
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チョン・ヘイン:最初に撮ったのは……何だったかな(笑)。あ、思い出しました。ジナお姉さんの会社の前で、自転車に乗って会うシーンでした。すごく寒かったけど、とても活気があって温かい雰囲気の現場でした。みんなの笑い声が絶えなくて、ソン・イェンジン先輩がよく笑っていたのを覚えています。イェジンお姉さんが僕の緊張をほぐすように、親しみを込めて接してくださったのが嬉しかったです。前日は緊張で眠れなかったですね。ドキドキ、ワクワクして。
――ドラマ全体を振り返って忘れられないシーンは?
チョン・ヘイン:すべてのシーンが印象深く、今でも鮮やかに記憶に残っているので、一つ選ぶのは難しいです。2人が再会した最初の自転車のシーンも、お互いの気持ちを確認しあってテーブルの下で手を繋いだシーンもよく覚えています。アメリカから帰ってきて久しぶりにホテルで再会するシーンは、自分の体調が悪くて冷や汗をかきながら撮ったということもあって、忘れられません。済州島で雨に打たれながら撮ったシーンもずっと記憶に残ると思います。2人でデートしたすべての道、一緒に歩いた道、旅行に行ったこと、雪山で一緒に歩いて滑ったシーン……とにかくすべてですね(笑)。
――幼なじみだった2人が恋に落ちた瞬間はいつだと思いますか?
チョン・ヘイン:これが正解かどうかはわかりませんが、自分では、アメリカから帰ってきたジュニが、最初に会社の前でジナさんと再会したときだと思います。
――懐かしかったのでしょうか?
チョン・ヘイン:懐かしさもあったと思いますが、そのときのジナお姉さんがとても綺麗だったから、ハハハ。
――説得力がありますね。
チョン・ヘイン:そうでしょうか(笑)。
――普段の生活でも、第六感や第一印象を大事にするほうですか?
チョン・ヘイン:第一印象はとても大事だと思います。慣れない人に会うときは慎重になるタイプです。相手に気を遣って、相手の立場になっていろいろと考えます。でも第一印象がすべてではないし、会話をしているうちに最初のイメージが変わるのもよくあることです。第一印象では、その人の価値観や考え方、これまでどう生きてきたかということは把握できません。だから、一緒に過ごす時間が長いほうがいいと思います。それは男も女も同じです。
――ドラマの後半は、ジナのお母さんの大反対があったり、ジナがお見合いをしたり、ジュニのお父さんに会ったり。それらの行動に対して、視聴者からいろんな意見が出ました。チョン・ヘインさん自身はどう思いながら演じていましたか?
チョン・ヘイン:中盤以降はいろんな意味で葛藤が多かったですね。でも僕にはすべて理解できました。2人の仲を反対するお母さんの気持ち。ジュニのお父さんの気持ち。ジナがなぜ隠れてお父さんに会ったのか……。ジナの行動についていうと、心で思っていることと逆方向に出てしまったような気がします。ジナのお見合いに対して、視聴者の皆さんはもどかしく感じたと思いますが、僕は現実的なキャラクターの行動として充分ありうるな、と思いました。むしろジュニのキャラクターの方がファンタジーに近い気がします。
――ジュニの行動についてはどう思いますか?
チョン・ヘイン:ジュニの現実的な行動を見た場合、やはり頑固で譲らない面がありました。仕事か? 恋愛か? と悩んで、結局、最後はジナのもとを訪ねるのですが、アメリカに行くことも自分ひとりで決めてしまったし、もう少しジナと話し合えばいいのに、と思うこともありました。ジュニのお姉さんが、ジュニがジナと会うことに反対した意味も僕には理解できます。恋愛には勇気が必要だということを、このドラマを通して感じました。
――アン・パンソク監督の演出はいかがでしたか?
チョン・ヘイン:アン・パンソク監督は本当に偉大な監督です。すべてのシーンに監督の哲学が込められているんです。カメラアングルの中にそのシーンで見せるべき目的が確実に込められているので、もしも俳優が完璧に演技にしきれなくても、アングルそのものがすでに演技をしているから大丈夫ではないか、と思えるほどです。
――長回しのシーンが印象的でしたが、どのように撮影されましたか?
チョン・ヘイン:長回しのシーンがとても多かったので、イェジン先輩と監督と僕の3人でたくさん話し合いました。長回しの撮影は、途中でカットがかけられません。もしもNGが出た場合は最初から撮り直さないといけないので、事前にお互い信じあって、徹底的にシーンの分析をしておく必要がありました。僕たちはジナとジュニになりきって撮影に臨みました。
――具体的には?
チョン・ヘイン:実際に現場でも本名ではなく役名で呼び合っていました。監督も僕たちのことを、ジナとかジュニとか呼んでいました。そういえば数日前、アン監督が「2018大韓民国コンテンツ大賞」で大統領表彰を受賞されました。知らせを聞いて僕もじんとしましたし、とても気分がよかったです。監督が授賞式に出席された模様を動画で撮って見せてくれたんですが、すごく嬉しかったです。
日本でデートするなら「想像するだけで幸せな気分…」
――“国民的年下男子”と呼ばれたことについては、どう思いますか?チョン・ヘイン:プレッシャーだったし、ちょっと言いすぎではないかと思いました。僕がイェジンお姉さんより年下なのでそう呼ばれただけだと思います(笑)韓国の年でもう31歳になる僕が、年下男子と呼ばれるのはちょっと新鮮だし、今でも慣れません。でも、楽しんでドラマを見てくださった視聴者の皆さんがそう呼んでくださったのは嬉しかったし、ありがたかったです。その思いは今も同じですね。
――ドラマの終了後、スタッフや共演者と日本に“ご褒美旅行”にいらしたそうですね。
チョン・ヘイン:(ニッコリ笑って)とても幸せで忘れられない思い出です。札幌に行きました。実は僕はその前にドラマ『刑務所のルールブック』でご褒美旅行に行くチャンスがあったんですが、すぐに次の撮影が始まってしまって行きそびれてしまって。これが僕にとっての初めてのご褒美旅行だったので本当に楽しかったです。もともとすごく札幌に行きたかったので、イェジンお姉さんと一緒にスタッフさんに「札幌に行こう行こう」と圧力をかけていたら、実現しました(笑)札幌ではヘリコプターに乗ったり、遊園地に行ったりしました。そしてスープカレーが本当に美味しかったです!
――名物ですね。
チョン・ヘイン:僕はイ・ジョンソクさんと前に札幌に行ったときにスープカレーの美味しさを知りました。それで今回の旅でも推薦したんですけど、最初は「えー、なんでカレー? 」という感じで誰にも信じてもらえなくて気分が悪かったんです(笑)でも強制的にみんなを連れて行ったら「美味しい、美味しい」ということで。翌日もまた行って、お持ち帰りを買って帰るスタッフさんもいたくらいでした(笑)スープカレーのことが一番記憶に残ってますね。スープカレーは体にいいし、健康的だし、今も思い出したらまた食べたくなりました(笑)東京にもありませんかね? あったら絶対に行きます!(笑)
――日本でデートするならどこに行きたいですか?
チョン・ヘイン:日本でデート、想像しただけで幸せな気分になりますが、僕にできるでしょうか(笑)。もともと日本は美味しいお店や観光スポットがたくさんあるので、どこに行っても幸せだと思います。有名な東京タワーもいいし、魚市場にも行ってみたい。表参道、銀座、原宿、渋谷、新宿……どこも見どころいっぱいだし、気楽に行きたいですね。
――チョン・ヘインさんは、きちんとデートをプランニングされるオッパ(お兄さん)ですか?
チョン・ヘイン:デートするときは、2人でいる時間をたっぷり使いたいので、計画を立てるほうですね。でも、一緒にいられること自体が楽しければ、その辺の道をぶらぶらするだけでも幸せだと思います。
――ドラマは姉弟愛も見どころでしたが、ご自身のご兄弟のエピソードを教えてください。
チョン・ヘイン:(周りをきょろきょろして誰かを捜しながら)今回、弟も一緒に来ているんですよ。明日のファンミーティングも見る予定です。弟とのことは、日常そのものがエピソードですね。7歳の年の差があるので、幼い頃はお互いに遠い距離を感じていましたが、今は友だちのような関係。両親よりも近い存在の、気の置けない友だちみたいです。
――子どもの頃は弟さんをかわいがりましたか?
チョン・ヘイン:いいえ、よく怒ってました(笑)。お父さんの代わりにたくさん。嘘をついたらすぐにばれるので、お仕置きもしました(笑)。中高生まではそうだったんですが、
弟が成人してからはお酒を飲みながらよく語り合うようになって。いつからか僕が弟を頼って悩み相談までするようになりました(笑)。今回のファンミーティングに合わせて来日してくれてありがたいです。実は母も一緒に来たんですよ。父は仕事の関係で来られなかったのですが。こうして家族が来てくれたことはとてもありがたいし、僕がこれから俳優活動をしていく上でも、ずっと記憶に残る出来事になりました。
――お忙しいと思いますが、仕事で心と体が疲れたときはどうしますか?
チョン・ヘイン:正直、忙しくない、疲れていないと言えば嘘になりますが、ストレスはその都度、何かで解消していくべきですね。僕の場合は毎日の運動です。汗をかいて運動に集中すると雑念も飛んでいきます。あとは寝る前に飲む1、2杯のビールやワインがとてもリラックスさせてくれます。そして中でも一番重要なのは、自分自身を信じること。自信やプライドを持つことです。前向きな考えは肉体の疲れを回復させてくれるからです。どんなに大変で辛くても、自分は今なぜこの仕事をしているのか、その理由を考えていくと“自分がしたいことをしているから”という答えに辿り着きます。自分がしたいことをした結果、疲れるのは、我慢できることだと思います。
――ライジングスターとしていろんな可能性が広がっていると思いますが、今後の展望は?
チョン・ヘイン:う~ん。僕はライジングスターという言葉にプレッシャーを感じます。自分の能力よりも、僕が皆さんからいただく愛のほうがずっと大きいことを、よくわかっているからです。そして自分が演技を続けられることの幸運も感じています。だから毎日、もっとし烈に頑張っていこうと思うし、そうすれば先ほど言ったような肉体的な疲労は何でもないと思えるでしょう。僕は演技できることがとても嬉しい。韓国では、演技がうまくても、スクリーンやTVでそれを披露する機会がとても少ないのです。そのことをよく知っている僕は、TVに出られること自体が奇跡だと思っています。自分はラッキーだと思うし、いつも感謝しながらこれからも前進していきたいです。
取材:望月美寿 / 撮影:朝岡英輔
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(BOX1約64分収録/BOX2約60分以上収録予定)
価格:各BOX15,000円+税
全16話/韓国語/日本語字幕収録
発売元:アクロス/松竹/ポニーキャニオン/韓流ぴあ
セル販売元:ポニーキャニオン レンタル販売元:松竹
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