パク・ボヨン「童顔は10年経ったら変わりますよね?」
映画「過速スキャンダル」を覚えているだろうか。観客動員数800万人の突破という甚だしい興行成績で、主演のチャ・テヒョン、パク・ボヨン、脇役で大人顔負けの演技をした子役俳優のワン・ソクヒョンという人材発掘に繋がり、3人の俳優ともにスターになった作品である。
劇中でチャ・テヒョンはユニークな魅力をアピールし、ギターさえ握れば真剣な表情となり、ファンたちの心をくすぐった。また、飛びぬけた歌唱力の持ち主で、俳優が本業なのか疑わしいほどだった。また、パク・ボヨンはこの作品を通じて“国民の妹”に浮上し、数多くの男性ファンを虜にした。
このように韓国映画界でブームを巻き起こした「過速スキャンダル」以降、我々の国民の妹は、かわいい少女のイメージから脱皮し、ホラー映画で4年ぶりの復帰を遂げた。呪われた動画を見て、死の呪いにかかった妹のジョンミ(カン・ビョル)を救おうとする、姉のセヒのストーリーを描いた「動画をクリックしただけなのに」。その中で、強い姉セヒ役を演じ“ホラークイーン”に挑戦したのだ。
休業期間中、地道に撮影し活動をしてきたというが、人々の前に立つのは4年ぶりとのことだ。久しぶりに観客に会うだけに、作品選択にも慎重だったはず。しかもその作品がホラー映画だなんて、パク・ボヨンの選択の理由がちょっと知りたくなった。21日にOSENのインタビューを受けたパク・ボヨンは、「動画をクリックしただけなのに」を選んだ理由として二つを挙げた。一つ目の理由は良いシナリオ。二つ目の理由は「今じゃないとホラー映画はできなさそう」ということだ。
「負担感から作品を選択してはいません。『動画をクリックしただけなのに』のシナリオを見て、“素晴らしい”と思ったけど、たまたまジャンルがホラーでした。また、多様なジャンルに挑戦してみたかったですね。今じゃないとホラー映画に出演するチャンスはないかも知れなかったし(笑)」
パク・ボヨンというと浮かび上がるイメージは何か。それぞれ違うはずだが、主に“童顔”が浮かび上がる。とても若く見える容貌のせいで、一緒にキャスティングされた子役俳優が全員小学生だったとき、パク・ボヨンだけが高校3年生だったというエピソードもあったという。童顔が、女優にとっては作品選択の足かせになるのではないか。
「考え方によりますね。第一印象が強いか、実際より年上にみえる人は、幼い役がやりたくてもできないじゃないですか。私が思うに、時間が経って年齢を重ねていくと、そのときは濃い恋愛のような大人っぽい役を演じてみることができますし。だから今は明るい、童顔のイメージを活用して、その方向で演技をすれば長所を生かせるんじゃないかなって思います。10年経ってもこの顔のままではないはずだから(笑)」
夏になると、観客に恐怖を抱かせるホラー映画が登場し始める。他のジャンルでもそうだが、特にホラー映画には、ある程度決まった法則がある。主人公がいて、主人公を脅かす幽霊がいて、観客はいきなり登場する幽霊に驚く。「動画をクリックしただけなのに」ならではの特徴とは何か。
「他のホラー映画との相違点は、フォーカスされる部分が幽霊ではなく、現代を反映した点だと思います。UGC(ユーザー作成コンテンツ)やコメント、ネットを通じて行われる魔女狩りなどから来る恐怖を描いています。題材そのものが新鮮で、今の時代に影響を及ぼす面もあるという部分が、気に入りました」
たまにホラー映画をみると、こう思ったりする。「主役の俳優は本当に大変そうだ。ずっと悲鳴をあげなければならないから」。パク・ボヨンもこの点で大変だったのではないか。彼女は、共演した俳優カン・ビョルが悲鳴担当で、自分は外で心配するシーンが多かったので、別に悲鳴による疲れはなかったという。ただ、何もない空中に向かって、まるで何かがあるように演技することが一番大変だったようだ。
「映画を見ると、悲鳴をあげる演技はカン・ビョルさんが連続してやっています(笑) 私が大変だったのは、この映画でCGが使われることが多く、スマートフォンを見るシーンが多くあったけれど、そのシーンを撮影するとき、どんな映像が実際放映されるのか大ざっぱに説明してもらった後、何もないスマートフォンを見ながら演技したので、感覚が掴みにくかったですね。感情を込めるシーンでは、相手より私が先に撮影するときがあって、相手がどう反応するか分からないので感情の度合いを上中下に分けて撮影しました(笑)」
「動画をクリックしただけなのに」のメガホンを取ったキム・テギョン監督は、「動画をクリックしただけなのに」の制作発表会でパク・ボヨンが寒い日に苦労したエピソードを公開した。雨に濡れて撮影するシーンで、頭の上に氷ができるほどの寒さで苦労したという。それほど体力的にきつい撮影が続くとき、体調管理はしっかりとできているのだろうか。パク・ボヨンは体調管理の秘訣をそっと教えてくれた。紅参(高麗人参を保存用に加工したもの)だった。
「『過速スキャンダル』のとき、撮影するたびに“体調を管理しなきゃ”と思っていました。『過速スキャンダル』以前は、主に子役だったので撮影分量も少なく、疲れを感じることがあまりなかったけれど、『過速スキャンダル』は短期間のうちに多く撮影するので、体力的な負担がありました。そのころから運動を始めました。でも運動しても大変なのは同じ。撮影すると連日徹夜ですからね。だから健康食品を食べるようになりました。紅参と人参です(笑)」
パク・ボヨンは、制作発表会でホラー映画をあまり見られないと明かした。なので、自分の出演した「動画をクリックしただけなのに」をちゃんと見られるか心配だという話もした。果たしてパク・ボヨンは「動画をクリックしただけなのに」をどう見たか。幽霊がどこで出るか全部把握していたが、思ったより怖かったという。
「幽霊の出るタイミングを知っているから、“そのタイミングだけ避けよう”と思ったけど、効果音も迫力がありました。サウンドが一緒に出るので、思ったより怖かったです(笑) 幽霊を信じてはいないけど、とても怖いと思います。なので、洗顔のとき目を閉じている間に幽霊が出るかも知れないから、目を閉じないまま石鹸をつけたりします(笑)」
ホラー映画をじっくり鑑賞できないが、ホラー映画の主人公になったパク・ボヨン。彼女が思うホラー映画ならではの魅力は何か。ホラー映画を見ると、体中に回る“ポジティブなホルモン”があるとしながら、目をきらきらと輝かせるパク・ボヨンの姿が印象的だった。
「ホラー映画を見ると怖いけど、そのときに体内に何かのホルモンが回るそうですね。怖いけどスリルがあって、ポジティブなホルモンが出るようです。そういうことを考えてみると、映画を見るときは怖いけど、ちょっと面白い感情もありますね(笑) また、今の時代のネット文化の短所が多く浮き彫りとなっているため、観客も映画を見て、そういう面を一度考えてくださったらと思います。そんなことについて考えられる映画なので、魅力があると思います」
劇中でチャ・テヒョンはユニークな魅力をアピールし、ギターさえ握れば真剣な表情となり、ファンたちの心をくすぐった。また、飛びぬけた歌唱力の持ち主で、俳優が本業なのか疑わしいほどだった。また、パク・ボヨンはこの作品を通じて“国民の妹”に浮上し、数多くの男性ファンを虜にした。
このように韓国映画界でブームを巻き起こした「過速スキャンダル」以降、我々の国民の妹は、かわいい少女のイメージから脱皮し、ホラー映画で4年ぶりの復帰を遂げた。呪われた動画を見て、死の呪いにかかった妹のジョンミ(カン・ビョル)を救おうとする、姉のセヒのストーリーを描いた「動画をクリックしただけなのに」。その中で、強い姉セヒ役を演じ“ホラークイーン”に挑戦したのだ。
休業期間中、地道に撮影し活動をしてきたというが、人々の前に立つのは4年ぶりとのことだ。久しぶりに観客に会うだけに、作品選択にも慎重だったはず。しかもその作品がホラー映画だなんて、パク・ボヨンの選択の理由がちょっと知りたくなった。21日にOSENのインタビューを受けたパク・ボヨンは、「動画をクリックしただけなのに」を選んだ理由として二つを挙げた。一つ目の理由は良いシナリオ。二つ目の理由は「今じゃないとホラー映画はできなさそう」ということだ。
「負担感から作品を選択してはいません。『動画をクリックしただけなのに』のシナリオを見て、“素晴らしい”と思ったけど、たまたまジャンルがホラーでした。また、多様なジャンルに挑戦してみたかったですね。今じゃないとホラー映画に出演するチャンスはないかも知れなかったし(笑)」
パク・ボヨンというと浮かび上がるイメージは何か。それぞれ違うはずだが、主に“童顔”が浮かび上がる。とても若く見える容貌のせいで、一緒にキャスティングされた子役俳優が全員小学生だったとき、パク・ボヨンだけが高校3年生だったというエピソードもあったという。童顔が、女優にとっては作品選択の足かせになるのではないか。
「考え方によりますね。第一印象が強いか、実際より年上にみえる人は、幼い役がやりたくてもできないじゃないですか。私が思うに、時間が経って年齢を重ねていくと、そのときは濃い恋愛のような大人っぽい役を演じてみることができますし。だから今は明るい、童顔のイメージを活用して、その方向で演技をすれば長所を生かせるんじゃないかなって思います。10年経ってもこの顔のままではないはずだから(笑)」
夏になると、観客に恐怖を抱かせるホラー映画が登場し始める。他のジャンルでもそうだが、特にホラー映画には、ある程度決まった法則がある。主人公がいて、主人公を脅かす幽霊がいて、観客はいきなり登場する幽霊に驚く。「動画をクリックしただけなのに」ならではの特徴とは何か。
「他のホラー映画との相違点は、フォーカスされる部分が幽霊ではなく、現代を反映した点だと思います。UGC(ユーザー作成コンテンツ)やコメント、ネットを通じて行われる魔女狩りなどから来る恐怖を描いています。題材そのものが新鮮で、今の時代に影響を及ぼす面もあるという部分が、気に入りました」
たまにホラー映画をみると、こう思ったりする。「主役の俳優は本当に大変そうだ。ずっと悲鳴をあげなければならないから」。パク・ボヨンもこの点で大変だったのではないか。彼女は、共演した俳優カン・ビョルが悲鳴担当で、自分は外で心配するシーンが多かったので、別に悲鳴による疲れはなかったという。ただ、何もない空中に向かって、まるで何かがあるように演技することが一番大変だったようだ。
「映画を見ると、悲鳴をあげる演技はカン・ビョルさんが連続してやっています(笑) 私が大変だったのは、この映画でCGが使われることが多く、スマートフォンを見るシーンが多くあったけれど、そのシーンを撮影するとき、どんな映像が実際放映されるのか大ざっぱに説明してもらった後、何もないスマートフォンを見ながら演技したので、感覚が掴みにくかったですね。感情を込めるシーンでは、相手より私が先に撮影するときがあって、相手がどう反応するか分からないので感情の度合いを上中下に分けて撮影しました(笑)」
「動画をクリックしただけなのに」のメガホンを取ったキム・テギョン監督は、「動画をクリックしただけなのに」の制作発表会でパク・ボヨンが寒い日に苦労したエピソードを公開した。雨に濡れて撮影するシーンで、頭の上に氷ができるほどの寒さで苦労したという。それほど体力的にきつい撮影が続くとき、体調管理はしっかりとできているのだろうか。パク・ボヨンは体調管理の秘訣をそっと教えてくれた。紅参(高麗人参を保存用に加工したもの)だった。
「『過速スキャンダル』のとき、撮影するたびに“体調を管理しなきゃ”と思っていました。『過速スキャンダル』以前は、主に子役だったので撮影分量も少なく、疲れを感じることがあまりなかったけれど、『過速スキャンダル』は短期間のうちに多く撮影するので、体力的な負担がありました。そのころから運動を始めました。でも運動しても大変なのは同じ。撮影すると連日徹夜ですからね。だから健康食品を食べるようになりました。紅参と人参です(笑)」
パク・ボヨンは、制作発表会でホラー映画をあまり見られないと明かした。なので、自分の出演した「動画をクリックしただけなのに」をちゃんと見られるか心配だという話もした。果たしてパク・ボヨンは「動画をクリックしただけなのに」をどう見たか。幽霊がどこで出るか全部把握していたが、思ったより怖かったという。
「幽霊の出るタイミングを知っているから、“そのタイミングだけ避けよう”と思ったけど、効果音も迫力がありました。サウンドが一緒に出るので、思ったより怖かったです(笑) 幽霊を信じてはいないけど、とても怖いと思います。なので、洗顔のとき目を閉じている間に幽霊が出るかも知れないから、目を閉じないまま石鹸をつけたりします(笑)」
ホラー映画をじっくり鑑賞できないが、ホラー映画の主人公になったパク・ボヨン。彼女が思うホラー映画ならではの魅力は何か。ホラー映画を見ると、体中に回る“ポジティブなホルモン”があるとしながら、目をきらきらと輝かせるパク・ボヨンの姿が印象的だった。
「ホラー映画を見ると怖いけど、そのときに体内に何かのホルモンが回るそうですね。怖いけどスリルがあって、ポジティブなホルモンが出るようです。そういうことを考えてみると、映画を見るときは怖いけど、ちょっと面白い感情もありますね(笑) また、今の時代のネット文化の短所が多く浮き彫りとなっているため、観客も映画を見て、そういう面を一度考えてくださったらと思います。そんなことについて考えられる映画なので、魅力があると思います」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ギョンジュ
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