コ・ヒョンジョン「2003年…また海雲台…ありがとう!映画!」
このインタビューは今からが本番ではないかと思う。インタビューを終える直前に、コ・ヒョンジョンに対して「魅力があるってよく言われると思うが、本人が思う自身の魅力は?」という質問をした時だった。意外な反応が返ってきた。コ・ヒョンジョンが沈黙に陥ったのだ。「私の魅力って何だろう?」と一人で自問した彼女は「私の魅力についてよく言われているはずだとおっしゃったけど、実は魅力があるって、あんまり聞いたことがない」と話した。
信じようが信じまいが、一世を風靡したトップ女優の彼女に魅力があると話した人がいないとは? とにかく、彼女の同意を得て、ミッションを受けた。そのミッション名は“コ・ヒョンジョンの魅力探し!”幼い頃、活動休止期間、現在の姿を比較して、彼女の魅力を一緒に探ってみよう。
そのため、コ・ヒョンジョンと言えば思い浮かべる美しさ(彼女は1989年のミスコリア出身だ!)や魅力は、幼少期から目立っていたはずだと思いがちだ。
実際のコ・ヒョンジョンの答えは、また意外なものだった。勿論、幼いときから背が高いのは正解。中学1年生のときの身長が今の身長だとは!(記者の注記:記者も中学1年生の身長が今の身長だ。昔は背が高いって言われたりしたが、15年が経った今は、あまり聞けない言葉となってしまった)全校の学生が“見上げて”みるに値する。
「キレイという言葉より、身体的に目立っていたんですね。背が高くて、体が弱かった。あまり食べないから貧血もひどかったし、顔も青ざめていて。だから、私をキレイだと思うよりは、ちょっと不思議に思ったようです。周りから私に対して神秘的な感じを持っていたようですね。
人々の関心を受けることですか?そんな関心そのものが悪いわけじゃないけど、良いときも、嫌なときもありました。朝礼のときは(背が高くて)一人で目立つのが嫌でした。誰でも人々から自分自身を目立たなくさせたいときがありますから」
また、インタビューを行うとき、コ・ヒョンジョンは自ら辛かった過去の話をそっと話した。映画「ミスGO」のロケ地が釜山(プサン)だったのは、彼女の持っていた過去のトラウマを克服していくきっかけにもなったという。
「部屋から海雲台(ヘウンデ)の海辺がすぐ近くに見えました。釜山撮影が多かったんですね。2003年の夏の出来事によって、釜山の海雲台の海には二度とこないと決心していました。そのとき、私の子供たちと一緒に写真を撮りながら、“今回が最後だな”と思ったんですね。その後、一度も海雲台に来たことがありませんでした。
だけど、今回の映画によって、長らく滞在することになりました。撮影を開始して1ヶ月半ぐらい経った後、夜に部屋から海を眺めていて、密かに歩いてみました。そして、次第に楽しく行き来できるようになりました。その面では、映画に感謝しています」
コ・ヒョンジョンの人間的な魅力を発見できた。よくは分からないが、結婚生活が終わった後、彼女の決心は固まったようだ。子供たちとも離れて、再び芸能界復帰を宣言した彼女が、放送と映画界を縦横無尽するのは、彼女を見守っている大切な存在に対して、自身が健康であることと力強さを伝えたい、彼女ならではの配慮ではないか。
「私はできる限り多くのことに費やして年をとっていくのが、最高の姿ではないかと思います。以前、『黄金漁場-ヒザ打ち導師』に出演した時も話したし、復帰当時にも話しましたが、健康的な姿でよく顔を出し、それを誰かが見て、その約束を果たすのが私の使命だと思います。だから、特定の分野に集中するより、映画であれ、テレビ番組であれ、できるものなら多方面でやるのがいいと思います」
「慣れと挑戦ですか……その言葉自体が二律背反ですし、私はひとまず慣れを楽しみます。慣れないものをしないようにしても、一方では満足したらダメじゃないかなという考えもあります。作品の面から挑戦するほうだと言われていますが、私って、ある部分では果敢ではなく、冒険をしない人ですからね。
たとえば露出?それはとても怖いですね。だから、少なくとも他の面では自分をオープンにして、冒険をしなきゃダメという思いがあるからでしょうね。露出に対しては、今も私を説得する方々がいます。私がまだ見せていない部分ですから。コ・ヒョンジョンは説得するとやるかも知れないと思う方もいるようですし。
(露出は)私にとって“良し悪し”の問題ではなく、怖さの問題です。飛行機に乗って、3千フィートの高さから飛び降りる程度の怖さ?それほど怖いものですね」
もしも、人々が彼女に対して抱いている主なイメージに負担を感じたり、または否定的に思ったりしないか。女優にとって強いイメージは、ときには制限されるものですが。
「どんなことであれ、諸刃の剣ですね。イメージを得ることはいいことです。得るときはいいですね。多分、私もイメージだけ得たのではなく、それ以上の多くのものを得たはずです。だから、今になって大変だと言ってはダメだと思います。イメージを得るために、俳優たちはすごく努力していますから。
私がやりたいと思えば、他のバージョンのもっと強いキャラクターもやれますね。『ミスGO』では今までの役とは違って、少女のようで、おとなしく従うキャラクターでしたが、強いキャラクターより力不足な面が見えたら、それは私が最善を尽くせなかったことになります。私の既存の強いイメージのせいで、そんなキャラクターが目立たないと思われるのは、自分にとって損になると思います。
俳優なら100パーセント消耗されたとき、ゼロになることを怖がってはならないと思います。イメージを得ることはそれだけに光栄なことです」
さて、女優コ・ヒョンジョンの魅力が分かっただろうか。魅力を把握するのはとても短くて限られた時間だった。でも、少なくともコ・ヒョンジョンの方向性は知ることができた。この女優が今後活発に活動していくことは、我々にとって幸運ではないか。コ・ヒョンジョンの新たな姿を発見していく喜びを堪能していこう。
信じようが信じまいが、一世を風靡したトップ女優の彼女に魅力があると話した人がいないとは? とにかく、彼女の同意を得て、ミッションを受けた。そのミッション名は“コ・ヒョンジョンの魅力探し!”幼い頃、活動休止期間、現在の姿を比較して、彼女の魅力を一緒に探ってみよう。
「幼い頃のコ・ヒョンジョンはこうだった」…神秘的な少女?
韓国の国民であれば彼女が活発に活動した90年代半ばと後半、2000年代の半ばを覚えている。その間の結婚生活による休止期間も覚えている。韓国の有名な男性俳優と頻繁に作品やCMで共演した。そして人々はコ・ヒョンジョンを韓国を代表するお茶の間の女優として認識するようになった。そのため、コ・ヒョンジョンと言えば思い浮かべる美しさ(彼女は1989年のミスコリア出身だ!)や魅力は、幼少期から目立っていたはずだと思いがちだ。
実際のコ・ヒョンジョンの答えは、また意外なものだった。勿論、幼いときから背が高いのは正解。中学1年生のときの身長が今の身長だとは!(記者の注記:記者も中学1年生の身長が今の身長だ。昔は背が高いって言われたりしたが、15年が経った今は、あまり聞けない言葉となってしまった)全校の学生が“見上げて”みるに値する。
「キレイという言葉より、身体的に目立っていたんですね。背が高くて、体が弱かった。あまり食べないから貧血もひどかったし、顔も青ざめていて。だから、私をキレイだと思うよりは、ちょっと不思議に思ったようです。周りから私に対して神秘的な感じを持っていたようですね。
人々の関心を受けることですか?そんな関心そのものが悪いわけじゃないけど、良いときも、嫌なときもありました。朝礼のときは(背が高くて)一人で目立つのが嫌でした。誰でも人々から自分自身を目立たなくさせたいときがありますから」
コ・ヒョンジョンの過去…「トラウマ」を克服していく
目立つことと目立たないことの両方を望む気持ち。スラリした容貌とは違い、コ・ヒョンジョンは極めて普通の感性を持っていた。また、インタビューを行うとき、コ・ヒョンジョンは自ら辛かった過去の話をそっと話した。映画「ミスGO」のロケ地が釜山(プサン)だったのは、彼女の持っていた過去のトラウマを克服していくきっかけにもなったという。
「部屋から海雲台(ヘウンデ)の海辺がすぐ近くに見えました。釜山撮影が多かったんですね。2003年の夏の出来事によって、釜山の海雲台の海には二度とこないと決心していました。そのとき、私の子供たちと一緒に写真を撮りながら、“今回が最後だな”と思ったんですね。その後、一度も海雲台に来たことがありませんでした。
だけど、今回の映画によって、長らく滞在することになりました。撮影を開始して1ヶ月半ぐらい経った後、夜に部屋から海を眺めていて、密かに歩いてみました。そして、次第に楽しく行き来できるようになりました。その面では、映画に感謝しています」
コ・ヒョンジョンの人間的な魅力を発見できた。よくは分からないが、結婚生活が終わった後、彼女の決心は固まったようだ。子供たちとも離れて、再び芸能界復帰を宣言した彼女が、放送と映画界を縦横無尽するのは、彼女を見守っている大切な存在に対して、自身が健康であることと力強さを伝えたい、彼女ならではの配慮ではないか。
「私はできる限り多くのことに費やして年をとっていくのが、最高の姿ではないかと思います。以前、『黄金漁場-ヒザ打ち導師』に出演した時も話したし、復帰当時にも話しましたが、健康的な姿でよく顔を出し、それを誰かが見て、その約束を果たすのが私の使命だと思います。だから、特定の分野に集中するより、映画であれ、テレビ番組であれ、できるものなら多方面でやるのがいいと思います」
コ・ヒョンジョンの現在…挑戦を楽しむ女優?ある部分では果敢、露出は依然として宿題
「ミスGO」の序盤に登場する台詞がある。パニック障害、対人恐怖症を患っているチョン・スロ(コ・ヒョンジョン)に対して、医師は普段やっていないことをやりなさいというアドバイスをする。この台詞は、自然体の彼女、また女優コ・ヒョンジョンにも当てはまる処方だろう。コ・ヒョンジョン、彼女は果たして挑戦と慣れの間で、どんな均衡を探しているのか。「慣れと挑戦ですか……その言葉自体が二律背反ですし、私はひとまず慣れを楽しみます。慣れないものをしないようにしても、一方では満足したらダメじゃないかなという考えもあります。作品の面から挑戦するほうだと言われていますが、私って、ある部分では果敢ではなく、冒険をしない人ですからね。
たとえば露出?それはとても怖いですね。だから、少なくとも他の面では自分をオープンにして、冒険をしなきゃダメという思いがあるからでしょうね。露出に対しては、今も私を説得する方々がいます。私がまだ見せていない部分ですから。コ・ヒョンジョンは説得するとやるかも知れないと思う方もいるようですし。
(露出は)私にとって“良し悪し”の問題ではなく、怖さの問題です。飛行機に乗って、3千フィートの高さから飛び降りる程度の怖さ?それほど怖いものですね」
コ・ヒョンジョンにとってイメージとは?…気が強いイメージ、それ自体が悪いわけじゃない
いつも堂々としていて気が強く見えるが、実際のコ・ヒョンジョンは怖さも感じていて、慣れと挑戦に対して葛藤する女優だった。知れば知るほど、玉ねぎの皮を剥くようだった。彼女の笑顔からもいろんな表情が現れるのも、偶然の一致ではないはずだ。もしも、人々が彼女に対して抱いている主なイメージに負担を感じたり、または否定的に思ったりしないか。女優にとって強いイメージは、ときには制限されるものですが。
「どんなことであれ、諸刃の剣ですね。イメージを得ることはいいことです。得るときはいいですね。多分、私もイメージだけ得たのではなく、それ以上の多くのものを得たはずです。だから、今になって大変だと言ってはダメだと思います。イメージを得るために、俳優たちはすごく努力していますから。
私がやりたいと思えば、他のバージョンのもっと強いキャラクターもやれますね。『ミスGO』では今までの役とは違って、少女のようで、おとなしく従うキャラクターでしたが、強いキャラクターより力不足な面が見えたら、それは私が最善を尽くせなかったことになります。私の既存の強いイメージのせいで、そんなキャラクターが目立たないと思われるのは、自分にとって損になると思います。
俳優なら100パーセント消耗されたとき、ゼロになることを怖がってはならないと思います。イメージを得ることはそれだけに光栄なことです」
さて、女優コ・ヒョンジョンの魅力が分かっただろうか。魅力を把握するのはとても短くて限られた時間だった。でも、少なくともコ・ヒョンジョンの方向性は知ることができた。この女優が今後活発に活動していくことは、我々にとって幸運ではないか。コ・ヒョンジョンの新たな姿を発見していく喜びを堪能していこう。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ソンピル
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