【Dr.アル】本当にコン・ユだけは“コンユ”(共有)したくなかったです

好きだというレベルを超えて“アリ”(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいる“アリ”患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。

今回の悩ましい“アリ”の対象は、「ビック」で魂が入れ替わった18歳を演じるコン・ユ。そして視聴者が独り占めしたくなるコン・ユ。今回の病の処方箋は！？

QUESTION

毎年夏になると、MBC「コーヒープリンス1号店」を繰り返し見ながら、“私の俳優さん”はいつになったらドラマに出演するんだろうと、チェ・ハンギョルのようなキャラクターをもう一度演じてくれないかなと祈り続けて、もう5年目になります。ついに、コン・ユさんがKBS 2TV月火ドラマ「ビッグ～愛は奇跡～」で“少年の魂が宿った大人”になって帰ってきた時、私は空から天使が舞い降りたと思いました。そうじゃないと、彼の背中に鮮やかに見える翼を説明しようがないじゃないですか。

さらに、ソ・ユンジェやカン・キョンジュン、大人たちの前でソ・ユンジのふりをするカン・キョンジュンまで、彼の色々な姿を見ているだけで微笑ましくなる……と思ったのに、それが全く違うんです。ドラマに出演してほしいと思ったのに、彼がいざとテレビに出たらもう一度中にそっと隠しておきたい心境を、コン・ユだけは“コンユ”(共有)したくない私のわがままな気持ちを、先生は分かりますか？(良才洞(ヤンジェドン)／チャンさん)

Dr.アルの処方箋

コン・ユの熱演が患者さんたちに“メンブン”( メンタルが崩壊するほど慌てること)をもたらす現象を“コンユ地”(共有地)の悲劇と言います。ハンドルに寄りかかったまま、キル・ダラン(イ・ミンジョン)の後姿が見えなくなるまでずっと見守り続けながら、「会いたかったよ、カン・キョンジュンと呼んでくれる、たった一人に」と呟く彼の告白に、ドキッとしたのはキル・ダランではなく患者さんですよね？ キル・ダランが具合が悪い自分を心配しているのに、頭をうつむいたまま「カン・キョンジュンを見る時は目からハートが出ないじゃん」と言った時は、患者さんの目の中にあるハートでも捧げたいと思うでしょう？ コンユ地の悲劇は私たちを本当に苦しめてるんです！

ただの甘い白馬の王子様だったら、ここまで苦しくはないはずです。しかし、あんなことを言うときのコン・ユの目つきに、どうしても打ち明けることができない痛みがこもっているように見えるんです。僕を見てくれと、一度だけでもいいから僕の名前を温かく呼んでくれと、嬉しい時ではなく辛い時に僕のそばにいてくれと、そして肩を貸してくれと、言っているように思えるんです。母親の痕跡が残った最後の遺品であるベットを守るため濡れ鼠になったカン・キョンジュンを見ていると、「コーヒープリンス1号店」のチェ・ハンギョルを思い出します。2人とも体は大きいけれど心はとても弱く、子供の頃に愛情を十分に受けることができなかったせいでいつも自分を信じて見守ってくれる人を求めるじゃないですか。そのため、チェ・ハンギョルは同じ空間にいることだけで気持ちよくなるコ・ウンチャン(ユン・ウネ)を、カン・キョンジュンは母親が死んで以来、初めて自分を守ってくれる女キル・ダランを命がけでかばうのです。

コン・ユが相手俳優の前でバカになる瞬間、患者さんの悲劇がともに始まります。恋に落ちた男子が果たしてどこまで愛くるしくなることができるか、彼がその果てを見せてくれるからです。他の人の目には口が裂けるほど酢豚を口の中に入れるただのいたずらっ子に見えるが、患者さんはその姿さえも微笑ましく見守るのが基本です。(「コーヒープリンス1号店」) また、幼稚すぎて小学生もやらないようないたずらをして子供っぽく笑ったり(SBS「乾パン先生とこんぺいとう」)、普段は生意気に“ギルティーチャー”と呼ぶくせに自分が不利な時はおとなしい学生モードに入って 「僕は将来にキル・ダラン先生のような優しい大人になりたいで～す」と愛嬌まで振りまくんです。

このように、やんちゃな姿を見せながらも不意打ちでキスをする時は優しい男になってしまう彼を、共有したいと思う人なんてどこにもいません。コン・ユが私の男ではないという事実を明確に認識しているにも関わらず、毎回、相手女優を激しく嫉妬するしかないんです。そこで提案します。「こんな人が私の彼氏だったらどうかな？」という想像を。まあ、いいんじゃないですか？ 錯覚は自由だし、想像はただですから。

Dr.アルのポイント：私にもこんな彼氏がいたらいいな

SBS「乾パン先生とこんぺいとう」の勇敢なパク・テインstyle
まだ未成年という壁があるにも関わらず、先生と学生という関係に落ち込まず、卒業する時まで待ってくれればカッコいい男になってプロポーズするというパク・テインのような彼氏が欲しい。他の人がやったら幼稚で恥ずかしいと思うはずの告白だが、制服の上着をめくって中にこっそり着たハート柄のTシャツを見せるパク・テインだから、何を着てもかっこいいコン・ユだから、いいと思う。

MBC「ある素敵な日」の優しいソ・ゴンstyle
誰が聞いてもとんでもないと思う文句を言っても、一度も怒らず全て受け入れてくれるソ・ゴンのような彼氏が欲しい。それが不可能だとしたら、夜中にラーメンを作ってくれと言ったら、何も言わず作ってくれて、「何でネギを入れたの？ 臭いじゃん」と腹を立てても自分が食べればいいと言ってネギを全て取り出してくれる実兄でもいて欲しい。たぶん…いないよね？

MBC「コーヒープリンス1号店」の優しいチェ・ハンギョルstyle
朝、目が覚めたらすぐに電話して歌を歌ってくれるチェ・ハンギョルのような彼氏が欲しい。どうせなら、一晩中切らなかった電話の向こうで、私の寝言が聞こえても知らん振りをして「あなたを愛してる」を最後まで歌ってくれるような心の広い人だったらいいな。いや、小心者でも構わない。ただ、存在さえすればいいと思う。

KBS「ビッグ～愛は奇跡～」の可愛いカン・キョンジュンstyle
スーパーで買い物をしながら優しくスナックを食べさせてくれるカン・キョンジュンのような彼氏が欲しい。たまにスイカと私の頭を同時に叩くみたいないたずらをしても、私のために“複雑な料理”をしてくれると言って生の鶏肉を手に取ったら、全部許せると思う。“ケマナー”(マナーが悪いこと)を見せると私に逆らっても、私と結婚さえしてくれればいくらでも許してあげる。いや、これは違うか？ ああ～