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BOB4「アイドル?僕たちは実力派バンドです」

oh!my star

エレクトロニックからバンド音楽まで……ステージでの経験を十分に生かす!

彼らに初めて会った瞬間、混乱した。アイドルらしいルックスにエネルギー溢れる4人だったためだ。ただ、それぞれ楽器を手に持っているということが違うだけで、外見は間違いなくアイドルグループのように見えたのは事実だ。彼らの音楽や話を聞くと、その並外れた様子にまず驚くだろう。4人組バンド“BOB4(Band of Boys Four)”は、ポピュラーなバンド音楽を目指すミュージシャンであった。

6月15日のデビューとともに発売したミニアルバム「Mystery Girl」は、彼らの真価を一部しか味わえない前菜に過ぎなかった。YouTubeなどで彼らを検索すると、各種のアイドル音楽を彼らのスタイルであるバンド音楽にアレンジした楽曲に出会える。

バンドメンバーのソン・ユビン(ボーカル、25)を始め、ファン・インフェ(ドラム、25)、チェ・ミンス(ギター、24)、キム・ミョンギュ(ベース、22)に今後の抱負を聞く場を設けた。

BOB4の音楽的志向?「多様なジャンルを自分達流に表現する」

―まずお会いできて嬉しいです。今のグループが構成されたきっかけはなんですか。

ソン・ユビン(以下、ソン):僕がリーダーだから言わせていただきます(笑) もともと(ファン)インフェとは幼い頃から親友でした。(チェ)ミンスは、中学校の後輩です。街で一緒に音楽をする友人でしたが、いつか後で必ずバンドを組もうという気持ちで漠然と練習していました。

―デビュー曲の「Mystery Girl」は、エレクトロニックな感じで歌詞が強烈ですが、誰の考えですか。

ファン・インフェ(以下、ファン):今回はユビンが作詞、作曲をしました。

ソン:メンバー全員が作詞作曲をできます。最初はもっと強烈に書きましたが、メンバーや事務所と修正する中で今の歌詞が誕生しました。最初は、バンド志向でロック音楽の感じがありました。ですが、僕たちはインディーズだけでなく、多くの人々にもアピールできる音楽をしなければならなかったのでエレクトロニックを入れることにしました。

ファン:デビューアルバムには、ダンスナンバーの反応がいいので人々にアピールするために入れました。僕らだけのサウンドも入れましたし。合意点を見つけたわけです。でも、無理やりエレクトロニックを入れたわけではありません。僕たちの音楽にそれを入れて作っただけです。

ソン:うちのバンドの方向性は、エレクトロニックではありません。でも、ヘビーメタルばかりするつもりでもないし、色々なジャンルを試してみたいと思います。

―メンバーそれぞれの音楽の趣向が違うと思いますが。

キム・ミョンギュ(以下、キム):韓国人だからか、僕は少しトロット(韓国の演歌)の感じが好きです。これを洗練された音にアレンジすると、面白く制作できると思います。

ファン:うちのバンドだけの特徴が出たきっかけは、多様性だと思います。ユビンは、アメリカのロサンゼルスの音楽で、私は完全にイギリスですが、その中で交流もできます。僕ら二人が始めて書いた曲は「A+B」、アメリカン+ブリティッシュという意味です(笑)

キム:へえ~そんな意味だったのか。僕は知らなかったけど。

チェ・ミンス(以下、チェ):最初にギターを弾き始めたときは、メタリカが好きでした。その頃は皆好きですね。でも時間が経つにつれ、どんどん好きな気持ちが弱くなりました。この頃は、バンドよりビルボードの音楽が好きでした。

デビュー前約2年間ステージを経験「たくさん学んだ」

茶目っ気いっぱいでどこに飛んでいくか分からない雰囲気だったが、音楽の話になると非常に真剣になった。最初は、エレクトロニックを試したが、BOB4はアメリカやイギリスの音楽を参考にしながら自分のカラーを加える作業をしていた。サウンドを研究しながら、パソコンのプログラムを利用してそれぞれの音を分けて聞くほどだと言う。「音の聞き分けが苦手で……」と謙遜するが、それほど音楽に集中していることが分かる。最近デビューしたばかりだが、BOB4はデビュー前に多くの公演をしてきた。弘益(ホンイク)大学付近のクラブで1年6ヶ月以上公演をしてきた。バンドのカラーを研究すると同時に人々の前での公演は、バンドとして成長するための土台となった。

ソン:初めて公演したときが忘れられないです。僕たちはこれまで音楽をしてきたので自信を持って地下の公演会場に入ったのですが、観客がほとんどいなかったんです。漫画の中の一場面のようでした。その日感じたことがあまりにも多過ぎました。メンバーはそれぞれ優れた実力を持っていましたが、後でそれをまとめるために努力しました。観客のいない公演会場の方がもっと難しかったですね。その中で公演しながらたくさん学びました。現場で練習したわけです。

彼らにとってステージは、難しくて残酷なところであったが、勇気もくれた。ファン・インフェは「ステージごとにオーラがある。ステージでの経験が、また他のステージで勇気になる」と説明した。つまり、BOB4にとってステージは離れることのできない必然の空間であった。


音楽と実力で評価される……人々の偏見を破ることも我々の課題

確かにバンド音楽は大変だ。音楽面で大変と言うより、個性溢れるメンバーでグループを構成するだけに持続性を保つのが難しいのだ。彼らは、数多くのバンドが結成しては消えていくのを目にしてきた。グループだからこそたくさん喧嘩もするのがバンドだからだ。

ソン:僕たちは、音楽面でも違うし、好みも違います。性格もそうですし。これまでかなり喧嘩もしましたが、その中でお互いの性格も分かったし、喧嘩は意味がないということも分かりました。音楽面でも敏感ですが(最初から)喧嘩してから始めます。そして、曲を作るときは僕たちのカラーを合わせて一人ずつ加えたり省いたりしますね。

彼らもよく知っていた。バンド音楽の難しさと限界を。それだけにより強い覚悟でいた。良い音楽をすることは基本で、有名になるよりは長く続けていきたいと言う。

ファン:ザ・ビートルズも不仲が原因で解散しましたよね。有名になることもいいけど、初めの一匙でお腹がいっぱいになるとは思いません。僕たちは長く続くバンドを望んでいます。チャンスは訪れると信じているためです。実力と音楽で評価されたい気持ちが大きいです。色眼鏡を外すのは僕たちの宿題ですが、僕たちの音楽を評価してもらいたいと思います。

ソン:バンド音楽について難しいと思う方々が多いと思いますが、僕たちを見てそういう考えを捨ててほしいです。僕たちはアイドルではなくバンドだから、見本になれるように努力します。さらに、韓国にバンドが増えるきっかけになれたらいいですね。

彼らは、8月20日に日本の福島で単独コンサートを行う予定だ。また、歌手パク・ジェボムのアジアツアーのセッションとして参加することになった。本当のBOB4の音楽と実力を思いきり披露する日が近づいている。

元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ジョンミン、イ・ソンピル、写真 : イ・ジョンミン
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