Tasty「YOU KNOW ME」でデビューした双子“傲慢に見えるのではないか心配しました”
紙に絵の具を塗り、それを二つに折ってから開くと同じ模様がつけられるデカルコマニーのように、同じ顔で同じカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧に合わせ、刃物のようにキレのあるダンス)を披露する双子兄弟のデュエットが登場した。パフォーマンスデュオというタイトルを掲げ、9日にアルバムを発売したTastyがその主人公だ。兄弟は初舞台前日、なかなか眠れないその夜に睡眠薬一粒を半分に分けて飲むくらい、身体も、感性も一緒である。いくら一卵性双生児だとしても、歌手という同じ夢を持ってそれを一緒に叶えることは簡単ではない。だが、テリョンとソリョン兄弟は「一人が踊ると、側にいるもう一人の人が面白くて真似するなかでこうなった」と言い、もっぱら歌手の夢を目指して走ってきた過程を大したことではないように語った。
「中学生のとき、RAIN先輩を見て何があっても歌手にならなければならないと決心しました。もちろん、周りの親友を始め、御祖母さんからも『歌手になることがそんなに簡単だと思うのか』と厳しく言われました。それでもダンスを止めなかったし、最終的に大型企画会社に練習生として入ったことで、歌手の夢に近づくことができました」(テリョン)
「そこで会った人がRAIN先輩でした。まだ生々しく覚えていますが、RAIN先輩が現れたときは、本当に周辺が真っ白になる感じでした」(ソリョン)
兄弟は2006年、韓国最大の芸能企画会社の一つであるJYPエンターテインメントの練習生に抜擢され、夢を具体化することができた。1年間の練習生生活を経て兄弟は、代表のパク・ジニョンが7年ぶりにカムバックするメインステージでバックダンサーとして活躍するなど、実力を認められた。偶像だったRAINも兄弟に「話はよく聞いた」と言いながら励ましの握手をしてくれるほどで、テリョン・ソリョンが夢を叶える日はそんなに遠くないと思われた。だが、ちょうどそこまでで、目に見えるものは何もないまま5年の時間が流れた。その間一緒に練習生生活をした友達は、デビューアルバムを出してステージに立った。2AM、2PM、そしてmiss Aまで、友達の活躍ぶりを見ながら兄弟は悩み、結局所属事務所から出て練習生生活を止めることにした。
「練習生時代の同期たちが成功して気分が悪くなったわけではなく、なかなか機会が訪れない僕の立場をじれったく思いました。今考えてみると、僕たちは準備ができていなかったし、それで他の人に機会が与えられたわけだったが、余計に焦っていました」(テリョン)
「でも、本当に大変でした。練習生生活がそんなに長くなるとは、想像もしませんでしたので。それでも幸いだったのは、諦める寸前まで行ったとき、片方の人が止めたり、またその人が諦めようと思ったときは、もう片方が「今はその時期ではない」とお互いに手を掴んであげたことです。そのおかげで今歌手の夢を叶えることになったわけですね。僕は、これからも僕たちはこういうふうに行くと思います。どんなに厳しい状況に置かれても」(ソリョン)
「アメリカでトレーニングを受けるとき、かなり有名なダンサーにダンスを習いました。それは、ビヨンセ、ニーヨの振付け師だったが、実力の優れた人々からレッスンを受けたからか、本当に役立ちました。今も、ダンスを作るときはそのとき習ったことを利用する方です」(テリョン)
「僕たちのダンスについてダンサーのお兄さんやネットユーザーは『初めて見たときは奇怪だったが、何度も見たくなるダンス』と言ってくれます」(ソリョン)
ビヨンセとニーヨの振付け師が先生だったら、クリス・ブラウンとジャスティン・ティンバーレイクの振付け師とは友達になった。ダンスが好きで6ヶ月間ずっと練習室を訪れた誠意に、彼らが先に反応を見せたためだ。
「クリス・ブラウンとジャスティン・ティンバーレイクの振付け師とは、プライベートで会ったことはなかったのですが、ある日突然『明日公演する』と言うんです。あたかも一緒にしないかというように。それで快く受け入れたし、そのときから毎日練習しながら親しくなりました。ただでダンスを習ったのだからお金もすごく節約できたでしょう」(テリョン)
「お金にはならない代わりに練習が終わってチキンやハンバーガーを食べに行ったが、それがその人たちとさらに近づけるきっかけになったと思います」(ソリョン)
このようにして身に付けたダンスの実力で、彼らは自身のダンスの9割以上を自ら責任を持って作り、二人は自身のステージを自ら演出する能力まで身に付け、パフォーマンスデュオのタイトルに恥ずかしくない実力者となった。
「本当に良いパフォーマンスグループが多いです。それでも僕たちが自負するのは、他のチームと比べて僕たちのダンスは動作とスタイルが確かに違うということです。踊ることが好きで、僕たちは一度練習を始めるとずっと3時間は休まず踊る方です」(ソリョン)
「朝起きた瞬間から胸が熱かったです。7年間の練習生生活が目の前に過ぎていき、涙が出ましたが、マネジャーの兄さんたちに見せたくなくて急いで拭いました。車に乗って放送局に向かいましたが、『マネジャーの兄さんが運転して行くこの道を行くために、こんなに大変だったんだ』と思い、また胸が熱くなりました。でも、気持ちだけは最高でした」(テリョン)
「でも、ちょうどそこまででした。放送局に着いて、まだ道のりは遠いということを肌で感じました。僕たちより有名で実力も優れた方々が多いことを見て、デビューが終わりではないと思いました」(ソリョン)
そのような味を一次的に吟味できるのは、Tastyがデビュー曲として選んだ「YOU KNOW ME」だ。エレクトロとダブ、ヒップホップを結合したジャンルの「YOU KNOW ME」は、従来のメロディの形を破壊し、耳に入ってくるフックソング(同じフレーズを何度も繰り返す曲調)をポイントに、Tastyのパフォーマンスを表現することにもってこいの楽曲として制作された。
「曲名があまりにも傲慢で最初はちょっと困惑しました。『YOU KNOW ME』なんて。知らない人がずっと多いはずなのにと心配しました」(テリョン)
「自信はあったが、人から『こいつら、何だ』と思われたらどうしようと心配しました。でも、今はずっとやってみたら、メロディも耳に入ってくるし、パフォーマンスも際立たせることができて満足しています。僕たちのカラーを確実に見せられる楽曲だと思います」(ソリョン)
インタビューを終えながら思ったのは、強烈なフックソングにデカルコマニーのようにカル群舞を踊るTastyをステージで見たら、この双子兄弟をどのように区別すればいいのだろうかということだった。
「ヘアスタイルが違います。カラフルで目立つのが兄のテリョンで、端正で洗練されているのが弟のソリョンです。兄のスタイルが欲しくないかですか?まったくそんなことはありません。顔は同じで、僕の目に見えるのは兄の派手な格好ですから。もし気に入らなかったら僕は鏡を見ればいいでしょうね」(ソリョン)
僕たちの偶像は、H.O.T&RAIN(ピ)
1997年を背景にするドラマの人気とともに再度関心を受けている第1世代アイドルグループのH.O.Tは、女子高生だけのアイドルではなかった。双子の兄弟は、小学校時代にテレビでH.O.Tを見て、それこそ“一目ぼれ”してしまった。そのときから叔母や祖母の前をはじめ、どこでも踊りながら歌手を夢見た。そして、兄弟の夢に決定打となったのは、筋肉質でセクシーなカリスマ性を発揮する歌手RAIN(ピ)の登場だった。「中学生のとき、RAIN先輩を見て何があっても歌手にならなければならないと決心しました。もちろん、周りの親友を始め、御祖母さんからも『歌手になることがそんなに簡単だと思うのか』と厳しく言われました。それでもダンスを止めなかったし、最終的に大型企画会社に練習生として入ったことで、歌手の夢に近づくことができました」(テリョン)
「そこで会った人がRAIN先輩でした。まだ生々しく覚えていますが、RAIN先輩が現れたときは、本当に周辺が真っ白になる感じでした」(ソリョン)
兄弟は2006年、韓国最大の芸能企画会社の一つであるJYPエンターテインメントの練習生に抜擢され、夢を具体化することができた。1年間の練習生生活を経て兄弟は、代表のパク・ジニョンが7年ぶりにカムバックするメインステージでバックダンサーとして活躍するなど、実力を認められた。偶像だったRAINも兄弟に「話はよく聞いた」と言いながら励ましの握手をしてくれるほどで、テリョン・ソリョンが夢を叶える日はそんなに遠くないと思われた。だが、ちょうどそこまでで、目に見えるものは何もないまま5年の時間が流れた。その間一緒に練習生生活をした友達は、デビューアルバムを出してステージに立った。2AM、2PM、そしてmiss Aまで、友達の活躍ぶりを見ながら兄弟は悩み、結局所属事務所から出て練習生生活を止めることにした。
「練習生時代の同期たちが成功して気分が悪くなったわけではなく、なかなか機会が訪れない僕の立場をじれったく思いました。今考えてみると、僕たちは準備ができていなかったし、それで他の人に機会が与えられたわけだったが、余計に焦っていました」(テリョン)
「でも、本当に大変でした。練習生生活がそんなに長くなるとは、想像もしませんでしたので。それでも幸いだったのは、諦める寸前まで行ったとき、片方の人が止めたり、またその人が諦めようと思ったときは、もう片方が「今はその時期ではない」とお互いに手を掴んであげたことです。そのおかげで今歌手の夢を叶えることになったわけですね。僕は、これからも僕たちはこういうふうに行くと思います。どんなに厳しい状況に置かれても」(ソリョン)
クリス・ブラウン、ジャスティン・ティンバーレイクの振付け師とは友達になった
その後、兄弟は今の所属事務所であるウルリムエンターテインメントに入り、歌手としてデビューする土台を作った。所属事務所を変えた直後から着々とデビューに向かって進むことができたのは、JYPで送った5年間の厳しかった生活のおかげだった。そのうち、兄弟がアメリカで受けた3年間のトレーニングは、お金では買えない最高の経験だった。「アメリカでトレーニングを受けるとき、かなり有名なダンサーにダンスを習いました。それは、ビヨンセ、ニーヨの振付け師だったが、実力の優れた人々からレッスンを受けたからか、本当に役立ちました。今も、ダンスを作るときはそのとき習ったことを利用する方です」(テリョン)
「僕たちのダンスについてダンサーのお兄さんやネットユーザーは『初めて見たときは奇怪だったが、何度も見たくなるダンス』と言ってくれます」(ソリョン)
ビヨンセとニーヨの振付け師が先生だったら、クリス・ブラウンとジャスティン・ティンバーレイクの振付け師とは友達になった。ダンスが好きで6ヶ月間ずっと練習室を訪れた誠意に、彼らが先に反応を見せたためだ。
「クリス・ブラウンとジャスティン・ティンバーレイクの振付け師とは、プライベートで会ったことはなかったのですが、ある日突然『明日公演する』と言うんです。あたかも一緒にしないかというように。それで快く受け入れたし、そのときから毎日練習しながら親しくなりました。ただでダンスを習ったのだからお金もすごく節約できたでしょう」(テリョン)
「お金にはならない代わりに練習が終わってチキンやハンバーガーを食べに行ったが、それがその人たちとさらに近づけるきっかけになったと思います」(ソリョン)
このようにして身に付けたダンスの実力で、彼らは自身のダンスの9割以上を自ら責任を持って作り、二人は自身のステージを自ら演出する能力まで身に付け、パフォーマンスデュオのタイトルに恥ずかしくない実力者となった。
「本当に良いパフォーマンスグループが多いです。それでも僕たちが自負するのは、他のチームと比べて僕たちのダンスは動作とスタイルが確かに違うということです。踊ることが好きで、僕たちは一度練習を始めるとずっと3時間は休まず踊る方です」(ソリョン)
アジアNo.1のパフォーマンスグループ
Tastyは、9日にケーブルチャンネルMnet「M COUNTDOWN」を通じてデビューした。長時間かけて結んだ結実に兄弟は、二人とも初放送前日には眠れず、睡眠薬一粒を半分に分けて飲むことでやっと眠ることができた。「朝起きた瞬間から胸が熱かったです。7年間の練習生生活が目の前に過ぎていき、涙が出ましたが、マネジャーの兄さんたちに見せたくなくて急いで拭いました。車に乗って放送局に向かいましたが、『マネジャーの兄さんが運転して行くこの道を行くために、こんなに大変だったんだ』と思い、また胸が熱くなりました。でも、気持ちだけは最高でした」(テリョン)
「でも、ちょうどそこまででした。放送局に着いて、まだ道のりは遠いということを肌で感じました。僕たちより有名で実力も優れた方々が多いことを見て、デビューが終わりではないと思いました」(ソリョン)
食べても食べても飽きないTasty
Tastyというチーム名は、いろいろな味を持っていて食べても食べても飽きないという意味で作られた。音楽界でそういう味を味わせるという抱負で社長が出したアイデアに、テリョン&ソリョン兄弟が大賛成し作られた。そのような味を一次的に吟味できるのは、Tastyがデビュー曲として選んだ「YOU KNOW ME」だ。エレクトロとダブ、ヒップホップを結合したジャンルの「YOU KNOW ME」は、従来のメロディの形を破壊し、耳に入ってくるフックソング(同じフレーズを何度も繰り返す曲調)をポイントに、Tastyのパフォーマンスを表現することにもってこいの楽曲として制作された。
「曲名があまりにも傲慢で最初はちょっと困惑しました。『YOU KNOW ME』なんて。知らない人がずっと多いはずなのにと心配しました」(テリョン)
「自信はあったが、人から『こいつら、何だ』と思われたらどうしようと心配しました。でも、今はずっとやってみたら、メロディも耳に入ってくるし、パフォーマンスも際立たせることができて満足しています。僕たちのカラーを確実に見せられる楽曲だと思います」(ソリョン)
インタビューを終えながら思ったのは、強烈なフックソングにデカルコマニーのようにカル群舞を踊るTastyをステージで見たら、この双子兄弟をどのように区別すればいいのだろうかということだった。
「ヘアスタイルが違います。カラフルで目立つのが兄のテリョンで、端正で洗練されているのが弟のソリョンです。兄のスタイルが欲しくないかですか?まったくそんなことはありません。顔は同じで、僕の目に見えるのは兄の派手な格好ですから。もし気に入らなかったら僕は鏡を見ればいいでしょうね」(ソリョン)
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ソナ
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