放送終了「幽霊を見る刑事チョヨン」完成度の高い韓国型捜査ドラマ…Secret ヒョソンらが好演

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
10部作ドラマ「幽霊を見る刑事チョヨン」(以下「チョヨン」)の放送が終了した。深刻な社会問題と関連して視聴者に重いメッセージを伝えながら完成度の高い捜査ドラマとして幕を閉じた。

韓国で6日、OCNドラマ「チョヨン」の最終回が放送された。それぞれハッピーエンディングが示された結末だった。強烈な連続殺人鬼チャン・デソクの正体が明かされた。広域捜査隊を離れることになっていたユン・チョヨンは復帰に成功し、ハン・ナヨンとハ・ソヌはようやくお互いの存在を知った。

この日、チャン・デソク(ヤン・スヒョク／ペク・ソンヒョン)はさっぱりした身なりで警察署に現れた。自首したいと言ったが、目的は他にあった。ハ・ソヌ(オ・ジウン)を拉致することが目的だったのだ。彼にとってハ・ソヌはユン・チョヨン(オ・ジホ)に復讐するための手段だった。

カン・デソクの体に憑依したヤン・スヒョク。彼も最初は善良な市民だった。社会から背を向けられた人々が集まった団体に属し、世の中に対する不満も持たず感謝しながら生きている正しい青年だった。彼が変わったきっかけは、社会の不条理さだった。彼が滞在していた教会のニセ牧師は実は凶悪犯罪者だった。“信仰”を理由に聖徒たちに性的な暴行を加え、最終的に殺人も辞さなかった。

ヤン・スヒョクも彼に殺された。しかし彼はユン・チョヨンに対してさらに深い恨みを持っていた。すでに殺されたヤン・スヒョクは自身の妻と彼女のお腹にいる子どもを守るために現世を離れることができず、彷徨っていた。その時、彼はユン・チョヨンとばったり会った。幽霊を見ることができるユン・チョヨンは即時にヤン・スヒョクの体に退魔用の刀を刺した。ヤン・スヒョクは何があっても守りたかった妻と子どもが自分の前で死んでいく様子を見ているしなかった。

その後、ヤン・スヒョクはユン・チョヨンの昔の同僚であるチャン・デソクの体に憑依し、残酷な殺人を犯し悪を表出させた。ハン・ナヨン(Secret ヒョソン)も彼が殺した。ヤン・スヒョクは最後にユン・チョヨンのもとを訪れた。ユン・チョヨンの前でハ・ソヌを殺すことで彼へ復讐しようと夢見たのだ。

しかしハン・ナヨンに妨害されて復讐の計画は水の泡となり、それをチャンスにユン・チョヨンは再び彼に向かって刀を構えた。ハ・ソヌは自身の命を助けたハン・ナヨンを見て「ナヨン、行かないで。一人でどんなに寂しかっただろう」と言いながら涙を流した。二人の短い再会は「バイバイ」という一言とともに終わった。二人はかつて親友であり、当時もハン・ナヨンはハ・ソヌのために死を迎えた。

事件が終結した後も、みんなの生活は以前と変わらなかった。配慮という名目で独断的な捜査を行ったユン・チョヨンは停職が解除され、捜査隊に復帰した。ハ・ソヌはパートナーであるユン・チョヨンに似てタフになった性格を誇った。ハン・ナヨンも引き続きハ・ソヌと一緒に広域捜査隊を見守ることになった。

「チョヨン」にはエピソードごとにそれぞれ事情を抱えた幽霊が登場した。彼らの死には必ず解決しなければならない事件が関連していた。このような事件は「拉致」「連続殺人」「違法臓器売買」などの深刻な社会問題とつながっており、視聴者に重いメッセージを伝えた。

「チョヨン」はこの過程をまるで1本の映画のようにダイナミックな展開で解き、“完成度の高い捜査ドラマ”であることを証明した。これと共にどんでん返しを繰り返す“推理”で視聴者に緊張感と面白さを同時に与えた。アイドルであるSecretのヒョソンをはじめとする俳優たちの好演もドラマの没入度を高めることに一助した。OCNドラマ史上例のない高い視聴率を誇り、特別な人気を獲得した。

「チョヨン」の後番組として「神のクイズ4」が5月から放送される。