ソン・ジェヒ「『太陽を抱く月』以降、俳優が職業になりました」
MBC「太陽を抱く月」でホ・ヨム役を演じ、優しい笑顔を見せていたソン・ジェヒは、韓国で7月に放送終了したSBS朝ドラマ「私だけのあなた」では卑劣なカン・ソンジェになった。彼のこのようなイメージチェンジは、2人を同じ人だと思えないほどだ。そこで、ソン・ジェヒに会う前に、彼に対する好奇心があった。
特に、ドラマ放送期間中に浮上した破局のニュースは、彼に会うハードルを高めた。別れを経験したばかりで、ドラマで卑劣な役割をあまりにも見事に演じた俳優は、楽な相手ではなかった。しかし、実際に会った本当のソン・ジェヒは、明るく、おしゃべりな男だった。
ソン・ジェヒにドラマが終わり残念なことを質問した。そうすると、とんでもない答えが返ってきた。彼は「まだ言いたいことが多いのに、残念だ」としながら「シーズン2はどうなのか」と聞き返した。
「カン・ソンジェは毎回『まだ終わりではない』と言います。最後には失明しましたが、次のシーズンで罪を償い、夜間学校で子どもたちを教えるのです。見えないまま。しかし最後に突然変わる。どうですか?副題は悪人カン・ソンジェくらいで」
朝ドラマの主な視聴年齢層はどうしても中年の女性だ。そのためドラマと現実の境界でソン・ジェヒに会った視聴者たちは、彼とカン・ソンジェを切り分けられないかもしれない。これに対し、簡単に言って「街でおばさんたちに叱られたりしないのか」と尋ねた。
「意外にもあまり叱られませんでした。ドラマが面白いからだと思います。カン・ソンジェの魅力は、ひたすら悪いのではなく、理由があることです。ある瞬間から強く哀れみを感じるようになります。表に表れるのが悪行で、そのような選択をしないべきでしたが、環境的な要因も大きかったです。レストランに行くとサービスもたくさんいただき、優しくしてくださいます。最初はあまり叱られなくて心配もしました(笑)」
実はこのような彼の言葉が信じられないほど、彼は今回のドラマで本当に“悪い奴”で登場した。行動だけでなく、表情ひとつまで卑劣なカン・ソンジェだった彼は、入り込んだあまり監督に叱られるほど悪人になった。
「監督は本当に繊細な方です。演技を強くしすぎて怒られたこともあります。何故ここまで強くするのかと。入り込んだあまり、実際に悪態をついたこともあります。感情的な演技をする途中イ・ミニョン姉さんが怪我をしたこともありました」
優しく笑っていた「太陽を抱く月」のホ・ヨムことソン・ジェヒが、カン・ソンジェになることは簡単ではなかった。ここには、彼のいい人そうな印象が大いに働いた。彼は結局「太陽を抱く月」から逃れるためにさらに強い悪人になるしかなかった。
「いい人そうな印象がコンプレックスでした。自ら魅力のない俳優だと思いました。良い作品で大衆に顔を知らせたにも関わらず、印象が残らなかったからです。やはり自分はビジュアル俳優ではないとの事実に気づきました。演技の実力で勝負しようと思います。悪役を選んだことも、コンプレックスを克服したいとの脅迫と葛藤のためです」
ソン・ジェヒはしかし、善人より悪役を演じることが遥かに楽だとした。気恥ずかしい演技は自身と合わないというのが理由だった。ソンジェヒは気まずそうに笑いながら「カッコいい役とかは似合わない」と手を横に振った。
「善人の役割がむしろ難しいと思います。気恥ずかしいことも多く、室長のようなカッコいい役はあまり合いません。しかし、悪役を演じていると、強さができて好きです。昔は優柔不断だったとすれば、今や男前になった感じです」
彼は以前「太陽を抱く月」の後、メディアとのインタビューで「2012年以来、すべてが変わった」と言ったことがある。そして、それから2年が立った2014年、彼の現在について質問した。
「変わりました。その時に変わったのは表面的なことでした。『太陽を抱く月』の前までは俳優が職業だと言うには無理がありました。生活が成り立つことが必須なのに。その後は職業になったこと、生活が成り立つこと?そういったことが変わりました。今はどうすればもっと長く演技ができるかを考えます。そのような考え方が変わりました」
特に、ドラマ放送期間中に浮上した破局のニュースは、彼に会うハードルを高めた。別れを経験したばかりで、ドラマで卑劣な役割をあまりにも見事に演じた俳優は、楽な相手ではなかった。しかし、実際に会った本当のソン・ジェヒは、明るく、おしゃべりな男だった。
ソン・ジェヒにドラマが終わり残念なことを質問した。そうすると、とんでもない答えが返ってきた。彼は「まだ言いたいことが多いのに、残念だ」としながら「シーズン2はどうなのか」と聞き返した。
「カン・ソンジェは毎回『まだ終わりではない』と言います。最後には失明しましたが、次のシーズンで罪を償い、夜間学校で子どもたちを教えるのです。見えないまま。しかし最後に突然変わる。どうですか?副題は悪人カン・ソンジェくらいで」
朝ドラマの主な視聴年齢層はどうしても中年の女性だ。そのためドラマと現実の境界でソン・ジェヒに会った視聴者たちは、彼とカン・ソンジェを切り分けられないかもしれない。これに対し、簡単に言って「街でおばさんたちに叱られたりしないのか」と尋ねた。
「意外にもあまり叱られませんでした。ドラマが面白いからだと思います。カン・ソンジェの魅力は、ひたすら悪いのではなく、理由があることです。ある瞬間から強く哀れみを感じるようになります。表に表れるのが悪行で、そのような選択をしないべきでしたが、環境的な要因も大きかったです。レストランに行くとサービスもたくさんいただき、優しくしてくださいます。最初はあまり叱られなくて心配もしました(笑)」
実はこのような彼の言葉が信じられないほど、彼は今回のドラマで本当に“悪い奴”で登場した。行動だけでなく、表情ひとつまで卑劣なカン・ソンジェだった彼は、入り込んだあまり監督に叱られるほど悪人になった。
「監督は本当に繊細な方です。演技を強くしすぎて怒られたこともあります。何故ここまで強くするのかと。入り込んだあまり、実際に悪態をついたこともあります。感情的な演技をする途中イ・ミニョン姉さんが怪我をしたこともありました」
優しく笑っていた「太陽を抱く月」のホ・ヨムことソン・ジェヒが、カン・ソンジェになることは簡単ではなかった。ここには、彼のいい人そうな印象が大いに働いた。彼は結局「太陽を抱く月」から逃れるためにさらに強い悪人になるしかなかった。
「いい人そうな印象がコンプレックスでした。自ら魅力のない俳優だと思いました。良い作品で大衆に顔を知らせたにも関わらず、印象が残らなかったからです。やはり自分はビジュアル俳優ではないとの事実に気づきました。演技の実力で勝負しようと思います。悪役を選んだことも、コンプレックスを克服したいとの脅迫と葛藤のためです」
ソン・ジェヒはしかし、善人より悪役を演じることが遥かに楽だとした。気恥ずかしい演技は自身と合わないというのが理由だった。ソンジェヒは気まずそうに笑いながら「カッコいい役とかは似合わない」と手を横に振った。
「善人の役割がむしろ難しいと思います。気恥ずかしいことも多く、室長のようなカッコいい役はあまり合いません。しかし、悪役を演じていると、強さができて好きです。昔は優柔不断だったとすれば、今や男前になった感じです」
彼は以前「太陽を抱く月」の後、メディアとのインタビューで「2012年以来、すべてが変わった」と言ったことがある。そして、それから2年が立った2014年、彼の現在について質問した。
「変わりました。その時に変わったのは表面的なことでした。『太陽を抱く月』の前までは俳優が職業だと言うには無理がありました。生活が成り立つことが必須なのに。その後は職業になったこと、生活が成り立つこと?そういったことが変わりました。今はどうすればもっと長く演技ができるかを考えます。そのような考え方が変わりました」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・ジョンソン、写真 : ソン・ヨンホ
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