「九厄少年」ユ・ハクチャンPD“キム・ヨングァン&キョン・スジン、実際に付き合っているみたいだ”
写真=マイデイリー DB
9、19、29、39歳で構成された4人の男性たちは、“九厄”という共通点を持っている。ケーブルチャンネルtvN金土ドラマ「九厄少年」(脚本:パク・ユミ、演出:ユ・ハクチャン)は、九厄を巡って不安な4人の男性たちの物語を描いているが、あえて九厄でなくても十分に共感できる、私たちに当てはまる物語だ。最近マイデイリーと会った「九厄少年」の演出者であるユ・ハクチャンPD(プロデューサー)は、「編集中に出てきた」と明るい笑顔を見せた。すでに撮影は終わったが、もう少し高い完成度のためにユ・ハクチャンPDは最後まで孤軍奮闘していた。
「応答せよ」シリーズがヒロインの夫探しがキーワードであるなら、「九厄少年」は少年たちのロマンスの中で「一組のカップルだけが結ばれる」という前提の中で始まったため、結ばれる一組のカップルを見つけるのに視聴者たちは熱を上げている。各自応援するカップルがハッピーエンドになってほしいという思いなので、ユ・ハクチャンPDもまた、視聴者たちの過熱した反応を回を重ねるごとに感じていると明らかにした。
「キム・ヨングァンは最も意外な人物…キョン・スジンと付き合っているみたいだ」
「九厄少年」で視聴者たちが最も応援を送っているカップルは、断然カン・ジンク(キム・ヨングァン)とマ・セヨン(キョン・スジン)だ。二人は序盤ではささいなことで口げんかをする兄妹のように登場し、全く結ばれることのないような様子だったが、文句を言いながらもセヨンを受けとめるジンクと、そのようなジンクの横で次第に女性らしくなっていくセヨンの姿は視聴者たちをときめかせた。
ユ・ハクチャンPDは「二人が疑わしいとまで思わせる。行き過ぎるぐらい撮影現場で仲が良い。年齢も1歳差で、同じ仁川(インチョン)出身で親しいようだ。二人共初めて主演級で出演するドラマで、意欲的だった。変に二人がよく似合っていた。身長差も大きくスキンシップする場面も多かったが、NGをあまり出さなかった」と伝えた。
また、ユ・ハクチャンPDは「(キム)ヨングァンが才気を見せることをどこで学んだのか……。他の人の場合は見たくないのに、ヨングァンはしてもよかった」と伝えて笑いを誘った。キム・ヨングァンに対して先入観がない状態で会ったユ・ハクチャンPDは、むしろ彼をカン・ジンクのキャラクターとして理解した。ユ・ハクチャンPDは「自然な部分を逃さないよう努力した。私がバラエティーのPD出身なので、まるで『私たち結婚しました』を撮るかのように、二人をそのまま見守っていたようだ」と話した。
キム・ヨングァンとキョン・スジンの二人とも、作品に対する序盤の負担が大きかった。ユ・ハクチャンPDは「二人が台本読みの練習をたくさん行った。しかし、そんなことより、回を重ねるにつれて自然に遊ぶように繰り広げる姿が良くて、視聴者の方もそんな自然さを好んでくれたようだ」と明らかにした。
ユ・ハクチャンPDは「個人的に多くの俳優にすべて感謝しているが、キム・ヨングァンとキョン・スジンは本当にありがたかった。キム・ヨングァンは特に女性らしい性格で、フィードバックに多く気を使っていた。モデル出身なので見た目も本当に良かったが、性格も良かった。キョン・スジンは、よく『女優たちが撮影現場のビタミン剤』という言葉をたくさん言うが、実際に本当にそうだった。夜中の撮影でも笑って臨み、今後女優としてさらに期待される」と話した。
写真=tvN
「BTOB ソンジェとApink パク・チョロンのキスシーンが不満?私もApinkのファンなんですが」劇中でビタミン剤のように元気なカップルである19歳のカン・ミング(ソンジェ)とハン・スア(パク・チョロン)は、ドラマが詰めの段階に達し、さらに甘いケミストリー(相手俳優との相性)を見せた。それぞれBTOBとApinkのメンバーとしてすでに音楽界で親交があった二人は、作品で恋人演技を披露した。
ユ・ハクチャンPDはソンジェについて「出演分量に比べて大きな役をこなしたようだ」と話した。「キャスティングする前に、『応答せよ1994』のスクスク役で登場したことを考えないわけがなかった。ところが、最初は本当に苦労してかなり緊張した姿だった。実際にドラマが始まると、誇張して虚勢を張るキャラクターをよく表現していた。満足した演技だったと思う」と、ソンジェに対する愛情を示した。
また、ユ・ハクチャンPDはパク・チョロンとのケミストリーについて「二人はとても親しく、練習をよくやっていた。キスシーンは二人とも初めてで、現場の雰囲気が本当に気まずかった。Apinkのファンとして、私もキスシーンを入れないようにしたが、仕方がなかった」と言って笑いを誘った。
写真=マイデイリー DB
「女性陣の物語が惜しい」…「九厄少女」が作られるのか?映画「(500)日のサマー」や「建築学概論」はロマンスであるにもかかわらず、男性観客たちの反応がかなり良かった作品だった。二本の作品いずれも、男性の立場から眺めた女性に対するイメージを描き出し、新鮮さをもたらした。
ユ・ハクチャンPDもまたそのような点で、ドラマの中で「建築学概論」を表現してみたかった。ユ・ハクチャンPDは「女の視線が中心となったロマンスは実際に多く、特にtvNは『ロマンスが必要』『魔女の恋愛』など、女性中心のロマンスがほとんどだった。それで今度は男性主人公のロマンスにおける悩みを描く男性中心のロマンス作品を作りたかった」と伝えた。
またユ・ハクチャンPDは、「だから原題は『九厄ブラザーズ』だった。バラエティのPDだから、なんとなくコミカルなイメージで行こうとした。ところが、取り組み出して欲が沸いて感性的に進んだため、少年のイメージを思い浮かべるようになった」と明らかにした。ユ・ハクチャンPDの言葉のように、劇中39歳のク・グヮンス(オ・ジョンセ)は四十歳という年齢を控えているが、チュ・ダイン(ユ・ダイン)を愛する心は年齢に関係のない少年の心だった。
ユ・ハクチャンPDは“九厄”という中心となる素材が与えるメッセージについて「私の立場からも見ても、29歳から三十路に入る時に本当に負担を感じ、実際に来年39歳になるが、さらに悩みが多そうだ。しかし、あえて私だけがそんなわけではなく、九厄が実際に作用するというのが大事なのではなく、世代を経てそれぞれ抱えている悩みを『九厄少年』という枠組みの中で表現したかった」と話した。
ドラマデビュー作である「九厄少年」に続き、次回作に対する計画を聞くと、ユ・ハクチャンPDは「本当にやりたいのは『九厄少女』」と話した。「『私たち、恋してる』『魔女の恋愛』が39歳の恋愛を描かなかっただろうか。そのような九厄の女性の人達の物語に、もっと解き明かす内容が多いと思う。そしてパク・ユミ脚本家に申し訳ないのは、男性の立場で文を書くのが、女性脚本家なので難しかった点が多かったということだ。脚本家たちも『九厄少女』だったらもっと楽しく執筆できそうだし、私が好きなインディーズ音楽も女性的なものが多い」と伝えた。
男性の視点から眺めるロマンスを九厄という素材を通じて巧みに作り出された「九厄少年」は、14話完結ということが名残惜しいほど登場人物のケミストリーが興味深く描かれた。ユ・ハクチャンPDの望みどおり、「九厄少年」に続く「九厄少女」があるかどうかに期待してみたい。
「九厄少年」の後番組としてZE:A シワン、イ・ソンミン、カン・ソラ、カン・ハヌル主演の新金土ドラマ「ミセン-未生-」が韓国で17日に初放送される予定だ。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- シン・ソウォン
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