「朝鮮名探偵」キム・ミョンミン“俳優が一番大変な時がいつか分かりますか”
俳優キム・ミョンミン(42)がデビュー後一日もかかさずやっていること、それは発声の練習だ。毎朝トイレで10分間本を声を出して読むことで一日を始めるというので、演技に対する彼の情熱がどれほどなのか少しは分かるような気がする。
振り返ってみると、彼が手を付け、演じた人物たちは特に人々に長らく記憶され、心を響かせてきた。たとえその作品がヒットしなかったとしても、彼の演技だけは長らく観客の心に残って慰めとなり、思い出になってきた。これはどんなジャンルでも、どんなキャラクターでも熾烈に人物に溶け込む彼の苦痛があるゆえに可能なことだ。カン・マエ(「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」)、チャン・ジュンヒョク(「白い巨塔」)、李舜臣(イ・スンシン)(「不滅の李舜臣」)、ペク・ジョンウ(「私の愛、私のそばに」)はすべて想像を絶する忍苦の時間の末に誕生した人物たちだ。
「演技が退屈だと思ったことは一度もありません。毎回大変なんですが、それがまた楽しくてやっているんです。僕は人より少し観察力が優れているほうです。神経をとがらせると、通り抜ける風や地の気運、埃一つさえも感じられるんです。カメラが回って演技をする時は、僕のその五感がすべて発動します。このようなエネルギーや敏感さを、果たして俳優でなかったらどこに噴出できたのでしょう。俳優をしていることに感謝しています」
作品の中の人物に溶け込んでいく過程が常に苦痛を伴っていたなら、映画「朝鮮名探偵」シリーズだけは例外だ。「朝鮮名探偵」のキム・ミンは愉快で冗談好きであり、同時に真剣な一面も持つキム・ミョンミンそのものであるためだ。わざわざキャラクターに溶け込むための苦痛の過程なしに、用意された場で思う存分楽しく遊べば、そのまま名シーンの出来上がりだった。そのためか、「朝鮮名探偵2 失われた島の秘密」(監督:キム・ソクユン、制作:青年フィルム、以下「朝鮮名探偵2」)で3年ぶりにスクリーンに復帰したキム・ミョンミンの顔からは少なからずの余裕が感じられた。
「僕とキャラクターが違うほど、僕を隠す必要があるので、血の滲むほどの練習が必要なんです。俳優が一番大変な時がいつか分かりますか?怒りの演技、笑う演技、涙を流しながら絶叫する演技をする時です。その瞬間はキャラクターではなく本当の自分の声が出てしまうんです。僕ではないそのキャラクターとして見えるように、数倍の練習をしなければならないのですが、『朝鮮名探偵』はそうする必要がありませんでした。なぜかというと、僕と一番似ているキャラクターであったためです」
インタビューが終わる頃、彼にずっと聞きたかった質問を一つ投げてみた。「あなたが演技をする前に最初にやることは何か」という質問であった。いわゆるキム・ミョンミン流のメソッド演技(役柄の内面を重視し、その状況や感情に応じて自然に演じる方法)は計3つの過程を経て誕生していた。ここに彼の演技に対する解答があった。
「まずは、人物を描きながらシナリオを読むんです。シナリオの最後のページまで読んだ時に、一つの人物としてきちんと描かれていないといけません。2番目は、シナリオをもう一度読みながら、その人物に服を着せるんです。すると人物が生きて動き出します。この時から想像を始めますね。これまで見てきた本、ドラマ、映画、周りの人々…僕の経験を総動員して、キャラクターを作っていきます。もしキャラクターが医師なら、医学関連の本を探して読みながらキャラクターの職業的な部分まで作っていきます。3番目は声を出して読みながらシナリオの行間を埋めていきます。映画でもドラマでも普通一週間ほどのストーリーを描きます。しかし、その一週間でその人物のすべてを理解することができるのでしょうか?不可能です。キャラクターの全史を自分なりに書いてみるんです。シナリオにとても細かく書いていきます」
キム・ミョンミンは最後にこの過程を作品ごとに繰り返すべきだと力強く語った。俳優は決して怠ってはならないという。「僕にメソッド、メソッドと言いますが、僕は大学の先生たちに教わった通りにやっています。(キム・ミョンミンはソウル芸術大学演劇科出身だ)基礎演技論の専攻課題が『猫の演技』だったことがありますが、その時は野良猫を10時間は観察しました。観察をしながら真似をして、身につけていきます。このような過程がないと、表現ができないんです。この身につける過程を作品ごとに休むことなく続けるべきです。それが僕が演技をする方法です」
キム・ミョンミン:俳優の人生は、他の人より紆余曲折が数倍はあるようだ。ハハハ。
ー元々の計画通りなら、その間に2作品ほどあるはずだった。
キム・ミョンミン:僕は1年に多くて映画2本の俳優ではないか。なので、準備していた計画が狂うと、他の俳優より影響が数倍は大きい。この前にする予定だったのに入ることができなかった作品は、6ヶ月ほど準備をしていた。なので、もっとダメージが大きかった。
ー「朝鮮名探偵2」の話をしてみると、本人から見て第1弾よりよくなった点は何だと思うか。
キム・ミョンミン:正直なところ、第1弾がそこまでヒットするとは思っていなかった。ライバル作品が「ホームランが聞こえた夏」(監督:カン・ウソク)、「平壌(ピョンヤン)城」(監督:イ・ジュニク)だった。観客動員数1000万人を突破したことのある監督たちの映画の中で、うちの映画は事実上比べ物にならないと思われていた。ハハハ。監督が今回の第2弾ではロケーションに意欲を見せた。第1弾では忠清北道(チュンチョンブクド)丹陽(タニャン)が最も遠くまで行った撮影地だったのに、今回は全羅南道(チョルラナムド)高興(コフン)まで行った。「ありえない。僕達がここまで来るなんて」と、みんな驚いていた。
ーキャラクターが第1弾よりはっきりとしている感じだ。
キム・ミョンミン:そうだ。第1弾では少し曖昧で中途半端な部分があったとしたら、第2弾ではキャラクターがもう少し明確になっている。監督は上品で優雅な作品を作りたがっていた(一同爆笑) そこで、僕が阻止した。そうやって欲張ると、上手くいくはずがないと。すごく面白い設定がいくつかあったが、監督が上品な作品にすると一部は削った。映画でキム・ミンが塩水を飲むシーンがあるが、それも本来は幼稚だからと外されたが、僕が入れようと提案して結局撮ることになった。
ー第1弾ではほとんど一人で大活躍したとしたら、第2弾ではオ・ダルスの出番がすごく多くなっている。
キム・ミョンミン:おかげで演技をする時にずっと楽だった。ダルス兄さんは本当に人をリラックスできるようにする人だ。僕がどんな演技をしても全部受け止めてくれるスポンジのような人だ。もし一緒にダブルスとしてオリンピックに出たら、金メダルでも取れそうな感じがする。
ーオ・ダルスとはプライベートでも仲がいいのか。
キム・ミョンミン:俳優になってから、ここまで他の俳優と親しくなったのは初めてだ。ダルス兄さんも見かけによらず無口な人だ。プライベートな話はあまりしない人だが、僕にはそんな部分も全部打ち明けてくれる。最初は心を開くまで時間が少しかかったけど。恋の駆け引きをしている気持ちで僕が先に近づいた。第1弾の撮影の中盤頃に心をぐんと開いてくれて、その後はもう順調だった。
ーオ・ダルスは第1弾を撮ってから(観客動員数)1億人の俳優になった。
キム・ミョンミン:ダルス兄さんはその1億人俳優の話だけ出ると恥ずかしがる。観客数だけが重要ではないけど、すごい。オ・ダルスという兄さんが持っている長所は、彼だけの特化された演技には誰も追いつくことができないということだ。ダルス兄さんには圧倒される何かがある。一見似ている演技に見えても、毎回演技が違う。
ー第2弾が制作されると予想していたか。
キム・ミョンミン:どこから来た自信なのか分からないけど、第1弾の撮影当時から第2弾の話をしていた。マスコミ向けの試写会が終わっての打ち上げパーティーでは、もう第3弾の話まで出ていた。まずは監督のスケジュールから空けておいてほしいと言った。いや、正しく言えば監督のスケジュールのために4年も待ったんじゃないか!
ーキム・ミンとソピルというキャラクターがそのまま終わってしまうのはもったいない。
キム・ミョンミン:もちろんだ。続編が出てほしいとアゴラ(韓国のあるポータルサイトの請願運動ページ)で請願運動でもやってほしい。ウハハ。
ー慎重そうなイメージとは違って、実際の性格はキム・ミンに近いのでは。
キム・ミョンミン:深刻なほど嘘が言えなくて、周りから心配されている。僕の口で言うのもなんだが、僕はとても偽りのない人だ。ハハハ。現場でもコールタイムより1時間ほど早く行って、一回りしながらスタッフとおしゃべりをする。
ーイ・ヨニは現場でどうだったのか。どうしても演技の上手い先輩俳優たちのためにプレッシャーも多かったはずだが。
キム・ミョンミン:そうだろうと思って、リラックスできるようにしてあげようと努力した。わざと僕のほうから冗談を言ったりして。ディレクションは監督一人で十分なので、要らない小言は言わないことにしていた。
ーキム・ミン(「朝鮮名探偵」)、カン・マエ(「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」)、チャン・ジュンヒョク(「白い巨塔」)など、キム・ミョンミンと言えば思い浮かぶいくつかのキャラクターがある。本人にとって最も愛着のあるキャラクターは何か。
キム・ミョンミン:10本の指を噛んで痛くない指はないと言うけれど、撮影現場で僕を最もリラックスできるようにしてくれたのは、やはりキム・ミンであった。他のキャラクターは苦痛が多く伴っていたことに対して、キム・ミンは僕と一番似ているキャラクターだった。僕とキャラクターが違うほど、自分を隠してそのキャラクターに合わせた血の滲む練習が必要だ。俳優が一番大変な時がいつなのか分かるだろうか?怒りの演技、笑う演技、涙を流しながら絶叫する演技をする時だ。その瞬間はキャラクターではなく本当の自分の声が出てしまうから。だからこそ数倍は練習をしないといけない。僕ではないそのキャラクターとして見えるようにだ。
ー「朝鮮名探偵」シリーズが何弾まで出てほしいか。
キム・ミョンミン:第10弾くらい?ハハハ。後半のは合成しないと。僕はもうおじいさんになっているだろう。僕は大丈夫だとしても、ダルス兄さんが心配だ。
振り返ってみると、彼が手を付け、演じた人物たちは特に人々に長らく記憶され、心を響かせてきた。たとえその作品がヒットしなかったとしても、彼の演技だけは長らく観客の心に残って慰めとなり、思い出になってきた。これはどんなジャンルでも、どんなキャラクターでも熾烈に人物に溶け込む彼の苦痛があるゆえに可能なことだ。カン・マエ(「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」)、チャン・ジュンヒョク(「白い巨塔」)、李舜臣(イ・スンシン)(「不滅の李舜臣」)、ペク・ジョンウ(「私の愛、私のそばに」)はすべて想像を絶する忍苦の時間の末に誕生した人物たちだ。
「演技が退屈だと思ったことは一度もありません。毎回大変なんですが、それがまた楽しくてやっているんです。僕は人より少し観察力が優れているほうです。神経をとがらせると、通り抜ける風や地の気運、埃一つさえも感じられるんです。カメラが回って演技をする時は、僕のその五感がすべて発動します。このようなエネルギーや敏感さを、果たして俳優でなかったらどこに噴出できたのでしょう。俳優をしていることに感謝しています」
作品の中の人物に溶け込んでいく過程が常に苦痛を伴っていたなら、映画「朝鮮名探偵」シリーズだけは例外だ。「朝鮮名探偵」のキム・ミンは愉快で冗談好きであり、同時に真剣な一面も持つキム・ミョンミンそのものであるためだ。わざわざキャラクターに溶け込むための苦痛の過程なしに、用意された場で思う存分楽しく遊べば、そのまま名シーンの出来上がりだった。そのためか、「朝鮮名探偵2 失われた島の秘密」(監督:キム・ソクユン、制作:青年フィルム、以下「朝鮮名探偵2」)で3年ぶりにスクリーンに復帰したキム・ミョンミンの顔からは少なからずの余裕が感じられた。
「僕とキャラクターが違うほど、僕を隠す必要があるので、血の滲むほどの練習が必要なんです。俳優が一番大変な時がいつか分かりますか?怒りの演技、笑う演技、涙を流しながら絶叫する演技をする時です。その瞬間はキャラクターではなく本当の自分の声が出てしまうんです。僕ではないそのキャラクターとして見えるように、数倍の練習をしなければならないのですが、『朝鮮名探偵』はそうする必要がありませんでした。なぜかというと、僕と一番似ているキャラクターであったためです」
インタビューが終わる頃、彼にずっと聞きたかった質問を一つ投げてみた。「あなたが演技をする前に最初にやることは何か」という質問であった。いわゆるキム・ミョンミン流のメソッド演技(役柄の内面を重視し、その状況や感情に応じて自然に演じる方法)は計3つの過程を経て誕生していた。ここに彼の演技に対する解答があった。
「まずは、人物を描きながらシナリオを読むんです。シナリオの最後のページまで読んだ時に、一つの人物としてきちんと描かれていないといけません。2番目は、シナリオをもう一度読みながら、その人物に服を着せるんです。すると人物が生きて動き出します。この時から想像を始めますね。これまで見てきた本、ドラマ、映画、周りの人々…僕の経験を総動員して、キャラクターを作っていきます。もしキャラクターが医師なら、医学関連の本を探して読みながらキャラクターの職業的な部分まで作っていきます。3番目は声を出して読みながらシナリオの行間を埋めていきます。映画でもドラマでも普通一週間ほどのストーリーを描きます。しかし、その一週間でその人物のすべてを理解することができるのでしょうか?不可能です。キャラクターの全史を自分なりに書いてみるんです。シナリオにとても細かく書いていきます」
キム・ミョンミンは最後にこの過程を作品ごとに繰り返すべきだと力強く語った。俳優は決して怠ってはならないという。「僕にメソッド、メソッドと言いますが、僕は大学の先生たちに教わった通りにやっています。(キム・ミョンミンはソウル芸術大学演劇科出身だ)基礎演技論の専攻課題が『猫の演技』だったことがありますが、その時は野良猫を10時間は観察しました。観察をしながら真似をして、身につけていきます。このような過程がないと、表現ができないんです。この身につける過程を作品ごとに休むことなく続けるべきです。それが僕が演技をする方法です」
写真=映画「朝鮮名探偵」スチールカット
以下はキム・ミョンミンとの一問一答である。
ー映画は「スパイ」以来3年ぶりである。キム・ミョンミン:俳優の人生は、他の人より紆余曲折が数倍はあるようだ。ハハハ。
ー元々の計画通りなら、その間に2作品ほどあるはずだった。
キム・ミョンミン:僕は1年に多くて映画2本の俳優ではないか。なので、準備していた計画が狂うと、他の俳優より影響が数倍は大きい。この前にする予定だったのに入ることができなかった作品は、6ヶ月ほど準備をしていた。なので、もっとダメージが大きかった。
ー「朝鮮名探偵2」の話をしてみると、本人から見て第1弾よりよくなった点は何だと思うか。
キム・ミョンミン:正直なところ、第1弾がそこまでヒットするとは思っていなかった。ライバル作品が「ホームランが聞こえた夏」(監督:カン・ウソク)、「平壌(ピョンヤン)城」(監督:イ・ジュニク)だった。観客動員数1000万人を突破したことのある監督たちの映画の中で、うちの映画は事実上比べ物にならないと思われていた。ハハハ。監督が今回の第2弾ではロケーションに意欲を見せた。第1弾では忠清北道(チュンチョンブクド)丹陽(タニャン)が最も遠くまで行った撮影地だったのに、今回は全羅南道(チョルラナムド)高興(コフン)まで行った。「ありえない。僕達がここまで来るなんて」と、みんな驚いていた。
ーキャラクターが第1弾よりはっきりとしている感じだ。
キム・ミョンミン:そうだ。第1弾では少し曖昧で中途半端な部分があったとしたら、第2弾ではキャラクターがもう少し明確になっている。監督は上品で優雅な作品を作りたがっていた(一同爆笑) そこで、僕が阻止した。そうやって欲張ると、上手くいくはずがないと。すごく面白い設定がいくつかあったが、監督が上品な作品にすると一部は削った。映画でキム・ミンが塩水を飲むシーンがあるが、それも本来は幼稚だからと外されたが、僕が入れようと提案して結局撮ることになった。
ー第1弾ではほとんど一人で大活躍したとしたら、第2弾ではオ・ダルスの出番がすごく多くなっている。
キム・ミョンミン:おかげで演技をする時にずっと楽だった。ダルス兄さんは本当に人をリラックスできるようにする人だ。僕がどんな演技をしても全部受け止めてくれるスポンジのような人だ。もし一緒にダブルスとしてオリンピックに出たら、金メダルでも取れそうな感じがする。
ーオ・ダルスとはプライベートでも仲がいいのか。
キム・ミョンミン:俳優になってから、ここまで他の俳優と親しくなったのは初めてだ。ダルス兄さんも見かけによらず無口な人だ。プライベートな話はあまりしない人だが、僕にはそんな部分も全部打ち明けてくれる。最初は心を開くまで時間が少しかかったけど。恋の駆け引きをしている気持ちで僕が先に近づいた。第1弾の撮影の中盤頃に心をぐんと開いてくれて、その後はもう順調だった。
ーオ・ダルスは第1弾を撮ってから(観客動員数)1億人の俳優になった。
キム・ミョンミン:ダルス兄さんはその1億人俳優の話だけ出ると恥ずかしがる。観客数だけが重要ではないけど、すごい。オ・ダルスという兄さんが持っている長所は、彼だけの特化された演技には誰も追いつくことができないということだ。ダルス兄さんには圧倒される何かがある。一見似ている演技に見えても、毎回演技が違う。
ー第2弾が制作されると予想していたか。
キム・ミョンミン:どこから来た自信なのか分からないけど、第1弾の撮影当時から第2弾の話をしていた。マスコミ向けの試写会が終わっての打ち上げパーティーでは、もう第3弾の話まで出ていた。まずは監督のスケジュールから空けておいてほしいと言った。いや、正しく言えば監督のスケジュールのために4年も待ったんじゃないか!
ーキム・ミンとソピルというキャラクターがそのまま終わってしまうのはもったいない。
キム・ミョンミン:もちろんだ。続編が出てほしいとアゴラ(韓国のあるポータルサイトの請願運動ページ)で請願運動でもやってほしい。ウハハ。
ー慎重そうなイメージとは違って、実際の性格はキム・ミンに近いのでは。
キム・ミョンミン:深刻なほど嘘が言えなくて、周りから心配されている。僕の口で言うのもなんだが、僕はとても偽りのない人だ。ハハハ。現場でもコールタイムより1時間ほど早く行って、一回りしながらスタッフとおしゃべりをする。
ーイ・ヨニは現場でどうだったのか。どうしても演技の上手い先輩俳優たちのためにプレッシャーも多かったはずだが。
キム・ミョンミン:そうだろうと思って、リラックスできるようにしてあげようと努力した。わざと僕のほうから冗談を言ったりして。ディレクションは監督一人で十分なので、要らない小言は言わないことにしていた。
ーキム・ミン(「朝鮮名探偵」)、カン・マエ(「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」)、チャン・ジュンヒョク(「白い巨塔」)など、キム・ミョンミンと言えば思い浮かぶいくつかのキャラクターがある。本人にとって最も愛着のあるキャラクターは何か。
キム・ミョンミン:10本の指を噛んで痛くない指はないと言うけれど、撮影現場で僕を最もリラックスできるようにしてくれたのは、やはりキム・ミンであった。他のキャラクターは苦痛が多く伴っていたことに対して、キム・ミンは僕と一番似ているキャラクターだった。僕とキャラクターが違うほど、自分を隠してそのキャラクターに合わせた血の滲む練習が必要だ。俳優が一番大変な時がいつなのか分かるだろうか?怒りの演技、笑う演技、涙を流しながら絶叫する演技をする時だ。その瞬間はキャラクターではなく本当の自分の声が出てしまうから。だからこそ数倍は練習をしないといけない。僕ではないそのキャラクターとして見えるようにだ。
ー「朝鮮名探偵」シリーズが何弾まで出てほしいか。
キム・ミョンミン:第10弾くらい?ハハハ。後半のは合成しないと。僕はもうおじいさんになっているだろう。僕は大丈夫だとしても、ダルス兄さんが心配だ。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン、写真 : イ・ソンファ
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