初めてのミュージカルがB1A4 シヌゥに残したもの
「チェス」はチェスの世界一を決める選手権でライバルとして出会った米チャンピオン・フレディとソ連チャンピオン・アナトリーの緊張感溢れる政治的、個人的な対立とフレディのセコンドを務めるフローレンスがアナトリーと恋に落ちることで繰り広げられる運命の渦を描いたミュージカルだ。シヌゥは「チェス」で2AMのチョグォン、SHINeeのキー、VIXXのケンと共にアナトリー役にキャスティングされた。初のミュージカルだったにもかかわらず、シヌゥは自然な台詞と力ある声、女優との素晴らしいケミストリー(共演俳優同士の相性)で好評を受けた。
シヌゥもミュージカルに非常に満足している様子だった。シヌゥは先日10asiaの取材に対し「すごくミュージカルをやってみたいと思っていたのですが、ついに出演しました。ミュージカルを無事に終えることができて胸がいっぱいです。終わってからしばらくボーっとしていました。最後の公演後もアナトリー役から抜け出せない感じでした。精神的にボーっとしていて、空虚な気持ちになりました」と感想を伝えた。アナトリーの余韻がシヌゥに強く残っただけに、ミュージカルはシヌゥにとって忘れられない思い出の場であり、学びの場となった。
シヌゥはミュージカルを通じて発声、演技、歌など多方面で自分を成長させた。彼は「声を出す方法について研究するようになり、たくさん悩みました。ミュージカルで歌うことは、ただ歌うことではなく、演技にメロディを重ねて表現しなければならないものです。歌うと言っても何も考えずに歌うと、台詞とメロディがバラバラになる感じでした。これは演技でこれは歌、と区別してはいけませんでした」と、ミュージカルに適応するまでの過程を説明してくれた。
アイドルがミュージカルに挑戦することに対する偏見をなくすこともシヌゥがミュージカルに適応する課題の一つだった。「ミュージカルのファンがアイドルのキャスティングに対して拒否感を持つことは仕方のない事実です。先輩たちがたくさん力になってくれて、一緒に心配したり、悩んでくれました。最後まで無事に終えることができて胸がいっぱいです」と伝えた。
「以前、ミュージカルのオファーを何度も断っていました。まだ未熟だと思って断ったのですが、今回はやってみたくて出演することになりました。上手くできなかったらどうしようとたくさん悩みました。その時、数ヶ月後の公演が終わった時に笑っている自分の姿を想像してみました。幸せになりたくて、プレッシャーやストレスを解消したいと思いました」
シヌゥは普段から「幸せになろう」という言葉をよく使う。自分の考えを歌にそのまま表現したシヌゥだけのヒーリングソングが誕生した。隠しトラックであるためさらに特別だが、音楽配信では公開されないので残念だ。シヌゥは「隠しトラックなので残念ですが、B1A4というグループがこのような音楽をした時にまた違う魅力があると思ってもらいたいです。他の歌とは違います。『B1A4がこんな曲をどうやって歌うのかな』と思うかもしれませんが、いざ聞くと似合っています。メンバーたちが上手く歌ってくれて、僕の挑戦意識がさらに燃え上がりました。サンドゥルがサビの部分に心血を注ぎました。実はサンドゥルがガイドを歌った時、もっと上手かったんです」と鑑賞ポイントを伝えた。
先にミュージカルを経験したサンドゥルもシヌゥへの称賛を惜しまなかった。サンドゥルは「舞台が大きかったのにシヌゥ兄さんが登場した時に声が先に聞こえました。シヌゥ兄さんの声だとは思いませんでした。当時、シヌゥ兄さんの声なの？ 凄い！ と関心しました。兄さんが声についてすごく悩み、トーンの調節まで計算したことが分かりました。すごくカッコよかったです」と伝えた。
ミュージカルはシヌゥに新たな挑戦意識と「幸せになろう」という心構え、そして成長を残した。ミュージカルは演技、歌、ダンスを一緒に経験し、自分を一段階グレードアップさせるきっかけとなった。シヌゥはB1A4で歌とラップ、そして自作曲までどれ一つも欠かせない真のマルチプレイヤーだ。絶えず学び続けるシヌゥの成長を期待させる。
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- パク・スジョン、写真 : WMエンターテインメント、翻訳 : チェ・ユンジョン
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