2EYES「ピッピのコンセプトで勝負!再デビューだと思って頑張ります」
ガールズグループ2EYESが約2年ぶりにカムバックした。2013年10月、「Shooting Star」を最後に長い空白期間を経験しなければならなかった2EYESは、メンバーのヨンジュンがソロに転向し、4人組としてグループを再整備した。ここ2年間、ガールズグループ市場は多くの変化があった。MAMAMOO、GFRIENDなど新人ガールズグループが次世代スターとして浮上した。今年の夏は“ガールズグループ大戦”という言葉が出るほど、多くのガールズグループがカムバックして競争を繰り広げた。2EYESもそんな変化を見守りながら焦る気持ちを抑えたはずだ。2EYESは「人生最大の危機だった」と率直に告白しながらも、「それだけ実力を見せるために努力した」と伝えた。2EYESは2年間、メンバーヒャンスクの短編ドラマの出演をはじめ、ダウンがMBC every1「秘密兵器彼女」で活躍し、それなりの経験を積み重ねた。
2EYESはより一層激しくなったガールズグループの競争で、差別化されたコンセプトとしておてんば娘のピッピ(アストリッド・リンドグレーンの童話「長くつ下のピッピ」の主人公)を武器に出した。「PIPPI」は映画「長くつ下のピッピ」からアイデアを得て作られた曲だ。気さくで飾り気のない少女がある男性に恋に落ちて女性に変身する姿と、その愛を隠せず堂々と告白する姿を盛り込んだ。ミュージックビデオではピッピから女性っぽい美しい姿に変身して注目を集めた。何より、2EYESは再びデビューするという気持ちで音楽界に新たに挑戦状を叩きつけた。切実さと自信が2EYESの本当の武器だった。
ヘリン:2年ぶりのカムバックなので私たちも期待が大きい。私たちを待ってくれたファンも期待が大きいと思う。今回のアルバムはコンセプトがはっきりしていて、人々が覚えやすいと思うので記憶に残ると思う。温かく見守ってほしい。
―“ピッピ”というコンセプトが独特だ。初めて聞いた時、どう思ったのか?
ダウン:コンセプトがはっきりしていて気に入った。コンセプト自体がとても気さくでやんちゃなピッピが愛する男性に出会って美しくなる過程を描くことだ。私たちも美しく変わるコンセプトなので気に入った。
ヘリン:面白い。おてんば娘の姿を見せられるから!
ヒャンスク:とてもいいと思った。例えば、SISTARはSISTARだけの音楽があって、miss Aはmiss Aだけの雰囲気がある。でも、私たちは人々にとってまだ新人のようなグループだから、そんなカラーをまだ持っていないので明確なコンセプトが与えられた時は本当に嬉しかった。
―メンバー全員がピッピのように二つ結びのヘアスタイルに変身した。その中でも、特にダウンのヘアスタイルが一番力を入れたように見える。
ダウン:私が一番おてんば娘の才能があるからだと思う。ハハ。試みた時、周りから似合うと言われてこのまま披露することになった。
―タイトル曲「ピッピ」について紹介してほしい。
ダウン:(深呼吸して)カントリー風のギターリーフや中毒性の強いフックが最も際立つ曲だ。気さくでやんちゃな少女が好きな男性に出会って成長して、きれいになって堂々としていく過程を盛り込んだ曲だ。
―本当によく覚えた。ハハ。中毒性が強いと言ったが、特にどんな部分がそうなのか?
ダウン:髪を手で掴んで「ピヤ ピッピ」と踊る部分がある。その後、美しく変わったヘアスタイルでその部分をステージを披露する時は可愛くて、きれいに踊る。ステージを見る面白さがある。
―今回のアルバムから4人組で活動することになった。変わった点はあるのか?
ダソム:末っ子が変わった。
ダウン:私が末っ子になった。それで、ヨンジュンの役割まで果たさなければならない。末っ子の役割を上手く果たしていないが、たまに愛嬌を振り撒く。また、ヨンジュンがメインボーカルだったが、メインボーカルに変わったのでより成長するボーカルの実力もお見せしなければならない。
―ダウンは愛嬌をよく見せてくれるのか?「秘密兵器彼女」ではそんな姿をあまり見せていないが。
ダウン:よく見せている!
ヒャンスク:いつ?
ダソム:自分が必要な時?退屈な時?ハハ。
―ダウンが「秘密兵器彼女」で披露した愛嬌の映像は一体どこからヒントを得たのか?
ダウン:以前Facebookで出回った写真を真似してみた。それなりに可愛いと思わないか?
―2年間の空白があった。その間、それぞれが最も成長した部分を教えてほしい。
ダソム:2年間、かなり痩せた。練習室で練習だけやっていたら、心構えも変わるようになった。実は、今回の空白期間は人生最高の危機だった。空白期間が1年半ぐらい続いた時は、このまま何もできないかもしれないと思った。その後、マインドコントロールの実力を伸ばし続けた。
ダウン:私も2年間、ダンスや歌などのレッスンを受けて新しい分野もやってみた。「秘密兵器彼女」に出演して、演技もやるなど様々なことに挑戦した。これから何をもっと上手く披露できるかについてたくさん学んだ時間だった。
ヒャンスク:ヨンジュンの脱退によって発生するボーカル的な部分で足りない点を補完するため、歌に集中した。休む時に短編ドラマを撮影して、演技レッスンも受けながら自己啓発をした。
ヘリン:私たちは今までキュートだったり、おてんばなコンセプトを披露したことがないから、ぎこちなく見えるかもしれない。それで、表情の練習をたくさん行った。2年間、新しいことを色々と試みてみた。DJing(DJに英語の現在進行形「~ing」をつけた言葉で、DJのあらゆる行動を意味する)、中国語、ダンスレッスンを受けながら、メンバーたちと少しずつ一緒に時間を過ごした。
―ダソムは人生最大の危機だったと話したが、どんな方法でマインドコントロールをしたのか?
ダソム:家族に頼った。私は清州(チョンジュ)出身で、気分転換がてら母親に会いに行ったり、家族と会って心を癒した。
ヘリン:正直、私はとても辛かった。1年経った時は、これから再び始まるだろうと思ったが、1年が過ぎて2年目になった時は年齢も1歳増えて、末っ子も脱退して辛かった。テレビにガールズグループが出てくる姿を見ると、「私たちも上手くできるのに……」と思いながら辛くなって、何もしたくない日も多かった。
―やっとカムバックするという話を聞いた時はどんな気持ちだったのか?
ヒャンスク:誰もカムバックという言葉を信じなかった。曲が出たら、その時に信じると話した。ハハ。
ダウン:今も初ステージを披露したら、その時に信じるという話をする。
―ダウンはカムバックする前にバラエティ番組「秘密兵器彼女」に出演した。それが役に立ったと思う。
ダウン:「秘密兵器彼女」で一番多く学んだことは、カメラと向き合うことだ。2年ぶりにカメラを見て緊張感がすごかった。最後の撮影の時は本当に楽しく撮影して、緊張もしなかった。「秘密兵器彼女」のおかげで、今回のステージに立つ時も緊張を減らすことができると思う。
―「秘密兵器彼女」で歌、ダンス、演技など様々なミッションを行った。ミッションを通じて学んだことはあるのか?
ダウン:話すことだ!時々、私がどんな話をすればMCの兄さんたちが聞いてくれるかなと考えるようになった。自分の出演分量を増やすためには上手に話さなければならなかった。そして、親しい友達ができた。「秘密兵器彼女」に出演したメンバー同士で集まりが作られた。
―メンバーたちが見るには「秘密兵器彼女」のダウンの姿はどうだったのか?
ヘリン:ダウンがとても苦労するように見えた。大変そうだが、いざ出演してからは準備にも熱心で、成績も良かった。
ヒャンスク:負けた時は勝負欲が湧いた!
ヘリン:私たちに毎日アイデアを聞きながら熱心に頑張っていた。
ヒャンスク:総合2位を記録して「週刊アイドル」の出演チャンスを逃したことがとても残念だった。
ヘリン:「秘密兵器彼女」の1位じゃなくても、「週刊アイドル」に出演できると思う!
―久しぶりにカムバックしたが、カムバックして何を一番やりたいのか?
ヘリン:音楽番組に出演したい。
ヒャンスク:ファンたちと多くの時間を過ごしたい。ファンサイン会も行いたい。ファンが長い間待ってくれたからだ。
ダウン:音楽番組に出演すると、ファンたちにたくさん会えるから好きだ。
―今年の夏はガールズグループ大戦が繰り広げられた。注目して見守っていたグループはいるのか?
ダウン:MAMAMOOだ!舞台の掌握力や実力が4人とも優れている。休んでいる間は彼女たちの映像をたくさん見た。
ヘリン:私はSISTAR先輩、Girl's Day先輩が本当に好きだ。
―2EYESもガールズグループ大戦に参入することになったが。
ヒャンスク:人々の頭からすでに忘れ去られたと思って熱心に頑張るつもりだ。
ダウン:再び始めようという気持ちだ。再デビューと思っている。
―今回のアルバムを準備しながら最も重視したことはあるのか?
ダウン:歌がいくら良くても、私たちが上手く披露しないといけないので実力的な部分をたくさん準備した。人々に「こんなグループがいるんだ」と言われるように熱心に準備した。私たちは日常でおてんばな姿がたくさんある。メンバー全員がおてんばだ。茶目っ気が多くてコンセプトも上手くこなす。
―ピッピのコンセプトのために参考にしたものはあるのか?
ヘリン:アニメをたくさん見た。また、インターネットでピッピについて調べた。
ヒャンスク:ピッピのストーリーカットやイメージカットをたくさん見て、研究しなければならなかった。以前活動する時は可愛かったり、ハツラツとしたコンセプトではなかったから表情がぎこちなくて難しかった。写真や他のミュージックビデオで探して見たり、互いに映像を撮りながら表情を練習しているうちに自然になった気がする。
―ミュージックビデオを見たら、後半はみんなピッピのヘアスタイルから女性っぽい姿に変わっていた。
ダウン:きれいになったピッピを表現した。ステージでもきれいになったピッピがもう少し沢山出せたらいいなと思う。現実的に考えてみても、その方が人々が好きだと思う。
ヘリン:人々の意見が重要だ。正直、ピッピのヘアスタイルは好き嫌いが分かれる。2週間ほどピッピのヘアスタイルで活動してから髪型を変えると思う。ピッピコンセプトのアイドルを見たことがない。だから、差別化になると思う。
―2年という空白期間を経て、それぞれ成長した。メンバー同士で褒めてみよう。ダソムから始めよう。
ダウン:凄く痩せた。ラップを担当しているのでラップを一生懸命練習したし、上手くなった。2年前より伸びた。グループの中で一番女性らしいし、一番優しい。ヘアメイクもしてくれる。手際が良い。ダソムショップといって、時々外出する時にダソムショップを利用する。思ったより几帳面な姉さんだ。
ヘリン:最初は役者になろうとオーディションを受けたメンバーだが、その時と比べると歌手になっと思う。辛かった時もあったと思うけど、今は立派な歌手になった。
ヒャンスク:忍耐力が強い。健康で、強くて、よく我慢する。
ダウン:以前、足を怪我して10針縫ったけど、怪我に気づくまで何も言わなかった。
ダソム:正直に言って、私は何もできなかった。でも、そうしているうちにラップを練習しながら、自分で歌詞を書き始めた。歌詞を書いてそれを録音して、自分の話をしようと努力した。ラップをする時に一番楽になった。
―ダウンはどうなのか?
ヒャンスク:一緒にいると楽しいし、顔を見るだけでも面白い。ダウンと一緒にいるとエネルギーが溢れる。
ダソム:ダウンは問題が起きると、それについて執着しない。我慢してコントロールする。姉さんではあるが、ダウンからマインドコントロールを見習っている。音楽にも才能があるし。
ヘリン:グループの中で仏様と呼ばれている。ハハ
ダウン:自分で言ってもいいのかな?2年前より顔が痩せた。
ヘリン:ダウンはよく食べてよく寝て、とても良いことだ。ハハ。
ヒャンスク:前向きだ。グループの中で末っ子なのに姉さんたちを励ます時がある。
―最年長のヒャンスクの番だ。
ダウン:まずは童顔だ。ハハ。
ヘリン:歳をとって老けたと言っているが、もっと若くなった。年齢を気にしないでほしい。
ダウン:私たちの意見を聞いてくれて、正しい道に導いてくれる。本物のリーダーだ。
ダソム:妹たちの世話をしてくれる。優しい。
ダウン:私たちの中で一番熱心に練習をしている。自分に与えられたことがあると、最後まで最善を尽くす。さすがに姉さんだ。
ダソム:普段はお茶目だけど、真剣なことを話し合う時は大人になる。だから姉さんなんだなと思う時がある。
―最後にヘリンについて褒めてみよう。
ダウン:姉さんは7歳の時から知っていた。私に何か起きると、母よりも先に話す姉さんだ。以前、運転する時にタクシーと接触事故があった時も母より姉さんに先に電話した。支柱のような存在だ。母の次の次くらいかな?姉さん、これでも上位なんだよ。
ヒャンスク:ヘリンはとりあえず才能が溢れている。ステージに立つ時や番組ではない時も愉快で人々の特徴を掴むセンスがある。私は人見知りが激しいが、ヘリンは私と比べてイタズラで、人見知りもなくて、人を癒してくれる。
ヘリン:私の番になったら、強みがどんどん出るね!
一同:ハハハ。
―2EYESの魅力があるとしたら?
ヘリン:私たちは本物の姉妹のようだ。
ダウン:他の人たちは、ガールズグループは仲が悪いと言うが、喧嘩することがない。私たちは私たちの性格をよく知っている。
ヒャンスク:また、皆A型なので気をつける部分もある。
ダウン:どんな分野でも上手くやり遂げる。歌も演技もダンスもそうだし。私たちが一生懸命準備してお見せできる機会さえあれば上手くできる。万能ドルになれる。
―今回の活動でどのように評価されたいのか?
ヘリン:デビューした時に話したことだが、もう一度話したい。2EYESを記憶に残るように刻印させたい。
ダウン:2年という空白期間があったが、「このようなガールズグループもいたんだ。イケてる。イケてたね」と言われたい。今回の曲は素晴らしいので、MelOnチャートにも以前より上位にランクインしたい。
―現実的な目標もあると思うが?
ヘリン:ファンを増やすこと!ファンがたくさん増えたら、ファンサイン会やファンミーティングができる。私たちを愛してくれるファンがたくさん増えてほしい。
―それならば、2EYESにイプドク(ファンやオタクに入門する)しなければならない。音楽番組のステージ以外にも2EYESに夢中になれる見どころはあるのか?
一同:SBS MTV「DIARY:2EYES」!!1stアルバムをリリースした時の私たちのすべてが盛り込まれている。
ヒャンスク:それを見ると他の歌手もそうだが、ファンたちも私たちに関心を持ってくれる。
ヘリン:ガールズグループの「DIARY」シリーズの中で一番面白いという評価も得た。
―今は成長することだけが残った。最後に自分に言い聞かせたい一言は?
ヘリン:メンタルが弱い。この中で歌手になるための準備を一番長くしていたが、それでもメンタルが弱い。今回の活動を始めながら、心構えをして強くなって一生懸命活動したい。
ヒャンスク:25歳になったし、あまりに久しぶりの活動なのでワクワクしているが、体力が心配だ。自分にたくさん食べるな、衣装が合わなくなる、疲れるなと言い聞かせている。
ダウン:私にとって一番重要なことは体重調整だ。普段からの悩みでもある。ここで少しでも痩せれば綺麗に見えて、できることがさらに増える。別の言い方をすれば、意志が弱い方だ。最後までやり遂げるダウンになりたい。
ダソム:自信がない。友達同士でおしゃべりする時はうまく話せる。でも、インタビューや撮影の時はほとんど話さない。バラエティ番組に出演する時も話さない。そのような癖を直したい。自信を持たなければならない。
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- パク・スジョン、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン、チェ・ユンジョン
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