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芸能人たちはSNSをなぜするのか?しないのか?

TVレポート
まさにコミュニケーションの時代だ。芸能人は先を競うようにSNSのアカウントを作って日常を公開している。ここに上がった情報は素早く公開され、記事となって広がる。上手く行けば得をするが、ややもすれば大きな被害を受けることもある。

何も考えずに掲載した文章や写真で、一瞬にして悪いイメージが広がり、数日間は謝罪だけを振り返すことになる可能性もあり、逆に意外な収穫を手にすることもある。得ることも多ければ、失うことも多いのがSNSだが、芸能人(あるいは所属事務所)たちは簡単に手放すことはできないようだ。

しても心配、しなくても心配であるSNSに対する芸能関係者たちの率直な心境に迫ってみた。


SNS、なぜしますか?しませんか?

スターたちがSNSをしている最も大きな理由は、一般人がSNSをしている理由と同じだ。そして、SNSをしていない最も大きな理由は「方法が分からなくて」あるいは「面倒だから」が多い。

「何より芸能人も人間なんだから、一般人がSNSをしているその心理でしているのでは。誰が見ても可愛い顔立ちに、写真もたくさん撮りたいし、いい所に行けば自慢もしたいし。一般人の心理で理解すればいい。アップロードなどが面倒でしていない人も多い」(音楽関連事務所のAさん)

「自らしているので本人が望む写真を選択してお気に入りだけを掲載することができるし、したくなければしなければいい。たまに掲載すれば『おお~』という反応になるし」(俳優関連事務所のBさん)

SNSは簡単ではない。悩みになるならしなければいいし、得がある場合はすればいいと簡単に思うことはできない。SNSが“計画的に”動くケースがあるためだ。新人である場合、(芸能人本人が個人的にしている場合でも)事務所と一緒に作り上げていくケースがある。

「PRになる。事務所で新人が出たとしたら、誰がPRをしてくれるのか。こういう時に同じ所属事務所の芸能人のSNSにでもお願いして認知度を上げるのだ。所属芸能人の広報チーム化ともいえる(笑) 所属芸能人が従ってくれると有り難いことだし、そうでなかったら少し残念というところだ」(音楽関連事務所のCさん)

それでは、地球の果てまで付きまといそうな悪質なコメントの存在、SNSでは安全なのだろうか?

「芸能人のSNSをフォローして毎日のように見ている人なら、ものすごい情熱を注いでいるといえる。すなわち、ファンであるのだ。写真を一枚掲載すると『綺麗です』『愛してる』とコメントが付くので、それを嫌がる芸能人はいないだろう。心が温まるような感じがして当然だ」(音楽関連事務所のDさん)

「ある人が悪口でも言うと、他のフォロワーたちが『気にしないで』などのコメントを付けて立ち向かってくれるので、このような部分から慰められたりもする」(俳優関連事務所のEさん)

スターと近づきたいファンの心は一途だ。そこで、事務所の手が及ばない“清浄区域”で緊密に触れ合いたいと思う。このような望みを誰よりもよく知っている人が芸能人だ。

「ダイレクトなコミュニケーションを望むファンのために、芸能人たちも他の人を通じてではなく、ストレートにファンとコミュニケーションするということだ。公式の活動でなくても、伝えたいメッセージを簡単に伝えることができるので、楽でもある」(音楽関連事務所のFさん)

一方では、事務所のほうがSNSをしてほしいと勧めるケースもある。誰に会ったのかをアップすると“黄金の人脈”などの報道が出る可能性があるし、綺麗な写真は一段と綺麗になった美貌だと包装することができる。日常のファッションが良い場合は、憧れのスターに生まれ変わることもできる。SNSが様々なチャンスの地であることだけは確実だ。


SNSをしましょうか?それとも?

SNSを上手く活用できる自信があるなら、とりあえずしたほうがいいというのが関係者たちの共通した反応だ。それと同時に、上手く活用できる芸能人がどれほどいるかというところには疑問が残っている。新人なら何でもするのが正解なのかもしれないが、すでに有名になっている芸能人がすべきなのかに対しては意見が分かれている。

まず、「すべきだ」という立場では、「コミュニケーション」の機能を高く評価した。

「すべきだ。着実に自身のイメージを築く部分でもあるし、ファンとコミュニケーションする部分をオープンしておくのは良いと思う。一部の判断力の不足している人たちのために『しないほうがいい』という話が出るが、そのような人たちはSNSでなくてもどこでもトラブルが発生する人たちだ」(音楽関連事務所のGさん)

「SNSの機能を純粋に利用するとしたら、自らを表現してコミュニケーションする素晴らしい窓口になると思う。例えばユ・アインを挙げることができる。ユ・アインがどんな考え方を持っている人なのか、SNSでなければ人々は知らなかっただろう。インタビューをするにしても、表に出ない部分というのがあるので」(俳優関連事務所のHさん)

「最近は芸能事務所が中華圏のファンを大事に思っている。Weibo(中国版Twitter)のような中華圏のSNSをしてくれると、事務所の立場からすると有り難い。どちらかと言うと外国のSNSなので、アップする時に慎重にアップするというのもある」(音楽関連事務所のCさん)

SNSの影響力は知っているが、スターたちのSNSに対してはまだ確信が持てないという関係者も多かった。

「半分半分だ。有名人なので、どう使うかによって違ってくると思う。悪い用途で利用すると悪い手段になるし、良い用途で使うとすごく良い手段になると思う。芸能人本人にSNSの得失を認識させるのが重要だと思う」(俳優関連事務所のHさん)

「プライベートで立ち上げたチャンネルなので、止めることはできない。また、現在の状況では影響力が最も大きいPRの窓口でもある」(俳優関連事務所のBさん)

最近、複数の事務所では社内にオンライン/SNS担当の職員を別途に置くほどその重要性が高く評価されている。一言で言うと、ネット上の雰囲気を誰よりも早く把握できる人を常に配置しているといえる。このような雰囲気の中で、芸能人たちのSNSは必要以上に率直な時があるという指摘がある。

「SNSの雰囲気に酔って判断力が鈍る人が時々いる。事務所が目指すイメージと合わない内容が(SNSに)掲載されると当惑したりするが、本人はファンとすでに仲良くなったと思って、すべてを見せようとする」(音楽関連事務所のIさん)

「一言で言うと、リアルタイムで動く爆弾ともいえる。状況というのがあって、望む通りに事務所が動けない時があるが、その愚痴をファンにこぼすので」(音楽関連事務所のJさん)


SNS、こうしてくれないか?

4Minuteのキム・ヒョナ、俳優イ・ソンギョンは自身のInstagram(写真共有SNS)に写真を多く掲載する芸能人だが、それらを通じてファッショナブルだというイメージを手にすることに成功した。このような効果からSNSが必要で、PRあるいはコミュニケーションの窓口になるということを芸能事務所の関係者たちも認識するようになった。なら、上手く活用していくのが正解だとも言える。以下はスターたちがSNSを使う時に守ってほしいという注意点だ。

1.写真は思う存分掲載しても、文章は掲載しないこと。言葉が長くなると必ず攻撃の口実を与えることになる。

2.ファンとのコミュニケーションは良い。だが、賢くすること。自信がなければ事務所に質問すること。

3.敏感な問題について書きたいなら、周りの人のことも考えてほしい。SNSで公式立場を示さないこと。

4.使用方法が分からなければ、ぜひ事務所に掲示の権限を渡してほしい。ミスがあった場合に直ちに削除できるように。記事になれば最後なのに、「なんとか収拾してくれるだろう」と思うのは良くない。

5.今憤っているそのことについてあなたが完璧に知っている確率は低い。特に、同僚芸能人が理不尽なことをされたなどの内容はもっとそうだ。半分くらいは相手が嘘を付いたり、騙したりして何かを隠している可能性が高い。

6.誤字に注意すること。

7.絵文字は雰囲気を考えて使うこと。深刻な話をしながら愉快でハツラツとした絵文字を使うと事態が大きくなることがある。

SNSが影響力を持つようになったのはここ3~4年のことだ。SNSを使ってイメージを構築する芸能人がいるが、ヘビーユーザーであるチョン・リョウォンはファッショニスタというイメージを手にし、パク・スジンもビューティーシーンの強者となった。IVY(アイビー)、RAINBOWのジスク、15&のパク・ジミンも上手く活用した例の一つだ。

しかし、SNSのために悪影響を受けた芸能人も多い。最近最もホットな人物は女優ユン・ウネだ。中国のバラエティ番組に出演し、あるデザイナーの衣装を盗作したという議論が広まった中、状況とは合わない文章をSNSに掲載して“不通のアイコン”となった。

歌手キム・ジャンフンはSNSに掲載した写真一枚で違法ダウンロードをしたのではないかという議論が広まった。ポッピン・ヒョンジュンは協賛の航空券に不満を漏らした直後に謝罪した。コ・ギョンピョは議論となった歌手の歌が良いと書き込んでから削除した。ソン・イルグクは自身の妻がSNSに掲載した文章に対する議論が広まると、所属事務所を通じて謝罪した。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イム・ヨンジン
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