イダンヨプチャギ、音楽が仕事になる瞬間を避けなければならない
メロディ1つで人の心を動かすこと、またそれを実現している人に会うことは、心が震えるほど嬉しいことだ。ダンス、ロック、バラード、R&B、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)、ヒップホップなど、世の中には本当に多様な音楽が存在する。ある人はバラードを聞いて涙を流し、ある人はダンス曲を聞いてテンションを上げ、またある人はヒップホップに自分の話を盛り込む。このすべてのことは、作曲家がいなかったら楽しめないことである。無から有を作り出す作曲家の世界はどんなところだろう。音符を描いて感動を伝える作曲家たちに会ってきた。
一人の歌手の音楽を作るということは決して簡単なことではない。歌の背景には作曲家がいて、歌詞をつける作詞家も常に存在した。すべてのスポットライトは歌手に当てられるが、ある時からステージの上の歌手だけでなく、曲を書く人々にもスポットライトが当てられた。また、いつからか“チーム”として活動する専門作曲家も現れた。パク・ジャングン、Chancellor(マイキー)で構成されたイダンヨプチャギ(二段横蹴り)もそんなチームの一つである。彼らが“イダンヨプチャギ”としてデビューしたのは2012年だから“高速成長”と言っても過言ではない。
男性アイドルグループMBLAQの「戦争だ」の作曲、作詞、編曲を務め、“イダンヨプチャギ”として世の中に出たパク・ジャングンとChancellor。2人はそれぞれ歌手として活動したこともあって、人々に名前と顔が少しずつは知られていた。そんな彼らが作曲家チーム“イダンヨプチャギ”として意気投合して歩み始めてから3年が過ぎた。ただ音楽が好きで「僕たちで作ってみよう!」と始めたその時代から今まで“音楽”に対する熱情だけは変わっていない。2人とも当時の自分たちの姿を「音楽に狂っていた」と表現するほど、歌を作ることに余念がなかった時代だった。
狂ったように走り続けたおかげでデビューの年に「MelOn Music Awards」でソングライター賞を受賞し、昨年は「GAONチャートK-POPアワード」で今年の作曲家賞を手に入れることができた。ヒット曲をすべて言うには口が痛くなるほど多くのヒット曲を作り出した。熱く過ごしたここ3年を振り返ってみたら、「もう一度できるかな」と思うほど昔のことに思える。だが、確実に得たものがあって、今後やりたいことも見つけて、夢を育てていく楽しさも知った。歌手に曲を提供したり、また自分だけの曲を作って自分で歌ってステージに立ったり、後輩育成にも取り組んでいきたいというイダンヨプチャギの夢は、“音楽が上手い人”として記憶されたいということだ。
パク・ジャングン:今進めていること、またこれから進行しなければならないことがあって忙しいですが、実はいつもそんな感じです。新しいことがあるとしたら、Chancellorの音楽が出るということです。
―イダンヨプチャギのターニングポイントとも言える、新しいことに挑戦する時期なんですか?
パク・ジャングン:Chancellorはいつも自分の音楽、自分の話をしたいと思っていました。僕たちがやってきた大衆的な作曲家のイメージとはまた違うので良い視線で見てくれない人もいますが、誤解せずに音楽を聞いてほしいです。“イダンヨプチャギ”という名前で出たら僕たちの考えとはまったく違う感じに見えるかもしれないと思いました。Chancellorという歌手を知らせたいだけで、それ以上は何も望んでいません。
―マイキーではなく、Chancellorという名前で本格的に歌手として活動する予定ですか?
Chancellor:昨年までは歌手として一つの事務所に所属していました。今年、以前の所属事務所と契約が満了して自分のアルバムを出せるようになりました。それまでは歌手としてアルバムを出すことに慎重なって我慢していました。10月28日にシングルを出し、12月にはEPアルバムも発表する計画です。
―実は曲を作ることと歌うこと、そして音楽をするということは一つの領域ですが、また違う視線で見たらイダンヨプチャギというチームにとっては新しい変化かもしれません。
パク・ジャングン:もちろんプレッシャーは消せません。ですが、ある意味、歌手に対する渇望を2人とも確実に持っています。それに対する考えをしばらく心の中に入れておいて、作曲とプロデュースだけに専念したことは人生の一つのチャプターだと思いました。でも、常に歌手への熱望を持っていたので、今回のChancellorの音楽を長い間準備して、これから始めるんです。
―歌手Chancellorのアルバムを作る時、ジャングンさんは何をしていますか? 他の歌手の曲の制作を一人でやるんですか?
パク・ジャングン:僕は助っ人です。面白いです(笑) やってみたかったものが似ているから、自分のアルバムのような気もします。一人で、しかも自分の音楽をやることはプレッシャーもあるから、一緒にやっています。
―だからといって、Chancellorがイダンヨプチャギの活動にまったく参加しないことはないでしょう?
Chancellor:もちろんです。バランスを取ってやっています。ただ、実は今は少し手に負えない部分があって、どう調整するか考えています。
―では、イダンヨプチャギの活動は当分あまり見られなくなるんですか?
パク・ジャングン:自分のアルバムを作ることになってもイダンヨプチャギを捨てることはなく、並行しながらやっていくつもりです。ある意味、今が過渡期である気もします。プロデューサーでもあるけれど、Chancellorに自分の音楽をやってより大きな夢を見なければならない時だと思っていつも悩んでいます。
―歌手Chancellorとしてより集中したいという意味にも聞こえます。
Chancellor:もともとやっていたことなので楽しいです。たくさん我慢してきたじゃないですか(笑) 上手く作らなければならないので手が行く部分が多いです。だからといって、突然変わることはできないし、もともとしていた仕事もあります。実はアルバムの完成度を考えると、プロデュースから距離を置いて今回のアルバムだけに没頭して作業しなければならないんです。だから、できるだけバランスを取ってやろうとしています(笑)
―そういう時こそ、年上であるジャングンさんの役割が重要だと思います。そして、歌手に対する渇望は2人とも持っていると思いますが。
パク・ジャングン:12月のフルアルバムで終わるのではなく、Chancellorのアルバムは今後も定期的にリリースする予定です。実は疲れることさえなければ、どちらも上手くやりたいです。こんなことがないと、音楽をやる動機づけがなくなるからです。Chancellorが一人でたくさんのことをやり遂げようと頑張る姿を見ているとかわいそうで、できるだけ自分の音楽に集中できるように手伝おうとしています。僕たちが今まで頑張れた理由は渇望があったからです。僕も本当の自分の音楽をやったことがなく、大衆が覚えている自分の姿は断片的なものしかなくて、常に心残りがあります。
―では、パク・ジャングンさんのアルバムも聞けるんでしょうか?(笑)
パク・ジャングン:もちろん、僕も自分の音楽を人々に聞かせたことはないので渇望はあります。僕の最終目標はいつか自分の会社で自分の歌手を作り出すことです。それに対する準備も今少しずつやっています。
―作曲家やプロデューサーとしてではなく、歌手として自分のアルバムを作ることはまた違うと思います。
Chancellor:作業しながら成長したという感じを受けます。こうすることで自分ができる音楽がまだまだあるということも感じました。実はある日の朝は作曲家として頑張ろうと、また違う日はアルバムを出したいと考えがコロコロ変わりました(笑) もちろん、他の歌手に良い音楽をたくさん作ってあげることも重要で、またそれが僕たちの仕事ですが、あげるばかりではなく、自分の音楽を作りたい気持ちもあります。
―Chancellorはイダンヨプチャギという作曲家チームの一人だから、作曲家がアルバムを出して歌を歌うと考える人々も多いと思います。でも実はChancellorはもともと歌手でした。
Chancellor:作曲家チームとして活動しただけで、作曲家として印象付けられたことはないです。実は今まで歌手に曲を提供する時、ガイドを全部自分で歌って、コーラスにも90%以上参加してきました。歌手にあげる曲はほとんど自分で歌いました。面白いからです。正直、一つの分野だけ決めておいてこれだけしなければならないと思ったことはなく、ある枠に自分を閉じ込める必要はないと思います。できれば、才能があれば、色々とやった方がいいと思います。
―そういえば、Chancellorさんは最近MBC「僕らの日曜の夜-覆面歌王」にも出演しました。
Chancellor:「覆面歌王」に出演したことに後悔していません。歌を上手く歌えなかったら心残りがあったと思いますが、1ラウンドで落ちましたけど(笑) 満足しています。実はステージが好きなんです。ただ、音楽番組と公演は違うから気楽になれないんです。だけど、「覆面歌王」は覆面をかぶって歌を歌う番組なので出演しました。そして、本当に好きな曲「この夜の終わりをつかんで」を歌えて、さらに嬉しかったです。
―テレビ番組だから出演した後、反応がぐっと来たと思います。
Chancellor:僕は歌も歌うということを人々に知らせたかったんです。そして、予想よりも多くの人から連絡が来ました。
―Chancellorさんが出演した姿を見てジャングンさんはどう思いましたか?
パク・ジャングン:収録現場には行けなかったです。理由もなく、僕の方がChancellorより緊張していたから (笑) Chancellorの歌を聞いた瞬間からファンになりました。Chancellorは歌を歌うことが本当に好きなんです。たくさんの方にChancellorの音楽を聞いてほしいです。間違いなく希少性のある声だからです。
―12月に出るChancellorさんのフルアルバムはどんな感じですか?
Chancellor:アルバムを聞いた人が「歌を歌いたかったんだ~」と思えるように作っています。
パク・ジャングン:アルバムを聞いたら、Chancellorがどんな人なのか、どこから来てどんな音楽を聞きながら音楽を始めたのかを知ることができると思います。ストーリーがあるアルバムです。一言で言うと、Chancellorの歴史を盛り込んだアルバムです。事前情報をまったく知らない状況で聞いても「あ、こんな人なんだ」と感じると思います。
―着実に曲を作ってきた経験がきっと今回のアルバムにすべて溶け込んでいると思います。
Chancellor:数年間プロデュースしたことがたくさん役立った気がします。曲を伝える力から、かっこつけるだけではなく成熟した感情で曲を歌うことなど、その間に学んだことは確かにあります。これまで人が歌をレコーディングする姿を本当にたくさん見ながら感じたことも多いです。
―作曲家チームのイダンヨプチャギのメンバーではなく、歌手Chancellorとしてやりたい音楽は何ですか?
Chancellor:幼い頃はかっこつけた部分がありましたが、今はそれよりも長い間聞ける音楽を作りたいです。とても長い時間が過ぎた後に聞いても恥ずかしくない音楽をやりたいです。
―歌手Chancellorに関する話をしたら眼差しが変わりました。
Chancellor:ドキドキしています。小さなことから自分でやるから面白いです。来年にもアルバムを出すつもりです。ただ、今回のアルバムから渇望が少し解消されると思います(笑)
―イダンヨプチャギが忙しいことには理由があるんですね(笑)
パク・ジャングン:1日に100種類ぐらいの仕事をやっている気がします(笑) でも、面白いんです。もちろん、ストレスもたくさん受けますが、新しいものを探したら楽しいです。
―では、イダンヨプチャギの話に戻って、最初よりは曲を作ることが少し簡単になりましたか?
パク・ジャングン:大衆的な曲は自然に上手く進んで、そうじゃない曲は他のことをまったく考えずに作るからむしろ楽です。その代わり、イダンヨプチャギというチームでプロデュースする時はヒットしてこそ、作曲家も、歌手も嬉しいし、曲も光を放ちます。だから、大衆性やコンセプトなど多くの部分を念頭に置いて作ります。
―曲の制作は主にどんな順番で行われますか?
パク・ジャングン:順番は場合によって違います。曲だけ渡す時があって、トラックからコンセプトまですべての過程に参加する時もあります。初めての歌手は以前の曲を聞いてみて、話題になりそうなものも探します。アイドルの場合はファンクラブ会員数の増加傾向も確認します。
―ファンクラブ会員数の増加までチェックするんですか? それがイダンヨプチャギと一緒にしたがる理由かもしれません。一部の関係者はすべてを任せられるからイダンヨプチャギと仕事がしたいと言っているらしいです。
パク・ジャングン:曲を作っていると、振り付けから衣装までが自然に頭に浮かびます。そうすると、全体的なコンセプト、雰囲気にも意見を出すことができます。最初は仕事が多い時、すべて経験してみようという考えでした。
Chancellor:もちろん、色んなことをしているから、むしろ一緒に仕事をするチャンスを逃す歌手もいます。
―歌手のことを思い浮かびながら曲を書くから、曲のほかに様々なものが思い浮かぶんですね。ひょっとしたら、自然な現象なのかもしれません。
パク・ジャングン:歌詞を書く時、ステージはこんな風に、ポイントはこんな感じにしたら曲がより上手く表現されるだろうと考えることが多いです。ミュージックビデオの雰囲気も同じです。すべてのものは曲がより上手く表現されてほしいという考えから出てきます。プロデューサーとして制作者と話を交わして以前より大きな絵を描いているので、特に考えようとしなくても繋がる部分があります。
―ここ3年間本当に休まず走ってきました。イダンヨプチャギの活動が以前ほど活発じゃないから「静かだ」と言う人もいます。
Chancellor:工場ではない限り、できないことでした。今考えみたら、不可能なことをやったと思います。それだけ期待も高まったんです。ここ3~4年間、300~350曲近い曲を作って、あるミュージシャンはそれを「ある場所に閉じ込めて作業させない以上できないことだ」とも表現しました。それだけ熱心に頑張りました。それで、昨年と違ってどうしてこんなに静かなのと言われたり、自分たちでも「走り過ぎたかな?」と思ったりします。時代に影響されない作曲家を見ながら着実に、少しずつ作業しながら長く続けていきたいとも考えています。
―イダンヨプチャギとして休まず走り続けた過去を振り返ってみて変わった点がありますか?
Chancellor:成し遂げた目標があれば、新しい目標もできました。突然、明日から「絵を描きます」とは言えないじゃないですか(笑) 他の方はどう考えるか知りませんが、今後もずっと“ヒットメーカー”としていたいから、その時の自分たちを乗り越えてまた新しい目標を作ります。
―特に、昨年は大活躍を見せました(笑) だから最近“静かだ”という話が出ているんだと思います。
パク・ジャングン:楽屋を一緒に使う5組のチームがすべて僕たちの曲だったこともありました。
Chancellor:それだけ頑張ったから、今こうしてもいいと思います(笑)
―そんなに熱心に頑張ったから今があるんでしょう。作曲家チームはあまりいなかった時代で、イダンヨプチャギが作曲家チームの増加に一役買いました。
パク・ジャングン:イダンヨプチャギを始めた時は僕たち2人だけでした。2013年も同じでした。その後、以前一緒にお仕事をしたり、交流があった友達、実力はあるのに注目を浴びていない友達と共同制作を少しずつ行いました。彼らはそれぞれ自分たちの名前もあります。そうしているうちに、チーム員が少しずつ増えました。
―よく“創作の苦痛”という表現を使いますが、無から有を作り出すことは本当に普通のことではないと思います。スランプもあるでしょう。
Chancellor:だから旅行をすごく重要に考えています。休む時は1ヶ月ぐらい休みます。でも、そんな時もすべてを放っておくわけではなく、少しずつ作業をします。遊びに行っても歌詞を書きます。そういえば、今年は2人で一緒に旅行に行ってません。スランプか……。例えば、一週間のうち水曜日はスランプで、月曜日はまた良くなるような感じです(笑)
―何かに没頭して深くはまるタイプではないようです。
パク・ジャングン:自己恥辱感を感じるタイプではないです。お酒を飲むことよりもウィットがあって面白いものが好きです。些細な幸せを初めて知ったのもChancellorのおかげです。以前は徹夜で 朝まで作業した後、キムチチゲに焼酒を飲んでからサウナに行って寝てミックスしに行くことが大きな幸せでした。できることの中で幸せを探そうとしました。常にピンチでしたが、またすぐに幸せになります(笑) できないことはなかったです。シングルまで合わせて一ヶ月に10曲以上を作らなければならない時もありましたが、「どうしよう」と思っても結局はすべて作ることになります。
―今でもふと思い出せば鳥肌が立つような危険な瞬間はなかったんですか?(笑)
パク・ジャングン:KARAのミニアルバム、godのフルアルバム、また2組のグループの曲があって、5曲のシングルを2ヶ月以内に終わらせなければならないことがありました。最後まで仕上げなければならなかったんですが、その時も上手くやり遂げました。godの場合は長い間準備をしてきたおかげもありました。
―そんな時は2人だから力になると思います。
パク・ジャングン:僕は前向きな方です。だから「これでいいでしょう」と思うタイプです。だが、Chancellorは最後までとても几帳面にやろうとします。繊細なんです。ソース一つに問題があれば職人精神を持って再びチェックするなど、完成度において心血を注ぎます。
―兄弟も一緒に仕事をしたら喧嘩するというのに、2人は本当に恵まれている気がします。常に一緒に仕事をしなければならないのに、喧嘩せず息がぴったり合うからです。
パク・ジャングン:最初に会った時、「こんな子がいたの?」と思いました。「アメリカから来たから合わない部分があるだろう」と思ったのにまったくないんです(笑) 僕が歌を歌ったら、いきなりその後の小節を歌うんです。そんな風に息がぴったりです(笑) ユーモアのコードもよく合います。確かに持っている才能は違います。それで、お互いにフィードバックをちゃんとして喧嘩することがないんです。
―仕事で2人が望む方向はいつも同じですか?
パク・ジャングン:ある意味、今は音楽が仕事になる瞬間以外は大変なことはありません。僕たちは面白くできるジャンルをやってみようとしていますが、それが仕事になってしまう瞬間、大変になるんです。そして、上手くできることを新しくて面白いように、上手くやってみようと思っています。
―熱心に走り続けていますが、大変で止まりたい時もあると思います。先ほど話したように、音楽が仕事になる瞬間などがそうでしょう。
Chancellor:音楽を作るのは好きですが、音楽をしながら仕事のように感じる時があります。そんな時は少し辛いです。遊ぶように仕事をしなければならないと思うからです。でも、難しくは考えません。
パク・ジャングン:アイデアを出す時はちゃんと悩んで出しますが、悩み過ぎだと思う時はストレスを受けます。でも、そうしているうちに、またアイデアが出ます(笑)
―普段も一日中休む日はないと思います。
Chancellor:歌詞を書く習慣は身についています。皆が休む時も考えて、良いものが思い浮かんだら書いておきます。
パク・ジャングン:休んでいても休み方が少し違うかもしれません。「え?これは?」と思うことがあったらすぐに書きます(笑) 恋愛をしている時も、電話中にいい加減に答えたら「魂がない」と言われます。そんなことを歌詞にしたりします。
―そういえば、ジャングンさんは今年5月に結婚しました。以前と変わった点がきっとあると思いますが(笑)
パク・ジャングン:たくさんのことが変わりました。実は2週間前に妻と最終合意をしました。一週間に一日も休まないのは話にならないと言われて(笑) 時間を決めてお互いに会話する時間を作ることにしました。それで、与えられた時間により集中するようになって、主に仕事をしていた時間だったのに夜12時になったら家に帰らなければならないと思って不安になります(笑)
―曲からコンセプト、舞台衣装など全般的な部分までプロデュースをしているから、いつかはイダンヨプチャギが最初から制作するアーティストが出てくると思います。今も十分そんな一連の作業をしていますから。
パク・ジャングン:2人でやる時も、制作者がコンテンツについてアドバイスを求めてきます。僕たちのところに来たら、すべての作業を一から十まで終わらせて曲まで出すからです。今まで誰もそんなことをやったことはないから、それで唯一無二なチームになろうということが最初の抱負でした。作曲家でありながらプロデュースもしようということでした。そうしていると、裾野も広がって、考える時も今まで見えなかったものが見えてきました。
―それが決して簡単ではないということは近くで見守っていたから誰よりもよく知っているでしょう。
パク・ジャングン:関連のある色んな勉強を絶えずやっています。お互いに相乗効果が出て、決定する部分が難しくなるのでしょう。実際に作曲家から制作者になった方の話を聞いてみると、とても大変だと言うんです。みんな一度ぐらいは制作者として過渡期がきっと来るでしょう。それなのに、簡単に思ったんです。それで、真剣に勉強していて、しっかりと準備したいと思います。
―新たなスタートを準備しているんですね。
パク・ジャングン:作曲すると言った時もそんな先入観がありました。一応歌手で、一緒にラップの歌詞を書いたことはあっても、僕たちが2人でチームを作って作曲をすると言ったら、「作曲は誰でもできることではない」と遠回しに懐疑的に言う人もいました。だからさらに意欲が湧いて、熱心にやって挑戦したら、結果が語ってくれました。制作もそんな気持ちで少しずつ準備してみようと思います。
―大変な瞬間があって、過渡期も経験したのに、それにも止められない何かがあったのでしょう。
パク・ジャングン:これが祝福を受けた職業の一つである理由は、2人が小さな部屋に座って「これどう?」「こんな服を着るためにはこんなメロディが出なければならない」などと話し合って曲を書けるんです。アイデアも、反応もすぐに出ます。成果をすぐ感じられるということが何より楽しいです。もちろん、成績が良くない時は気分が悪くなることもあります(笑)
―イダンヨプチャギの最終目標や夢は何ですか?
Chancellor:どんな分野でも大衆と関わった仕事には先入観が存在すると思います。だから、僕たちもそれは捨てられないと思いますが、僕たちの曲を聞いてくれる人が今後もずっと存在してほしいです。一緒に音楽ができる歌手がいて、“音楽が上手な人”と呼ばれたいです。
パク・ジャングン:それなんです、それ。音楽が上手な人。音楽シーンで記憶される人になりたいです。制作者、プロデューサー、歌手、作曲家などすべてを成し遂げた人の一人になりたいです。
Chancellor:短期間ではなく、長い間音楽をやり続けるつもりです。だから、ストレスを受けずにやっていこうと思います(笑)
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ハジン、翻訳 : ナ・ウンジョン
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