チャン・ナラ主演「もう一度ハッピーエンディング」放送終了…“視聴者をもどかしくさせた”

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
MBC水木ドラマ「もう一度ハッピーエンディング」は、放送初期まで酷評より好評の方が多かった。異色的なオープニングと、映画「セックス・アンド・ザ・シティ」を連想させる女性たちの友情と愛、結婚についての現実的な台詞で共感されていた。

しかし、いつからかその楽しさを失い、あちこちにさまよい始めた。中心が揺れると、それを見守る視聴者たちも不安になったのか、チャンネルを変えたり本放送を視聴しなくなった。また、KBS 2TV水木ドラマ「太陽の末裔」が始まり、残っていた視聴者まで離れてしまった。再婚ロマンスを標榜し、リアリティを活かしたが色々な意味で残念なドラマになった。

もう一度ハッピーエンディング」は、30歳を超えた第1世代のガールズグループのその後、そして彼女たちに関わったことで再び恋愛を始める男性たちのストーリーを描く恋愛ドラマだ。バツイチの女性たちが、それぞれの恋に傷つき苦しむ物語を愉快で軽快に描きたいという計画を持っていた。

ロマンスにコミカルな要素を取り入れスピーディーに展開し、チャン・ナラ、チョン・ギョンホ、クォン・ユル、ユ・ダイン、ソ・イニョンなど、主演俳優たちの演技も悪くなかった。従来のラブコメに比べ新しいものはなかったとしても、見る分に遜色のない作品だった。

しかし、ヒロインのハン・ミモ(チャン・ナラ) が二人の男ソン・スヒョク(チョン・ギョンホ) と、ク・ヘジュン(クォン・ユル) の間で悩むほど、視聴率も悩んだ。いや、“落ちた”という表現の方が正しいはずだ。視聴者たちは、もどかしいという反応を見せ、彼女に一人に定着して欲しいという声を出した。

もちろん、平日のプライムタイムのドラマが離婚と再婚を描くのは、韓国社会の視覚が次第に変わりつつあることを感じさせる。初婚でも再婚でも、男女が一つの家庭を作ろうとするときは、見せかけが重要なわけではなく、お互いを理解し尊重する配慮と愛がさらに価値があることも教えてくれた。

10日午後、韓国で放送された最終回で、その教訓が如実に示された。従来の概念通り、男性がプロポーズするのではなく女性も跪いてプロポーズができることを見せつけ、離婚の危機に晒されていた夫婦もコミュニケーションを通じて、いくらでも変わることを教えてくれた。主人公たちが苦しみを経験し、成長しながら、もう一度幸せな人生を夢見ることになった。

最強の水木ドラマ「太陽の末裔」があったとしても、ミモがもう少しだけ早く心を決めていたならば、状況は変わっていたかもしれない。もちろん、ドラマというのは人物の葛藤により物語を率いていき、結末になって初めて解決される姿を見せるという一定の“ルール”があったりするが、残念さが倍増するのはどうすることもできない。ミモがスヒョクと付き合った後ヘジュンと付き合い、もう一度スヒョクを選択して視聴者をさらに紛らわしくさせたのだ。

前作「波瀾万丈嫁バトル」が低い視聴率で退場したが、期待の中で始まった「もう一度ハッピーエンディング」もやはり離れた視聴者を取り戻せなかった。後番組の「グッバイ、ミスターブラック」に再び希望をかけてみることになった。