「もっと猟奇的な彼女」チャ・テヒョンが語る“元彼女”チョン・ジヒョン&“新彼女”f(x) ビクトリア
チャ・テヒョンと言えば思い出すイメージは比較的単調だ。「もっと猟奇的な彼女」のキョヌや「プロデューサー」のラ・ジュンモプロデューサー、又は「1泊2日」のコミカルな姿など、大人げなく純真でありながらも少し刺々しい姿が、今まで我々が見てきたチャ・テヒョンだ。
しかし、やや退屈とも言えるこのような一定のイメージさえ魅力的なものに感じさせることも、チャ・テヒョンならではの能力だ。デビュー20年を越えた現在までずっと愛され続け、人気を維持しているのがすごい。彼自ら「僕が何をしてもキョヌのように見えるのを知っている」とし、“自己複製”を認めているにもかかわらずだ。
「演技をするときに、その役に入るというよりは、“チャ・テヒョン化”させるほうです。長所は自然なことで、短所は似通っていること。キョヌの場合、初の映画だったこともあり、キャラクター自体が最初に見た時から僕に似ているところがあったし、やっているうちに70~80%は同じになったと思う。だから他の映画でも『~をするキョヌみたい』と言われるけれど、悪くはなかった。一番好きなキャラクターでもあり、それにもかかわらず皆さんが好きになってくださっているから」
俳優チャ・テヒョン本人も、多くのファンも待っていた映画「猟奇的な彼女」が続編で帰ってきた。15年ぶりのカムバックに期待が集まる一方、今回の作品では前作のチョン・ジヒョンが尼になる去っていく設定で、論争ならぬ論争を巻き起こした。前作に対する礼儀を捨てたというのだ。
「初めてシナリオを読んだ時から好き嫌いが分かれると思った。“どうすればこんなことが考えられるの”と“どうすればこんなくだらないことが考えられるの”の2つの意味があると思う。割合でみれば、チョン・ジヒョンさんのファンも、映画が好きだった方も、僕もそうだし、後者のほうが多いと思う。でも映画的に見て、“彼女”が変わった後、殺さずに引き継ぐには、仕方のない設定だった。長い年月が経っているし、元々映画には色々な設定があるものじゃないか」
実際「猟奇的な彼女」はキョヌもたくさん愛されたが、チョン・ジヒョンなしでは語れない。多くの人が「猟奇的な彼女」と言えばチョン・ジヒョンを真っ先に思い出し、チャ・テヒョンも続編に臨む感想について「この映画に対するプレッシャーはチョン・ジヒョンしかなかった」と話すほどだ。
「多くの方が当然前作と比較すると思うけれど、僕の場合、比較する気ならこの作品に出演しなかったと思う。前作に勝つための映画でもないし、最初から続編を念頭に入れて作った映画でもない。これまで続編でオファーを受けたことも多く、それはもう何年も前のことだ。結局、チョン・ジヒョンさんが出ないから観る方にとっては完璧な続編とは感じられないだろう。今回はシナリオが非常に気に入った。『猟奇的な彼女』らしく書かれていた。前作と非常に似ている。もちろん彼女が変わるので、“本当にやっていいのかなあ”と思ったこともあったが、説得されたためかどうか分からないけれど、ある瞬間、キョヌに会いたいと思った。チョ・グンシク監督への信頼がなければ出演できなかったと思う」
このように「猟奇的な彼女」という作品において、チョン・ジヒョンという意味は格別だ。そのため、今回の続編では誰がその穴を埋めるのか、多くの関心と期待が集まり、その主人公はf(x)のビクトリアになった。それでは“彼女”の永遠の伴侶キョヌとして、今回の続編の彼女、ビクトリアについてはどう思っただろうか。
「外国の女優から見られる新しさがある。既存の韓国の女優とは違う、セリフが拙いのとは別に、こういうふうに演技をすることを人々は見たことがないじゃないか。これだけプレッシャーが大きい作品が本人に回ってきた時に本当に幸せに思ったというのは、外国の女優だから可能だったと思う。そのこと自体、完全に新人でもない彼女にとっては挑戦でもあるし、本当に大きなチャンスだったと思う。発音も最後まで練習していたので、拙さはあったけれど、気になるほどの拙さではなかったと思う」
なんと15年を遡って発表された続編で、もう一度キョヌとの別れを控えているチャ・テヒョンは、これに対して真剣ながらも愉快な反応を示した。単純に次のシリーズに対する可能性を示しておくのではなく、一生の伴侶のようなキョヌに、あえて別れを告げないというのだ。
「僕が大げさにキョヌと別れを告げたからって、別れになるのかな(笑) 僕が演技したものだから、早まって別れなどとは言わないほうがいいと思う。僕はそんなことは言っていないことで……」
チャ・テヒョンにとって「猟奇的な彼女」は単純な出演作品ではなく、一生を共にする友達または自分自身のようなものだと言える。それほどキョヌというキャラクターとチャ・テヒョンはお似合いで、今もたくさん愛されているためだ。続編として残念に思われる部分があるのは確かだが、「もっと猟奇的な彼女」にはそれ以上の意味がある。そのような点でチャ・テヒョンが観客に願っていることは何だろうか。
「実はこれは僕と同じ年頃の人に観てもらってこそ、帰ってきた『猟奇的な彼女』になるんじゃないか。でも撮影しながらは、今の10代や20代が見ても面白く思っていただけるような映画を作ろうと思った。あの時の観客たちが観れば、もっと好き嫌いが分かれるはずだから。僕の周りには20代があまりいないので、スタッフにも“これって大丈夫よね”と聞いたら、妻もそうだけど、皆ビクトリアが可愛いとばかり言っている。でもそんな反応なら幸いだと思う。ただのコメディ映画として観ていただきたい。(共演する)ペ・ソンウさんとも、今の若い方の好みにどれほど合っているか分からないという話をした。でも『猟奇的な彼女』だけの漫画みたいなコメディが若干許せる映画なので、今見てくださる方に楽しんでいただきたい気持ちが大きい」
しかし、やや退屈とも言えるこのような一定のイメージさえ魅力的なものに感じさせることも、チャ・テヒョンならではの能力だ。デビュー20年を越えた現在までずっと愛され続け、人気を維持しているのがすごい。彼自ら「僕が何をしてもキョヌのように見えるのを知っている」とし、“自己複製”を認めているにもかかわらずだ。
「演技をするときに、その役に入るというよりは、“チャ・テヒョン化”させるほうです。長所は自然なことで、短所は似通っていること。キョヌの場合、初の映画だったこともあり、キャラクター自体が最初に見た時から僕に似ているところがあったし、やっているうちに70~80%は同じになったと思う。だから他の映画でも『~をするキョヌみたい』と言われるけれど、悪くはなかった。一番好きなキャラクターでもあり、それにもかかわらず皆さんが好きになってくださっているから」
俳優チャ・テヒョン本人も、多くのファンも待っていた映画「猟奇的な彼女」が続編で帰ってきた。15年ぶりのカムバックに期待が集まる一方、今回の作品では前作のチョン・ジヒョンが尼になる去っていく設定で、論争ならぬ論争を巻き起こした。前作に対する礼儀を捨てたというのだ。
「初めてシナリオを読んだ時から好き嫌いが分かれると思った。“どうすればこんなことが考えられるの”と“どうすればこんなくだらないことが考えられるの”の2つの意味があると思う。割合でみれば、チョン・ジヒョンさんのファンも、映画が好きだった方も、僕もそうだし、後者のほうが多いと思う。でも映画的に見て、“彼女”が変わった後、殺さずに引き継ぐには、仕方のない設定だった。長い年月が経っているし、元々映画には色々な設定があるものじゃないか」
実際「猟奇的な彼女」はキョヌもたくさん愛されたが、チョン・ジヒョンなしでは語れない。多くの人が「猟奇的な彼女」と言えばチョン・ジヒョンを真っ先に思い出し、チャ・テヒョンも続編に臨む感想について「この映画に対するプレッシャーはチョン・ジヒョンしかなかった」と話すほどだ。
「多くの方が当然前作と比較すると思うけれど、僕の場合、比較する気ならこの作品に出演しなかったと思う。前作に勝つための映画でもないし、最初から続編を念頭に入れて作った映画でもない。これまで続編でオファーを受けたことも多く、それはもう何年も前のことだ。結局、チョン・ジヒョンさんが出ないから観る方にとっては完璧な続編とは感じられないだろう。今回はシナリオが非常に気に入った。『猟奇的な彼女』らしく書かれていた。前作と非常に似ている。もちろん彼女が変わるので、“本当にやっていいのかなあ”と思ったこともあったが、説得されたためかどうか分からないけれど、ある瞬間、キョヌに会いたいと思った。チョ・グンシク監督への信頼がなければ出演できなかったと思う」
このように「猟奇的な彼女」という作品において、チョン・ジヒョンという意味は格別だ。そのため、今回の続編では誰がその穴を埋めるのか、多くの関心と期待が集まり、その主人公はf(x)のビクトリアになった。それでは“彼女”の永遠の伴侶キョヌとして、今回の続編の彼女、ビクトリアについてはどう思っただろうか。
「外国の女優から見られる新しさがある。既存の韓国の女優とは違う、セリフが拙いのとは別に、こういうふうに演技をすることを人々は見たことがないじゃないか。これだけプレッシャーが大きい作品が本人に回ってきた時に本当に幸せに思ったというのは、外国の女優だから可能だったと思う。そのこと自体、完全に新人でもない彼女にとっては挑戦でもあるし、本当に大きなチャンスだったと思う。発音も最後まで練習していたので、拙さはあったけれど、気になるほどの拙さではなかったと思う」
なんと15年を遡って発表された続編で、もう一度キョヌとの別れを控えているチャ・テヒョンは、これに対して真剣ながらも愉快な反応を示した。単純に次のシリーズに対する可能性を示しておくのではなく、一生の伴侶のようなキョヌに、あえて別れを告げないというのだ。
「僕が大げさにキョヌと別れを告げたからって、別れになるのかな(笑) 僕が演技したものだから、早まって別れなどとは言わないほうがいいと思う。僕はそんなことは言っていないことで……」
チャ・テヒョンにとって「猟奇的な彼女」は単純な出演作品ではなく、一生を共にする友達または自分自身のようなものだと言える。それほどキョヌというキャラクターとチャ・テヒョンはお似合いで、今もたくさん愛されているためだ。続編として残念に思われる部分があるのは確かだが、「もっと猟奇的な彼女」にはそれ以上の意味がある。そのような点でチャ・テヒョンが観客に願っていることは何だろうか。
「実はこれは僕と同じ年頃の人に観てもらってこそ、帰ってきた『猟奇的な彼女』になるんじゃないか。でも撮影しながらは、今の10代や20代が見ても面白く思っていただけるような映画を作ろうと思った。あの時の観客たちが観れば、もっと好き嫌いが分かれるはずだから。僕の周りには20代があまりいないので、スタッフにも“これって大丈夫よね”と聞いたら、妻もそうだけど、皆ビクトリアが可愛いとばかり言っている。でもそんな反応なら幸いだと思う。ただのコメディ映画として観ていただきたい。(共演する)ペ・ソンウさんとも、今の若い方の好みにどれほど合っているか分からないという話をした。でも『猟奇的な彼女』だけの漫画みたいなコメディが若干許せる映画なので、今見てくださる方に楽しんでいただきたい気持ちが大きい」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ソヨン、写真 : ミン・ギョンフン
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