オ・ジホ「チャン・ヒョクと50代でもラブロマンスとアクションを逃さないでいようと約束」
俳優オ・ジホが映画「対決」で初めて悪役を演じた。2000年、映画「寵愛」で俳優の道を歩み始め、「ファンタスティック・カップル」「ラブハンター オ・スジョン」「僕の妻はスーパーウーマン」など、ラブコメディーで頭角を現わした俳優だったため、今回の挑戦はさらに特別な意味がある。
「正直なところ、大衆が望むのは笑いと感動でしょう。そのため、これまでラブコメに力を注いできましたが、いつもアクションものへの渇望がありました。そして、自分で自分を思い浮かべた時も、誰が僕を悪役で使うだろうかと思い、生半可には挑戦できなかったんです。実際、これまで悪役のオファーをいただいたこともありませんでした。それでチャンスがきた時に上手くやり遂げたら、次にまた他の悪役のキャラクターをお見せして、そうして演技の幅を広げることができるだろうと考えました」
オ・ジホは劇中、ゲーム会社のCEOハン・ジェヒ役を担当した。過熱化した尽きることのない競争社会の中で生まれた怪物のような人物だ。自身の前で誰もがひざまずくことに満足する、“絶対甲(強者)”のふるまいを日常的に行う。特に、ストレスを“現実PK”(Player Killer、ゲーム内でプレーヤーを攻撃するように、現実でそれを行うこと)で発散する、サイコパス的な性質を持っている。人を殴っても治療費を払えば、お互いに損をすることがないと考える。
「ハン・ジェヒのキャラクターにどのような深さがあるか、悪事を犯す理由があるか、そうしたことはそれほど重要ではないと考えました。文字通り、悪い奴なんです。そのため、さらに気に入りました。悪役を初めて引き受けるのだから、すごく深いキャラクターよりは軽い気持ちで近付きたいと思いました。外食をするように新鮮な経験でした」
彼は自らキャラクターを作る情熱を見せた。サイコパスの性質を際立てて見せるために、真っ黒なカラーコンタクトをつけたり、手ぶり一つにも気を遣って細かい部分を生かした。
「僕がスクリーンに登場した時、誰が見ても優しくない、“絶対甲”の人物だということを観客の皆さんに感じてもらえたら嬉しいと思って、外見にも神経をたくさん使いました。僕の瞳はちょっと茶色がかっていて、どこか惜しかったんです。それでコンタクトレンズをつけることになりました。目に焦点がなくて、表情を読むことはできないところがぴったりでした。それで初めてコンタクトレンズをつけてみましたが、簡単ではありませんでした。最終的に扮装チームに助けてもらってつけました。そして多くの作品を参考にして、悪人特有の動作を研究したりもしました」
オ・ジホとイ・ジュスンのリアルアクション対決も、鑑賞ポイントだ。驚くべきことは、オ・ジホは別途アクションの練習ができなかったにもかかわらず、完璧に演じきったという点だ。彼は思いがけず映画「悪夢」やドラマ「マイ・リトル・ベイビー」などの撮影スケジュールが重なって、アクションを準備することはできなかったという。だが、ドラマ「チュノ~推奴~」「幽霊を見る刑事チョヨン」などを通じて数年間にわたりカリ・アルニス武術(フィリピン武術)などアクションを鍛えてきたので、いつでも準備ができていた。スタントも断る彼であった。
「7~8年ほどアクションをしたおかげで、体が覚えていました。もちろん、映画の終盤のクラブアクションシーンは、イ・ジュスンと長い間の練習を経た結果です。この他のシーンは現場で武術監督が動画を見せてくれて、一緒に息を一度合わせてみて、すぐに撮影に臨みました。武術監督にアイディアを出したりもしました。そして僕は本当に危険なシーンでない以上は、必ず自分でアクションシーンを撮るようにしています。時々、監督が俳優の便宜のためにあらかじめフルショットで撮る場合があるんですが、それが僕にはもっと撮影しにくかったんです。だから必ず自分ですると言います」
リアル激闘ムービー「対決」は、韓国版「ドランクモンキー 酔拳」と考えることができる。ここにインドネシア伝統武術のシラットからカリ・アルニス、ブラジリアン柔術、ボクシングを組み合わせて派手な見どころを提供し、新鮮さを加えた。映画の中のあちこちで感じられる「ドランクモンキー 酔拳」の香りが、中壮年層の郷愁を刺激する。
「僕は映画を楽しく見ました。思っていたようにアクションシーンが強く出てきて、個人的には満足です。実際にジャッキー・チェン、ドニー・イェン(甄子丹)などは、すべての男たちのロマンでしょう。女性客の皆さんがどのように受け入れるのか、ちょっと心配になったりもします。僕も幼い時、香港映画が大好きでした。アンディ・ラウ(劉徳華)になりきって武術に命捧げて自分の彼女を救うという、そんな想像をしたりしましたね。はは」
「対決」で悪役の味わったオ・ジホは、さらに落ち着いて我慢強いキャラクターに挑戦してみたいという願望を語った。今後の新しい演技に対する期待感を高めた。
「次に悪役のオファーが入ってきたら、もう少し奥深く、濃厚に入りたいです。『チェイサー』のハ・ジョンウさんの役のようにです。悪役をしたいという願望は常に持っていました。もし後にそのような役がきた時は、どんな姿に変身するのか具体的に考えてみたりもしました。僕は演技だけでなく、外見的にも変化する準備ができています。本当にいつか無慈悲な役どころを必ずしてみたいです」
オ・ジホは今年、これまで以上にスクリーンで精力的に活動している。22日「対決」が韓国で公開されたが、映画「悪夢」、恋愛映画「コーヒーメイト」も公開を待っている。それと共に11月には台湾の映画撮影を進める。彼は「僕が常に、20代、30代、このように10年を眺めて計画を立てるほうだ。映画の分野で幅を広げるのが計画の中に一つであった」として、「きちんきちんと経験を積み上げれば、さらに色々な姿をお見せすることができはしないかと思う」と話した。
「(チャン)ヒョクと『チュノ~推奴~』の撮影の時に、杯を傾けて、こんな話を交わしたことがありました。しっかり現状維持して、50代でも恋愛もの、アクションを逃さないでいようと。あたかも韓国映画を担って行く人々のように。ハハ。でも、本当にそうなりたい思いが切実です。だから、常に暇ができるたびに運動して、アクション練習に臨んで、体力の管理に努めています。容姿は以前のようではありませんが。僕は本当に演技に対して欲張りなんです。正統派ラブロマンス、アクションなど、ジャンルを問わず多様な作品でお会いしたいと思います」
「正直なところ、大衆が望むのは笑いと感動でしょう。そのため、これまでラブコメに力を注いできましたが、いつもアクションものへの渇望がありました。そして、自分で自分を思い浮かべた時も、誰が僕を悪役で使うだろうかと思い、生半可には挑戦できなかったんです。実際、これまで悪役のオファーをいただいたこともありませんでした。それでチャンスがきた時に上手くやり遂げたら、次にまた他の悪役のキャラクターをお見せして、そうして演技の幅を広げることができるだろうと考えました」
オ・ジホは劇中、ゲーム会社のCEOハン・ジェヒ役を担当した。過熱化した尽きることのない競争社会の中で生まれた怪物のような人物だ。自身の前で誰もがひざまずくことに満足する、“絶対甲(強者)”のふるまいを日常的に行う。特に、ストレスを“現実PK”(Player Killer、ゲーム内でプレーヤーを攻撃するように、現実でそれを行うこと)で発散する、サイコパス的な性質を持っている。人を殴っても治療費を払えば、お互いに損をすることがないと考える。
「ハン・ジェヒのキャラクターにどのような深さがあるか、悪事を犯す理由があるか、そうしたことはそれほど重要ではないと考えました。文字通り、悪い奴なんです。そのため、さらに気に入りました。悪役を初めて引き受けるのだから、すごく深いキャラクターよりは軽い気持ちで近付きたいと思いました。外食をするように新鮮な経験でした」
彼は自らキャラクターを作る情熱を見せた。サイコパスの性質を際立てて見せるために、真っ黒なカラーコンタクトをつけたり、手ぶり一つにも気を遣って細かい部分を生かした。
「僕がスクリーンに登場した時、誰が見ても優しくない、“絶対甲”の人物だということを観客の皆さんに感じてもらえたら嬉しいと思って、外見にも神経をたくさん使いました。僕の瞳はちょっと茶色がかっていて、どこか惜しかったんです。それでコンタクトレンズをつけることになりました。目に焦点がなくて、表情を読むことはできないところがぴったりでした。それで初めてコンタクトレンズをつけてみましたが、簡単ではありませんでした。最終的に扮装チームに助けてもらってつけました。そして多くの作品を参考にして、悪人特有の動作を研究したりもしました」
オ・ジホとイ・ジュスンのリアルアクション対決も、鑑賞ポイントだ。驚くべきことは、オ・ジホは別途アクションの練習ができなかったにもかかわらず、完璧に演じきったという点だ。彼は思いがけず映画「悪夢」やドラマ「マイ・リトル・ベイビー」などの撮影スケジュールが重なって、アクションを準備することはできなかったという。だが、ドラマ「チュノ~推奴~」「幽霊を見る刑事チョヨン」などを通じて数年間にわたりカリ・アルニス武術(フィリピン武術)などアクションを鍛えてきたので、いつでも準備ができていた。スタントも断る彼であった。
「7~8年ほどアクションをしたおかげで、体が覚えていました。もちろん、映画の終盤のクラブアクションシーンは、イ・ジュスンと長い間の練習を経た結果です。この他のシーンは現場で武術監督が動画を見せてくれて、一緒に息を一度合わせてみて、すぐに撮影に臨みました。武術監督にアイディアを出したりもしました。そして僕は本当に危険なシーンでない以上は、必ず自分でアクションシーンを撮るようにしています。時々、監督が俳優の便宜のためにあらかじめフルショットで撮る場合があるんですが、それが僕にはもっと撮影しにくかったんです。だから必ず自分ですると言います」
リアル激闘ムービー「対決」は、韓国版「ドランクモンキー 酔拳」と考えることができる。ここにインドネシア伝統武術のシラットからカリ・アルニス、ブラジリアン柔術、ボクシングを組み合わせて派手な見どころを提供し、新鮮さを加えた。映画の中のあちこちで感じられる「ドランクモンキー 酔拳」の香りが、中壮年層の郷愁を刺激する。
「僕は映画を楽しく見ました。思っていたようにアクションシーンが強く出てきて、個人的には満足です。実際にジャッキー・チェン、ドニー・イェン(甄子丹)などは、すべての男たちのロマンでしょう。女性客の皆さんがどのように受け入れるのか、ちょっと心配になったりもします。僕も幼い時、香港映画が大好きでした。アンディ・ラウ(劉徳華)になりきって武術に命捧げて自分の彼女を救うという、そんな想像をしたりしましたね。はは」
「対決」で悪役の味わったオ・ジホは、さらに落ち着いて我慢強いキャラクターに挑戦してみたいという願望を語った。今後の新しい演技に対する期待感を高めた。
「次に悪役のオファーが入ってきたら、もう少し奥深く、濃厚に入りたいです。『チェイサー』のハ・ジョンウさんの役のようにです。悪役をしたいという願望は常に持っていました。もし後にそのような役がきた時は、どんな姿に変身するのか具体的に考えてみたりもしました。僕は演技だけでなく、外見的にも変化する準備ができています。本当にいつか無慈悲な役どころを必ずしてみたいです」
オ・ジホは今年、これまで以上にスクリーンで精力的に活動している。22日「対決」が韓国で公開されたが、映画「悪夢」、恋愛映画「コーヒーメイト」も公開を待っている。それと共に11月には台湾の映画撮影を進める。彼は「僕が常に、20代、30代、このように10年を眺めて計画を立てるほうだ。映画の分野で幅を広げるのが計画の中に一つであった」として、「きちんきちんと経験を積み上げれば、さらに色々な姿をお見せすることができはしないかと思う」と話した。
「(チャン)ヒョクと『チュノ~推奴~』の撮影の時に、杯を傾けて、こんな話を交わしたことがありました。しっかり現状維持して、50代でも恋愛もの、アクションを逃さないでいようと。あたかも韓国映画を担って行く人々のように。ハハ。でも、本当にそうなりたい思いが切実です。だから、常に暇ができるたびに運動して、アクション練習に臨んで、体力の管理に努めています。容姿は以前のようではありませんが。僕は本当に演技に対して欲張りなんです。正統派ラブロマンス、アクションなど、ジャンルを問わず多様な作品でお会いしたいと思います」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ナラ、写真 : ソン・イルソプ
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