チョ・ジョンソク「2018年は変身の年に…恐ろしいスリラーに挑戦してみたい」
写真=文化倉庫
「ドラマ『トゥー・カップス』が終わってとてもすっきりしました、ハハ。一人二役を演じたので、分量がとても多くて体力的にもとても大変でした。3ヶ月間、一日3~4時間しか寝れずに撮影しながら点滴を打ち、拱辰丹(コンジンダン:高価薬材を厳選して調剤された最上級韓方薬)も2回飲みました」チョ・ジョンソクは2016年「嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~」以降、2年ぶりに復帰作としてMBC「トゥー・カップス」を選んだ。ドラマの中で刑事チャ・ドンタクと詐欺師コン・スチャン役を演じ、デビュー後初めて一人二役を演出した。性格が極と極であるキャラクターを行き交い‟ワンマンショー”と呼ばれるほど、印象的な活躍を繰り広げた。しかし、俳優としてどうしようもない残念さが残ったという。
「ドラマで僕の演技を見た時、とても残念でした。演劇やミュージカルは公演をする前に準備する期間が十分にあって、映画も撮影前や撮影しながら時間がたくさん与えられる方です。でもドラマは準備時間も比較的に不足していて、撮影時間も差し迫っているので一番残念に感じます」
しかし残念さを感じる暇もない。チョ・ジョンソクは「トゥー・カップス」が終わる前に次期作を決めた。それは演劇「アマデウス」だった。次期作としてドラマや映画を選ぶという人々の予想とは違い、チョ・ジョンソクは再び舞台に戻ることにした。
「実際『アマデウス』は『トゥー・カップス』の撮影時から話があった作品です。とてもやりたかった作品なので時期的にも合って、可能になりました。これからもずっとドラマや映画、演劇の舞台を行き来しながら活躍したいです。使い道の多い俳優になりたいですね」
様々なジャンルを行き来し、活発に活動する原動力が何かと尋ねると、彼は‟経験”だと答えた。
「経験は無視することが出来ないと思います。ステージの演技とカメラの前でする演技は違うけれど、昔からやって来たので行ったり来たりしながら演じるノウハウが生まれました。公演は2004年からやってきたので、ある程度勘が生まれ、ドラマや映画など様々な作品を経ながらたくさん学びました。おかげであれこれ試してみることができました」
出演する作品ごとに人気を得て、俳優としての演技力も認められたが、チョ・ジョンソクにも悩みはあった。人々が願う俳優チョ・ジョンソクの姿と、自身が願う俳優チョ・ジョンソクの姿の間で距離を感じたことだ。
「距離感を縮めるのが僕ができることだと思います。これから作品を選ぶ時も、もっと神経を使わなければと思います。人々が願うものだけをずっと続ければ、俳優チョ・ジョンソクは消耗してしまうのでそうならないように努力しないといけませんね」
チョ・ジョンソクにとって2018年は様々な意味で期待する所が大きい年だ。40歳を目前にした30代の最後の年である上、俳優として新たな挑戦を決心したからだ。
「今年は‟変身”することに決めました。今までしてきたこととは違う、新たな姿をお見せしたいです。役割に多様性を持ちたいです。胸を刺すような切ないストーリーに出演もいいですね。恐ろしいスリラーにも挑戦したいです。人々が‟チョ・ジョンソク”と言えば思い浮かぶものと被らないことに挑戦してみようと思います」
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- 記者 :
- イ・ウンジン、翻訳 : 浅野わかな
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