Vol.2 ― 韓国アーティストのMCを務める藤原倫己が語る韓国で食べるべき、買うべきアイテムとは!?
テレビやラジオで活躍する傍ら、「KCON」や韓国アーティストのイベントでMCとしても幅広く活動する藤原倫己。実は日本人初のK-POPアイドルとして2008年にDSPmediaから「A'st1」としてデビュー。“TOMO”という名前で、6人組ボーイズグループの一員として活躍した。
A'st1がデビューから10周年を迎える2018年、リーダーJINとの偶然の再会を経て6月30日、A'st1の10周年記念イベントを開催することを発表。イベントを控え、藤原倫己にインタビューを敢行! イベントの見どころや、日本と韓国を繋ぐためにやっていきたいことなどを語ってくれたインタビュー後編をお届けする。
Vol.1 ― “日本人初のK-POPアイドル”藤原倫己、A'st1デビュー10周年イベントを開催「歌って踊れるところを証明したい」
日本と韓国の芸能界で一番違いを感じるところは…?
――日本と韓国で出演した藤原さんが感じる、テレビ番組の収録の違いはありますか?藤原:以前、韓国で1時間の番組に出演したのですが、6時間も収録していたんです。6時間ですよ?! 半分以上カットされたと思いますが、今でも韓国は長く収録をしていると聞きました。1時間の番組なのに、出演者の自己紹介だけで1時間使っているんです(笑)。すごいなと思いました。韓国のバラエティ番組のクオリティが高い理由の一つなんですが、収録が長いので、編集して使える部分がたくさんあるんですよね。
――では、日本と韓国の芸能界で一番違いを感じるところは?
藤原:収録時間もそうですが、移動手段ですね。日本では、基本的に公共の交通機関を使ったりしますが、韓国では売れていても売れていなくても、皆どこに行くにも車で移動をします。例えばソウルから釜山(プサン)に行く時も車なんです。KTX(高速鉄道)もあるのに、何故か車です。しかも、いつも僕たちメンバー6人とスタイリスト、マネージャーなどが車に乗っていて、韓国の方は鍛えている人が多いのでその分車は窮屈で……6~8時間も掛けて車で移動しているのでかなり辛いんです。
――移動だけでハードですよね。
藤原:そんな中で唯一の楽しみが現地の料理を食べることでした。車内では「着いたらあれを食べよう」という話をして、モチベーションを上げていました。でも、常にひとつの空間でみんな一緒に動くのでファミリー感も強いですし、大変な分、絆も深まるのですごく良いなと思います。日本は収録がシステム化されていて、ロケのスケジュールなども基本的にはそのスケジュール通りに終わらせようとするので、時間の使い方の面ではしっかりしているなと感じます。
――他のメンバーとも連絡はとっていますか?
藤原:はい、とっています。リードボーカルでMonday Kizとしても活動していたハンビョルくんは作曲などプロデュースの方で活動しています。チャンムンくんはつい最近軍隊から出てきたんですが、また歌手として活動すると聞いています。やはり、みんな音楽に携わっています。チャンムンくんが軍隊に行った時、面会にも行きました。その軍の施設に外国人が面会に来たのは僕が初めてだったみたいで、僕が面会した後、チャンムンくんはヒーローになったと言っていました(笑)。「外国からわざわざ面会に来てくれるってすごいな」と言われたらしいです。
――最近は会いましたか?
藤原:最近は会えていないんですが、僕が日本に戻ってからも何回か韓国ロケで行った時には会ったりしていました。やはり、会うと昔の話をします。「あの時、あれはちょっとなかったよね」と、楽しかった話よりは、辛かった話を笑い話のように話すことが多いです。連帯責任の罰の話とか……(笑)。そうやって思い出を共有しました。
「アイドル時代は正直とんがっていました(苦笑)」
――最近ではK-POPイベントでもMCとして活躍されていますが、先輩として伝えたいメッセージはありますか?藤原:「初心を忘れず」です。今だから言えますが、僕は本当に天狗の中の天狗でした(笑)。世の中は俺中心で回っているという感じで、舞台裏とかでカメラを振られて感想を言うような時も「ちーっす」という感じでした(笑)。日本で一人で活動するようになってから色々と気づきました。アイドル時代は、この仕事をするのにどれだけ多くの人が動いているのか、何人のスタッフが関わっているのかなど、全く知らずにやっていました。現場に着いたらただやるという感じで、正直とんがっていました(苦笑)。
―― 一人になって実感したことがあったんですね。
藤原:日本で一人で活動するようになってから一つの仕事にどれぐらいの人が携わっているかや、仕事をいただける有難さを知りました。そういえばKCONで驚いたのが、アイドルの皆さん全員が廊下で僕だけではなく全てのスタッフさんに90度くらいのお辞儀で挨拶をしていたことです。しかもお手洗いなど「ここはしなくてもいいのに」という場所でも挨拶してくれて好印象でした。
――藤原さんが最近、個人的に注目しているグループはありますか?
藤原:KCONで実際にお会いしたんですが、Wanna Oneの皆さんはすごく魅力的でした。今、オーディションスタイルの番組が増えてますが、まだデビューして間もないのにメンバーそれぞれ個性があって、違う花を持っているというのは珍しいなと思いました。あれだけの人数がいても、トークとかゲームとかをしていく中で、それぞれ違う魅力をアピールできているので、楽曲だけじゃなくてトークなどでもこれからが楽しみだなと思います。
「BIGBANGは手を振っているだけでもかっこよかった(笑)」
――K-POPは現在も聞いたりしますか?藤原:今でもよく聞いています。BIGBANGも聞きますし、渋いところだとイ・スンチョルさんもよく聞きます。YGの曲が好きで、PSYやWINNERも聞いたりしますが、その中でもBIGBANGや2NE1を良く聞いています。
――BIGBANGは韓国にいた当時から聞いていましたか?
藤原:BIGBANGは昔から好きですね。BIGBANGの音楽に憧れていました。「Lie」という曲が大ヒットした時に、BIGBANGがフリースタイルで楽しんでいる姿を見て、「あんなことがやりたい、あんな曲が歌いたい」と思いました。だから僕たちも2枚目のアルバムのカムバックで、フリースタイルで楽しめるような曲を選んだんですが、実際にはステージで全然遊べなかったです(笑)。ただ振り付けで終わってしまって……BIGBANGは手を振っているだけでもかっこよかったですからね(笑)。
「日本と韓国でもっと楽しいことや友好的なことをしたい」
――最近は、どのようなお仕事をされていますか?藤原倫己:深夜1時から朝5時まで4時間のラジオ番組で一人でフリートークのような感じでやっているんですが、すごく新鮮です。よく「そんなに話すことある?」と言われるのですが、あるんですよね。この仕事を始めてから、些細なことでもネタになりそうなことを見つけるために、よりアンテナを広げるようになりました。これまで、毎週4時間も自分のことだけを好きに話せるなんて無かったですし、基本的に僕の性格が“I Love Me”なので「こんなに話して良いんですか?」と思ってやっています(笑)。ラジオ以外には、朝のテレビの仕事、ロケ、MC……などの仕事があります。
――今後はどんな活動がしたいですか?
藤原:やらせていただけるのであれば何でもやりたいですし、久しぶりにお芝居にも挑戦したいです。ジャンルを絞らず何でも積極的にチャレンジしていきたいです。
――韓国のお仕事はどうですか?
藤原:日本と韓国でもっと楽しいことや友好的なことをしたいと思っています。まだお互いに知らない文化もあると思うので、いろんなことを発信したり、たくさんの方と触れ合っていきたいです。韓国が好きでもっと知りたいという方々のために、韓国の文化に触れ合う日帰りバスツアーのような企画もいいなと考えています。新大久保や、韓国に関わる場所を訪れて、僕と一緒に食べたり見たり、日本にいながらも韓国の文化に触れる機会を作って行けたらいいなと思っています。
インスタで一番反響があったのは?「僕の顔よりも…(笑)」
――藤原さんのInstagramには、韓国のグルメやコンビニアイテムなどがアップされていますが、一押しのグルメは何ですか?藤原:原宿にもあるのですが、韓国に行くといつも食べているのが雪氷(ソルビン)のスイーツです。定番メニューではなく期間限定のメニューがあるので、行くたびに食べてますね。ボリュームがすごいですし、日本に無いメニューがあったり。さらにはインスタ映えもするので、必ずチェックしています。
――他には注目しているものはありますか?
藤原:最近、韓国で食べ方が変わってきていると感じるのはサムギョプサルです。サムギョプサルというと薄い肉が巻かれて出てきて、それを一枚ずつ鉄板に焼くのが定番だったのですが、最近はほとんどが黒豚で、ブロックで出てくるんです。昔は自分で焼いて自分で切って、大雑把な感じだったんですが、最近は店員さんが鉄板の温度まで測って全部美味しく焼いてくれて、お肉もキレイに並べてくれます。
――これまでInstagramで一番反響があったものは何ですか?
藤原:やっぱりチーズは数字を持っています(笑)。韓国では昔からチーズが主流でトッポキやラーメン、キンパ(海苔巻き)にもチーズが入っていましたから。特に、新大久保のチーズタッカルビもかなりの「いいね」がつきました。チーズ系は数字が伸びます。僕の顔よりも、料理だけの方が伸びます。韓国の緑の爪楊枝の写真にも負けました(笑)。
――韓国行ったらこれは買うべき! というアイテムはありますか?
藤原:是非オススメしたい意外な物がハサミです。いわゆるキッチンバサミ。何でも切れるし、切れ味がすごく良いです。韓国のお肉屋さんのハサミって何であんなに切れ味が良いんだろうと思っていたのですが、刃が長いんです。包丁さばきが苦手な人でもあのハサミがあれば、なんでもできるくらい。スーパーの調理器具売り場に行って、1000円位ですごく良いハサミが買えるので意外とオススメです。僕も日本で使っています。外国産のステーキも切れますし、一応、6月30日に向けてダイエット中なので、ササミを食べているのですが、バツバツ切れます(笑)。
撮影:朝岡英輔
■イベント情報
A'st1 デビュー10周年記念トークショー「JIN&TOMO」
日時:2018年6月30日(土)14:00~
会場:新大久保 SHOWBOX
※詳細はこちら https://www.instagram.com/tomoki_fujiwara/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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