SEKAI NO OWARI、音楽フェス「サウンドシティ」最終日のラストステージを飾る!韓国ファンも大熱狂
写真=Live Nation Korea(JOOYOUNG REY)
「みんな、EPIK HIGH知ってる? TABLO知ってる? TABLOがコンサートでこんなふうに言ったそうだよ。“カズア(行くぞ)!”」日本の人気バンドSEKAI NO OWARIのDJ LOVEがぎこちない韓国語でこのように叫ぶと、すぐに客席からは歓声が溢れ出た。Saoriのピアノ演奏とともに「炎の戦士」が始まると、すぐに歓声は駆け足に変わった。29日、ソウルオリンピック公園SKオリンピックハンドボール競技場で開かれた「サウンドシティ」に出演したSEKAI NO OWARIのステージからだ。
リレーコンサート形式で企画された「サウンドシティ」は27日からスタートし、3日間続いた。SEKAI NO OWARIは最終日のラストステージを飾った。バンドの人気はすごかった。指定席はぎっしり埋まり、スタンディングも観客でいっぱいだった。バンドの英文名である「End of the world」と書かれたTシャツや、ペンライトを持った観客もすぐに見つけることができた。
「スターライトパレード」でスタートしたSEKAI NO OWARIの公演は、90分余り続いた。バンドは多様なジャンルを取り入れた。「RAIN」や「SOS」のようなバラードからヒップホップ系の「ANTI-HERO」、エレクトロニックダンスミュージックの「Mr.Heartache」など、ステージが変わるたびに会場の雰囲気も変わった。まだ発売されていない新曲の「Re:set」と、韓国のヒップホップグループEPIK HIGHとともに制作した「Sleeping Beauty」も披露した。
写真=Live Nation Korea(JOOYOUNG REY)
SEKAI NO OWARIは劇的なストーリーがあるバンドだ。リーダーであり、ボーカルであるFukaseは精神疾患のために入院した前歴があり、ピアノのSaoriは小学生の時、集団いじめにあったという傷を負っている。「世界の終わり」という意味のバンド名は一見背筋が凍るが、Fukaseは「世界が終わってしまったと思った瞬間、すべてが始まった」という意味でこのように名づけたという。幼い時から友達だった4人が集まり、今のSEKAI NO OWARIが作られた。彼らの音楽は、彼らのストーリーと繋がり、希望と連帯のメッセージをより一層強力にした。叙情的な雰囲気の「幻の命」やテチャン(歌に合わせて一緒に歌うこと)で完成された「Hey Ho」などを通じて、観客は絶望が希望に、終わりが始まりに変わる瞬間を共有した。「Stargazer」を後半部に持ってきたのが印象的だった。ラップに近いほどドライなボーカル、電子音が与える未来的な雰囲気、叙情的なピアノ演奏が相まって長い余韻を残した。
SEKAI NO OWARIは「RPG」と「Dragon Night」を最後の曲に選んだ。おかげで雰囲気が最高潮に盛り上がった状態で公演は終わった。風邪をひいたというFukaseは最後の2曲を歌い、咳込んだりもしていた。歌はブレたが観客は気にも留めなかった。すでに歌が夢のように観客を包んでいたからだ。
この日の公演にはデンマークから来たクリストファーと、昨年デビューしたバンドADOYも出演した。ADOYは夢幻的な歌で観客を踊らせ、クリストファーは楽しいダンス曲で雰囲気を熱く盛り上げた。汗を拭くためにTシャツを持ち上げて腹筋を見せた時は、女性ファンの叫び声が溢れかえった。昨年のソウルジャズフェスティバルに続き、2回目の韓国訪問であるクリストファーは「舞台に上がる前は観客が50人、500人、もしくは誰もいないということもあるだろうと思っていた。でも、こんな風景は想像もできなかった」と、観客の歓声に感謝を表した。
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- 記者 :
- イ・ウンホ、翻訳 : 藤本くみ子
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