「時間が止まるその時」キム・ヒョンジュン“CG処理を想定して演技…僕自身も初放送がすごく楽しみ”
韓国での放送スタートしたばかりの話題のドラマ「時間が止まるその時」が早くもCS放送局「衛星劇場」にて、11月13日(火)より日本初放送!
本作はキム・ヒョンジュンが超能力を持った主人公を演じるファンタジー・ラブコメディ。ヒロインには、長年助演として数々のドラマに出演してきたアン・ジヒョンが抜擢された。「感激時代~闘神の誕生」以来、4年ぶりのドラマ出演となったキム・ヒョンジュンが、本作でどんな演技を見せるのか、日本と韓国のみならずアジア中で注目を集めている。
今回、日本初放送を記念して、キム・ヒョンジュンにインタビュー! 今作の見どころや撮影エピソードなどたっぷりと語ってくれた。
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キム・ヒョンジュン:久しぶりに日本の皆さんに、ドラマを通してご挨拶できることになり、すごく嬉しいです。4年ぶりのドラマ出演にも関わらず、こうして関心を持っていただき、日本初放送をしていただく「衛星劇場」の方々にも心から感謝しています。
――「時間が止まるその時」はどんなドラマですか?
キム・ヒョンジュン:「時間が止まるその時」は、ラブコメなどのラブストーリー的な要素も含まれていますが、実はファンタジードラマでもあるんです。僕が時間を止める力を持つ主人公のジュヌ役を演じ、ヒロインとの前世からの縁を現世で紐解いていくといった内容で描かれています。
物語の合間合間に時間を止める場面や、過去の回想シーンが登場するので、そういった部分はすごく楽しんでいただけると思います。それから、時間を止めるシーンはどうやって撮ろうかとすごく悩んだのですが、エキストラの方々が止まって僕だけが動くという、結構単純な撮り方が一番キレイに映るそうなので、そういった感じで、楽しく撮影に臨んでいます。
CG処理を想定して演技「僕自身も初放送がすごく楽しみ」
――「感激時代~闘神の誕生」以来、4年ぶりにドラマ復帰される今のお気持ちは?キム・ヒョンジュン:「感激時代~闘神の誕生」は時代劇だったため、あまり声のトーンを変化させることができず、声を低めに抑えて演じたんですね。でも、今回の「時間が止まるその時」では、過去と現在を行き来する役柄を演じているので、前作よりも多様な演技をお見せできるのではないかなと思い、演じる時も僕が表現したい“ジュヌのカラー”をもっと研究し、悩みに悩んで努力すれば、前作をご覧になった方々に“演技の幅が広がったなぁ”と感じていただけるような姿をお見せできるのではないかなと思います。
――今作への出演を決めたきっかけはなんですか?
キム・ヒョンジュン:僕は今まで、ファンタジージャンルの作品に挑戦したことがなかったんです。ここ数年、ファンタジーもののドラマが流行したこともあり、僕もファンタジードラマに一度、出演してみたいなと思うようになったんです。もちろん演技力も重視されますが、今作の台本を読んでみて、時間を止める姿は演出力も重要な要素だと感じ、監督さんやカメラマンさんたちと楽しく相談し合いながら撮影できそうだなぁと思い、今作への出演を決めました。
――楽しく撮影しているとおっしゃってましたが、撮影しながら“うまくいった!”と感じることはありますか?
キム・ヒョンジュン:撮影しながら、毎回楽しいと感じる瞬間は……前作では演技のトーン自体がすごく重かったのに、今作では自由に新鮮な演技をすることができるので、少し気が楽になりました。
それから、“後でCG処理される”ということを頭に置いて演じることを、今作で初めて学んだので、すごく不思議な感じがしますね。実際にどのように完成するのか演じる僕もあまりピンとこないので。CG処理が施されて、初めてそのシーンが完成するので、演じ終えた後も“この場面はどんな風になるのかな”とすごく気になります。僕自身も初放送がすごく楽しみですね。
「難しい役…想像していたよりもリラックスして演じられています」
――キム・ヒョンジュンさんが演じるジュヌはどんな人物ですか?キム・ヒョンジュン:ジュヌは過去の記憶を失い、その過去を探すために、孤独でありながらも一生懸命生きる人物ですね。そんな中、ヒロインである(ジュヌが住むことになるマンションのオーナーの)ソナと出会い、過去の記憶を取り戻し、自身の正体を探りながら、彼女に対する恋心が芽生えていく……そんな役柄です。
――時間を止める能力を能力を持った役柄ですが、どのような行動で時間を止めますか? 視聴者の皆さんに教えていただけますか?
キム・ヒョンジュン:時間を止めるのは、そんなに大げさな動きではないんですよ。時間を止める力は、ジュヌが神様から授かった能力で、ただ“パチンッ”と指を鳴らすだけなんです。ドラマをご覧いただければお分かりになると思います(笑)。
――ジュヌ役を演じるに当たって、外見・内面などこだわった部分はありますか?
キム・ヒョンジュン:僕はアウトドア派なので、外で遊ぶことが大好きなのですが、ジュヌは陽射しが嫌いで内気で、家の中を暗くして過ごすことを好むんです。実は、このドラマのクランクイン前、外出することが多く肌がかなり焼けてしまったんです。ですので、肌を元通りに白くする努力をしました(笑)。
それから、内面的な部分では……ジュヌという役柄は、簡単に見えて結構複雑なキャラクターなんです。彼の過去に対する何かを想像してみても、過去の記憶がないから何も思い浮かばなかったり……。でも、ジュヌが初めて誰かに出会う時の感情などは、僕自身も撮影の序盤では共演者の皆さんと打ち解けられていない部分があったので、その僕の思いをそのまま込めるとうまく演じることができました。共演者の皆さんと親しくなるにつれて、劇中でもマンションの住人たちと親しくなっていくので、仲の良い姿を自然と表現できていると思います。だから、内面的な部分の役作りですごく悩んでいたのですが、想像していたよりもリラックスして演じられていますね。
――美術品を修復する特殊な職業を持った役柄ですが、演じながら難しいと思った点は?
キム・ヒョンジュン:ジヌは、骨董品など古い美術品を修復する仕事をしているのですが、この美術品修復家の方々がなさっている仕事は、繊細ですごく多くの知識が求められるものなので、僕がすべてを把握することはできない部分なんです。だから、台本に頼りながら、撮影現場では美術監督さんにアドバイスを求めて、教えていただいた通りに演じる努力をしていますね。
劇中ジュヌとキム・ヒョンジュンの相違点は…?
――劇中のジュヌとキム・ヒョンジュンさんの相違点について教えてください。キム・ヒョンジュン:う~ん……共通点は、僕もジュヌと同様、家にいる時は部屋をあまり明るくしないタイプですね。アウトドア派ではありますが、家にいる時は自分だけのリラックス空間を味わうために、電気を消して過ごしています。そういった点は彼と似ていると思いますね。相違点は、ジュヌは超能力を使えて僕は使えないことですね(笑)。
――撮影現場の雰囲気はどうですか? 今までの撮影で一番記憶に残るエピソードを教えてください。
キム・ヒョンジュン:僕がムードメーカーにならなきゃとは思うのですが、そういった性格ではないので……。ミョンウン役のイン・ギョジンさんは撮影現場に来ると、現場の雰囲気を明るく盛り上げてくださるんですよ。でも、ミョンウンはジュヌを捕らえようとする死神なので、劇中では僕と対立する関係なんです。撮影前は楽しく過ごしていても、撮影が始まったら、互いに睨み合って緊張感溢れる演技をしなければならないので、時々、笑いを堪えきれなくなってしまうんですが……(笑)。
クランクインしたのは、暑い真夏の時期で41~42℃くらいある時もあったのですが、ギョジンさんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、スタッフさんの疲れも半減されて笑いながら撮影できましたね。
――面白かったエピソードはありますか?
キム・ヒョンジュン:う~ん……面白いエピソードというか、屋根部屋でのシーンを撮影する時は、41℃という暑さに耐えながら演じなければならなかったため、頭がボーッとしてしまってセリフが出てこないんですよ。一緒に撮影していた方たちも汗でビショビショになって、撮影に集中できない状況だったので、演じる時間よりも汗を拭く時間のほうが長かったことが記憶に残ってますね(笑)。
――キム・ヒョンジュンさんのお気に入りの名場面と名セリフを教えてください。
A.記憶に残っているのは、やっぱり一番最近撮ったシーンのものですかね(笑)。でも、まだ編集前なので、どこが使われて、どこがカットされるか分からないんですよ。
お話ししたいですけど、もしかしたらカットされちゃうかもしれないですしね……。ですので名セリフは、ご覧になった視聴者の皆さんに判断していただければと思います。でもやっぱり今作は、男女の物語を描いたドラマなので、キザなセリフがあったりもするんですよ。“なぜ僕の時間が君のほうに流れていくのかな”とか……。以前は、恥ずかしくてそういった演技がうまくできなかったのですが、今はキザな演技を堂々と演じられるようになってきた気がしますね。
「誰かを愛したことが一度もない“愛”に不慣れな人物」
――ヒロインの女性を徐々に好きになり人生の生きがいを探し出す役柄と聞きましたが、どのようにソナを好きになり、どのように変わっていくのか少し詳しくお伺いできますか?キム・ヒョンジュン:ジュヌは過去の記憶がなく自身が何者かということも分からないため、誰かに頼ることなく1人で、“時間”というものに対して意味を感じることなく生きてきたんですね。だから、人々にとっては大切な時間が、ジュヌにとっては無意味なことなので、ただ時間を止めながら、その止まった時間の中で自身を守るような時間を過ごしていたんです。
そんなある日、ソナと出会い、彼女からはずっと追い求めていた人の心の温かみを感じ、同じマンションの住人たちからは家族愛を感じながら、少しずつ心を開き、ソナを愛していくようになるのですが、ジュヌは誰かを愛したことが一度もないため、“愛”というものに不慣れなんです。でも、そういったことがきっかけで自身の過去を探すようになり……その後の展開はドラマを通して確認してみてくださいね。
――ヒロインのソナ役のアン・ジヒョンさんとの演技の相性はいかがですか?
キム・ヒョンジュン:僕は演技する上で最も重要なのは、セリフをどのように合わせるかよりも、相手の俳優さんとどのくらい親しくなれているのか、どのくらい心を開いて話ができているかだと思っているんです。最初の台本リーディングをしてから、ジヒョンさんとはジュヌとソナについて、たくさんの話を交わすことができました。それに、ジヒョンさんが、撮影時にたくさんの準備をしてきてくれたので、僕は簡単にそれを受け止めることができました。だから、段々とリラックスして演じられるようになりました。ソナとジュヌの関係をどのように描き出していくのか、うまく合わせられていると思います。
――劇中ジュヌとソナ、2人だけのルールを決める場面があるようですが、ヒョンジュンさんは、性格が細かいほうですか? それとも大雑把なほうですか?
キム・ヒョンジュン:僕は、あまりルールを決めて行動するタイプではないですね。劇中のジュヌは、ルールを決めて上下関係をはっきりさせる人物なのですが、ファンの皆さんもご存じの通り、僕はルールなどを決めずに過ごしていますね(笑)。
――時間を止める能力を持っている主人公ジュヌ。もし時間を止める能力も含めて、超能力を手にすることができたら、どんな能力を持ってみたいですか?
A.ドラマの中で、時間を止めて様々なことをするのですが、いざ現実に自分以外のすべてが停止してしまうと、孤独で退屈な気がしてしまいます。だから、時間を止める能力よりは、空間を移動する能力がほしいですね。空間を瞬間的に移動する能力があれば、長時間飛行しなければならない海外のスケジュールや旅行が楽になりますよね。速く移動できるようになれば、本当に楽だな~と思いますね。
「最近注目しているバンドは、ONE OK ROCK!感銘を受けた」
――KstyleのMVランキングでは毎日、キム・ヒョンジュンさんのMVが上位に来ていますランクインしています。多くのファンに愛される秘訣はなんだと思いますか?キム・ヒョンジュン:う~ん、何だろう……。音楽は僕が幼い頃からやってきた分野なので、演技よりはリラックスして臨めるんです。自分が得意なことも、欠点を補う術も心得ているので、日に日に成長している姿を披露できているんだと思いますね。それから、アルバムを発売するたびに、自分がレベルアップしていることを感じながらも、アーティストとしての悩みがどんどん増えていくので……僕のそういった部分をファンの皆さんは、愛してくださっているのではないかなと思います。
――アーティストとしても活躍しているキム・ヒョンジュンさんですが、最近気になるアーティストや好きなアーティストはいますか?
キム・ヒョンジュン:たくさんいますね。でも、海外アーティストの名前を挙げても分からない方がいらっしゃるかもしれないので……。日本のアーティストの方を挙げるとしたら、B'zさん! B'zさんからは「HEAT」という楽曲を提供していただいたこともあるんですよ。それから、最近注目しているバンドは、ONE OK ROCKですね。“こんなに音楽性に溢れた若い人たちがいるんだ……”と感銘を受けました。
――最近ハマっていることはありますか?
キム・ヒョンジュン:以前はゴルフにハマっていたのですが、最近は……ゲーム! 「BATTLEGROUNDS」というPCゲームをするようになってから、ゴルフはやらなくなりました(笑)。
――ではゲームをしている時が、一番リラックスできる時間なんですか? 一番楽しい瞬間、安らぐ瞬間はどんなときですか?
キム・ヒョンジュン:ゲームはそんなにリラックスできる時間ではないですね。僕がリラックスできるのは、音楽を作っている時です。なぜかと言うと、僕の心が落ち着いて満足を得られてこそ心安らぐものだと思うんですよ。ゲームをしている時はすごくストレスを受けているので、リラックスできていません(笑)。
「僕が感動をする時と言えば、ステージに立って歌う時!」
――キム・ヒョンジュンさんが一番大切にしていることがあれば教えてください。キム・ヒョンジュン:う~ん……僕が一番大切にしているのは、僕の周りにいる人たちと飼っている犬たちですね。
――最近、日本に来てびっくりしたことや感動したことがあれば教えてください。
キム・ヒョンジュン:日本の番組などを観てもそうですが、皆さん美味しい物を食べたら“うまい!”などと、ちゃんと表現なさると思うんですが、僕はそういったことがあまり表現できないタイプなんですよ。美味しい物など、味に関してはあまり重要視していなくて……。だから、食べ物などに感動することはあまりないですね。ですので、僕が感動をする時と言えば、ステージに立って歌う時! ファンの皆さんが一緒に歌ってくださった時に一番感動します。
――最後にこれからドラマをご覧になる日本のファンに一言お願いします。
キム・ヒョンジュン:日本の皆さん、こんにちは。キム・ヒョンジュンです。僕が出演した「時間が止まるその時」が11月から衛星劇場で放送されます。このドラマは時間を止めるファンタジードラマですが、人と人の温かい情を感じられるドラマです。ジュヌだけでなく様々なキャラクターが登場します。親子の情、友達同士の情、そして愛。ご覧になればきっと心が暖かくなるはずです。皆さんご期待下さい!
「時間が止まるその時(原題)」放送情報
CS放送局「衛星劇場」にて、11月13日(火)放送スタート!
毎週(火) 後9:45~11:00
再放送:翌(日) 後0:15~1:30 ※週1話進行
2018年/韓国
演出:クァク・ボンチョル
脚本:チ・ホジン
出演:キム・ヒョンジュン、アン・ジヒョン、イン・ギョジン
■関連サイト
キム・ヒョンジュン日本公式ファンクラブ HENECIA JAPAN:https://henecia.jp/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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