BTS(防弾少年団)「グラミー賞」で見せた存在感…ジェームズ・ボンド風のステージに大反響!司会者とのお茶目なやり取りも(総合)
写真=グラミー賞 公式Twitter
BTS(防弾少年団)が、アメリカの最高権威の音楽授賞式「グラミー賞」で2度目の、そして現地の会場では初となる単独ステージを披露した。4月3日(現地時間)、米ラスベガス・MGMグランドガーデン・アリーナで「第64回グラミー賞」が開催された。
同日の授賞式の司会は、お笑い芸人のトレバー・ノアが務めた。彼はオープニングで、出席したミュージシャンを順番に紹介しながら雰囲気を盛り上げた。BTSを紹介する際には「ステージ裏でBTSを見た。僕が踊りを見せたら、ジョングクが韓国語で褒めてくれたと思う」と話した。
今年の「グラミー賞」にはBTSを皮切りにナズ、アヴリル・ラヴィーン、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ&アンダーソン・パック)、ジョン・レジェンド、デュア・リパ、ビリー・アイリッシュ、ホールジー、ミーガン・ジー・スタリオン、ザ・キッド・ラロイ、キース・アーバン、キャリー・アンダーウッド、J.バルヴィン、リル・ナズ・X、ジョン・バティステ、ドージャ・キャット、H.E.R、オリヴィア・ロドリゴら、世界的なミュージシャンが出席した。シルク・ソニックとオリヴィア・ロドリゴ、J.ヴァルヴィン、クリス・ステイプルトン、ジョン・レジェンド、レディー・ガガ、ジョン・バティステ、ジャスティン・ビーバーなどは、順にパフォーマーとしてもステージに上がり、華やかな公演を披露した。
BTSは、授賞式開始から30分後にステージに上がった。彼らが対面形式での単独ステージを披露したのは初めてだ。先立って、BTSは「第61回グラミー賞」のプレゼンターとして招待され、翌年には共同パフォーマーとしてリル・ナズ・Xを主軸にした特別ステージに参加した。昨年には初の単独ステージのパフォーマーとして招待されたが、新型コロナウイルスの影響で韓国で事前収録したステージ映像を公開する形で参加した。
待望の初オフライン単独ステージに上がったメンバーたちは、昨年5月に発売したシングル「Butter」を熱唱。これまで様々なステージで披露したライブパフォーマンスだが、「グラミー賞」のステージは一味違った。レッドカーペットのインタビューで「全く新しいステージを披露する」と述べた彼らは、映画「007」シリーズの中のジェームズ・ボンド、ボディガードなどを連想させる黒いスーツで登場し、ステージを披露した。
写真=グラミー賞 公式Twitter
特にオープニングで様々な機械を取り扱いながらステージを総括したジン、ワイヤーに乗って天井から降りてきたジョングク、オリヴィア・ロドリゴと耳打ちをしたV、彼と同じく観客席から登場したJ-HOPEとジミン、RM、SUGAなど、全メンバーたちの強烈な演技が際立った。激烈なダンスにも揺れのないライブ、どこでも見たことのないスーツジャケットを活用したダンスブレイクも絶品だった。ステージ終了後には、トレバー・ノアによるBTSの密着インタビューも公開された。トレバー・ノアは、リーダーのRMの流暢な英語の実力と共に、米ドラマ「フレンズ」に言及し、RMは「『フレンズ』は僕の英語の両親だ」と話した。これにトレバー・ノアは、自分も韓国語を学んでみたいとして、Netflixオリジナルドラマ「イカゲーム」で紹介された「だるまさんがころんだ」を韓国語で歌った。RMが「その言葉をどこで使うのか?」と聞くと、彼は「何とかなるだろう」と答えて、笑いを誘った。
BTSは今回、「Butter」で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス(Best Pop Duo / Group Performance)」部門にノミネートされたが、受賞は惜しくも逃した。しかし、昨年「Dynamite」で韓国の大衆歌手としては初めて「グラミー賞」にノミネートされたことに続き、2年連続で同じ部門の候補にノミネートされる歴史を築いた。
同部門の競合相手はジャスティン・ビーバー&ベニー・ブランコの「LONELY」、コールドプレイの「HIGHER POWER」、ドージャ・キャット&SZAの「KISS ME MORE」、レディー・ガガ&トニー・ベネットの「I GET A KICK OUT OF YOU」などだった。錚々たるミュージシャンたちが候補に挙がっただけに、「グラミー賞」側は異例に「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門の授賞を、事前授賞式ではなく本授賞式に移し、終盤に配置した。レコーディング・アカデミー(米国レコード芸術科学アカデミー、NARAS)の判断(投票)によって選ばれた受賞者は、ドドージャ・キャット&SZAだった。
今年「グラミー賞」で最多候補指名の栄誉に輝いた歌手は、今年のレコード、今年のアルバムなど、11部門のリストに名を連ねたジャズミュージシャンのジョン・バティステだった。ジャスティン・ビーバーとドジャー・キャットとH.E.Rはそれぞれ8部門、ビリー・アイリッシュとオリヴィア・ロドリゴは、それぞれ7部門にノミネートされた。
写真=BTS(防弾少年団) 公式Twitter
今年の歌を意味する「ソング・オブ・ザ・イヤー(SONG OF THE YEAR)」部門の受賞者は、「LEAVE THE DOOR OPEN」をヒットさせたシルク・ソニックだった。新人賞のベスト・ニューアーティストのトロフィーは、オリヴィア・ロドリゴのものとなった。彼女は、「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム(BEST POP VOCAL ALBUM)」のトロフィーも手にした。
同日、「グラミー賞」ではロシアからの攻撃で戦争の被害を受けているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の演説映像が公開された。ゼレンスキー大統領は「現在、ウクライナには音楽が流れていない。音楽がこれ以上、私たちの人生から除外されないように助けてほしい。一人ひとりがこのような状況を、SNSなどを通じてたくさん知らせてほしい」と訴えた。
その後、ステージに上がったジョーン・レジェンドはピアノを演奏しながら、「FREE」を熱唱して、世界中の人々に感動を与えた。
授賞式の終盤には、3月末に死去したバンドフー・ファイターズのドラマーであるテイラー・ホーキンスさんなど、最近同僚たちと音楽ファンを離れたミュージシャンたちのための追悼の時間が続いた。
また、日本からはメゾソプラノ歌手の藤村実穂子が参加した「マーラー交響曲第8番『千人の交響曲』」が「最優秀合唱パフォーマンス賞」を獲得。チェロ奏者の松本エルが参加したアルバムも「最優秀クラシック・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞」に選ばれた。
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