チョン・ドヨン「キル・ボクスン」のアクションシーンや続編の可能性に言及“小さな怪我が本当に多かった”【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
ソウル鍾路(チョンノ)区小格洞(ソギョクドン)のあるカフェで、Netflix映画「キル・ボクスン」の主人公チョン・ドヨンのインタビューが行われた。
先立って放送終了となったtvNドラマ「イルタ・スキャンダル」で惣菜屋の愛らしい社長を演じたチョン・ドヨンは、次の作品である「キル・ボクスン」で、カリスマ性溢れる殺し屋であると同時に、シングルマザーでもあるキル・ボクスンを演じ、180度異なるイメージでファンを驚かせた。
同作は世界中の視聴者からも熱い反応を得て、「キル・ボクスン」は公開からわずか3日でNetflixグローバルトップ10の映画(非英語)部門で1位を記録した。
――選択が簡単ではない役だったと思います。
チョン・ドヨン:シナリオはまだない状態でした。ピョン・ソンヒョン監督に(私がこれまで出演してきた作品が)良い作品、乗り越えられない作品だと言われました。彼は私の長いファンで、一緒に何かをしたいと言っていましたが、そのジャンルがアクションでした。仕事をする時の私と家での私、そのギャップが面白いと監督は思ったようです。それを描いてみたらどうかとシナリオを書いたのです。最初は半信半疑でした。どんなストーリーが生まれるのか、そして自信もありませんでした。ジャンル的なこと、母親としての平凡な日常、キル・ボクスンのそのバランスがうまく収められたと思います。
――オファーを受けた時期はいつ頃でしたか?
チョン・ドヨン:「LOST 人間失格」のずっと前でした。撮影している時にピョン・ソンヒョン監督がシナリオを書いていました。書く度にモニタリングしてほしいと頼まれたのですが、私も余裕がなくて「全部書いた後に見せてください」と言いました。撮影が終わってシナリオを読みましたが、キャラクターに一貫性がないと思いました。ところが監督に「先輩がそうなんです」と言われたんです。仕事をする時と家にいる時、人と一緒にいる時など、みんなどこにいるかによって態度が変わるじゃないですか。そういった姿をそのまま表現したのだと思います。私だけでなく、普通の人々にも当てはまる話なので、(観客が)受け入れてくれるだろうと思いました。
――映画のためにどんなことを準備しましたか?
チョン・ドヨン:アクションです。でもこんなに多いとは思いませんでした。これをうまくこなせるだろうか? でも「必ずこなしてください」と言われました。それから体を作ってほしいと言われて筋トレと食事の管理をしました。筋肉を作る運動はしたことがなかったのですが、背中に筋肉がほしいと言われました。簡単ではありませんでした。そこまでできるとは思っていなかったみたいで、スタッフに「素晴らしい、十分だ」と言われました。「G .I .ジェーン」みたいにしなければいけないのかと思ってプレッシャーを感じたのですが(笑)。
――アクションをやってみていかがでしたか?
チョン・ドヨン:素手や剣、斧、銃など武器も多かったのですが、簡単ではありませんでした。自分でセンスがある方だと思っていたけれど、間合いを覚えるのが遅い方でした。他の俳優たちはすぐついていくのに。それで一人でたくさん練習をしました。映像を見ながら覚えました。
――殺し屋の世界観は既にたくさんありますよね。
チョン・ドヨン:この世界観はエンターテインメントと関連しています。「シュートに入る」「作品」「リハーサル」などが私たちの仕事と関係しています。なので世界観を受け入れることも難しくありませんでした。斬新だと思ったのは、殺し屋のアクションに見えるものの、その中に母と娘の成長、ロマンスがあるということです。一つの作品の中にさまざまなジャンルが混ざっているのが面白かったです。
――オープニングにファン・ジョンミンさんが登場しますね。
チョン・ドヨン:アクションシーンの最初の撮影でした。彼は「ナルコの神」の撮影中だったのであまり練習ができなくて、私がリードすると思ったけれど……アクションの練習を一回やったらすぐに習得していました。本当に早かったです。撮影の時、私に「これで十分だ」と言われたけれど、体がうまくついてこなくて「もう一度だけ」とお願いしました。ファン・ジョンミンさんが全て受け入れてくれました。
チョン・ドヨン:撮影に一番時間がかかりました。1ヶ月くらい? 俳優たちのスケジュールもずっとあったんです。場所は食堂の1箇所だったけれど、シークェンスが異なったので一番長くかかりました。俳優が多いので……アクション俳優ではない俳優と一緒にやるのでお互いを傷つけないようにたくさん練習し、緊張し、長い間念入りに撮影しました。
小さな怪我が本当に多かったです。撮影に入ると最初から最後まで「あ、ごめんなさい」「大丈夫です」の連続でした。怖いことじゃないですか、誰かに怪我をさせるのは。最大限配慮しながら撮影しました。私もセットで怪我をしたのですが、みんなに「これくらいで本当によかった」と言われました。
――最も大変だったアクションは何ですか?
チョン・ドヨン:アクションシーンは全て難しかったです。エンディングも食堂のシーンも、ファン・ジョンミンさんとのオープニングも。オープニングでは初めてのアクションだからうまくやりたいという気持ちがありましたが、体も固まってたくさん緊張していました。練習より現場で実力を発揮できなかったシーンでもあります。食堂のシーンの撮影では監督に「やっと体の緊張がほぐれたようだ」と言われました。撮影の時は分からなかったけれど、終わってみたら全て上手に見えました。後半の作業でうまくやってくれましたから。これくらいならよくやった方じゃないでしょうか。一番下手だったのは剣を持って演じたオープニングでした。(剣の)距離感がよく分からないじゃないですか。剣を使う時が少し難しかった。
――エンディングを含め、アクションで手を読むシーンが多く登場しますね。
チョン・ドヨン:自分が戦う直前の手を読むシーンがあります。ボクスンがミンギュに「あなたが私に教えてくれた手を読む方法、子供には当てはまらない」というセリフもあります。ところがそのような手は台本には書かれていなかったんです。このような台本を初めて見たので。アクションに対する理解度がなかったんです。これがどう具現化されるか楽しみだと思いながら撮影しました。
(エンディングシーンは)撮影が終わらないような気がしました。Never Endingでした。台本には手を読むことが全て書かれていませんでした。コンテを作りながらそういった話が出たんです。撮影監督に360度まわしてやりましょうと言われてあのようなシーンが誕生しました。
死ぬシーンがいくつ出てきたか、何回撮影したのか分からないくらいたくさん撮りました。エンディングは一週間ほど撮影しました。7~8回やっても足りなかったです。カットを切って撮影をすればすぐにうまく仕上がるけれど、監督がワンシーン、ワンカットで感情を見せることを求めてコンテを作りました。毎回の撮影する度に時間が足りなくて、何も考えず、熱心に撮影をしました。
――娘との最後のシーンは、続編を念頭に置いたのでしょうか?
チョン・ドヨン:そうではありません。私もアクションはこれ以上できないですし、ピョン・ソンヒョン監督もこのように本格的なアクションは初めてなので、二度と出来なさそうだと言っていました。オファーが来たら? 私はアクションをなくしてほしいと言いたいですね。娘が殺し屋をやるなら支持し、応援する母親役ならいいと思います。
――娘の実の父親は誰なのでしょうか?続編を提案されたらどうしますか?
チョン・ドヨン:実の父がチャ・ミンギュ(ソル・ギョング)ではないかとたくさん聞かれるんです。監督が違うと言っていました。(続編は)Netflixから聞いた話も提案もないです。もし受けるなら条件を聞いてみないとですね(笑)。
写真=Netflix
女優のチョン・ドヨンが、「キル・ボクスン」の成功に喜び、続編に対する考えを明かした。ソウル鍾路(チョンノ)区小格洞(ソギョクドン)のあるカフェで、Netflix映画「キル・ボクスン」の主人公チョン・ドヨンのインタビューが行われた。
先立って放送終了となったtvNドラマ「イルタ・スキャンダル」で惣菜屋の愛らしい社長を演じたチョン・ドヨンは、次の作品である「キル・ボクスン」で、カリスマ性溢れる殺し屋であると同時に、シングルマザーでもあるキル・ボクスンを演じ、180度異なるイメージでファンを驚かせた。
同作は世界中の視聴者からも熱い反応を得て、「キル・ボクスン」は公開からわずか3日でNetflixグローバルトップ10の映画(非英語)部門で1位を記録した。
――選択が簡単ではない役だったと思います。
チョン・ドヨン:シナリオはまだない状態でした。ピョン・ソンヒョン監督に(私がこれまで出演してきた作品が)良い作品、乗り越えられない作品だと言われました。彼は私の長いファンで、一緒に何かをしたいと言っていましたが、そのジャンルがアクションでした。仕事をする時の私と家での私、そのギャップが面白いと監督は思ったようです。それを描いてみたらどうかとシナリオを書いたのです。最初は半信半疑でした。どんなストーリーが生まれるのか、そして自信もありませんでした。ジャンル的なこと、母親としての平凡な日常、キル・ボクスンのそのバランスがうまく収められたと思います。
――オファーを受けた時期はいつ頃でしたか?
チョン・ドヨン:「LOST 人間失格」のずっと前でした。撮影している時にピョン・ソンヒョン監督がシナリオを書いていました。書く度にモニタリングしてほしいと頼まれたのですが、私も余裕がなくて「全部書いた後に見せてください」と言いました。撮影が終わってシナリオを読みましたが、キャラクターに一貫性がないと思いました。ところが監督に「先輩がそうなんです」と言われたんです。仕事をする時と家にいる時、人と一緒にいる時など、みんなどこにいるかによって態度が変わるじゃないですか。そういった姿をそのまま表現したのだと思います。私だけでなく、普通の人々にも当てはまる話なので、(観客が)受け入れてくれるだろうと思いました。
――映画のためにどんなことを準備しましたか?
チョン・ドヨン:アクションです。でもこんなに多いとは思いませんでした。これをうまくこなせるだろうか? でも「必ずこなしてください」と言われました。それから体を作ってほしいと言われて筋トレと食事の管理をしました。筋肉を作る運動はしたことがなかったのですが、背中に筋肉がほしいと言われました。簡単ではありませんでした。そこまでできるとは思っていなかったみたいで、スタッフに「素晴らしい、十分だ」と言われました。「G .I .ジェーン」みたいにしなければいけないのかと思ってプレッシャーを感じたのですが(笑)。
――アクションをやってみていかがでしたか?
チョン・ドヨン:素手や剣、斧、銃など武器も多かったのですが、簡単ではありませんでした。自分でセンスがある方だと思っていたけれど、間合いを覚えるのが遅い方でした。他の俳優たちはすぐついていくのに。それで一人でたくさん練習をしました。映像を見ながら覚えました。
――殺し屋の世界観は既にたくさんありますよね。
チョン・ドヨン:この世界観はエンターテインメントと関連しています。「シュートに入る」「作品」「リハーサル」などが私たちの仕事と関係しています。なので世界観を受け入れることも難しくありませんでした。斬新だと思ったのは、殺し屋のアクションに見えるものの、その中に母と娘の成長、ロマンスがあるということです。一つの作品の中にさまざまなジャンルが混ざっているのが面白かったです。
――オープニングにファン・ジョンミンさんが登場しますね。
チョン・ドヨン:アクションシーンの最初の撮影でした。彼は「ナルコの神」の撮影中だったのであまり練習ができなくて、私がリードすると思ったけれど……アクションの練習を一回やったらすぐに習得していました。本当に早かったです。撮影の時、私に「これで十分だ」と言われたけれど、体がうまくついてこなくて「もう一度だけ」とお願いしました。ファン・ジョンミンさんが全て受け入れてくれました。
写真=Netflix
――5対1のアクションシーンの撮影はいかがでしたか?チョン・ドヨン:撮影に一番時間がかかりました。1ヶ月くらい? 俳優たちのスケジュールもずっとあったんです。場所は食堂の1箇所だったけれど、シークェンスが異なったので一番長くかかりました。俳優が多いので……アクション俳優ではない俳優と一緒にやるのでお互いを傷つけないようにたくさん練習し、緊張し、長い間念入りに撮影しました。
小さな怪我が本当に多かったです。撮影に入ると最初から最後まで「あ、ごめんなさい」「大丈夫です」の連続でした。怖いことじゃないですか、誰かに怪我をさせるのは。最大限配慮しながら撮影しました。私もセットで怪我をしたのですが、みんなに「これくらいで本当によかった」と言われました。
――最も大変だったアクションは何ですか?
チョン・ドヨン:アクションシーンは全て難しかったです。エンディングも食堂のシーンも、ファン・ジョンミンさんとのオープニングも。オープニングでは初めてのアクションだからうまくやりたいという気持ちがありましたが、体も固まってたくさん緊張していました。練習より現場で実力を発揮できなかったシーンでもあります。食堂のシーンの撮影では監督に「やっと体の緊張がほぐれたようだ」と言われました。撮影の時は分からなかったけれど、終わってみたら全て上手に見えました。後半の作業でうまくやってくれましたから。これくらいならよくやった方じゃないでしょうか。一番下手だったのは剣を持って演じたオープニングでした。(剣の)距離感がよく分からないじゃないですか。剣を使う時が少し難しかった。
――エンディングを含め、アクションで手を読むシーンが多く登場しますね。
チョン・ドヨン:自分が戦う直前の手を読むシーンがあります。ボクスンがミンギュに「あなたが私に教えてくれた手を読む方法、子供には当てはまらない」というセリフもあります。ところがそのような手は台本には書かれていなかったんです。このような台本を初めて見たので。アクションに対する理解度がなかったんです。これがどう具現化されるか楽しみだと思いながら撮影しました。
(エンディングシーンは)撮影が終わらないような気がしました。Never Endingでした。台本には手を読むことが全て書かれていませんでした。コンテを作りながらそういった話が出たんです。撮影監督に360度まわしてやりましょうと言われてあのようなシーンが誕生しました。
死ぬシーンがいくつ出てきたか、何回撮影したのか分からないくらいたくさん撮りました。エンディングは一週間ほど撮影しました。7~8回やっても足りなかったです。カットを切って撮影をすればすぐにうまく仕上がるけれど、監督がワンシーン、ワンカットで感情を見せることを求めてコンテを作りました。毎回の撮影する度に時間が足りなくて、何も考えず、熱心に撮影をしました。
――娘との最後のシーンは、続編を念頭に置いたのでしょうか?
チョン・ドヨン:そうではありません。私もアクションはこれ以上できないですし、ピョン・ソンヒョン監督もこのように本格的なアクションは初めてなので、二度と出来なさそうだと言っていました。オファーが来たら? 私はアクションをなくしてほしいと言いたいですね。娘が殺し屋をやるなら支持し、応援する母親役ならいいと思います。
――娘の実の父親は誰なのでしょうか?続編を提案されたらどうしますか?
チョン・ドヨン:実の父がチャ・ミンギュ(ソル・ギョング)ではないかとたくさん聞かれるんです。監督が違うと言っていました。(続編は)Netflixから聞いた話も提案もないです。もし受けるなら条件を聞いてみないとですね(笑)。
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- パク・ソリ
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