チュ・ジフン、全くメイクをせずに挑んだ映画『ジェントルマン』が日本公開中!“よりリアルに見せたい”
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映画「暗数殺人」「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」「神と共に」シリーズをはじめ、ドラマ「智異山<チリサン> ~君へのシグナル~」「ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-」「キングダム」など映画とドラマ双方で活躍してきた、俳優チュ・ジフンが主演を務める映画『ジェントルマン』が日本公開中。
本作は、偽装検事×違法捜査で卑劣な悪人に挑む、痛快クライム・エンターテイメント。今回、日本公開を記念して、主演のチュ・ジフンのオフィシャルインタビューが到着した。
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チュ・ジフン:シナリオを初めて読んだ時、『ジェントルマン』は「物語の持つ力」がある映画だと思いました。興信所の社長が巨大な権力に立ち向かうというコンセプト自体が機知に富みながらも、全体のトーンやマナーは荒唐無稽になることもなく現実的に描かれていて面白いと思いました。何より、多くの人が望む「希望」が込められていて、映画の内容を想像するのに役立ちました。
――キム・ギョンウォン監督が「シナリオを書く段階からチュ・ジフンさんをイメージしていた」と話していた通り、チュ・ジフンさんの魅力満載の作品ですが、どんなところに注目して観てほしいですか?
チュ・ジフン:劇中のヒョンスは、不可能だと思われることでも決して諦めずに最後まで問題を解決しようと行動する人物です。彼が問題を解決する部分では、たとえ「映画だから許される」ファンタジー的な要素があるとしても、むしろこの部分が観客にすっきりとした楽しさを与えられると思います。
――チ・ヒョンスを演じる上で難しかったことや心がけたことはありますか?
チュ・ジフン:ヒョンスがファンタジー的な人物ではなく、地に足のついた現実的な人物であってほしいと思いました。完璧でプロフェッショナルな姿ではなく、観客が応援したくなるような姿を見せたかったので、わざと隙を見せたりもしました。演技以外の部分では、照明や美術、アクションなど、リアリティーを出せるように全体的な要素を意識しました。
ノーメイクで撮影に挑む「よりリアルに見せたいと…」
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――具体的にはどのような工夫をしましたか。チュ・ジフン:いろいろなミーティングにすべて参加することにしました。キャラクター設定ミーティング、ストーリーミーティング、衣装メイクミーティング、撮影ミーティング……。それらに参加すると自分が思ってもいなかった細かい部分まですべて理解し把握することができます。何よりもこの過程が楽しいのです。俳優である僕にとって最も必要な場所でもあります。
(転載元:CINE21、Star Today、sisaweek)
――その戦略の一つとして、作品の中で全くメイクをしなかったそうですね。
チュ・ジフン:よりリアルに見せたいという思いから、全くメイクをせずに演じました。シーンによっては日焼け止め程度は塗った日もありましたけど(笑)。顔がツヤツヤの興信所の社長よりも、走り回って体を動かすサバイバル系の人物を表現したかったんです。2時間の映画を観たとしても、結局、記憶に残るのは、自分が感動したシーンに出てくる顔だと思うんです。俳優が雨に打たれてずぶぬれになっても、観客は俳優が「イケメンだ」とか「不細工だ」とは判断しません。「不細工だ」という言葉が出るということは、映画そのものが感動や面白さを与えていないからです。だから役柄に合わせるために外見に気を配ることはしますが、格好よく見せるために外見に気を使う必要はないんです。何よりも『ジェントルマン』は僕だけではなく、存在自体にオーラのあるパク・ソンウンという俳優や、実力のある後輩たちが多く出演しました。そのエネルギーが大変心強かったです。1人で責任を負うわけではなく、柔軟かつ大胆で生き生きとした現場でした。そのため多くの可能性が開いていた撮影で、それらの可能性がうまく盛り込めたと思うので満足しています。
(転載元:CINE21、Star Today、sisaweek)
かわいいワンちゃんと相棒に「天才ですよ、天才」
――パク・ソンウンさん、チェ・ソンウンさんと共演されていかがでしたか?チュ・ジフン:初めてシナリオを見たとき、「うわ、これはソンウン兄さんじゃなかったら誰がやるんだ」と思うくらい、ソンウン兄さんしか考えられませんでした。台詞を読んでいるときも、思わずソンウン兄さんの声が自動再生されるくらいでしたから(笑)。言うまでもなく息は合いましたし、私はソンウン兄さんが持っている力や登場するだけで緊張感を与えるそのエネルギーがとても好きだと思いました。
チェ・ソンウンさんの場合、『ジェントルマン』を撮影する中で、まっすぐに突き進む力のある俳優、自分が突き進むときにその力がどのように作用するかを本能的に知っている俳優だと感じました。感情の演技が過剰になることもなく、どこで切るべきかをよく知っている賢い俳優だと思いましたし、そんな彼女はどのような監督に会うかによって、いつも違う姿を見せ続けてくれると信じています。
――かわいいワンちゃんと相棒になったシーンも見逃せませんね。ウイング(出演した犬の名前)との撮影はいかがでしたか?
チュ・ジフン:“ウイングじい”は天才ですよ、天才。年を取っているので、僕は“ウイングじい”と呼んでます(笑)。動物が出てくるシナリオは、実は一瞬、緊張するんです。願っているとおりに撮影ができるかどうか、動物たちに負担がかからないかなど、よく分からないため不安が先立ちます。でもウイングのおかげで撮影も順調に終わり、前向きなパワーをもらいました。
(転載元:CINE21、Star Today、sisaweek)
――実際に映画でもウイングが重要な役割を果たしますね。ヒョンスがどれほど人間的で情に厚いかを犬を通して見ることができます。
チュ・ジフン:偶然出会った犬に最後まで責任を持ち、事故のときも助けてあげます。そんなところが現実的ですね。実はヒョンスは動物好きの設定ではないんです。動物を飼っているわけでもありません。でも直面したことに対しては、自分ができることを考えて実行します。映画でも問題が起きたとき、ヒョンスはすぐに飛び出して突進したりはしません。その“間”こそが人間的なためらいと悩みであり、リアリティーを高めています。
(転載元:CINE21、Star Today、sisaweek)
「いい演技、いい作品、いい人に成長していきたい(笑)」
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――演技する上でいつも心がけていることはありますか。チュ・ジフン:僕は人に恵まれてるんです。いい監督や作家、同僚たち、おかげでフィルモグラフィーが華やかになりました。強みがあるとすれば、どんな作品でも先入観なしにやってみること? 怖がらずに飛び込んで最大限に吸収しようとする執念のようなものです。これからもそうするつもりです。素晴らしい人たちと一緒に、いい演技、いい作品、いい人に成長していきたいです(笑)。
(転載元:CINE21、Star Today、sisaweek)
――本作の見どころを教えてください。
チュ・ジフン:この映画は現実的でありながらもファンタジーのようで、ファンタジーのようでありながらも現実的な魅力を持っている作品です。それなりに面白い展開もありますが、これを念頭に置いて観るとより楽しめると思います。
――日本のファンへメッセージをお願いします。
チュ・ジフン:いつもたくさんの愛と関心をありがとうございます。一生懸命撮影した『ジェントルマン』をぜひ楽しんで観ていただけると嬉しいです。そして2024年は皆様の元にたくさんの幸せが訪れますように。ありがとうございます。
■作品情報
映画『ジェントルマン』大ヒット公開中!
出演:チュ・ジフン(『暗殺殺人』/『神と共に』シリーズ/『キングダム』)、パク・ソンウン(『新しき世界』)、チェ・ソンウン(『スタートアップ!』)、カン・ホンソク、イ・ダル、パク・ヘウン
監督:キム・ギョンウォン
(c) 2022 CONTENTS WIVIE & TROOXSTER ALL RIGHTS RESERVED./2022年/韓国/123分/シネマスコープ/DCP5.1ch
原題:젠틀맨/英題:GENTLEMAN/字幕翻訳:朴澤蓉子/配給:クロックワークス/レイティング:G
『ジェントルマン』公式HP
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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