映画「満ち足りた家族」チャン・ドンゴン&キム・ヒエら、演じたキャラクターの魅力を語る
写真=「ハーパーズ バザーコリア」
ファッション誌「ハーパーズ バザーコリア」が映画「満ち足りた家族」の監督ホ・ジノと俳優チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、スヒョンが一緒に撮影したグラビアを公開した。今回のグラビアは、奇妙なテーブルの上でハラハラとした緊張感漂う心理戦が繰り広げられる、映画の雰囲気をそのまま盛り込んだ。同作は、それぞれ異なる信念を持って生きてきた4人が、子どもたちが犯罪を犯す姿が収められた防犯カメラの映像を見た後から、すべてが崩れてしまう姿を描いたウェルメイドサスペンスだ。
インタビューで、ヘルマン・コッホの原作小説「冷たい晩餐」を映画化する過程で準備したことについて聞くと、監督のホ・ジノは「アイロニカルな感じを出したいと思いました。この家族が結末まで経験する状況は決して『普通』の状況ではないのですが、考えようによってはどの家族にもあり得る状況ではないでしょうか。誰でも生きていく中で最後まで信じたいものがあったり、各自の信念や倫理のような基準があるはずですが、それらが一瞬にして崩れてしまう状況が興味深かったです。その状況を通じて人間の弱さを見せることで、本当の僕たちの姿は何だろうかという質問を投げかけてしまう、そんな話です」と感想を語った。
作中、信念を守ろうとする医師のジェギュ役を演じたチャン・ドンゴンに準備したことを聞くと「振り返ってみたら、僕は特定のジャンルの映画に主に出演してきて、地に足をつけたキャラクターを演じたことがあまりありませんでした。今回は僕の性格や姿を素直に見せ、キャラクターと接点を見い出すために努力しました。映画の中で完成したジェギュは、今まで演じた役の中で僕と一番似ているキャラクターです」と答えた。
ジェギュの妻でヨンギョン役を演じたキム・ヒエは「ヨンギョンは普通の女性です。母であり妻、認知症の姑の世話をする嫁、そしてキャリアウーマン。人々に認められたい性格で、仮面をかぶりながら生きていますが、子どもの問題においては後先を考えず、自分の感情をありのまま見せてしまいます。そんなふうにがらりと変わる感情を表現することが、女優としては魅力的に感じられました」と、役に対する愛情を表わした。
ジェワンの妻で、家族の新しいメンバーであるジス役を演じたスヒョンに、初めて台本を見たときに惹かれたことについてを聞くと「キャラクターが魅力的なのも良かったですが、主人公の4人が静寂な空間の中、会話だけで映画を引っ張っていくところに魅了されました。どんな心理戦が繰り広げられるのだろうかと想像し、ストーリーの深さをくみ取ったと思います。感情の休みどころがないような映画です」と、期待を高めた。
映画「満ち足りた家族」は、韓国で10月に公開される。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ソジョン
topics