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キム・ミンソ「片思いはもういや……愛されたい」

OSEN
女優キム・ミンソ(28)は愛らしい女性だ。愉快で、はつらつとしていて、愛嬌もある。ドラマの撮影後、溜まっていたインタビューのために、4時間しか眠れなかったと言いながらも、笑みを浮かべ続けていた。タイトなスケジュールのドラマ撮影も終わり、天気の良い日には花見に行くと話したりもした。

キム・ミンソは、ここ3ヶ月間、MBCドラマ「太陽を抱く月」で王であるイ・フォン(キム・スヒョン)に愛されなかった王妃ユン・ボギョンとして生きてきた。「童顔美女」に続いて「太陽を抱く月」でも連続して悪役を演じたので、視聴者から嫌われてもおかしくないはずだが、彼女にはアンチファンがほとんどいない。キム・ミンソのTwitterには、「頑張ってください」や「演技楽しく見ています」との応援のメッセージで一杯だ。女性から「この人はカッコ良い」と言われる珍しい女優だ。

「『太陽を抱く月』の台本を始めてもらったとき、『また悪役か……』とも思いました。ボギョンの名前は“月を夢見る鏡”じゃないですか。愛される王妃になりたかったのに、そうは行かないから……普通の悪役とは違うと思い、ボギョンのキャラクターに好奇心が湧いて演じることになりました」

ボギョンは同情を誘う悪役だ。毒々しい表情をしながらも不安な胸の内を隠せないので、見ていて可哀想に思える。キム・ミンソは「ボギョンのように、一人の女性が一人の男性をここまで愛せるのかと思った」とし、「性格は悪いですが、全てを捧げて愛を表現する、ひまわりのようなキャラクターに視聴者も共感して下さったようだ」と微笑んだ。

キム・ミンソは今月5日、MBCのホームページに公開されたインタビューで、イ・フォンの代わりにヤンミョン(チョン・イル)を自身のタイプとして選んだ。理由はシンプルだった。「ヤンミョンが母性本能を刺激した」とのこと。

「もし、今、目の前にフォンとヤンミョンがいたら、私は情に弱いので母性をくすぐるヤンミョンに心が動くと思います。見ていると可哀想じゃないですか。私が抱きしめてあげたいです(笑)」


「視聴率50%を超えたらですか?」

ソン・ジェリムは、視聴率50%を越えるとカルチュム(剣を持って踊る踊り)を踊ると言っていた。最終回まで放送を2話残していた14日の午前、キム・ミンソに同じ質問をした。まず、最高視聴率40%台前半であることを再度確認させたら、謙遜し機知のある返事が返ってきた。

「視聴率50%は超えると思います。いいえ、超えて欲しいです。ソン・ジェリムさんが50%を超えるとカルチュムを踊ると言っていましたが、大変ですね(笑) 実は、カルチュムは私も『トキメキ☆成均館スキャンダル』で踊ったことがあるので、踊れますが……私は50%を超えたら、家で一人で拍手します(笑)」

キム・ミンソは役者としてデビューする前に、ガールズグループのメンバーとして活動していた。彼女の歌手としての活動は「太陽を抱く月」で人気が高まり、“王妃の過去”というタイトルで、ネットユーザーの間で話題となった。1999年にミントとしてデビューしてから1年足らずで活動を中止した。特に歌手になりたかった訳ではないが、演技に対する夢があった。

彼女は「偶然ガールズグループとしてデビューしたが、結果が良くなかった。大学進学があったので、勉強をしていたら自然に歌手の道から離れた。大学に入った後、どんどん演技に対する欲が出て、役者としてデビューすることになった」と過去を振り返った。

ドラマ「童顔美女」で激しく喧嘩していたチャン・ナラとは、実際はまるで姉妹のように親しい仲。チャン・ナラは自分より年下のキム・ミンソのために「太陽を抱く月」の撮影現場に参鶏湯(サムゲタン)を差し入れした。自分が出演するドラマでもないのに、妹のようなキム・ミンソのために一肌脱いだとのこと。

「本当に感動的でした。『太陽を抱く月』への出演が決まってから、チャン・ナラさんから撮影現場に差し入れをしたいから、ロケ日を教えて欲しいと言われたのです。その代わりメニューは自分が決めると(笑) チャン・ナラさんが差し入れを下さった後で、『愛してる』ってチューしようとしたんですが、断られました」

日頃からキム・ミンソはチャン・ナラにたくさんの助言を求めている。チャン・ナラがキム・ミンソにした助言の一つは“ネット掲示板を見ないこと”だ。悪質な書き込みにキム・ミンソが傷つくかもしれないと思っての配慮だった。キム・ミンソは「チャン・ナラさんは私が信じている通り、思った通り、ぶれずに演じ続けるようにと言ってくれます」といつも助言をしてくれるチャン・ナラに対する感謝の気持ちを表した。


「愛されるキャラクターを演じたい」

キム・ミンソは昨年の「トキメキ☆成均館スキャンダル」「童顔美女」に出演し、今年の「太陽を抱く月」まで撮影しながら忙しい日々を送って来た。今「太陽を抱く月」の撮影を終えたばかりのキム・ミンソは、「今のように、速すぎず、遅すぎないように、地道に役者としての道を歩みたい。チョン・ドヨン先輩のように、演技に対する格別な気持ちを持っている女優になりたい」と、その夢を語った。

今までの作品でいつも片思いしかしていなかったキム・ミンソは、これからは明るく、愛される役を演じたいと話していた。「私の性格と合う明るいキャラクターを演じたいです。個人的な願いを言えば、主人公の男性に愛されるキャラクターを演じたいです。私にも“ミンソ病”みたいなものが出来ればいいのですが。F4のような方々にも可愛がられてみたいですし……ハハ」
元記事配信日時 : 
記者 : 
ピョ・ジェミン
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