【Dr.アル】堅物で無愛想なこの男にハマりました、どうしたらいいでしょう?
好きだというレベルを超えて“アリ”(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいる“アリ”患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。
今回の悩ましい“アリ”の対象は、MBC「The King 2hearts」で“堅物すぎる男”を演じたチョ・ジョンソク。
そればかりではなく、恐怖で言葉が上手く出ない姫をギュッと抱きしめながら、自分の目に溢れる涙は徹底して隠すのです。しかし、ウン・シギョンが魅力的に感じられるのは、彼が仕事の出来る男だからではなく、恋愛が下手な男だからです。謝罪の意味で歌を歌ってくれる姫をそっと見つめながらも、姫と目が合うとすぐ下を向いてしまったり、下半身が麻痺してしまった姫を慰めるために、オウムに「走れ!ハニー(韓国の昔のアニメで健気に頑張る少女の物語)」の歌を歌わせようとしたり、姫を抱き上げるのを躊躇して車椅子の周りをグルグル回っていたりと、本人にとっては冷や汗ものかも知れませんが、見ている人には可愛いばかりです。誰にも何事にも屈することのないような堅物。だからこそお姫様や患者さんが、どうにかして揺さぶりかけてみたくなるのでしょう。
もし患者さんがミュージカル俳優のころのチョ・ジョンソクを好きであったのなら、ウン・シギョンに引かれる理由がもうひとつ追加されたでしょう。「チョ・ジョンソクにこんな真面目な面が?」と思ったでしょうから。もちろん、ミュージカル「我が心のオルガン」に出演した当時、純粋で若々しく、女性客のすべてが彼の物になりたいと思ったほどでした。歌まで上手な独身の若い先生役を演じたそのころから既に、ウン・シギョン役をする可能性は見えていました。ですがチョ・ジョンソクは主に「グリース」のロジャー、「Pump Boys」のジム、「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュなど、コミカルなキャラクターを演じたことが多かったのです。その流れがMBN「What's Up」のビョンゴンや映画「建築学概論」の“ナプトゥク”へと繋がりました。
キスを蛇に例えるすばらしい話術、片思いする彼女への好奇心を、最高レベルまで引き上げることの出来る夜の一人芝居、「浪人生が高校生と付き合っていいのか」と厳しく指摘するスンミン(イ・ジェフン)に向かって、「じゃあ浪人生が高校生と付き合わず誰と付き合う?中学生と付き合うのか?」といった名言まで、チョ・ジョンソクは「建築学概論」の“ナプトゥク”役で自分だけの恋愛学概論を書いてくれたのでした。「What's Up」のビョンゴンは小憎らしいと言うよりは可愛い学生さんに近いもので、顔面の筋肉をすべて駆使して、ずうずうしくも自分のことを「すべての女性の心をもてあそぶ夢のプリンス」と紹介したくせに、お化けを怖がって聞き取れない独り言をブツブツ言っていたときなど、プヨプヨした頬をつねってあげたいほどでした。
4年前初出演した芸能番組でもまったく緊張しなかった理由があった訳です。まるで冷水と温水を行ったり来たりしているように、ある日はウン・シギョンでまたある日はナプトゥク、またまたある日は「桜エンディング」を歌っているチョ・ジョンソク。そして私たちはそんな彼にぞっこんとなっているでしょう。段々と意識が薄れていく患者さんのためにチョ・ジョンソクは一日も早く芸能番組に出演するつもりです。二回も出演します。どうせ出演するなら“ポドウィック(ミュージカルへドウィックをお子様用アニメキャラのポロロでする)”の姿でギターをしょって「少女」を歌います。
「建築学概論」で披露してくれたセクシーな後ろ姿は7年前の「グリース」で“お尻フリフリのロジャー”時代から磨いたようです。艶やかな声で「ダメってこともないんじゃない」と振り向いた瞬間は、瞬きする時間さえ惜しくなります。「お望みなら脱いでみせようじゃないか」というささやきは、MBC「太陽を抱く月」でお后のために服を脱がせて見ようと言ったフォンのセリフのように、ドキドキする宣戦布告に聞こえます。
「ヘドウィグ」のヘドウィグ
「建築学概論」でオレンジ色のTシャツに真っ青なジーンズがよく似合っていたのはひとえに色白なチョ・ジョンソクの肌のおかげです。「ヘドウィグ」でも“ポドウィック”と呼ばれたチョ・ジョンソクはフルメイクアップと衣装を着けた「ヘドウィグ」姿のみならず、普段着で出演した「ミュージカル物語ショー」の舞台でも悪びれた様子もなく愛嬌を振りまきました。退場するふりをしては、ニコッと笑って「準備してるよーん」と言いながら、アンコール曲の「Midnight Radio」を歌ってくれるなんて、どうする?
「Pump Boys」のジム
「建築学概論」で“ナプトゥク”が両手を使ってチューとキスの違いを説明する場面は、チョ・ジョンソクのアドリブでした。「チョ・ジョンソクはアドリブの達人」と話した「Pump Boys」の演出家、イ・ジナさんの言葉は正しかったのです。「Pump Boys」では可愛い末っ子として活躍したチョ・ジョンソクは、当時ラジオ番組に出演し、細かいこぶしやジェスチャーで「淡い記憶の中の君」を熱唱していました。よく見るとお笑いが本業のホン・ロッキより面白い。
「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュ
真面目すぎ、頑張りすぎでそれがむしろ笑ってしまう場面に出くわしたことってないですか?本人の冗談やイタズラに対して、言った本人はにこりともしなかった「建築学概論」の“ナプトゥク”のように、「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュも生真面目に歌い踊ります。スコット(チョン・サンフン)の手を取って情熱的にタンゴを踊るチョ・ジョンソクを見ると笑ってしまうのと同時に感じる。見ることができて幸せだと。
今回の悩ましい“アリ”の対象は、MBC「The King 2hearts」で“堅物すぎる男”を演じたチョ・ジョンソク。
QUESTION
こんなに堅物な男は初めてです。MBC「The King 2hearts」のウン・シギョン(チョ・ジョンソク)は笑おうよっという話のときにいつも死ぬ気で挑んでいるように見えます。融通も利きません、空気も読めません、女心も分からないし、明るく笑ったためしもありません。しかもドラマでの出演時間もさほど長くありません。それなのに、なぜ私はイタズラっぽいイ・ジェハ(イ・スンギ)ではなく無愛想なウン・シギョンにばかり目が向くのでしょうか?本当なら王女イ・ジェシン(イ・ユンジ)のオウムのようにウン・シギョンを一日中隣において飼いたいほどです。(三清洞(サムチョンドン)/ジョン某さん)Dr.アルの処方箋
“面白みのない堅物"もいいではありませんか。実際には7歳も年下のイ・スンギが「オマエ」と呼んでも違和感のない超のつく童顔なんですから!ドーナツよりまん丸で、オウムよりもっと可愛いんですから!!イ・ジェハの百の言葉よりウン・シギョンの一小節の歌の方がもっといいんですから!!だからイ・ジェシンを含めた多くの患者さんにとってはウン・シギョンこそが国王様なんです!!!すみません、少々興奮してしまいました。ウン・シギョンは彼自身も認めるほど頑固な性格です。なのに、何故イ・ジェハとイ・ジェシンの兄妹はウン・シギョンを手放せないんでしょうか?それは彼が、その頑固な性格さえ問題にならないほど頼もしいからです。いつも自分のことをこき使ってはからかっているイ・ジェハに対しても、一度くらいは爆発してもよさそうなものなのに、むしろ「私にとって殿下はすでに何者にも変えがたい強い王であります。ですから、いつも堂々とお振る舞いになって下さい」と誰も気付かなかったイ・ジェハの寂しい心を気遣います。そればかりではなく、恐怖で言葉が上手く出ない姫をギュッと抱きしめながら、自分の目に溢れる涙は徹底して隠すのです。しかし、ウン・シギョンが魅力的に感じられるのは、彼が仕事の出来る男だからではなく、恋愛が下手な男だからです。謝罪の意味で歌を歌ってくれる姫をそっと見つめながらも、姫と目が合うとすぐ下を向いてしまったり、下半身が麻痺してしまった姫を慰めるために、オウムに「走れ!ハニー(韓国の昔のアニメで健気に頑張る少女の物語)」の歌を歌わせようとしたり、姫を抱き上げるのを躊躇して車椅子の周りをグルグル回っていたりと、本人にとっては冷や汗ものかも知れませんが、見ている人には可愛いばかりです。誰にも何事にも屈することのないような堅物。だからこそお姫様や患者さんが、どうにかして揺さぶりかけてみたくなるのでしょう。
もし患者さんがミュージカル俳優のころのチョ・ジョンソクを好きであったのなら、ウン・シギョンに引かれる理由がもうひとつ追加されたでしょう。「チョ・ジョンソクにこんな真面目な面が?」と思ったでしょうから。もちろん、ミュージカル「我が心のオルガン」に出演した当時、純粋で若々しく、女性客のすべてが彼の物になりたいと思ったほどでした。歌まで上手な独身の若い先生役を演じたそのころから既に、ウン・シギョン役をする可能性は見えていました。ですがチョ・ジョンソクは主に「グリース」のロジャー、「Pump Boys」のジム、「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュなど、コミカルなキャラクターを演じたことが多かったのです。その流れがMBN「What's Up」のビョンゴンや映画「建築学概論」の“ナプトゥク”へと繋がりました。
キスを蛇に例えるすばらしい話術、片思いする彼女への好奇心を、最高レベルまで引き上げることの出来る夜の一人芝居、「浪人生が高校生と付き合っていいのか」と厳しく指摘するスンミン(イ・ジェフン)に向かって、「じゃあ浪人生が高校生と付き合わず誰と付き合う?中学生と付き合うのか?」といった名言まで、チョ・ジョンソクは「建築学概論」の“ナプトゥク”役で自分だけの恋愛学概論を書いてくれたのでした。「What's Up」のビョンゴンは小憎らしいと言うよりは可愛い学生さんに近いもので、顔面の筋肉をすべて駆使して、ずうずうしくも自分のことを「すべての女性の心をもてあそぶ夢のプリンス」と紹介したくせに、お化けを怖がって聞き取れない独り言をブツブツ言っていたときなど、プヨプヨした頬をつねってあげたいほどでした。
4年前初出演した芸能番組でもまったく緊張しなかった理由があった訳です。まるで冷水と温水を行ったり来たりしているように、ある日はウン・シギョンでまたある日はナプトゥク、またまたある日は「桜エンディング」を歌っているチョ・ジョンソク。そして私たちはそんな彼にぞっこんとなっているでしょう。段々と意識が薄れていく患者さんのためにチョ・ジョンソクは一日も早く芸能番組に出演するつもりです。二回も出演します。どうせ出演するなら“ポドウィック(ミュージカルへドウィックをお子様用アニメキャラのポロロでする)”の姿でギターをしょって「少女」を歌います。
Dr.アルのポイント:チョ・ジョンソクの“ナプトゥク”はこうして作られた
「グリース」のロジャー「建築学概論」で披露してくれたセクシーな後ろ姿は7年前の「グリース」で“お尻フリフリのロジャー”時代から磨いたようです。艶やかな声で「ダメってこともないんじゃない」と振り向いた瞬間は、瞬きする時間さえ惜しくなります。「お望みなら脱いでみせようじゃないか」というささやきは、MBC「太陽を抱く月」でお后のために服を脱がせて見ようと言ったフォンのセリフのように、ドキドキする宣戦布告に聞こえます。
「ヘドウィグ」のヘドウィグ
「建築学概論」でオレンジ色のTシャツに真っ青なジーンズがよく似合っていたのはひとえに色白なチョ・ジョンソクの肌のおかげです。「ヘドウィグ」でも“ポドウィック”と呼ばれたチョ・ジョンソクはフルメイクアップと衣装を着けた「ヘドウィグ」姿のみならず、普段着で出演した「ミュージカル物語ショー」の舞台でも悪びれた様子もなく愛嬌を振りまきました。退場するふりをしては、ニコッと笑って「準備してるよーん」と言いながら、アンコール曲の「Midnight Radio」を歌ってくれるなんて、どうする?
「Pump Boys」のジム
「建築学概論」で“ナプトゥク”が両手を使ってチューとキスの違いを説明する場面は、チョ・ジョンソクのアドリブでした。「チョ・ジョンソクはアドリブの達人」と話した「Pump Boys」の演出家、イ・ジナさんの言葉は正しかったのです。「Pump Boys」では可愛い末っ子として活躍したチョ・ジョンソクは、当時ラジオ番組に出演し、細かいこぶしやジェスチャーで「淡い記憶の中の君」を熱唱していました。よく見るとお笑いが本業のホン・ロッキより面白い。
「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュ
真面目すぎ、頑張りすぎでそれがむしろ笑ってしまう場面に出くわしたことってないですか?本人の冗談やイタズラに対して、言った本人はにこりともしなかった「建築学概論」の“ナプトゥク”のように、「EVIL DEAD THE MUSICAL」のアッシュも生真面目に歌い踊ります。スコット(チョン・サンフン)の手を取って情熱的にタンゴを踊るチョ・ジョンソクを見ると笑ってしまうのと同時に感じる。見ることができて幸せだと。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・カオン、翻訳 : イム・ソヨン
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