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「危険な関係」チャン・ドンゴン“レスリー・チャンが欲しがった役だと聞いてプレッシャーを感じた”

TVレポート

品のあるジェントルマン、「紳士の品格」の主人公、キム・ドジンとして女性の枯れた心をときめかせたチャン・ドンゴン。多くの女性を騒がせた“恋愛の達人”でも足りなかったのだろうか。新作では上海最高のプレイボーイに変身した。映画「危険な関係」(監督:ホ・ジノ)のチャン・ドンゴンは世の中で一番悪い男だ。1930年代上海の社交界を思いのままにもてあそぶシェイパン役を演じる。90年代の青春スターから駆け引きの達人に変身したのだ。結婚した後から彼の魅力はさらに上昇している。誰かの夫になってしまったこの男。だが作品中の彼はなぜこんなに誘惑的なのだろうか。

「『紳士の品格』より『危険な関係』を先に撮影した。『マイウェイ 12,000キロの真実』以来、自分にうんざりしていた。固定された僕のイメージに嫌気が差した。何か新しいものをしたかった。『危険な関係』の台本をもらった時、『友へ チング』を思い出した。初めてシナリオを読んだ時の感情を思い出したのだ。ギャップのあるキャラクターに惹かれたし、繊細な感情演技ができると思って選んだ。具体的ではないけど、漠然とうまくやれると思った」


学校に通うような気持ちで撮影した「危険な関係」

―16歳の少女ベイベイの純潔を奪うシーンが衝撃的だった。

チャン・ドンゴン:ベイベイとのシーンは内容と違う方向に編集された唯一の部分だ。撮影する時にはコミカルな雰囲気だった。笑いを誘う場面として使おうとしたが、未成年者を弄ぶように見える内容なので審議に問題があった。「危険な関係」は中国の観客を対象にした映画なので、審議の基準が韓国とは違っていた。演じる時にはコミカルだったが、スクリーンで見たらすごく真剣な感じがした。とりあえず中国の方の観点に焦点を合わせて雰囲気を少し変えた。中国では一度審議を通ると、その映画全体の観覧が可能になるのでさらに気を使った。

―派手な大作映画と哀切な恋愛映画、より演技しやすかったジャンルは?

チャン・ドンゴン:演技しやすいジャンルはない。どちらも非常に難しい。大作映画は最初から老若男女、誰もが観られる映画にしなければならないので、そのような映画の主人公になると、普遍的な感性に沿って演じなければならない場合がある。長い間そのような演技をしていると、欠乏感のようなものが生まれ、それを埋めたくて他のジャンルを渇望することになると思う。「コースト・ガード」「ロスト・メモリーズ」などの作品を選んだのもそんな理由からだった。「危険な関係」を通じて、前作からの欠乏感を埋めたかった。

―「危険な関係」では中国人キャラクターを演じたが、全然違和感がなかった。

チャン・ドンゴン:「PROMISE 無極」以来の中国映画なので、そんなに難しいことはなかった。幸い中国語の演技に慣れていた。ただ「危険な関係」は「PROMISE 無極」よりセリフの量がはるかに多かったし、頑張って覚えたのに撮影当日に台本が変わることがあった。おかげで集中することができたし、ホ・ジノ監督とたくさん話をすることもできた。今回は作品を選び、撮影に入る前まで準備する時間がなかった。中国語のセリフに対する負担もあったが、ホ・ジノ監督が必要なら吹き替えを活用しようと負担を減らしてくれた。しかし吹き替えはやはりぎごちなかった。仕方ないと思って、最後まで中国語で頑張った。

―ホ・ジノ監督との調和はどうだったか。

チャン・ドンゴン:ホ・ジノ監督は延世(ヨンセ)大学哲学科出身だ。だから何事も疑い続け、言葉で説明できることを目指す。演技に対するディレクションをあまりしないタイプでもある。僕は演出家の考えに従うタイプだが、ホ・ジノ監督は自身の意見に俳優がただついていくのを好まなかった。撮影する時間に比例するほどの時間をキャラクターについてお互いに話し合うことに割いた。一緒に仕事をしながらたくさん学んだ。最初はホ・ジノ監督のスタイルに慣れなくて大変だった。「何が違う?」「同じじゃないのか?」と疑った。しかし慣れると面白かった。映画の中盤以降からキャラクターに対する方向性が決まり、僕自身もシェイパンを楽しむことができた。「危険な関係」の照明監督が「現場でこんなに楽しそうなチャン・ドンゴンは初めてだ」と言うほどだった。学校に通うような気持ちだった。

―韓国人監督と俳優が参加した中国映画だ。

チャン・ドンゴン:中国でホ・ジノ監督は言葉通り“レジェンド”だった。「八月のクリスマス」が中国の監督や俳優たちにインスピレーションを与えたという。まるで僕たちが「ラヴソング」(原題:甜蜜蜜、監督:ピーター・チャン)と「男たちの挽歌」(原題:英雄本色、監督:ジョン・ウー)を思い浮かべるように。


チャン・ツィイーとセシリア・チャンが“オッパ”と呼ぶ男

―「危険な関係」を原作にした映画が多いが、どんな作品を参考にしたのか?

チャン・ドンゴン:「スキャンダル」は公開された当時に試写会で見た。先入観を恐れて映画撮影に入る前に見た作品はない。キャラクターに対する方向性がある程度決まった後に見たが、個人的には1988年に公開されたスティーヴン・フリアーズ監督の「危険な関係」が一番よかった。ジョン・マルコヴィッチがヴァルモン子爵役を演じたが、名優であるだけに印象深い演技を見せてくれた。シェイパン役はレスリー・チャンが欲しがった配役だと聞いた。「危険な関係」は彼がまだ生きていた時に企画された作品だった。そういう話を聞くと何となくプレッシャーが感じられた。ハハ

―プレイボーイキャラクターを演じるために、どんな工夫をしたか?

チャン・ドンゴン:自然に思い浮かぶイメージがあった。「1930年代の上海社交界のプレイボーイはこんな姿だろう」と想像した。最初はシェイパンをもっと暗くて魔性があふれるキャラクターにするつもりだった。しかしホ・ジノ監督がユーモラスなシェイパンを求めた。結局、悪くない選択だった。

―愉快だが、観客をむっとさせたりもしたシェイパン役をうまくこなした。

チャン・ドンゴン:いつも作品が終わった後には名残惜しい気持ちがあったが、今回はあまりそんな気持ちにならなかった。僕のエネルギーを全部注いだ。特に僕が作ったシーンが2シーンくらいあるが、うまく表現されたと思う。特にトゥパンイ(チャン・ツィイー)を誘惑するために祖母の家を訪れるシーンだ。もともとはすっきりしたスーツ姿だったが、ふと「この時代にもサングラスはあったのか?」と好奇心がわいてきた。衣装チームに聞いてみると当時もそのようなファッションがあったと言うから反映した。またトゥパンイに別れを告げるシーンもそうだ。鏡の前でシェイパンの本音を見せるところを強くアピールした。

―チャン・ツィイーとのキスシーンがかなり濃艶だったが。

チャン・ドンゴン:キスシーンのレベルはともかく、映画の情緒によってそんなふうに見えるんだと思う。実際、「紳士の品格」でソ・イス(キム・ハヌル)にしたキスとあまり変わらない。ただ映画の雰囲気が強烈なので、より記憶に残るみたいだ。

―セシリア・チャンとは「PROMISE 無極」以来2回目の共演だ。お互いの愛称があるのか?

チャン・ドンゴン:僕は名前で呼ぶが、セシリア・チャンとチャン・ツィイーは僕のことを「オッパ(お兄さん)」と呼ぶ。今回、映画のプロモーションのために中国を訪れたが、ファンが「オッパ」と呼んでくれた。中国の人々は、「オッパ」という言葉の発音を好み、面白がるみたいだ(笑)


勉強が必要だとは思うが、最終的な目標は映画制作

―所属されているAMエンターテインメントが最近、SM C&Cと合併した。

チャン・ドンゴン:それは僕の内面的な変化と関係がある。気付いてみたら僕は後輩たちの“垣”のような存在になっていたが、彼らの動きが大きくなって僕の領域が狭くなった。自分自身に集中したいと思っていたし、将来に対する悩みもあった。アン・ソンギ先輩のように、一生俳優の道を歩くのも価値があって、すばらしいことだと思う。しかしある時「自分がやりたいキャラクターがあるのに物理的にも肉体的にもそれが無理だとすれば、どう対処したらいいのか」という疑問を感じるようになった。そして、そういう時に映画を制作してみたいと思った。自然にそういう分野に興味を持つようになった。そのようなことを満たすためには、合併が必要だった。合併することを決めた後、芸能界の力が片方に偏って強い影響力を持つ巨大な会社が誕生したという懸念の声も聞いた。そのような点に対しては、もう少し見守ってほしい。

―SMエンターテインメントを選んだ理由は?

チャン・ドンゴン:イ・スマン先輩とは昔からの知り合いだ。所属事務所に対して話し合ってみると、僕の考え方と合うところが多かった。通じたというか。彼のビジョンがかっこよかった。「イ・スマンになら、僕のことを任せてもいい」と確信した。中国や海外市場に対する点も反映されている。

―SMエンターテインメントの末っ子として呼ばれているが?

チャン・ドンゴン:100%冗談で言ったことだ。BoAは彼女が小学校6年生の頃から見てきた。親しいから冗談を言ったのだ。SHINee ミンホ、SUPER JUNIOR シウォンともプライベートでよく会っている。だからただ可愛く思う(笑)

―普段から映画制作に興味があったのか?

チャン・ドンゴン:若い頃は「俳優だけ」と強く思っていたが、今は映画を制作してみたい。特にホ・ジノ監督と映画全般に対して話をする過程で自然と興味が沸いてきた。ホ・ジノ監督の影響が大きかった。今後僕が外食ビジネスで成功することもないだろうし(笑) もちろんたくさん勉強しなければならないと思うが、映画人としてうまくできる仕事は映画制作だと思う。漠然とした夢だけど…。

元記事配信日時 : 
記者 : 
チョ・ジヨン、写真 : キム・ジェチャン
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