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パク・ワンギュ「虚勢を張るロッカー、正式に引退する」

マイデイリー
写真=ラジオスター
歌手パク・ワンギュが自分のトレードマークであり、プライドだった“ロッカー”という言葉を捨てた。彼がこれまで守ってきたロッカーというタイトルを捨てた理由は何だろうか。

永遠のメンター(良き指導者)であり、人生の兄貴でもあるバンド復活(プファル)のリーダーキム・テウォンのおかげで歌手になったパク・ワンギュは、1年6ヶ月もの期間、放送を通じてたくさんの姿を見せながら忙しい日々を送った。

「ハッピーサンデー-男子の資格」(以下「男子の資格」)青春合唱団編を通じて、強い印象だったサングラスを外し、純粋な泣き虫歌手として新しい姿を見せた。そして家族と生計のために、歌手同士のサバイバル競演番組MBC「日曜の夜-私は歌手だ」(以下「私は歌手だ」)のステージにも上がり、MBCのオーディション番組「偉大な誕生」を通じては多くの毒舌も残した。

「1年6ヶ月間、旺盛な放送活動をした。周りから見るとうらやましく見え、私と同年代の先輩たちは短い期間でよく進んだとも言ってくれる。最も大きな助けをくれた方は、キム・テウォン兄さんだ。また、今後どのように生きていくべきかに対して過去の時間が私に答えをくれた。いわゆる“私が最高だ”のような生き方は、もはやキム・ドゥハンの全盛時代に通じる過去の話となった」

2013年、今年最高のキーワードは、統合と疎通だというパク・ワンギュは人間も芸能界も同じだと言った。元々自分の利益だけを考え、最も閉鎖的だった音楽業界も最近になってクロスオーバー活動が増えて、ジャンルを超えての交流が頻繁になり、段々と変わってきていると述べた。このような流れは、パク・ワンギュという人間自身の生き方もまた“閉鎖”から“開放”へと変えた。

「キム・テウォン兄さんという最も近い人と話し合ってみると、人生の知恵が見えて、キム・テウォン兄さんを通じて知り合った方々と話し合ってみたら、世の中は一人で生きていくのではないと分かった。『男子の資格』の撮影の時、イ・ギョンギュ兄さんがいつもサングラスを外した方がいいと話した。イ・ギョンギュ兄さんは『人々はサングラスをかけたあなたも好きだが、サングラスの中にある君の目が真実か、嘘かも知りたがる。人々の前で素直に見せることも多くの人たちと疎通できる一つの方法だ』とアドバイスしてくれた。他のメンバーたちも私に本気でアドバイスをしてくれた。歌手がバラエティ番組に出るのが嫌だと思っていた私に温かい言葉をくれた。私もまた心を開いて素直に近づきたいと考えるようになった」

パク・ワンギュは2012年12月1日、歌手仲間であるキム・ギョンホのコンサート時、ゲストとして上がったステージを最後に自分の名前からロッカーという言葉を捨てることにした。これは自分の生き方への変化と共に、他の後輩歌手のための配慮からだ。

「ロッカーパク・ワンギュとしては正式に引退する。ただ、公平にしたい。弘大(ホンデ)で公演していたロックバンドの中でKBS『TOPバンド』などの放送を通じて知られるようになった友人たちもまだ、そのままの生活をしている。さらに放送に出演しなかったより有名でない友人たちは、食事をとってまともな生活ができるか心配だ。こんな話をする前提には、ロックがすごい音楽ではないということがある。しかし、彼らはそれにも関わらずロックをしたがるのに、ある長髪の人間がテレビに出てロックが最高だとうるさく言う様子を見ると果たして彼らはどのように考えるだろうか。似合わない言葉をもうこれ以上私に与えたくなかった。彼らにも申し訳ない。私も本当にやりたい音楽はロックではなく、ブルースだった。実はブルースはロックよりもっと貧乏な音楽だ。虚勢の塊だった名前はもう捨てて、今からは私が本当にやりたい音楽をしたい」

また「なぜ、今まで難しく考えながら答えを探そうとしたのか分からない」というパク・ワンギュは、「最近、テレビ番組に出演した私の母が、私の記事に対する悪評を見てたくさん泣いたと言った。それで母はその当時、直接出演して私のありのままの様子を見せたかったのだ。果たして私が今、私の様子に責任を取ることができるだろうか。私がどのような人間かは、今から私が直接見せるべきだということが分かった。人々が私を悪く考えるなら、私をそう考えるようにした過去もまた私にとって確かに意味のある時間だった。世の中は公平だ。今、多くの人たちに私を知ってもらうより、私自らが表現しなければならないということを理解した」と述べた。そんな彼の様子は、過去の鋭い様子から脱し、確実に穏やかに見えた。

パク・ワンギュは昨年、プロ歌手でデビューして以来、最も多く稼ぎ、最近自分の名で会社も立ち上げ、家族の他にも守るべき人々が増えた。また、稼いだものを自分のために全部使うよりも、時間をかけて寄付活動にも力を入れ、回りの人々にも関心を持つ心の余裕もできた。

今月19日、20日にソウルオリンピック公園のオリンピックホールで新年初の単独コンサートを準備しているパク・ワンギュは、今回の公演の収益の一部を貧しい人々のために寄付すると述べ、普段後援してきた少年少女家長(親のいない世帯)は無料でコンサートに招待した。

「私を見て希望を得たと言ってくれる人が多い。私がいつからそんな苦しむ人々のスポークスマンになったのかは分からない。目線をたくさん下げて私のような人も見ていただき、本当に感謝している。今回の公演では私が落ちこんでいた時期の曲からスポットライトを浴びた『私は歌手だ』の時の曲までいろいろ披露する予定だ。私の人生で経験したことを話したい。パク・ワンギュがどうやって生き残ることができたのだろうか。私は音楽のことだけを考えた。音楽以外のものは考えなかった。だから、20代の時にもアルバム『千年の愛』を発売した時にもできなかったこのような大きいコンサートをできるようになったのだと思う。その気持ちを胸に、一生ステージに立ち続けたい」

元記事配信日時 : 
記者 : 
コ・ギョンミン
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