「限りない愛」ハ・ソクジン“ソンギは実際の僕と似ている”
高い身長と整った顔立ち、さらには明晰な頭脳まで。“オムチナ(母親の友達の息子の中で最も勉強が出来て性格も良く、何でも出来る完璧な男)”という言葉が恥ずかしくない、微笑ましい癒しのオーラを放つ俳優ハ・ソクジン。最近は全ての面で完璧だが、結婚に対しては強い拒否感を示すキャラクターアン・ソンギを演じ、たくさん愛された。
総合編成チャンネル史上初の視聴率2桁を記録した「限りない愛」(脚本:キム・スヒョン、演出:チョン・ウリョン)に出演したことで、やっと自身を代表する“本物の代表作”ができたと言う彼は、終始落ち着いた態度で、素直で飾らない発言を続けた。
「『限りない愛』の撮影が終わってからもう3週間が経つ。終わったばかりは残念な気持ちが大きかった。しかし人間は適応の動物なので、終わった後の生活に適応すると、すっきりした気持ちにもなる。今は時間が経ち、残念な気持ちよりはすっきりとした気持ちが大きくなる時期だと思う」
劇中ハ・ソクジンは恋愛と結婚に対する30代男性の価値観をリアルに表現した。恋愛は好きだが、結婚にはプレッシャーを感じる今の若者の姿を現実的な演技で表現し、マッチョのような魅力で女心を揺さぶった。何より、ハ・ソクジン本人にとって「限りない愛」は忘れられない作品となった。
「『限りない愛』は背伸びしようとした僕に踏み台の役割をしてくれた作品だ。最初はプレッシャーも多かった。『学んでいこう』と思って始めた作品だが、人気も得たし、僕のキャラクターを良く見てくれる方が多くて嬉しかった。今後新しい人々と作業する時、このドラマが大きく役に立つと思う。僕という存在を楽に理解させることができる作品だ」
「姉(オム・ジウォン)に隠れてそうなったと思う。姉のおかげで家のことを思う人になったのだ。でも、30代の人々はみんなそうだ。家は休むところであって、何かを考えるところではない。たくさん共感しながらアン・ソンギを演じた。僕自身と似ているところが多かったので、キャラクターへのアプローチが容易で楽だった」
そしたら、アン・ソンギとハ・ソクジンの共通点と違いは何だろうか。「まず、アン・ソンギとの違いは責任感の有無だ。アン・ソンギは家の中で責任感を持っているし、親や祖父母と一緒に暮らすことに不満がない。しかし僕はそうはできないと思う。一方、恋愛に対する価値観や逞しい気質は僕と似ている。異性との真剣な出会い、結婚に対する懐疑的な考え方も似ていた。実際、僕は独身主義者ではないが、早く結婚をしたくもない。もちろん良い相手が現れたら結婚するかもしれないが……(笑)」
何よりハ・ソクジンは同じ病院に勤めている麻酔科医師オ・ユナとの“駆け引きロマンス”を披露し、ドラマの面白さを倍増させた。それだけに、オ・ユナとの愛情シーンが多かった。後ろからハグすることはもちろん、家族みんなが視聴する放送時間帯を考慮したラブシーン、熱いキスシーンなどが続々と登場し、見る人々を驚かせた。
ハ・ソクジンは「パートナーのオ・ユナさんが負担を感じることなくリラックスできるようにしてくれた。二人で初めて撮影したのはオ・ユナさんが酔っ払っていきなりキスするシーンだったが、本当に心置きなくしてくれた。だから、その次からは僕も心配なく演技できた」とし、「最も記憶に残る愛情シーンは『椅子キス』。台本を読む時はよく分からなかったけど、実際に撮影したらときめいた」と語った。
「このシーンが一番難しかった。念入りに準備した演技だったのに、放送を観た周りの人々からは“見るのが難しい”と言われた。台本のト書きには『立って踊りながらラップをしてみなさい』と書かれていた。いつもきめ細かく台本を書いているキム・スヒョン先生がどうしたのかなと思った。僕にとっては本当に晴天の霹靂だった。それで1週間に3回くらいアイドルグループの練習室に行って練習した。しかしその努力が結果として現れず、残念だった」
ハ・ソクジンはキム・スヒョン脚本家、チョン・ウリョン監督と「限りない愛」で初めて出会った。それだけに、初の台本練習日には言葉では表せられないほど緊張した。それだけでなく、長時間で行われる台本練習に疲れたはずだった。
「最初、第7話まで台本が出ていたので、6時間半ほど台本を読む練習をした。このくらいすると適応できるはずなのに、毎回プレッシャーを感じた。最初はキム・スヒョン脚本家が若い俳優たちには何も言わず、先輩たちだけを叱った。ところが、それがむしろ僕を緊張させた。しかし台本自体のフォームが上手く築かれていたので、時間が経てば経つほどキャラクターに入り込めさえすれば演技が楽だった」
ハ・ソクジンは2005年に大韓空港のCMで芸能界デビューを果たした。それから8年間、次々と作品活動をしてきた。いわゆる“多作俳優”と呼ばれてもいいほど、4本の映画と、主演および助演まで合わせて約10編のドラマに出演し、休まず走ってきた。
「演技に対する欲? もともとなかった。きちんと演技してみようと心に決めたのはわずか2~3年前のことに過ぎない。デビュー8年目だし、多作俳優だけど、代表作として掲げる作品がなかった。撮影現場では自分なりに一生懸命してきたけど、その中で強い意志がなかったと思う。でもある瞬間、これじゃまずいなと思った。それでここ2~3年前からはきちんとしてみようと心に決めた。作品ごとに命を懸けようと思っている。作品活動への心構えを新たにして臨みたい」
そんな彼であるだけに、自身を代表する代表作をたくさん作りたいたいと語るハ・ソクジンの決心は凄かった。「限りない愛」を通じて一歩進んだ彼は「代表作をたくさん作りたい。ハ・ソクジンといえば、『あの作品に出た人だね』と言われたい。そんな作品を作り続けるために努力する」と覚悟を語った。
今や多作俳優ではなく、“名俳優”として知られる俳優ハ・ソクジンの今後の活躍を期待してみる。
総合編成チャンネル史上初の視聴率2桁を記録した「限りない愛」(脚本:キム・スヒョン、演出:チョン・ウリョン)に出演したことで、やっと自身を代表する“本物の代表作”ができたと言う彼は、終始落ち着いた態度で、素直で飾らない発言を続けた。
「『限りない愛』の撮影が終わってからもう3週間が経つ。終わったばかりは残念な気持ちが大きかった。しかし人間は適応の動物なので、終わった後の生活に適応すると、すっきりした気持ちにもなる。今は時間が経ち、残念な気持ちよりはすっきりとした気持ちが大きくなる時期だと思う」
「限りない愛」は僕の人生の踏み台、背伸びするチャンス
「限りない愛」は家族3代が泣いたり笑ったりしながら共に生きていく物語をキム・スヒョン脚本家特有の緻密な筆力で描いた。特に80代のイ・スンジェから、10代のソン・ナウン(Apink)まで、各世代の姿をバランスよく盛り込んだ。劇中ハ・ソクジンは恋愛と結婚に対する30代男性の価値観をリアルに表現した。恋愛は好きだが、結婚にはプレッシャーを感じる今の若者の姿を現実的な演技で表現し、マッチョのような魅力で女心を揺さぶった。何より、ハ・ソクジン本人にとって「限りない愛」は忘れられない作品となった。
「『限りない愛』は背伸びしようとした僕に踏み台の役割をしてくれた作品だ。最初はプレッシャーも多かった。『学んでいこう』と思って始めた作品だが、人気も得たし、僕のキャラクターを良く見てくれる方が多くて嬉しかった。今後新しい人々と作業する時、このドラマが大きく役に立つと思う。僕という存在を楽に理解させることができる作品だ」
アン・ソンギと僕の共通点?恋愛に対する価値観と逞しい気質!
アン・ソンギという人物は女性の立場からみると、言葉通りの悪い男。しかし、女性の独占欲を誘う魅力的な男でもある。その分、女性たちにたくさんアピールしてきた人物だ。ハ・ソクジンは自身が演じるアン・ソンギをちゃんと理解できたのか気になった。「姉(オム・ジウォン)に隠れてそうなったと思う。姉のおかげで家のことを思う人になったのだ。でも、30代の人々はみんなそうだ。家は休むところであって、何かを考えるところではない。たくさん共感しながらアン・ソンギを演じた。僕自身と似ているところが多かったので、キャラクターへのアプローチが容易で楽だった」
そしたら、アン・ソンギとハ・ソクジンの共通点と違いは何だろうか。「まず、アン・ソンギとの違いは責任感の有無だ。アン・ソンギは家の中で責任感を持っているし、親や祖父母と一緒に暮らすことに不満がない。しかし僕はそうはできないと思う。一方、恋愛に対する価値観や逞しい気質は僕と似ている。異性との真剣な出会い、結婚に対する懐疑的な考え方も似ていた。実際、僕は独身主義者ではないが、早く結婚をしたくもない。もちろん良い相手が現れたら結婚するかもしれないが……(笑)」
何よりハ・ソクジンは同じ病院に勤めている麻酔科医師オ・ユナとの“駆け引きロマンス”を披露し、ドラマの面白さを倍増させた。それだけに、オ・ユナとの愛情シーンが多かった。後ろからハグすることはもちろん、家族みんなが視聴する放送時間帯を考慮したラブシーン、熱いキスシーンなどが続々と登場し、見る人々を驚かせた。
ハ・ソクジンは「パートナーのオ・ユナさんが負担を感じることなくリラックスできるようにしてくれた。二人で初めて撮影したのはオ・ユナさんが酔っ払っていきなりキスするシーンだったが、本当に心置きなくしてくれた。だから、その次からは僕も心配なく演技できた」とし、「最も記憶に残る愛情シーンは『椅子キス』。台本を読む時はよく分からなかったけど、実際に撮影したらときめいた」と語った。
入念な努力が空しくなった「ラップシーン」
ハ・ソクジンは今回のドラマで“ラッパー”に変身した。オ・ユナとワインを飲む途中、突然ラップを披露する姿で視聴者を楽しませた。彼はサングラスをかけ、照明スタンドをマイクのように持って手を振りながらリズムに乗るなど、完璧なラッパーのビジュアルに仕上げた。しかし、ハ・ソクジンはこのシーンの撮影で冷や汗をかいたと打ち明けた。「このシーンが一番難しかった。念入りに準備した演技だったのに、放送を観た周りの人々からは“見るのが難しい”と言われた。台本のト書きには『立って踊りながらラップをしてみなさい』と書かれていた。いつもきめ細かく台本を書いているキム・スヒョン先生がどうしたのかなと思った。僕にとっては本当に晴天の霹靂だった。それで1週間に3回くらいアイドルグループの練習室に行って練習した。しかしその努力が結果として現れず、残念だった」
ハ・ソクジンはキム・スヒョン脚本家、チョン・ウリョン監督と「限りない愛」で初めて出会った。それだけに、初の台本練習日には言葉では表せられないほど緊張した。それだけでなく、長時間で行われる台本練習に疲れたはずだった。
「最初、第7話まで台本が出ていたので、6時間半ほど台本を読む練習をした。このくらいすると適応できるはずなのに、毎回プレッシャーを感じた。最初はキム・スヒョン脚本家が若い俳優たちには何も言わず、先輩たちだけを叱った。ところが、それがむしろ僕を緊張させた。しかし台本自体のフォームが上手く築かれていたので、時間が経てば経つほどキャラクターに入り込めさえすれば演技が楽だった」
ハ・ソクジンは2005年に大韓空港のCMで芸能界デビューを果たした。それから8年間、次々と作品活動をしてきた。いわゆる“多作俳優”と呼ばれてもいいほど、4本の映画と、主演および助演まで合わせて約10編のドラマに出演し、休まず走ってきた。
「演技に対する欲? もともとなかった。きちんと演技してみようと心に決めたのはわずか2~3年前のことに過ぎない。デビュー8年目だし、多作俳優だけど、代表作として掲げる作品がなかった。撮影現場では自分なりに一生懸命してきたけど、その中で強い意志がなかったと思う。でもある瞬間、これじゃまずいなと思った。それでここ2~3年前からはきちんとしてみようと心に決めた。作品ごとに命を懸けようと思っている。作品活動への心構えを新たにして臨みたい」
そんな彼であるだけに、自身を代表する代表作をたくさん作りたいたいと語るハ・ソクジンの決心は凄かった。「限りない愛」を通じて一歩進んだ彼は「代表作をたくさん作りたい。ハ・ソクジンといえば、『あの作品に出た人だね』と言われたい。そんな作品を作り続けるために努力する」と覚悟を語った。
今や多作俳優ではなく、“名俳優”として知られる俳優ハ・ソクジンの今後の活躍を期待してみる。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ソヨン
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