「私の10年の秘密」ユ・ジュンサン“視聴者にストーカーと言われ傷ついたことも…”
ドラマ撮影にミュージカルまで毎日多忙なスケジュールをこなしているが、ユ・ジュンサンの顔は活気と持ち前のポジティブなエネルギーに満ち溢れ、優しい笑顔は人を気持ちよくしてくれる。
ユ・ジュンサンは韓国で23日に放送終了したSBS週末特別企画ドラマ「私の10年の秘密」で貧しくて多少無知だが、純粋で優しい心を持ったホン・ギョンドゥに扮し、これまでとは違う演技を見せて視聴者に深い印象を残した。今回ユ・ジュンサンが演じた役は、これまでにないキャラクターで本人にとって挑戦であったし、視聴者には新鮮なイメージを与えた。
「台本を5話まで読んで出演しなければと思いました。キャラクターが本当に良かったのです。男性主人公が女性に親切でなく、ぞんざいに扱うことで好感を持たれようがないキャラクターはこれまで一度も見たことがありませんでした。それで『こんなキャラクターを誰がするか』と思い意地になりました。それからこの男がどういう過程でどのように変化するのか見たくて出演を決めました。やはり視聴者からストーカーだと非難されました。ですが、ギョンドゥがよい人物になってしまえば話が違う方向に流れるので台本通りにしました」
ギョンドゥはチョン・イヒョン(ソン・ユリ)が突然自身と娘へドゥム(カル・ソウォン)だけを残して消えてしまったことで衝撃を受けるが、娘のために気を引き締めて生きていく。ところが、ある日イヒョンを見つけ、家族みんなで一緒に暮そうとイ・ヒョンを説得する。ギョンドゥはイヒョンの存在を知ってからずっと彼女に付きまとい、視聴者はこれを見て「ストーカーではないか」という反応を見せた。
「ギョンドゥというキャラクターは、ストーカーと言われてもしょうがないです。その瞬間は傷つきましたが、すぐに乗り越えました。それでも幸いなのは視聴者の心を動かしたという安堵感がありました。制作陣はギョンドゥに対し申し訳ない気持ちを持っていましたが、僕は大丈夫と言いました。そして僕が台本で見たキャラクターの感じを見せるため常に努力しました」
また、ドラマの視聴率も低かった。ライバルドラマであるMBC「百年の遺産」が刺激的な題材ですでに視聴者を確保していたため、後からスタートした「私の10年の秘密」が視聴率を上げるには難点があり、ユ・ジュンサンはそのような状況を悔しく思うばかりだった。
「まったく駄目だったわけではありません。それから若い世代がドラマを視聴する方法がありますが、視聴率が低いから失敗したドラマとは言わないでほしいです。作品のクォリティを見て認めていただければと思います。ドラマがマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)なしでみんな幸せになりました。このような方向でドラマを評価していただきたいです」
確かに「私の10年の秘密」は最近のドラマでよく見られる不倫、離婚、出生の秘密などのマクチャンなしにすっきりとしてよく構成されたストーリーで視聴者に温かい感動を与えた。放送中当初の企画意図であるヒューマン・ラブストーリーという約束を忠実に守り、マクチャンの要素を完全に排除し“名作ドラマ”“優しいドラマ”という評価を受けた。
「『私の10年の秘密』は時代を先取りしたドラマだと思います。数年後には視聴者からよい評価を得られるドラマです。本当に映画みたいなドラマです。実はドラマではあまり省略しませんが、色々なものを省略したまま展開される構造でした。そういう面から後できちんと評価されるドラマではないかと思います」
厳しい状況でもユ・ジュンサンはいつも通り最善を尽くした。誰が見てもユ・ジュンサンは完全にホン・ギョンドゥキャラクターに取り憑かれたかのようにリアルな演技を披露し、そのおかげで視聴者はドラマに最大限集中することができた。何よりミュージカル「クナルドゥル(その日)」にも出演していたため十分な睡眠もとれず、舞台とドラマで精力的に活動した。体力的にも、精神的にも疲れた状態だったが、ユ・ジュンサンは生まれつきの俳優だった。演技で大変ではあったが、舞台の上、撮影現場で癒された。
「徹夜で撮影したことはありませんでしたが、本当に大変でした。ドラマの撮影が午前5時に終わると、家に帰って少しだけ休んでミュージカルの公演に行きました。ミュージカルではキム・グァンソクさんの音楽で癒され、ドラマの撮影現場では“癒しの女性”ユリとソウォンがいたので続けられたと思います」
ユ・ジュンサンは自身の力になり、癒してくれたソン・ユリとカル・ソウォンに対し感謝の気持ちを表現すると共に、称賛を惜しまなかった。
「ソウォンは本当の娘みたいな感じでかわいいです。子供なのに僕たちが見習わなければならないほどプロ精神があります。夜明けに眠くても眠くないようなふりをします。カメラが回ると怖いほど演技に集中し、終わると倒れて寝たりしていました。ユリは真面目で基本的に俳優が持つべき徳目はすべて持っている状態で本当に一生懸命でした。スタッフたちが『ハッ』とするほどでした。あんなにもたくさんの台詞で一度もNGを出しませんでしたし、ある瞬間に演技の幅が広くなって一緒に演技をすることが気持ちよかったです」
ユ・ジュンサンは舞台と撮影現場で癒されるが、一番大きなエネルギーはファンからもらっている。そしてユ・ジュンサンはファンにも自身だけのポジティブなエネルギーを与えている。このような彼の力が依然として人々に多く愛されている理由だ。
「ポジティブなエネルギーをたくさんの方に与えられることが嬉しいです。公演が終わってもたくさんの方が帰らず待っていてくださいます。本当にありがたいですね。できる限り一緒に写真を撮ったり、サインしてあげたり。そのようなことはこれからも引き続きやっていきたいと思います」
ユ・ジュンサンは韓国で23日に放送終了したSBS週末特別企画ドラマ「私の10年の秘密」で貧しくて多少無知だが、純粋で優しい心を持ったホン・ギョンドゥに扮し、これまでとは違う演技を見せて視聴者に深い印象を残した。今回ユ・ジュンサンが演じた役は、これまでにないキャラクターで本人にとって挑戦であったし、視聴者には新鮮なイメージを与えた。
「台本を5話まで読んで出演しなければと思いました。キャラクターが本当に良かったのです。男性主人公が女性に親切でなく、ぞんざいに扱うことで好感を持たれようがないキャラクターはこれまで一度も見たことがありませんでした。それで『こんなキャラクターを誰がするか』と思い意地になりました。それからこの男がどういう過程でどのように変化するのか見たくて出演を決めました。やはり視聴者からストーカーだと非難されました。ですが、ギョンドゥがよい人物になってしまえば話が違う方向に流れるので台本通りにしました」
ギョンドゥはチョン・イヒョン(ソン・ユリ)が突然自身と娘へドゥム(カル・ソウォン)だけを残して消えてしまったことで衝撃を受けるが、娘のために気を引き締めて生きていく。ところが、ある日イヒョンを見つけ、家族みんなで一緒に暮そうとイ・ヒョンを説得する。ギョンドゥはイヒョンの存在を知ってからずっと彼女に付きまとい、視聴者はこれを見て「ストーカーではないか」という反応を見せた。
「ギョンドゥというキャラクターは、ストーカーと言われてもしょうがないです。その瞬間は傷つきましたが、すぐに乗り越えました。それでも幸いなのは視聴者の心を動かしたという安堵感がありました。制作陣はギョンドゥに対し申し訳ない気持ちを持っていましたが、僕は大丈夫と言いました。そして僕が台本で見たキャラクターの感じを見せるため常に努力しました」
また、ドラマの視聴率も低かった。ライバルドラマであるMBC「百年の遺産」が刺激的な題材ですでに視聴者を確保していたため、後からスタートした「私の10年の秘密」が視聴率を上げるには難点があり、ユ・ジュンサンはそのような状況を悔しく思うばかりだった。
「まったく駄目だったわけではありません。それから若い世代がドラマを視聴する方法がありますが、視聴率が低いから失敗したドラマとは言わないでほしいです。作品のクォリティを見て認めていただければと思います。ドラマがマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)なしでみんな幸せになりました。このような方向でドラマを評価していただきたいです」
確かに「私の10年の秘密」は最近のドラマでよく見られる不倫、離婚、出生の秘密などのマクチャンなしにすっきりとしてよく構成されたストーリーで視聴者に温かい感動を与えた。放送中当初の企画意図であるヒューマン・ラブストーリーという約束を忠実に守り、マクチャンの要素を完全に排除し“名作ドラマ”“優しいドラマ”という評価を受けた。
「『私の10年の秘密』は時代を先取りしたドラマだと思います。数年後には視聴者からよい評価を得られるドラマです。本当に映画みたいなドラマです。実はドラマではあまり省略しませんが、色々なものを省略したまま展開される構造でした。そういう面から後できちんと評価されるドラマではないかと思います」
厳しい状況でもユ・ジュンサンはいつも通り最善を尽くした。誰が見てもユ・ジュンサンは完全にホン・ギョンドゥキャラクターに取り憑かれたかのようにリアルな演技を披露し、そのおかげで視聴者はドラマに最大限集中することができた。何よりミュージカル「クナルドゥル(その日)」にも出演していたため十分な睡眠もとれず、舞台とドラマで精力的に活動した。体力的にも、精神的にも疲れた状態だったが、ユ・ジュンサンは生まれつきの俳優だった。演技で大変ではあったが、舞台の上、撮影現場で癒された。
「徹夜で撮影したことはありませんでしたが、本当に大変でした。ドラマの撮影が午前5時に終わると、家に帰って少しだけ休んでミュージカルの公演に行きました。ミュージカルではキム・グァンソクさんの音楽で癒され、ドラマの撮影現場では“癒しの女性”ユリとソウォンがいたので続けられたと思います」
ユ・ジュンサンは自身の力になり、癒してくれたソン・ユリとカル・ソウォンに対し感謝の気持ちを表現すると共に、称賛を惜しまなかった。
「ソウォンは本当の娘みたいな感じでかわいいです。子供なのに僕たちが見習わなければならないほどプロ精神があります。夜明けに眠くても眠くないようなふりをします。カメラが回ると怖いほど演技に集中し、終わると倒れて寝たりしていました。ユリは真面目で基本的に俳優が持つべき徳目はすべて持っている状態で本当に一生懸命でした。スタッフたちが『ハッ』とするほどでした。あんなにもたくさんの台詞で一度もNGを出しませんでしたし、ある瞬間に演技の幅が広くなって一緒に演技をすることが気持ちよかったです」
ユ・ジュンサンは舞台と撮影現場で癒されるが、一番大きなエネルギーはファンからもらっている。そしてユ・ジュンサンはファンにも自身だけのポジティブなエネルギーを与えている。このような彼の力が依然として人々に多く愛されている理由だ。
「ポジティブなエネルギーをたくさんの方に与えられることが嬉しいです。公演が終わってもたくさんの方が帰らず待っていてくださいます。本当にありがたいですね。できる限り一緒に写真を撮ったり、サインしてあげたり。そのようなことはこれからも引き続きやっていきたいと思います」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ソジョン
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