【スターコラム】チャン・ヒョク、情熱溢れる俳優 ― Vol.1
いつの間にかデビュー17年目を迎えたチャン・ヒョク(本名:チョン・ヨンジュン)は長い間愛されている“長寿型”俳優の一人だ。毎回飽きない演技と鋭いアクションで人々を楽しませるエネルギーに満ちた俳優でもある。
最近では、MBC「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」(以下「本物の男」)を通じて、堂々としながらも人間的な姿で人々とコミュニケーションしている。そうかと思えば、現在上映中の人気映画「FLU 運命の36時間」では救助隊員に扮し、骨身を惜しまない熱演で観客を魅了した。
毎回多様な作品で様々なキャラクターを演じ、人々から全面的な支持を得ているチャン・ヒョクがNAVER スターコラムを通じてもう一度“共感作り”に乗り出した。チャン・ヒョクの素朴で率直な話に耳を傾けてみよう。
こんにちは~チャン・ヒョクです。猛暑の中、皆さん大変苦労なさっているでしょう? でももうすぐ涼しい秋になるので幸いです、ハハ。こんなふうに皆さんに僕の話をお伝えする機会をいただき、本当に光栄です。
僕がおしゃべりであることはご存知でしょう?^^ ちょっと恥ずかしいのですが、またとないチャンス(?)だと思い、これまで言えなかった話を存分にさせていただきます。Vol.1ではまず、僕の演技人生について打ち明けたいと思います。面白くなくても最後まで読んでいただければ幸いです。それでは、始めます!
「『ありがとうございます』僕の人生で最もありがたく、幸せだったドラマ」
僕には本当に忘れられないドラマがあります。それはMBC「ありがとうございます」です。「一番記憶に残る作品は何か」と聞かれる度に僕は「ありがとうございます」を挙げています。もともとは「僕たちがいた」という仮題でした。2006年末に台本読み合わせをしましたが、そのときの感じをいまだに鮮やかに覚えています。本当に興奮していましたし、まるで新人になったような感じでした。おそらく除隊後の復帰作だったからなおさらそうだったのかもしれません。
僕は軍隊にいたときもいつも“何か”を持ち歩きました。シナリオであれ、本であれ、演技の練習になるものをいつも持っていました。同じ部屋にいた人の中に演技がしたいという人がいました。その人に僕が分かる範囲で演技を教えたりしました。“俳優”は人が分かってくれないと終わる職業なので、続けてドアを叩くしかないと思います。
とにかくその後、ようやく復帰した作品が「ありがとうございます」でした。どれほどワクワクしたことでしょう。実は軍隊以前のチャン・ヒョクとその後のチャン・ヒョクは非常に違います。今だから申しあげますが、本当に恥ずかしいです。
ところで、本当に不思議なことに、この作品は僕にとってあまりにも宝物のようなドラマでした。特にコン・ヒョジンという素晴らしい女優が僕をしっかりとリードしてくれました。コン・ヒョジンさんが演じるキャラクターは、決して簡単なものではありませんでした。脚本家さんにも感謝していますし、周りにも感謝すべき方が本当に多かったです。ここまで来られたのもその方々のおかげだと思います。
「誰かが命をかけること、危険を避ける必要はない」
最近「本物の男」を通じて皆さんと共感することになったのも、そして「FLU 運命の36時間」という良い映画で観客と出会うようになったことも、僕を求めてくれるありがたい方々がいらっしゃるためだと思います。毎日上昇する仕事運で本当に楽しく生活しています^^僕も仕事において体を惜しむタイプではありません。ちょうど2つのルールがあります。相手が「あの俳優ともう一度共演したい」と思うように演技することと、2つ目は「紛らわしいキャラクターを見せないようにする」ということです。
僕が思う俳優は、人形劇に例えれば人形を操る人が俳優だと思います。人形の動きによって観客の作品を見る目も変わるのではないでしょうか。キャラクターの良し悪しを離れ、僕がどういうふうに動くかによって人々の視線も大きく変わってくると思います。
デビュー後30余りの作品の現場を経験してきて、良い俳優、またはそうでない俳優が見えるのも事実です。僕は現場でなるべく感情を見せないために努力する方です。その代わりに情熱を持っています。頑張るという表現よりも“情熱”という言葉のほうが好きです。ハハ。
あ、情熱を持つようになった決定的なきっかけですか?かなり前に遡って映画「チャン」の影響が大きかったといえます。(ご存じない方が多いと思いますが、僕にはとても大切な映画です) そのとき初めてスタントマンに会いました。アクションシーンが少しある映画でした。その方が僕の代わりに車にはねられる場面がありましたが、事故で本当にはねられました。そのとき、どんなに驚いたかわかりません。「大丈夫」とおっしゃっいましたが、僕は本当に申し訳ない気持ちでした。30~40分後、再び立ち上がってそのシーンをNGなしにこなしていました。
僕はその後から、なるべく代役を使わず一人でこなそうと思っています。誰かが命をかけてやっているのに僕が危険な状況を避ける理由はないと思いました。ただ情熱を持って渾身の力を尽くして演技すること。それが“俳優人生”で一番重要だと思います。
新型インフルエンザの悪夢を思い出した「FLU 運命の36時間」の撮影現場
最近上映中の「FLU 運命の36時間」はピンとこない映画でした。ジャンルもそうですし。どうしても実際に体感してみないと分からない映画だと思います。初めてシナリオを読んだときは、本当に怖かったです。生々しい恐怖が僕の体に食い込むような感じでした。撮影をしながら新型インフルエンザウイルスを思い出しました。それで鳥肌が立ったことが何回かあります。「あ、本当に怖い」と思いました。実際に新型インフルエンザウイルスよりも噂の方がもっと怖かったと思います。僕は健康な免疫体系を持っていますが、僕の息子は生まれたばかりでしたので。今思い出してもまた鳥肌が立ちます。
「スーパーマン、英雄のようなキャラクター?ただの人間チャン・ヒョクの姿」
映画を見た知人たちやファンたちから、ジグの姿がスーパーマンみたいではないかとよく聞かれました。でも、僕はそう思いません。確かに現実的な感じはありましたし、実際の救助隊員の方々がそういうふうに仕事をされていました。実際に会って話をしてみたら、僕たちが考えるより遥かに苦労をなさっていました。実は、ジグ役に扮し、どういうふうに演技すべきかかなり悩みました。監督は「ただあなたの姿を見せればいい」とおっしゃいましたが、それは言葉のように簡単なことではなかったので。ハハ。もう一つ注文されたことは英雄のような姿はなくしてほしいということでした。ただ監督の言葉を信じて本来の僕の姿を多く入れたと思います。もし映画の中の状況が実際に起きたとしてもそういうふうに行動したと思います。もしかしてカン・ジグという人物が“チャン・ヒョク化”したのかもしれません^^
あ、この辺でスエさんの話をしなければならないと思います(笑) スエさんとは必ず一度ラブコメディをしてみたいです。スエさんはまだラブコメディをしたことがないですね。人々にとって女性らしくて気高いイメージになったのは、そのようなキャラクターをたくさん演じたためではないかと思います。実際に撮影現場でのスエさんはそうではありません。とても人間的な面が多くて魅力的です。
また、集中しなければならないシーンでは物凄く集中しますので、息を合わせるのはまったく大変でも難しくもありませんでした。次の作品でも必ず会いたい人です^^
残念ながらいよいよ僕の話を締めくくる時間になりました。ちんぷんかんぷんな僕の話どうだったか分かりません。皆様にどう判断されるか、かなり緊張しています^^
これからも僕は僕が歩んできたこの道を休まず引き続き歩いていく考えです。皆様もそうですし、多くの方々がチャン・ヒョクというと逞しくてカリスマ性溢れる男性を思い浮かべますが、実は必ずしもそうではありません。ハハ。多分そんな姿のほうがより深く刻まれたせいだと思います。僕はあえて刻まれたイメージに気をとらわれないようにしています。周りの雰囲気にののまれることもないと思います。
簡単な例として、数人で運動をすれば雰囲気に流されがちじゃないですか。僕はどこにも流されず、着実に川の流れに沿って流れるつもりです。未熟な部分も多いですが、応援していただければと思います!
まだまだ暑い日が続きますが、ご自愛ください。Vol.2ではVol.1より面白い話をたっぷり準備してきます!
文:チャン・ヒョク
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- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チャン・ヒョク
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