ドラマ「九厄少年」の盗作疑惑を制作側が否定“まったく参考にしていない”
写真=tvN
盗作疑惑が浮上したtvNドラマ「九厄少年」(脚本:パク・ユミ、演出:ユ・ハクチャン)の制作側が慎重な立場を明かした。最近「九厄少年」公式サイトには、盗作疑惑を提起するコメントが書き込まれた。ある視聴者は「『九厄正念』を偶然目にした視聴者」とし、「私の友人が所属していた大学連合創作ミュージカルサークルで、今年2月に『9番出口』というタイトルの公演を行ったが、『九厄少年』のキャラクター設定や題材が非常に似ているため、怪訝に思った」という長文の書き込みを掲載した。
「九厄少年」は今年9歳、19歳、29歳、39歳を迎えた九厄男たちの運のないロマンスを描いたドラマだ。一方、ミュージカル「9番出口」は、九厄に困っている19歳、29歳、39歳の物語をオムニバス形式で表現した作品だ。
この視聴者は特に「九厄少年」とミュージカル「9番出口」のキャラクターが似ていると主張した。19歳のキャラクターの名前が同じ“ミング”で、オ・ジョンセが演じる39歳のク・グァンスの職業がテレビ局プロデューサーであることも、ミュージカル「9番出口」と似ているという。他にも主人公たちが家で虐げられているという設定が妙に似ていると強調した。
これについて「九厄少年」の制作側は、盗作ではないと強く反論した。制作を担当するキム・ヨンフンプロデューサーは「19歳の人物名をカン・ミングに設定したのは、『応答せよ1994』の助監督の名前をそのまま使用したため」とし、「『九厄少年』の多くの役に制作スタッフおよび実在の人物の名前が使われている。僕の名前も39歳の主人公の同期のプロデューサー(キム・ガンヒョン)の名前として活用された」と説明した。
続いて「39歳の主人公の設定がプロデューサーなのは、実際に過去『スポンジ』のプロデューサーだった本ドラマの監督ユ・ハクチャンプロデューサーをモデルにしたためだ」と付け加えた。キム・ヨンフンプロデューサーは「“九厄”という設定を通じて、視聴者、そして観客の共感を呼ぼうと考えた企画意図が偶然重なったのだと思われる」とし、「制作陣の中に、誰もこのミュージカルを見た人はいない。まったく参考にしていない。『九厄少年』は2013年冬に企画された。2014年1月~2月、最終シノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)制作のために社内で公開され、キャスティングのために外部にも公開された」と説明した。
しかし「9番出口」のイ・ジョンジュ脚本家は、キム・ヨンフンプロデューサーの立場表明に全面的に反論した。「『9番出口』公演の企画は2013年秋、9月から始まった。シノプシスの枠が固まったのは8月だった。さらに詳しい表明を求める。偶然の一致という説明は認めがたい」として、今後の波紋を予告した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・プルリップ
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