チャ・テヒョン、依然として頼もしい俳優「チョン・ジヒョンのいない『もっと猟奇的な彼女』…出演しないと決めていた」
俳優チャ・テヒョン(38)のように幅広い人気を博している芸能人は少ない。いわゆる好感度の高い芸能人の一人だ。バラエティ番組ではしゃいで子供じみた行動をとっても、掌風(手のひらから出す風)を操ったり、覆面を被ったままトロット(韓国の演歌)を歌っても、人々は常に彼に熱い拍手と支持を送る。その秘訣が何だろうかと悩んでみると、答えは意外に簡単だった。3人の子供を持つ父親であっても依然として少年のような初々しさがあり、どんな役を任せてもチャ・テヒョンらしく人々を説得させられる誠実さがあるからではないだろうか。そうやってチャ・テヒョンはいつの間にか、かけがえのない俳優に成長した。
映画「スロービデオ」(監督:キム・ヨンタク、制作:映画社Our Joyful Young Day)でもチャ・テヒョンの力は思う存分に光を放った。チャ・テヒョンは今回の映画で人には見えない刹那の瞬間まで見れる男ヨ・ジャンブ役を務め、動体視力という独特の題材を、観客が頭ではなく、心で理解するようにした。20年間部屋に閉じこもってテレビだけ見ながら生きてきたヨ・ジャンブというキャラクターのために正体の分からない口調を使い、映画では終始サングラスをかけて登場する。「チャ・テヒョン史上最も独特なキャラクター」という言葉が単なる大げさではない。
「キム・ヨンタク監督が、シナリオも完成されていない段階で僕の家まで来ました。映画について簡単に説明をしてくれましたが、僕はやりますと答えました。その代わりに、シナリオがいまいちだと絶対に出演しないという条件を掲げました。まずは題材と穏やかなストーリーが良かったです。僕がずっとやってきた典型的なコメディ映画ではありませんでした。そこに心が惹かれました」
映画は終始穏やかに、そして温かく流れていく。一歩間違えると在り来りな感動になるかもしれないが、チャ・テヒョンが登場すると話が変わる。チャ・テヒョンが笑うと観客は一緒に幸せになり、チャ・テヒョンが子供のように涙を流すと観客は一緒に心を傷める。信頼して見られる俳優チャ・テヒョンであるためだ。
「最も聞いて嬉しい言葉の一つは、“かけがえのない俳優”という言葉です。最近周りの俳優仲間を見ていると、果たして僕はどこに属しているのか悩んだりもします。僕は少し独特だと思います。バラエティ番組に出ながら俳優も同時にやっている人は多くはないからです」
「スロービデオ」は、普通の人間には見ることができない一瞬の瞬間まで見ることができる動体視力の持ち主ヨ・ジャンブが韓国のCCTV(防犯カメラ)管制センターのエースになって、画面の中の主人公たちに向かって繰り広げる怪しいミッションについて描いた作品だ。「ハロー!?ゴースト」を手がけたキム・ヨンタク監督がメガホンを取った。チャ・テヒョン、オ・ダルス、ナム・サンミ、キム・ガンヒョンらが熱演を披露し、韓国で10月2日に公開される。
―映画では終始サングラスをかけて登場する。
チャ・テヒョン:撮影前から最も悩んでいた部分だ。目が隠されているので、表現の幅が狭まったとも言える。考えてみると、相手役のオ・ダルス兄さんも大変だっただろう。相手役の目を見ないで演技をするというのは簡単なことではないと思う。監督はサングラスをかけていても、観客には俳優の顔が見えることを望んでいたようだ。チャ・テヒョンなら可能だと思って僕をキャスティングしてくれたそうだ。
―現実にありえない設定でも、納得できるように人を説得する力がある。
チャ・テヒョン:昔からよくそう言われてきた。不思議なことに幼稚な演技をさせても、それが嫌に感じられないと。KBS 2TVドラマ「チョンウチ」を思い出してほしい。掌風を使ったり、何でも僕はやるから。映画「覆面ダルホ~演歌の花道~」も、誰もできないという時に僕がやった(笑) 僕は逆に比較対象がいないというのが良かった。僕の好きなふうに気楽にやればいいから。
―「スロービデオ」もそうだったのか。
チャ・テヒョン:そうだ。良いところは、比べるところがないので僕の好きな通りに思う存分にやれるということだった。違和感のある台詞も、どう発すれば違和感がなくなるのかとても気を遣った。キム・ヨンタク監督と仕事をして大変なのが、典型的な演技ではないけど、それが少し変なのにまたそれを何かがあるみたいに見せなければいけないところだ。
―「スロービデオ」は典型的なコメディではないので選んだと言ったが、常に新しいものに挑戦したいと思っているのか。
チャ・テヒョン:その時その時で違う。KBS 2TVバラエティ番組「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)もそうだし、映画「風と共に去りぬ!?~THE GRAND HEIST」(以下「風と共に去りぬ!?」)でも僕のコミカルな一面を多く披露していた時期だったので、「スロービデオ」が目に入った。逆に「風と共に去りぬ!?」は、「過速スキャンダル」のような映画をやって、典型的なコメディがやりたくなって出演したものだ。戦略的に作品を選んでいるわけではなく、その時その時で面白いと思うものをやる。
―似ているようで慣れている、上手く演じられる役を主に務めるほうだ。変化の幅が広いほうではない。
チャ・テヒョン:できるなら僕が最も上手くできて、人々が好きになってくれるものをやりたい。人々が退屈だと思う時は何か他のものをやる必要はある。しかし、まだ人々が僕に期待しているのは確実に決まっていると思う。僕の欲心で要らない変身を図るのは良くないと思う。
―好きなキャラクターとして「猟奇的な彼女」のキョヌ、「パボ(馬鹿)」のスンリョン、「スロービデオ」のヨ・ジャンブを挙げた。
チャ・テヒョン:キョヌは断然1位のキャラクターで、スンリョンは最も切ないキャラクターだ。映画が興行面では上手くいかなかったけど、漫画の雰囲気を上手く表現したという部分では満足していた。ヨ・ジャンブも障害を持っているので、心に響くものがある。また、僕がこれまでやったことのないパターンの演技でもあるし。ヨ・ジャンブは好きというよりも、心に残るキャラクターだと思う。
―「もっと猟奇的な彼女」が近日中にクランクインする。
チャ・テヒョン:最初は、出演しないと決めていた。チョン・ジヒョンのいない「猟奇的な彼女」は話にならないと思った。ある程度批判を受けることは覚悟している。出演を決めた点についてはいくつか理由があるが、第1弾の制作者の代表が参加することや面白いと思った「品行ゼロ」のチョ・グンシク監督がメガホンをとるということが大きく影響した。
―初恋の相手と結婚したという事実が今でも話題となっている。
チャ・テヒョン:そうなのだ。僕はその質問をあまりにも多く聞かれたため、今はなんとも思っていない。妻も初恋の相手と結婚という記事が出ても何の反応もない。正直、僕と結婚したのは正解だと思うけど?(爆笑) 実は、女性の方は初恋の相手と結婚したことを良いと思っているが、周りの男友達の反応は正反対だ。僕も誰かが初恋の相手と結婚すると言うなら止めそうだし(笑)
―「1泊2日」をかなり長い期間やっている。
チャ・テヒョン:昔からリアルバラエティ番組に出演すると、トークショーとは違った魅力が感じられた。リアルバラエティ番組はどちらかと言うとドラマや映画と似ている感じがする。俳優たちが挑戦してもいいジャンルだと思う。家族のようで、息も長い。ファイトを誓う雰囲気もあるし、「1泊2日」は最初から3年間はやろうと思っていたが、来年でちょうど3年になる。
映画「スロービデオ」(監督:キム・ヨンタク、制作:映画社Our Joyful Young Day)でもチャ・テヒョンの力は思う存分に光を放った。チャ・テヒョンは今回の映画で人には見えない刹那の瞬間まで見れる男ヨ・ジャンブ役を務め、動体視力という独特の題材を、観客が頭ではなく、心で理解するようにした。20年間部屋に閉じこもってテレビだけ見ながら生きてきたヨ・ジャンブというキャラクターのために正体の分からない口調を使い、映画では終始サングラスをかけて登場する。「チャ・テヒョン史上最も独特なキャラクター」という言葉が単なる大げさではない。
「キム・ヨンタク監督が、シナリオも完成されていない段階で僕の家まで来ました。映画について簡単に説明をしてくれましたが、僕はやりますと答えました。その代わりに、シナリオがいまいちだと絶対に出演しないという条件を掲げました。まずは題材と穏やかなストーリーが良かったです。僕がずっとやってきた典型的なコメディ映画ではありませんでした。そこに心が惹かれました」
映画は終始穏やかに、そして温かく流れていく。一歩間違えると在り来りな感動になるかもしれないが、チャ・テヒョンが登場すると話が変わる。チャ・テヒョンが笑うと観客は一緒に幸せになり、チャ・テヒョンが子供のように涙を流すと観客は一緒に心を傷める。信頼して見られる俳優チャ・テヒョンであるためだ。
「最も聞いて嬉しい言葉の一つは、“かけがえのない俳優”という言葉です。最近周りの俳優仲間を見ていると、果たして僕はどこに属しているのか悩んだりもします。僕は少し独特だと思います。バラエティ番組に出ながら俳優も同時にやっている人は多くはないからです」
「スロービデオ」は、普通の人間には見ることができない一瞬の瞬間まで見ることができる動体視力の持ち主ヨ・ジャンブが韓国のCCTV(防犯カメラ)管制センターのエースになって、画面の中の主人公たちに向かって繰り広げる怪しいミッションについて描いた作品だ。「ハロー!?ゴースト」を手がけたキム・ヨンタク監督がメガホンを取った。チャ・テヒョン、オ・ダルス、ナム・サンミ、キム・ガンヒョンらが熱演を披露し、韓国で10月2日に公開される。
―映画では終始サングラスをかけて登場する。
チャ・テヒョン:撮影前から最も悩んでいた部分だ。目が隠されているので、表現の幅が狭まったとも言える。考えてみると、相手役のオ・ダルス兄さんも大変だっただろう。相手役の目を見ないで演技をするというのは簡単なことではないと思う。監督はサングラスをかけていても、観客には俳優の顔が見えることを望んでいたようだ。チャ・テヒョンなら可能だと思って僕をキャスティングしてくれたそうだ。
―現実にありえない設定でも、納得できるように人を説得する力がある。
チャ・テヒョン:昔からよくそう言われてきた。不思議なことに幼稚な演技をさせても、それが嫌に感じられないと。KBS 2TVドラマ「チョンウチ」を思い出してほしい。掌風を使ったり、何でも僕はやるから。映画「覆面ダルホ~演歌の花道~」も、誰もできないという時に僕がやった(笑) 僕は逆に比較対象がいないというのが良かった。僕の好きなふうに気楽にやればいいから。
―「スロービデオ」もそうだったのか。
チャ・テヒョン:そうだ。良いところは、比べるところがないので僕の好きな通りに思う存分にやれるということだった。違和感のある台詞も、どう発すれば違和感がなくなるのかとても気を遣った。キム・ヨンタク監督と仕事をして大変なのが、典型的な演技ではないけど、それが少し変なのにまたそれを何かがあるみたいに見せなければいけないところだ。
―「スロービデオ」は典型的なコメディではないので選んだと言ったが、常に新しいものに挑戦したいと思っているのか。
チャ・テヒョン:その時その時で違う。KBS 2TVバラエティ番組「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)もそうだし、映画「風と共に去りぬ!?~THE GRAND HEIST」(以下「風と共に去りぬ!?」)でも僕のコミカルな一面を多く披露していた時期だったので、「スロービデオ」が目に入った。逆に「風と共に去りぬ!?」は、「過速スキャンダル」のような映画をやって、典型的なコメディがやりたくなって出演したものだ。戦略的に作品を選んでいるわけではなく、その時その時で面白いと思うものをやる。
―似ているようで慣れている、上手く演じられる役を主に務めるほうだ。変化の幅が広いほうではない。
チャ・テヒョン:できるなら僕が最も上手くできて、人々が好きになってくれるものをやりたい。人々が退屈だと思う時は何か他のものをやる必要はある。しかし、まだ人々が僕に期待しているのは確実に決まっていると思う。僕の欲心で要らない変身を図るのは良くないと思う。
―好きなキャラクターとして「猟奇的な彼女」のキョヌ、「パボ(馬鹿)」のスンリョン、「スロービデオ」のヨ・ジャンブを挙げた。
チャ・テヒョン:キョヌは断然1位のキャラクターで、スンリョンは最も切ないキャラクターだ。映画が興行面では上手くいかなかったけど、漫画の雰囲気を上手く表現したという部分では満足していた。ヨ・ジャンブも障害を持っているので、心に響くものがある。また、僕がこれまでやったことのないパターンの演技でもあるし。ヨ・ジャンブは好きというよりも、心に残るキャラクターだと思う。
―「もっと猟奇的な彼女」が近日中にクランクインする。
チャ・テヒョン:最初は、出演しないと決めていた。チョン・ジヒョンのいない「猟奇的な彼女」は話にならないと思った。ある程度批判を受けることは覚悟している。出演を決めた点についてはいくつか理由があるが、第1弾の制作者の代表が参加することや面白いと思った「品行ゼロ」のチョ・グンシク監督がメガホンをとるということが大きく影響した。
―初恋の相手と結婚したという事実が今でも話題となっている。
チャ・テヒョン:そうなのだ。僕はその質問をあまりにも多く聞かれたため、今はなんとも思っていない。妻も初恋の相手と結婚という記事が出ても何の反応もない。正直、僕と結婚したのは正解だと思うけど?(爆笑) 実は、女性の方は初恋の相手と結婚したことを良いと思っているが、周りの男友達の反応は正反対だ。僕も誰かが初恋の相手と結婚すると言うなら止めそうだし(笑)
―「1泊2日」をかなり長い期間やっている。
チャ・テヒョン:昔からリアルバラエティ番組に出演すると、トークショーとは違った魅力が感じられた。リアルバラエティ番組はどちらかと言うとドラマや映画と似ている感じがする。俳優たちが挑戦してもいいジャンルだと思う。家族のようで、息も長い。ファイトを誓う雰囲気もあるし、「1泊2日」は最初から3年間はやろうと思っていたが、来年でちょうど3年になる。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン、写真 : キム・ジェチャン
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