「22年目の記憶」イ・ヘジュン監督“ソル・ギョングとパク・ヘイル、尊敬する二人とどうしても仕事をしてみたかった”
「ソル・ギョングとパク・ヘイルがやりたいと言えば、父親と娘として出ても、息子と母親として出ても、どうにか(構図を)作ろうとしたことでしょう」
映画「22年目の記憶」のイ・ヘジュン監督が、俳優ソル・ギョングとパク・ヘイルの2人とタッグを組んだ。「22年目の記憶」は、自身を北朝鮮の金日成(キム・イルソン)国家主席だと固く信じている男と、そんな父親によって人生がこじれてしまった息子を描いた作品で、イ・ヘジュン監督がメガホンをとり、ソル・ギョングとパク・ヘイルが親子役で呼吸を合わせた。
イ・ヘジュン監督はソル・ギョングとパク・ヘイルと共に映画撮影をしたことが光栄だと言うほど、二人に対する信頼を表した。実際に映画の中の二人は、“歴代最高クラス” と呼んでも過言ではないほどの熱演を披露している。
イ・ヘジュン監督は「ソル・ギョングとパク・ヘイルが出演すると言えば、(劇中の父親と息子の関係ではなく)父親と娘として出ても、息子と母親として出ても、どうにかして作ってみようと思ったはず」と冗談を言った。
さらに「それぐらい普段から尊敬する方たちで、どうしても仕事をしてみたかった方たちである。一緒に仕事をすることになり、光栄に思うほどだ。その代わり、二人がどうやったら父親と息子に見えるかについて心配した。冗談で、ソン・ジョンヒ特殊メイク監督を信じ、10年間年を取っていないパク・ヘイルの童顔の肌を信じたと話した」と笑いをもたらした。
彼の信念は、監督自身はもちろん観客たちをも裏切らなかった。パク・ヘイルは彼と同じ年代の姿で登場して繊細な感情演技を披露し、ソル・ギョングは特殊メイクに演技力を加え、中年から老年まで鳥肌が立つほどに表現している。
このように変身した俳優たちは、全三幕で自分たちの物語を繰り広げる。映画自体が三幕に分けられてはいないが、流れの上で三つに分割することができる。普段は見慣れない方式ではあるが、これもイ・ヘジュン監督が意図したものだった。
イ・ヘジュン監督は、「私にはこの物語だけが持っている構成が必要だった。慣れた構成でしてみようと思ったが、あきらめた。脚本家として面白くもなかったが、このストーリーだけが持っている構成が別にありそうな気がした」と説明した。
彼は、若い頃に父親の写真を見て驚いたと打ち明けた。自身が知っていた父親の姿ではなかったという。そんな風に若くて生き生きとしていた人が、現在は父親の姿になったことに驚いたというのがイ・ヘジュン監督の説明だ。
イ・ヘジュン監督は「当然のことだが、一生父親の若さを見ることができないのかと思った。父親は息子が生まれ、青春時代を送る様子を時間が流れる順に見ることができるが、息子は父親をある時点からしか見ることができない。宿命のようにすれ違うしかないなと、親子関係の愛憎はそのようなことから出発しているんだと思った。それで、今度の映画の構成もばっさりと切られたまま断絶された構成だったらいいだろうと思った。父親の時代が構成されたが断絶され、息子の時代が登場するのだ。二人の連結点は、かすかな記憶の跡で表現したかった。そのようなことで二人の時代を繋げないとという気がした」と明らかにした。
また、「馴染みが薄い可能性もあるが、脚本家としてはおもしろくて新しい構成だと思ったように、観客たちも気楽に観ることができそうだ。毎回同じ構成の映画に慣れているかもしれないが、こうする可能性もあるだろうという考えで新たに観てほしい」という願いを伝えた。
イ・ヘジュン監督は、映画「ヨコヅナ・マドンナ」「彼とわたしの漂流日記」を演出し、映画「最後まで行く」の脚色も手がけた。映画「品行ゼロ」「ARAHAN 」「南極日誌」のシナリオも彼の作品だ。そんなイ・ヘジュン監督は、また違う変身を夢見た。
イ・ヘジュン監督は、「色々なことをしてみたい。映画も多彩な映画が好きだ。多彩なものが好きなだけ、多彩にしてみたい。私も欲望があり、野心がある(笑) 映画を上手に撮る監督になりたい。その映画の論理があるのなら、論理通りにうまく完成された映画を披露したい」という抱負を語った。
最後にイ・ヘジュン監督は、「『22年目の記憶』というタイトルが、ある見方では堅苦しく見えることもあり、ある人たちは政治的な話ではないかと間違うこともある。映画を観ると、そのような話が全くないということが分かるだろう」と語り、「父親と自分を思い浮かべることができる映画だ。強い木枯らしが吹く季節、周囲の人々を思い出す季節だが、そんな季節にこの映画を観て、父親や母親の人生は何だったのだろうか、そして前の世代の人たちの人生について考え、理解の幅を広げて欲しいと願っている」と伝えた。
「22年目の記憶」は自身を北朝鮮の金日成国家主席だと固く信じている男と、そんな父親によって人生がこじれてしまった息子の物語を描いた作品だ。イ・ヘジュン監督のしっかりとしたシナリオと演出力をもとに、南北首脳会談のリハーサルのために金日成の代役がいたという事実をモチーフにした新鮮な設定と、父親と息子として出会った二人の俳優ソル・ギョング&パク・ヘイルの演技のアンサンブルで好評を得ている。
映画「22年目の記憶」のイ・ヘジュン監督が、俳優ソル・ギョングとパク・ヘイルの2人とタッグを組んだ。「22年目の記憶」は、自身を北朝鮮の金日成(キム・イルソン)国家主席だと固く信じている男と、そんな父親によって人生がこじれてしまった息子を描いた作品で、イ・ヘジュン監督がメガホンをとり、ソル・ギョングとパク・ヘイルが親子役で呼吸を合わせた。
イ・ヘジュン監督はソル・ギョングとパク・ヘイルと共に映画撮影をしたことが光栄だと言うほど、二人に対する信頼を表した。実際に映画の中の二人は、“歴代最高クラス” と呼んでも過言ではないほどの熱演を披露している。
イ・ヘジュン監督は「ソル・ギョングとパク・ヘイルが出演すると言えば、(劇中の父親と息子の関係ではなく)父親と娘として出ても、息子と母親として出ても、どうにかして作ってみようと思ったはず」と冗談を言った。
さらに「それぐらい普段から尊敬する方たちで、どうしても仕事をしてみたかった方たちである。一緒に仕事をすることになり、光栄に思うほどだ。その代わり、二人がどうやったら父親と息子に見えるかについて心配した。冗談で、ソン・ジョンヒ特殊メイク監督を信じ、10年間年を取っていないパク・ヘイルの童顔の肌を信じたと話した」と笑いをもたらした。
彼の信念は、監督自身はもちろん観客たちをも裏切らなかった。パク・ヘイルは彼と同じ年代の姿で登場して繊細な感情演技を披露し、ソル・ギョングは特殊メイクに演技力を加え、中年から老年まで鳥肌が立つほどに表現している。
このように変身した俳優たちは、全三幕で自分たちの物語を繰り広げる。映画自体が三幕に分けられてはいないが、流れの上で三つに分割することができる。普段は見慣れない方式ではあるが、これもイ・ヘジュン監督が意図したものだった。
イ・ヘジュン監督は、「私にはこの物語だけが持っている構成が必要だった。慣れた構成でしてみようと思ったが、あきらめた。脚本家として面白くもなかったが、このストーリーだけが持っている構成が別にありそうな気がした」と説明した。
彼は、若い頃に父親の写真を見て驚いたと打ち明けた。自身が知っていた父親の姿ではなかったという。そんな風に若くて生き生きとしていた人が、現在は父親の姿になったことに驚いたというのがイ・ヘジュン監督の説明だ。
イ・ヘジュン監督は「当然のことだが、一生父親の若さを見ることができないのかと思った。父親は息子が生まれ、青春時代を送る様子を時間が流れる順に見ることができるが、息子は父親をある時点からしか見ることができない。宿命のようにすれ違うしかないなと、親子関係の愛憎はそのようなことから出発しているんだと思った。それで、今度の映画の構成もばっさりと切られたまま断絶された構成だったらいいだろうと思った。父親の時代が構成されたが断絶され、息子の時代が登場するのだ。二人の連結点は、かすかな記憶の跡で表現したかった。そのようなことで二人の時代を繋げないとという気がした」と明らかにした。
また、「馴染みが薄い可能性もあるが、脚本家としてはおもしろくて新しい構成だと思ったように、観客たちも気楽に観ることができそうだ。毎回同じ構成の映画に慣れているかもしれないが、こうする可能性もあるだろうという考えで新たに観てほしい」という願いを伝えた。
イ・ヘジュン監督は、映画「ヨコヅナ・マドンナ」「彼とわたしの漂流日記」を演出し、映画「最後まで行く」の脚色も手がけた。映画「品行ゼロ」「ARAHAN 」「南極日誌」のシナリオも彼の作品だ。そんなイ・ヘジュン監督は、また違う変身を夢見た。
イ・ヘジュン監督は、「色々なことをしてみたい。映画も多彩な映画が好きだ。多彩なものが好きなだけ、多彩にしてみたい。私も欲望があり、野心がある(笑) 映画を上手に撮る監督になりたい。その映画の論理があるのなら、論理通りにうまく完成された映画を披露したい」という抱負を語った。
最後にイ・ヘジュン監督は、「『22年目の記憶』というタイトルが、ある見方では堅苦しく見えることもあり、ある人たちは政治的な話ではないかと間違うこともある。映画を観ると、そのような話が全くないということが分かるだろう」と語り、「父親と自分を思い浮かべることができる映画だ。強い木枯らしが吹く季節、周囲の人々を思い出す季節だが、そんな季節にこの映画を観て、父親や母親の人生は何だったのだろうか、そして前の世代の人たちの人生について考え、理解の幅を広げて欲しいと願っている」と伝えた。
「22年目の記憶」は自身を北朝鮮の金日成国家主席だと固く信じている男と、そんな父親によって人生がこじれてしまった息子の物語を描いた作品だ。イ・ヘジュン監督のしっかりとしたシナリオと演出力をもとに、南北首脳会談のリハーサルのために金日成の代役がいたという事実をモチーフにした新鮮な設定と、父親と息子として出会った二人の俳優ソル・ギョング&パク・ヘイルの演技のアンサンブルで好評を得ている。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ミリ、写真 : ユ・ジニョン
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