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「警察家族」ホン・ジョンヒョン“クールすぎる?僕、実は面白いやつです”

TVレポート
モデル出身の俳優にとってクールそうだという偏見は付き物である。すらりとしたビジュアル、ランウェイとグラビアの中の堂々とした表情はいわゆる「顔立ちに相応しい行動をするのではないか」という余計な誤解を巻き起こす。俳優ホン・ジョンヒョン(25)も例外ではない。

映画「危険な相見礼(サンギョンネ):警察家族」(監督:キム・ジニョン、制作:展望のいい映画社、以下「警察家族」)で生まれつきの犯罪遺伝子の変わりにペンを持って警察の公務員試験を準備する受験生チョルスを演じたホン・ジョンヒョンは、初の映画主演作であるにもかかわらず安定的な演技力で作品に溶け込む。これまで見せることのなかった“くだらない”ビジュアルはもちろん、ヨンヒ役のチン・セヨンとの愛嬌溢れるロマンス演技とアクションまで披露する。

実際に会ったホン・ジョンヒョンもチョルスほど多彩な魅力の持ち主だった。噂(?)通りかなりの人見知りではあるものの、「警察家族」のチョルスに劣らない間抜けな面も持っていた。中・高校時代の友人と町でサッカーをした話をする時はその年齢に相応しい純粋さが、熱愛説と態度議論に対して打ち明ける時はテレビでは見たことのない真率な感じがした。「僕、高校生の時はクラスで5等内に入りました!」と満足したように話す時は可愛い感じさえした。チン・セヨンがホン・ジョンヒョンに対して「芸能人特有の狡さがなく、可愛がられるために計算しない熊の中の熊」と表現したことは大げさではなかった。

「映画はいかがでしたか?実は、僕は客観的に見ることができなかったです。上手なのか下手なのか、笑えるのか…コメディ演技は初めてなのでプレッシャーが結構ありました。シナリオが本当に面白かったです。映画「アリス:ワンダーランドから来た少年」の撮影を終えた3日後にMBC「ママ」に合流し、「ママ」の終了7日後に「警察家族」の撮影に入りました。とても疲れていましたが、シナリオがあまりにも面白いから、むしろエネルギーがもらえると思いました。実際もそうでしたし。現場の雰囲気が本当によかったです」
映画は“ハングルも読めない”チョルスがヨンヒと結婚するために7年間警察公務員になるための試験を準備し、チョルスの親であり希代の大泥棒でもあるダルシク(シン・ジョングン)とガンジャ(チョン・スギョン)が「うちの家門に警察だなんて!」と奇想天外な妨害工作を繰り広げる過程を通じて笑いを誘う。警察家族の末っ子であるヨンヒ役のチン・セヨンは唐突で可愛い演技を披露し、ホン・ジョンヒョンは“それとなく笑える”コミカルな演技で映画に力を加える。

「チョルスが7年間警察公務員になるための試験を準備する過程で経る苦難を真剣に演じようとしました。そうすればもっと笑わせられると思いました。誰よりも真剣な姿で勉強するのに、毎回うまくいかないじゃないですか。それでも屈しない純粋な姿を真剣に演じたほうがもっと笑わせると思いました。実は、僕、見た目と違って面白い人です。本当です!友達と一緒にいる時はかなり面白いです(笑) それとなくコミカルな本能があるんですよ」

彼は受験生を表現するためにひげも生やし、“本当の受験生”のようなジャージも選んだ。あまりにもリアルな受験生ルック(?)で通り過ぎる市民に気づいてもらえない屈辱も味わったが、満足しているという。

前編がソン・セビョク、イ・シヨンを中心としたコメディが強かったとすれば、「警察家族」はホン・ジョンヒョン、イ・シヨンの初々しい魅力を思う存分引き上げたラブコメディの性格が強い。濃いキスシーンからアドリブで仕上げられた屋上での愛嬌シーンは見るだけでも微笑むようになる。彼は共演したチン・セヨンに対して「つんとした女優をたくさん見てきたけど、セヨンはまったくそうじゃなかった」と褒め称えた。

「セヨンと撮影前に最大限親しくなろうと努力しました。食事をしたり、対話をしたり。幸いセヨンがいつも笑顔でやさしくしてくれたので気楽に撮影することができました。純粋で、やさしいです。最初は異性と一度も交際したことがないというセヨンの話を信じなかったんですが。撮影途中に恋愛に対する話をしたら、何だか中・高校生なみの答えをしていました(笑) 『今の君の年齢では、恋愛をたくさんしなければならない』とアドバイスしましたね。ハハハ」

彼はチン・セヨンとの360度キスシーンに対して「本当に寒い日でした。映画では編集されたましたが、チン・セヨンが素足で立っていました。口からは温かい息が出るし、体は震えるし。周辺を気にする余裕もなく苦労しながら撮ったシーンです」と当時のことを思い浮かべた。一方、丸ごと編集された自身の上着脱衣シーンに対しては可愛い愚痴をこぼし、笑いを誘ったりもした。

2007年にソウルコレクションのMVIOショーでデビューした彼はケーブルチャンネルのファッション番組とドラマ、映画を行き来しながら様々な比重の役割で誠実に自身だけのキャリアを積んできた。昨年はMBCドラマ「ママ」とMBCバラエティ番組「私たち結婚しました」シーズン4に出演し、デビュー以来最も忙しい1年を過ごした。高まった関心を証明するかのように、熱愛説と態度議論にも巻き込まれた。ガールズグループAFTERSCHOOLのメンバーナナとのスキャンダルと「私たち結婚しました」で仮想夫婦として共演したGirl's Dayのメンバーユラと空港で撮られた映像がそれである。

「実際一々釈明することもできないし、あまり気にしないタイプだったんですよ。僕自身がそうじゃなければいいと思ってわざと釈明をしなかったのですが、誤解が膨らみました。熱愛説も、最初はその深刻性を知らなかったです。記事を見たとたん、マネージャーの兄さんに『これ、すごく面白いね』と見せてから飛行機の中で食事をして寝ましたからね(笑) 起きたらものすごい騒ぎになっていました。『私たち結婚しました』関連の直CAM(直接撮った映像)映像は、当時空港には多くのファンが殺到して現場統制ができない状況でした。早く行かなければならないのにファンと現地マスコミのカメラは付いてくるし、本当に気が気でなかったです。そんな中で現場のスタッフに腕をつかまれましたが、すごく強くつかまれました(笑) 本当に痛かったです!ハハ。だから振りほどいたけど、考えてみれば悪く見えたかもしれません。僕の意図はそうじゃなかったのですが」

彼は実際の恋愛スタイルに対して「恋愛の経験が多くはないが優しくケアするタイプだ」と明かした。恋人でも友人のように気楽な仲がいいという。結婚も同じだという。

「僕は夫で、君は妻だ!」このような典型的な結婚生活より、親しい友人みたいな関係だといいなと思います。友達みたいに面白いし、恋愛とそんなに変わらない結婚生活がしたいです。もちろん結婚した方が聞けば笑うでしょうけど(笑)。

最後に彼はモデル出身の俳優たちが最近“最もホットな芸能人”として浮上したことに対して「大衆が好みそうな条件を持っていると思います。(キム)ウビンや(キム)ヨングァン兄さん、(イ)スヒョク兄さんやソンジュン共に俳優としてスタートしても成功したと思います」と明かした。

「僕たち同士の競争心ですか?まったくないです。実は作品やキャラクターがかさなる場合がたびたびあります。僕たちは率直に話します。どの作品のミーティングに行ってきた、どの作品の台本をもらった、あのキャラクターは大したものではないと思うと話し合うなど。お互いに心からアドバイスし、応援するほうです」
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・スジョン、写真 : ムン・スジ
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